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幕間 悪魔への報告2

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「またダメだったのか」

気がついた時には夢の中だった。
うつ伏せにされ、後ろから犯されている。

「っ…ぁっ…ぅっ…」

「そいつ、よっぽど徳が高いのか?」

俺の下にいる、俺のケツを犯すのとは別の悪魔が乳首に触れる。

「そんな訳あるかっ…初対面の男にっ…平気で手を出すようなっ…奴だぞっ…」

喘ぎながら吐き捨てる。

「そりゃまた、変わった聖者もいたもんだな」

気軽な口調で相槌をうちながら、背後の悪魔が俺のケツを抉る。
今日はこの二人の悪魔だけのようだ。

俺を犯す悪魔は大勢いる。
気が向いた奴が気が向いた時に、犯しに来るらしい。
今日みたいに少ない時もあれば、十人以上の時もある。
人数が少なかろうと、目が覚めるまで犯され続けることには変わらないけれど。


それとどうやら、悪魔にとっては地上に出てくることは、それほど重要な事ではないらしい。片手間な感じだ。
だから聖者の情報なんかも共有していないみたいだ。
今俺を犯している悪魔は、俺が聖者に抱かれて以来俺の夢の中に出てきたのは初めてなのだろう。こいつみたいなのを相手に、何度となく繰り返し同じことを言うことになる。
さっきの会話だって、いったい何人の悪魔としたかわからない。


「意識的に締めてみろ」

不意に背後の悪魔がそう囁いた。
今までなら、無視してた。
悪魔に犯されるだけで、聖者を堕とすには十分だと思っていた頃なら。
だけど今はもう、素直に言われた通りにしている。

そうしたら、いきなり悪魔のものの刺激がさっきまでとは段違いに伝わってきた。

「っ…ぅあっ…ぁああっ…」

締めた中を擦られるの凄いっ……

「そうだ。いいぞ。そのまま締め続けるんだ」

悪魔が激しく腰を振る。

「っ…あっ…ぁああっ…ぁああああっ…」

摩擦が強まった所為か、中が凄く熱い。

「同じことを、聖者にもしてやるんだぞ?」

その言葉に、コクコクと頷く。
絶対これ、やられたら気持ちいい筈だ。

「はぁあああんっ…」

喉を仰け反らせて喘ぐ。

「そうだ。そうやって聖者を煽るんだぞ?」

面白がっているような悪魔の声にコクリと頷くと、乳首を舐められた。

「「気持ちいい」って言えよ」

俺の下にいる悪魔が、俺のものを握る。

「気持ちいいっ…気持ちいいっ…」

自ら腰を振る。
そうすると、俺のものを緩く握る悪魔の手のひらで、俺のものが擦られて気持ちいい。

なあ聖者。どれだけ乱れたらあんたは堕ちる?
どれだけいやらしく乱れてみせたら、あんたは俺に堕ちてくれる?

「もっとっ…もっとっ…」

ねだると、笑った悪魔が眷属を召喚した。

「こいつにしゃぶってもらえ」

ドロドロしたよくわからないもの。けれどお馴染みのものにそこを包み込まれる。ヌメヌメしてて、手なんかよりずっと気持ちいい。

「っ…ぅああっ…」

「いいんだろう?気持ちよさに逆らうなよ?」

ガクガク頷いて身体を震わせると、尻を叩かれた。

「締めつけが弱まってるぞ?」

慌ててきゅっと締めると、満足そうに笑われた。

「その調子だ。その調子で聖者も喜ばせてやれ」

「ぅああっ…はあっ…はあんっ…ぁああっ…」

俺はっ…聖者を喜ばせたい訳じゃっ…ああでも…喜ばせないと堕とせないのか……

ぼんやりする頭で納得する。

「出してやるから、ちゃんと搾り取れよ?」

頷いて尻に力を込めると、奥まで突っ込まれて中に出された。
悪魔の精液。
悪魔の穢れ。
それと同時に、俺も眷属の中で果てた。
搾り取られて気持ちいい…

自分のを出しながらも、悪魔に出されたそれを奥の方に届けようと尻を締める。
身体の奥まで穢れを溜めて、俺は聖者を堕とすんだ……


悪魔は大量の精液を注ぎ終わると、俺の中から抜いた。
無意識にほっと息を吐こうとした瞬間、すかさず下にいた悪魔のものを挿れられた。俺の中を突き上げるようにして。

「ぅあああっ…!」

こんな、流れるように次のを挿れられるとは思っていなくて、俺は身体を仰け反らせ震わせた。
悪魔のが、根元までずっぽり入っている。

「騎乗位の練習をさせてやる。動け」

俺の乳首をひねりながら命令する悪魔。
言われた通りに、悪魔の上で腰を弾ませる。ベッドのスプリングが、俺の動きを助ける。

「もっと大きく動け」

そう言われて、身体を揺すって腰を弾ませる。
まるで本当に、暴れ馬に乗ってるみたいだ。
違うのは、馬に乗る時はこんなものを中に挿れないってこと。

こんなっ…身体の奥を抉られるようなものをっ……

悪魔が笑う。

「手伝ってはやらん。尻の力だけで俺をイかせろ」

腰を弾ませながら、跳ね上がる瞬間に尻の穴で締め上げる。

「んあっ…ぁああっ…ぁあんっ…」

腰が落ちるたびに奥を抉られる。

「…気持ちいいか?」

「んっ…いいっ…気持ちいいっ…気持ちいいっ…」

夢中で腰を振りたくる。
全部全部、次に会った時にあいつを誘惑する為だ。

「…精液、欲しいか?聖者を堕落に導く為に」

「うんっ…くれっ…精液っ…くれっ…俺の中にっ…いっぱい出してっ…俺を汚してくれっ…」

そしたらきっと、あいつを堕とせるっ…

悪魔の腹に手をついて、腰を大きく動かす。
ベッドのスプリングが良すぎて抜けてしまいそうになる。

「っ…出すぞっ…受け取れっ…」

「あっ…ぁああああんっ……」

腰が落ちたタイミングで中に出されて、身体から力が抜ける。
悪魔のものが、より深く埋まる。

「はあっ…いいっ…精液いいっ…」

濁った頭で、それでも必死に精液を搾り取る。

これで…あいつを…堕とすんだ………



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