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オマケのオマケ

月の光

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(結婚後のある夜)
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今日も今日とて、私はシュウに可愛がられていた。

「っ…んっ…」

カーテンが全開にされた窓から、月の光が部屋を明るく照らしている。
見えるのは、向こうの世界よりずっと大きな月。

こういうのを見ると、ここって異世界なんだなって強く感じる。
眩しいくらいに輝く丸い月。
今夜は、満月だ。
シュウが笑った。


「いつもより感じてるの可愛いよ」


……………そうなのだ。
前の世界でも、満月の晩には狼男がとかスピリチュアルな噂は色々あったけど、こっちでははっきりと身体に変化が出る。
……有り体に言って、発情してしまうのだ。
流石異世界、という事なのか。

…全然嬉しくない。
普段だって、割といっぱいいっぱいなのにっ…
「さすいせ」とか、絶対言わない!


満月の光の影響に関しては、個人差が大きいらしい。けれど、私は特に影響を受けやすい体質だったようだ。満月の光を浴びると、いつもの倍くらいは感じやすくなってしまう。
普段の日も、あれなのに……

シュウはやっぱり容赦がなかった。
私のその体質に気づいて以降、満月の夜にはこうして月の光を浴びながらのエッチが恒例になってしまった。
周囲にこの部屋の中を覗けるような建物は無いから、カーテンを開けている事自体は別にいいんだけど……でも………

「ほら、どう?」

上に跨った状態で、下から突かれる。
シュウの先っぽが、奥に入り込む。

「んあっ…やあっ…もうっ…」

感じすぎて涙を零す私を、容赦なくシュウが攻める。

「泣くほど感じてるの可愛い」

そんな言葉で嬉しくなってしまう私は、どうしようもなくMだ。そしてそんな私を嬉しそうに見つめるシュウは確実にSだ。
そう思いながら、意地悪な笑顔にゾクゾクする。

大好き。意地悪なところも大好き。

彼の笑顔と動きと、肌を照らす月光に、体内の熱を炙り出されて、もっとして欲しくなってしまう。

「シュウっ…シュウっ…」

腰が動く。止まらない。
もうやだ。欲しい。止まらない。

「…気持ちいい?」

シュウの嬉しそうな視線。
それを感じながらコクコクと頷く。
気持ちよくて止まれない。

「……僕もだよ」

その声が身体に響いてイった。
すかさずクルリと体勢を入れ替えられた。
押さえつけるように組み敷かれて

「…っ…好きだよ」

グッと奥を突かれる。
気持ちよくてしがみつく。

「…好き」

もう一度言われて、コクコクと頷きで応えた。
でも

「君も言って。…僕の事、好き?」

頬を撫でられる。
そんなのわかってる癖に。
もう数えきれないくらい言ってるんだから。
なのに

「ほら、早く」

コツコツと小刻みに奥を突かれる。

「んっ…好きっ…大好きぃっ…」

悲鳴のように声を絞り出した。
だって答えないと、イかないギリギリのところで焦らされ続けるから。前にそうされたから知ってる。
シュウの背中に爪を立てた。

意識飛んじゃうっ…

でもシュウは追撃してきた。

「僕とのエッチが好きなだけ?それとも、僕の事も好き?」

そんなのっ…

「ねぇ、同じことしてくれるなら僕じゃなくてもいい?他の男でもいいの?」

わかってる癖にっ…!

「シュウが好きっ…シュウがいいっ…」

そんな当たり前の事をわざわざ言わせたがる彼に、嬉しくなってしまう私は本当にどうかしてる。でも執着されてるのかなって思うとーー

「………これからも、ずっと僕と一緒にいる?」

どこか不安そうな顔に、胸の奥がきゅってなる。時々シュウは、こういう顔をする。何故かはわからないけど……
不安になる必要なんて、何も無いのに。
だって私はーー

「んっ…ずっと…大好きっ…ずっとシュウと一緒にいるっ…」

そう、したいから。
シュウの側にいたいから。

「……………一生?」

「うんっ…一生っ…一生ずっと…側にいてっ…」

言葉にしたら、涙が止まらなくなった。
気持ちよくて。
感情があふれて。

大好き。
気持ちいい。
大好き。
大好きっ…

「…っ…うん。一生一緒にいようね。どこにも行ったらダメだよ?」

「んっ……行かないっ…どこにも行かないっ……ずっとシュウと一緒にいるっ……」

他に行くところなんて無い。
あっても彼と一緒にいる。
シュウのいない生活なんて、もう考えられない。
このまま、ずっとずっとずっとーー

「ん……約束ね?」

大好きな声が優しく囁いて、キスと同時に中が温かいもので満たされた。


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