上 下
1 / 54

爽やかな朝なのに

しおりを挟む
「行ってくるよ」

「はい。いってらっしゃい」

朝食の片付けが終わり洗濯をしていると、夫が近寄ってきた。
朝の、スーツをキチッと着こなした夫は何度見ても惚れ惚れするほど格好いい。
いつも通りいってらっしゃいのキスをする。

「………?」

いつもより長いキス。
舌が入ってきた。
つい反射的に応える。
うっとりしかかって、今は朝だと思い出した。
夫の肩を拳で軽く叩く。
けれど手首をつかまれて、より深く唇を合わされてしまった。

「っ…んっ…ぁっ…」

身体から力が抜けると手首を離され、今度は胸とお尻を触られる。キスされながら。
どんどん思考が溶けてきてしまって困る。

「も…行かないと…」

キスの合間に促してみたけれど

「まだ大丈夫」

にっこり笑って手を止めてくれない。
下腹部に熱い感触。
視線をやると、いつの間にか夫のモノが取り出されていた。

「スーツを汚したらいけないからね」

ニコッと笑って私にそれを擦り付ける。スカートを捲り上げられ下着をずり下げられて、剥き出しになった私のお腹に。
お尻を揉まれながらそんなことをされて、私の身体もどんどん準備が整っていってしまう。
押しつけるようにされた洗濯機から伝わる軽い振動。

「ダ…メ…」

一応止めようとしてみたけれど、クスッと笑って夫は答えない。
手も止めない。

「可愛いよ」

そんな言葉に嬉しくなって、身体が熱くなってしまう。
キスをしながら夫の指が中に入ってきた。既に濡れていたそこは、夫の指を嬉しそうに迎え入れる。
夫が喉の奥で笑った。

そのままキスで言葉を塞がれて中を弄られて、すぐに準備ができてしまった。

「いい?」

イエスしか想定してない問いに、コクリと頷いた。

だって、ここまでされてちゃったら…。

腰をつかまれ持ち上げられて、洗濯機の上に座らされた。お尻に、洗濯機がグルグル回る振動が伝わってくる。

「いくよ?」

わざわざ言われたのが恥ずかしくて、きゅっと目を瞑って頷くと、夫が小さく笑った。

「可愛い」

そんなことを言いながら挿入ってきた彼のモノに意識が集中してしまう。
熱くて硬くて…

思わず薄眼を開けると彼と目が合った。
少し意地悪そうな、興奮した瞳。

「可愛いよ」

もう一度言うと同時に、一気に奥まで突かれた。
衝撃で首が仰け反る。
背中に回された彼の腕。
ぴったりくっついた下腹部。
中に感じる彼の熱。
中がぎゅうっと締まる。

「…可愛い」

彼が腰を動かし始めた。
いつものことなのだけれど、彼にされると気持ちよくてたまらない。

「あまり時間ないから手早くするけど、夜にいっぱい可愛がってあげるからね」

耳元での囁きにコクンと頷く。
だって今でも十分気持ちいい。

「…キスして?」

そう促されて、顔を近づけてキスをした。彼の唇が嬉しそうに応える。

これ…好き…キスしながらされるの…

彼の動きが激しくなる。

「出すよ?」

もう一度、コクンと頷いた。

しっかりとそこが合わさって、中に注ぎ込まれる。

朝からこんなに…たくさん…
恥ずかしさに頬が染まる。

「はあっ…ぁああっ…」

彼のモノを身体から抜かれる時、いやらしい声が出てしまった。

「僕の奥さんはエロいなぁ」

彼の嬉しそうな声。
睨んだつもりだったのに笑われた。

「最高だよ。愛してる」

そんな言葉であっさり許してしまって。

「いってらっしゃいのキス、してくれる?」

素直に頷いて唇を重ねる。
しばらくお別れなのだと思うとちょっと寂しい。
彼が苦笑した。

「夜には帰ってくるんだから、そんな顔しないで」

思わず顔を赤くした私の頬に軽くキスして、彼はドアを出て行った。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

【R-18】クリしつけ

蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

【完結・R18】ご主人様と奴隷ちゃん

ハリエニシダ・レン
恋愛
ご主人様が、恥ずかしがる奴隷を軽く虐めながら可愛がります。基本いちゃらぶ仕様。 徹夜明けの勢いで奴隷を買った一見冷淡なご主人様が、素直に言うことを聞くマイペースな奴隷にちょっとずつ絆されていきます。 (作者は後半の、絆されてくほのぼのパートが割と好きです。) ※クリスマスの話を、久しぶりにアップしました

社長の奴隷

星野しずく
恋愛
セクシー系の商品を販売するネットショップを経営する若手イケメン社長、茂手木寛成のもとで、大のイケメン好き藤巻美緒は仕事と称して、毎日エッチな人体実験をされていた。そんな二人だけの空間にある日、こちらもイケメン大学生である信楽誠之助がアルバイトとして入社する。ただでさえ異常な空間だった社内は、信楽が入ったことでさらに混乱を極めていくことに・・・。(途中、ごくごく軽いBL要素が入ります。念のため)

たくさんの視線のある中,女子高生がバスでいやらしいことをされ,連続絶頂

sleepingangel02
恋愛
バスに乗ろうとしていた女子高生に超絶イケメンな男性が

隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました

ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら…… という、とんでもないお話を書きました。 ぜひ読んでください。

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

処理中です...