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117砂漠での防御壁
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モモハラ草原が切れた先の森林地帯は、
黄金色を搾り取られた様な、ベージュ色に変色した砂漠から、
緑の草原を守るように砂漠に立ち向かっている。
鹿島は藪に覆われた低い広葉樹の枝木の中で、
広葉樹と同化したのかと思えるほどに枝葉の下に身を沈めて、
兄の太陽から身を隠しながら、これから踏み込む砂漠を眺めている。
砂漠の眺めは壮大なベージュ色だが、
地平線に近づくほど焼けすぎたのかグレーになっている。
「この地に住む人は過酷であろう。」
と、鹿島はつぶやき同情しているが、
砂漠の民は周りの穀倉地帯では略奪者として恐れられている。
近衛師団と第七師団は誰もが歩兵となり、
はるか先のオアシス穀物地帯に向かった。
五十分行軍して、十分間の休みを繰り返したが、
誰もが慣れない砂に足を取られて、歩行困難となってしまった
少し小高い砂の丘に着いたので、鹿島は休憩を兵に与えた。
行軍を始めてまだ三時間であるが、
普段であれば二十キロは進めたはずであったが、
まだ半分の十キロメートルしか行軍できなかった。
鹿島は小高い丘の頂上に立って周りの地形を確認すると、
ポール司令官とすべての連隊長を前に、
「この丘を平らにして野営地とするが、
防御の役目もするように丘の周りの砂を固めて壁にする。」
と、鹿島は説明するが、理解できたのはポール司令官だけであった。
乾燥した焼けた砂漠の砂に水分を加えて固めると石みたいになると、鹿島とポールは陸戦時代の経験から学んでいた。
布袋様の鱗製袋から出る水は、
平らになった丘の上に居る戦士に向かって、
バケツの水を掛けられた様な豪雨が降り注いだ。
泥んこ足元は熱気の為に水は蒸発していくが、
たちまち足元は固い地盤となっていく。
ポール司令官は戦士達を引き連れて丘から下ると、
戦士たちを丘に向かって並ばせた。
鹿島は丘の下に向かって、
鱗製袋の放水口を全開にして大量の水を放出した。
丘の下はたちまち堀となり、
その中では戦士たちの泥んこ練が始まると、
練られた砂を壁に貼り付けだした。
防御壁は固い壁となり、崩れる心配はなくなった。
砂で防御壁を作るのは、陸戦隊の基本であった。
兄の太陽が沈むと、各師団は歩哨番と偵察隊を除いて、
テントにもぐりこんで眠りに就いた。
夜中の午前三時、まだ妹太陽は西の空にあるが、
鹿島達は行軍を始めた。
午後三時、お昼を挟んだ休憩に入って、要約オアシス穀物地帯にある、カラカラ街の見える丘に着いた。
ここでも矢張り、同じ仕様の野営地の構築は行われた。
鹿島は機動車輌二台をカラカラ街の偵察と、
位置確認と通信機器を使えなくなる磁気嵐が吹き荒れた場合の用心に、
砂漠の案内人をも探すよう命じた。
偵察隊はカラカラ街に入り、モーゴー国軍の動向を聞くと、
誰もが進軍のことは知ってはいるが、
見かけた者はいないと答えたらしい。
偵察隊はカラカラ街で、
モーゴー国軍がいる砂漠を越える予定だった商人の事を鹿島に連絡すると、鹿島は商人を野営地に招待したいと連絡した。
商人を伴った機動車輌の二台は、
偵察から帰り道の岩場に動く物を見かけたので、
一台の機動車輌が岩場に近づくと、多数のトカゲの巣を発見した。
連絡を受けたポール司令官は、
全ての機動車輌に戦士を満杯に乗せると、
食料確保の為にトカゲの巣がある岩場を目指した。
鹿島のゲルに招待された足止めしていた商人は、
コオル街に行く予定であったが、
コースの変更か、引き返すかの思案中であったと鹿島に伝えた。
「シン.カシマです。貴方をコオル街に無事に届けよう。
砂漠の案内を頼みたい。」
「ユダ.ジンと申します。シン.カシマ様はこの軍隊の将軍様でしょうか?」
「この部隊の司令官のうちの一人だ。司令官とは将軍のことだ。」
「司令官様は砂漠に不慣れですか?」
「この砂漠は不慣れだ。」
「案内礼金は如何程で?」
「金貨二貨幣。」
商人はニヤリと笑うと、
「案内引き受けました。」
と返事した。
トカゲの巣がある岩場の方角から爆裂音が響いた。
鹿島は、
トカゲ如きに爆裂弾を使ったことの違和感にゲルから飛び出すと、
機動車輌に乗って行った皆は岩と戦っている。
鹿島は岩場を双眼鏡でのぞくと、
ポール司令官達の相手は岩だと思ったが、
十メートル位の蜘蛛と戦っていた。
「魔獣土蜘蛛ですね。」
「魔獣?魔石持ちですか?」
「魔石だけでなく、毒と強靭な糸を持っています。」
「強靭な糸?」
「剣では切れません。ですから倒すのも難しいでしょう。」
少しの間鹿島は考えていたが、
コーA.Iに糸の特徴を知らせると、サンプル糸が欲しいと要請された。
鹿島はユダを乗せてきた偵察隊の機動車輌に乗り込むと、
自ら運転して岩場に向かった。
岩場ではすでに何人かが糸に絡まれてはいたが、
ポール司令官と尾刃剣を持った耳長種族にカナリア街の七人は、
蜘蛛からの伸びているそれらの糸を発動した尾刃剣で断ち切っていた。
尾刃剣を持っていても、素早い蜘蛛の動きに対応は難しそうである。
「動けないように、すべての足を叩き切れ!」
と鹿島は叫びながら、自らも蜘蛛の足に向かっていった。
鹿島の身体に蜘蛛の足から粘っこい糸が投げかけられるが、
投げかけられた糸を叩き切りながら何とか腹にもぐりこみ、
糸を操る長い足を切断すると、
ポールも何とか体にこびりついている糸を断ち切りながら、
鹿島の横に転がり込んで来た。
蜘蛛は糸を思い通りに操れなくなったのか少しひるむと、
皆は一斉に蜘蛛の爪元を切り落とした。
爪元を切り落とされた蜘蛛は、全く糸を操れなくなったので、
残りの七本の脚は簡単に切り落とされた。
鹿島は動けなくなった蜘蛛の後ろに近づくと、
傷だらけの蜘蛛のけつから伸びている糸を掴み、
軽機動車輌の後ろに結んだ。
「走れ!」
と、鹿島は軽機動車輌の運転席にいた戦士に声がけした。
軽機動車輌が百メートル位先に着くと、
鹿島は蜘蛛のけつから伸びている糸を発動した尾刃剣で切った。
次々と同じ作業を三十回ほど鹿島が続けていると、
傷だらけの蜘蛛は回復して手足が伸びてきたが、
カナリア街の七人はそれらの八本の足を再び切断した。
鹿島は蜘蛛の糸を加工すると、いろんな用途があると思ったが、
五十回も同じサンプル採集作業に飽きたのか、
魔獣土蜘蛛を今生け捕っても邪魔になるし危険と判断して、
もう一つの参考サンプル用の魔石をも回数することにした。
鹿島は蜘蛛に近づいて胸を切り裂さくと、
心臓の裏から魔石を取り出した。
一つ巻きにされたサンプル糸をよって、
太さ三センチの縄を作り炭素鋼剣で切り込ませたが、
切断出来る者は誰もいなかった。
次に太さ三センチの縄に作ったものを使い布に加工して、
64式7.62mm小銃で百五十メートル先では貫通したが、
二百メートル先に置くとはじかれた。
ゲルに帰った鹿島はユダを呼んで、
蜘蛛から取れたサンプルを見せると、
「誰も倒せない魔獣土蜘蛛を倒した上に、
どの様に糸を手に入れたのでしょうか?」
「絶命させないで、けつから糸を引き出した。」
「引き出した?」
「俺の故郷では、けつから糸を引っ張り出すのは常識だ。」
ユダは鹿島の糸を取り出した行為に驚いているのか、
倒したことに驚いているのか、唖然としている。
「稀に魔獣土蜘蛛の巣の近くで、
糸に絡められた獲物の繭を採集出来たならば、
一生涯遊んで暮らせる価値があります。」
「価値の理由は?」
「防具です。」
「火に弱いだろう。」
「よくご存じで。」
「それも常識だ。」
「しかしながら、そんな強い火力を操れる者などいません。」
「魔獣土蜘蛛の糸で作られた防具は、どの位出回っているのだ?」
「せいぜい、五、六十領ぐらいでしょう。」
「そのすべてはモーゴー国軍が所有しているのか?」
「ほとんどの防具は、
モーゴー国軍の指導者たちが保有しているでしょう。」
鹿島はユダに、妹太陽が真上と地平線の中間位置に来たら出発する事を伝えて、
軽機動車輌でカラカラ街まで送らせた
野営地では久しぶりの生肉に歓喜が上がり、
矢張り兄の太陽が沈むと、皆は昼夜逆転の寝床に入った。
黄金色を搾り取られた様な、ベージュ色に変色した砂漠から、
緑の草原を守るように砂漠に立ち向かっている。
鹿島は藪に覆われた低い広葉樹の枝木の中で、
広葉樹と同化したのかと思えるほどに枝葉の下に身を沈めて、
兄の太陽から身を隠しながら、これから踏み込む砂漠を眺めている。
砂漠の眺めは壮大なベージュ色だが、
地平線に近づくほど焼けすぎたのかグレーになっている。
「この地に住む人は過酷であろう。」
と、鹿島はつぶやき同情しているが、
砂漠の民は周りの穀倉地帯では略奪者として恐れられている。
近衛師団と第七師団は誰もが歩兵となり、
はるか先のオアシス穀物地帯に向かった。
五十分行軍して、十分間の休みを繰り返したが、
誰もが慣れない砂に足を取られて、歩行困難となってしまった
少し小高い砂の丘に着いたので、鹿島は休憩を兵に与えた。
行軍を始めてまだ三時間であるが、
普段であれば二十キロは進めたはずであったが、
まだ半分の十キロメートルしか行軍できなかった。
鹿島は小高い丘の頂上に立って周りの地形を確認すると、
ポール司令官とすべての連隊長を前に、
「この丘を平らにして野営地とするが、
防御の役目もするように丘の周りの砂を固めて壁にする。」
と、鹿島は説明するが、理解できたのはポール司令官だけであった。
乾燥した焼けた砂漠の砂に水分を加えて固めると石みたいになると、鹿島とポールは陸戦時代の経験から学んでいた。
布袋様の鱗製袋から出る水は、
平らになった丘の上に居る戦士に向かって、
バケツの水を掛けられた様な豪雨が降り注いだ。
泥んこ足元は熱気の為に水は蒸発していくが、
たちまち足元は固い地盤となっていく。
ポール司令官は戦士達を引き連れて丘から下ると、
戦士たちを丘に向かって並ばせた。
鹿島は丘の下に向かって、
鱗製袋の放水口を全開にして大量の水を放出した。
丘の下はたちまち堀となり、
その中では戦士たちの泥んこ練が始まると、
練られた砂を壁に貼り付けだした。
防御壁は固い壁となり、崩れる心配はなくなった。
砂で防御壁を作るのは、陸戦隊の基本であった。
兄の太陽が沈むと、各師団は歩哨番と偵察隊を除いて、
テントにもぐりこんで眠りに就いた。
夜中の午前三時、まだ妹太陽は西の空にあるが、
鹿島達は行軍を始めた。
午後三時、お昼を挟んだ休憩に入って、要約オアシス穀物地帯にある、カラカラ街の見える丘に着いた。
ここでも矢張り、同じ仕様の野営地の構築は行われた。
鹿島は機動車輌二台をカラカラ街の偵察と、
位置確認と通信機器を使えなくなる磁気嵐が吹き荒れた場合の用心に、
砂漠の案内人をも探すよう命じた。
偵察隊はカラカラ街に入り、モーゴー国軍の動向を聞くと、
誰もが進軍のことは知ってはいるが、
見かけた者はいないと答えたらしい。
偵察隊はカラカラ街で、
モーゴー国軍がいる砂漠を越える予定だった商人の事を鹿島に連絡すると、鹿島は商人を野営地に招待したいと連絡した。
商人を伴った機動車輌の二台は、
偵察から帰り道の岩場に動く物を見かけたので、
一台の機動車輌が岩場に近づくと、多数のトカゲの巣を発見した。
連絡を受けたポール司令官は、
全ての機動車輌に戦士を満杯に乗せると、
食料確保の為にトカゲの巣がある岩場を目指した。
鹿島のゲルに招待された足止めしていた商人は、
コオル街に行く予定であったが、
コースの変更か、引き返すかの思案中であったと鹿島に伝えた。
「シン.カシマです。貴方をコオル街に無事に届けよう。
砂漠の案内を頼みたい。」
「ユダ.ジンと申します。シン.カシマ様はこの軍隊の将軍様でしょうか?」
「この部隊の司令官のうちの一人だ。司令官とは将軍のことだ。」
「司令官様は砂漠に不慣れですか?」
「この砂漠は不慣れだ。」
「案内礼金は如何程で?」
「金貨二貨幣。」
商人はニヤリと笑うと、
「案内引き受けました。」
と返事した。
トカゲの巣がある岩場の方角から爆裂音が響いた。
鹿島は、
トカゲ如きに爆裂弾を使ったことの違和感にゲルから飛び出すと、
機動車輌に乗って行った皆は岩と戦っている。
鹿島は岩場を双眼鏡でのぞくと、
ポール司令官達の相手は岩だと思ったが、
十メートル位の蜘蛛と戦っていた。
「魔獣土蜘蛛ですね。」
「魔獣?魔石持ちですか?」
「魔石だけでなく、毒と強靭な糸を持っています。」
「強靭な糸?」
「剣では切れません。ですから倒すのも難しいでしょう。」
少しの間鹿島は考えていたが、
コーA.Iに糸の特徴を知らせると、サンプル糸が欲しいと要請された。
鹿島はユダを乗せてきた偵察隊の機動車輌に乗り込むと、
自ら運転して岩場に向かった。
岩場ではすでに何人かが糸に絡まれてはいたが、
ポール司令官と尾刃剣を持った耳長種族にカナリア街の七人は、
蜘蛛からの伸びているそれらの糸を発動した尾刃剣で断ち切っていた。
尾刃剣を持っていても、素早い蜘蛛の動きに対応は難しそうである。
「動けないように、すべての足を叩き切れ!」
と鹿島は叫びながら、自らも蜘蛛の足に向かっていった。
鹿島の身体に蜘蛛の足から粘っこい糸が投げかけられるが、
投げかけられた糸を叩き切りながら何とか腹にもぐりこみ、
糸を操る長い足を切断すると、
ポールも何とか体にこびりついている糸を断ち切りながら、
鹿島の横に転がり込んで来た。
蜘蛛は糸を思い通りに操れなくなったのか少しひるむと、
皆は一斉に蜘蛛の爪元を切り落とした。
爪元を切り落とされた蜘蛛は、全く糸を操れなくなったので、
残りの七本の脚は簡単に切り落とされた。
鹿島は動けなくなった蜘蛛の後ろに近づくと、
傷だらけの蜘蛛のけつから伸びている糸を掴み、
軽機動車輌の後ろに結んだ。
「走れ!」
と、鹿島は軽機動車輌の運転席にいた戦士に声がけした。
軽機動車輌が百メートル位先に着くと、
鹿島は蜘蛛のけつから伸びている糸を発動した尾刃剣で切った。
次々と同じ作業を三十回ほど鹿島が続けていると、
傷だらけの蜘蛛は回復して手足が伸びてきたが、
カナリア街の七人はそれらの八本の足を再び切断した。
鹿島は蜘蛛の糸を加工すると、いろんな用途があると思ったが、
五十回も同じサンプル採集作業に飽きたのか、
魔獣土蜘蛛を今生け捕っても邪魔になるし危険と判断して、
もう一つの参考サンプル用の魔石をも回数することにした。
鹿島は蜘蛛に近づいて胸を切り裂さくと、
心臓の裏から魔石を取り出した。
一つ巻きにされたサンプル糸をよって、
太さ三センチの縄を作り炭素鋼剣で切り込ませたが、
切断出来る者は誰もいなかった。
次に太さ三センチの縄に作ったものを使い布に加工して、
64式7.62mm小銃で百五十メートル先では貫通したが、
二百メートル先に置くとはじかれた。
ゲルに帰った鹿島はユダを呼んで、
蜘蛛から取れたサンプルを見せると、
「誰も倒せない魔獣土蜘蛛を倒した上に、
どの様に糸を手に入れたのでしょうか?」
「絶命させないで、けつから糸を引き出した。」
「引き出した?」
「俺の故郷では、けつから糸を引っ張り出すのは常識だ。」
ユダは鹿島の糸を取り出した行為に驚いているのか、
倒したことに驚いているのか、唖然としている。
「稀に魔獣土蜘蛛の巣の近くで、
糸に絡められた獲物の繭を採集出来たならば、
一生涯遊んで暮らせる価値があります。」
「価値の理由は?」
「防具です。」
「火に弱いだろう。」
「よくご存じで。」
「それも常識だ。」
「しかしながら、そんな強い火力を操れる者などいません。」
「魔獣土蜘蛛の糸で作られた防具は、どの位出回っているのだ?」
「せいぜい、五、六十領ぐらいでしょう。」
「そのすべてはモーゴー国軍が所有しているのか?」
「ほとんどの防具は、
モーゴー国軍の指導者たちが保有しているでしょう。」
鹿島はユダに、妹太陽が真上と地平線の中間位置に来たら出発する事を伝えて、
軽機動車輌でカラカラ街まで送らせた
野営地では久しぶりの生肉に歓喜が上がり、
矢張り兄の太陽が沈むと、皆は昼夜逆転の寝床に入った。
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