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制覇行進

131 精霊女王誕生

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 鎮守様は調査の途中であったとの事で司令室から出て行き、鹿島は司令室の窓から天上の満月を眺めて、
「我らが月に到達できたとして、なおかつ、、、無酸素の月に住むことができる科学力を持っている羽衣姫との対決は、われらより進んだ化学力であろう。なので、対抗するなど無理だろう。」
「でも、タロー達も宇宙へ行ける力があるでしょう。」
「空母艦は攻撃機があってこそ戦闘出来るが、戦艦ではないので、単独での戦闘は不向きだ。」
「そうね、羽衣姫は空彼方へ飛び去る時、かなり大きな円盤に吸い込まれて、、、月に向かっていったわ。」
「何の為に、大精霊や妖精たちを、、、攫って行ったのだろうか?」
「タローが羽衣姫に聞いてきて、、、ほしいです。」
と、サニーが真顔で見つめた事で、冗談を言ってないのだと感じた鹿島は、
「準備ができたなら、努力しよう。」
「早くこの大陸を統一し、砂漠大陸を調査しましょう。」
「確かに調査は必要だが、、、、統一までは、、、。」
と、鹿島は言ったが、農奴解放は確かに必要だが、統一など必要はなく各国の指導者に奴隷や農奴を解放させ、農地改革を進めるだけで事足りるだろうと思えた。
「農奴を解放し、食料を増産するためには、統一が必要です。」
と、サニーは鹿島に奮起を促した。

 久しぶりの空母鑑の自室で目覚めた鹿島は、身体中にしがみついているサニーと七人の精霊たちを感じた。

 鹿島は体中を嘗め回されたの感じ、急ぎシャワー室へ向かった。

 朝食を終えると、エントツ元帥が迎えに来てくれた。
「宮殿が出来ましたので、ご案内します。」
「宮殿とは、俺用の屋敷か?」
「そうです。」
鹿島は、自分の部屋は空母鑑内の自室で十分だと思っていたので、複雑な気持ちであった。

 鹿島は運転手付きの黒い大型リムジン型の乗用車に乗って王宮を目指した。

 鹿島の指示で構成された日本政府式の行政機構官庁建物を、ひとつづつ確認しながら通り過ぎていくと、想像以上の壮大な王宮に驚き会見の間に案内された。

 ドアを開けると目の前には王座があり、一段低い広間には大勢の人が並んでいた。
「タロー.カシマ王の到来!」
との声で全員が頭を下げた。

 新しく首相に任命されたアチャカ元行政官により、次々と各大臣と政務次官が紹介された。
その列にはパトラ情報長官の姿もあった。

 各大臣と政務次官は鹿島に会見出来たことを誇りに感じ、各々の政務に励む決意を述べた。

 鹿島は各々の行政機構が構成している事に安どした。

 各大臣と政務次官との会見を済ました鹿島は、自分用に設けられた執務室にアチャカ首相とエントツ元帥兼軍大臣にトニーヤマ財務大臣がいた。
三人それぞれが書類の束を抱え込んでいた。

 アチャカ首相は、
「一時期食糧危機問題か出たが、今はすべて順調であり、備蓄の余裕もあります。」
との報告がなされ、トニーヤマ財務大臣からの報告では、歳入は歳出を上回っているとの報告がなされたが、エントツ元帥兼軍大臣からは予算が少なすぎるとの苦情がなされた。

「一時期食糧危機問題とは?」
「工業地へ多くの兎亜人が移住した事と、他国から避難してきた予想以上の流民の多さでした。」
「歳入が歳出を上回っているのであるなら、残りを軍に回せないのか?」
「いつ何時、臨時支出があるかもしれないので、その財源は残しておくべきです。軍予算は今の予算で十分だと思います。」

トニーヤマ財務大臣からの報告に、エントツ元帥兼軍大臣からの苦情が起きた。
「十分ではない!いつも移動命令のたびに、予算不足が起きている。」
「予算の配分は、事前に打ち合わせ済みであり、その予算で行動するのが大臣の手腕だ!」
と、温和なトニーヤマ財務大臣が怒鳴った。

 エントツ元帥兼軍大臣は「手腕。」との言葉で黙り込み鹿島に助勢の目を向かたが、鹿島は微笑みながら、
「私は君臨すれども統治せずを、尊重したい。」
「それはだめだ!」
と三人が合唱した。
「我々は、重要なことにおいては提案出来るが、最終決断はお館様に仰がないと不安です。」
「我々には決断力などありません。」
「些細な事で、お館様を煩わしはしないが、矢張り最終責任はお館様です。我々をお見捨てしないでください。」
と三人は懇願しだした。

「王国民が安心して生活できるのは、お館様が居ての事です。」
「お館様が留守にしていても、われら全員お館様の存在で安心できます。」
「我らの支えは、お館様あっての我々の立場です。」
三人だ顔色を青ざめてなおも懇願しだした。
「わかった。では今まで通りでよいのか?」
「もちろんです。」
と三人は満面笑顔でうなずき、鹿島の机に書類を積み上げた。

 鹿島は書類の山を見つめて、自由放浪生活の目論見は三人の懇願でもろくも崩されたと思った。

 三人は満面笑顔のまま、書類の山を一枚づつ確認をしながらサインする鹿島を見つめていた。


 サニーと七人の精霊たちは鹿島との共有専用私室で、パトラ情報長官と会見していた。

 パトラはサニーと七人の精霊たちが女性のシンボルがないことに驚いたが、無くても奉仕の精神さえあるならば、男性を満足させると言ってその意義を教えだした。
「愛する人に尽くすのは、達成されたのちは自分の満足感をも満たす行為です。」
「理解できる。」とサニーと七人の精霊たちはパトラの言葉に同意した。

 パトラはイザベラ女王とヒカリ王女の娼婦教育で使用した長さ十五センチ、亀頭の直径四センチ、竿の直径根元四センチ五ミリの張形逸物を取り出した。

パトラは張形逸物を舌で亀頭のひだや尿道を口で愛でるように優しく、時々竿の各部分を強く激しく嘗め回した。
サニーと七人の精霊たちはパトラの体に触れて思考を読み取っていた。
張形逸物を口に含んで同じ様に舌で優しく愛おしみ、そしてやはり時々強く激しく嘗め回しながら吸っていた。

 パトラの指と舌は張形逸物を休むことなく愛で続き、時々いろんな男の恍惚表情が閃いていた。
サニーはパトラの思考に色んな男の表情の中に鹿島が居たことに驚いたが、けれどもだた裸を見ただけであり、妄想だけだと感じて咎める事なく許した。

亀頭部分が喉の奥まで入り込む時に少し苦しんだが、苦しみは一瞬だけで、だけれども妄想男性たちの恍惚表情を思い描き、満足感と共に喉の締め付けは何度も続いた。

 サニーはすでにヒカリ王女の思考から学び、鹿島相手に経験があるので難なく張形逸物を口に含み、舌で優しく愛おしむことが出来た上に、亀頭部分を喉の奥で締め付けることが出来たが、矢張り息苦しさと嗚咽で涙目となった。
「慣れです。大きく口を開けて何度も挑むことです。さすれば喉の奥まで行けますし、努力の先には互いの満足感で報われます。」
「私たちの口では、亀頭部分さえも口に含めません。」
と七人の精霊たちは小さな口をとがらして不満を述べたが、
「それは私の管轄外です。」
と、パトラは冷たく言い放った。

 パトラのいなくなった部屋では、サニーは七人の精霊たちに険しい表情をして、
「あなたたちは、私を精霊女王と認め敬えるか?」
「もちろん!タローを共有出来るのであれば、精霊女王様に従います。」
「共有ではない!施しだ!」
「施しを下さい。」
「時々施そう。」
「精霊女王様を、敬えることを幸せに思います。」
と、七人の精霊たちはサニーの眷属になる誓いをした。

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