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国興し

38兎種族の森

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 荒野の街道では騎馬で追いついたフッドが、幌馬車の操席にいる護衛の男に声がけした。
「約束の金貨は、置いていけ!」
「受け取れ!」
と護衛の男は腰の短剣を投げた。

 短剣はフッドの肩に食い込んだが、矢をすでに装備していたベアボウから、幌馬車を引いている馬の横腹に矢が深々と刺さった。
一頭の馬が倒れ込んだことで、隣の馬も引きずられる様に倒れ込んだ。

 フッドも肩に食い込んだ短剣の痛さをこらえきれなかった様子で、ベアボウを握りしめたまま落馬した。

 幌馬車は辛うじて転倒は免れたが、片側の車輪が道路の縁石岩に激突したために変形してしまった。
ゆえに、幌馬車は大きく傾いている状態のために走行不能になった。

 操席にいた護衛の男は操席から放り出され、辛うじて意識はある様子だが、大きなけがを負ってしまった状態の様子で片足を引きずっている。
 
 護衛の男は、傾斜している幌馬車に向かい荷台を覗き込んだ。
シーザーは打ちどころが悪かった様子で、気を失ったのか倒れ込んでいた。
鎮守様は、倒れているシーザーの脇腹に平然とした顔で腰掛けていた。

 護衛の男は、平然とした顔で倒れたままのシーザーに腰掛けている鎮守様に異様さを感じたが、
「女、俺の足を治せ。」
と、鎮守様に剣先を向けると、
「あなたは、根っからの悪党ではないようだから、治しましょう。」
鎮守様は護衛の男が差し伸べた手を借りて、不安定な荷台から降りた。

「骨折治療。」
護衛の男は不思議気に何度も足を浮かして振り回しては、屈折運動までをもしだした。

 護衛の男が何度目かの屈折運動中、後ろの方から二台の幌馬車が猛進してきた。

 二台の幌馬車から降りてきた男たちが護衛の男と鎮守様を取り囲むと、いつの間にかベアボウを握りしめたフッドもいた。
「フッドの兄貴。肩の傷は大丈夫かい。」
「鍛え方が違う。そこの女は回復治療魔法を使えそうだから、傷をつけるなよ。」
「お楽しみは、その後までお預けかい?」

 フッドはベアボウに矢を添えながら、
「護衛の男、女と金を置いて立ち去れば、命は助けてやろう。何なら、仲間にしてやってもいいぞ。」
「お前らは、最初っから、女と金両方とも手に入れる、その予定だったのか?」
「あたぼうよ。どうせ互いに悪人同士だ。お前らだって、残金を払うつもりなど、なかっただろう。」
「だな。不本意であるが、では互いに約束を守れない同士なら、、、仕方が無い、殺し合いで決着付けましょう。」
と、護衛の男は剣を抜きざま、瞬時にベアボウを握りしめているフッドの頭をたたき割った。

 護衛の男は二十人からの攻撃を受けると、致命傷とは成らない皮膚下肉傷を何カ所にも受けながらも、全員をたたき切ってしまった。

 護衛の男が羽織っているマントはすでにボロボロになったいて、傷だらけの満身創痍の状態で寝ころんでいた。
「俺はもうしばらくは、起き上がれない。あなたはすきにすればいい。」
と覗き込んでいる鎮守様に笑いかけた。
「あら?たった二十人程度でへばるなんて。うちのタローは二百人相手でも傷一つと受けないでしょう。それに、あなたの目的も、私の目的もまだ達成してないわ。頑張ってね。肉接合回復。」
と言って、治療回復魔法を再び護衛の男に向けた。

「タロー殿とは、どんな化け物ですか?」
「化け物とは失礼ね。顔は普通の人だが、肉体が超人的なだけよ。」
「そういう方を、バケモンと呼ぶのでは?」
「人間です。」
「それと、あなたの目的と、私の目的の接点があるような言い方だが?」
「目的地が一緒です。」
「は~。初耳だ。どんな意味があるのでしょうか?」
「これからのタローの時代を、確認したいだけ。」
「ナントン領主邸宅に行く事が、時代の確認ですか?」
「ナントン領主邸が最終地ではなく、まだその先があるでしょうね。」
「よくわからないが、足の骨折や後遺症の残る傷を治していただいて、助かったのは確かだから、お嬢さんの望むままに協力しましょう。」
と言って、倒れた幌馬車の荷台に入っていった。

 倒れた幌馬車の中から短い呻きが聞こえたが、鎮守様は素知らぬ顔をしていた。
護衛の男は倒れた幌馬車から出てくると、そばのホロで剣先に着いた血油をふき取りながら降りてきた。
「ナントン領主邸宅の執事はすでに息絶えていたので、懐の巾着袋を預かってきた。二十金貨が入っていたので、お嬢さんの取り分は、俺の治療代と迷惑代が十金貨で、残り半分は執事に騙されて利用された女、、、パトラとかに渡してほしい。」
「確かに預かりました。」
「で、もう一つ、お願いがある。お嬢さんの護衛代として、一金貨俺にくれ。」
「でも、すでにあなたは、ナントン領主から手間賃は出ているのでは?」
「ナントン領主邸宅へ届けるのが俺の仕事だが、その先からの、お嬢さんの護衛代です。」
「わかりました。では護衛を依頼します。」
「はい。ご主人様。わたくし目の名は、クレイジー.タイガーです。」
「クレイジーさん、後ろの馬車を用意してください。」
「いや、クレイジーはまずいな。タイガーでお願いします。」
「わかりました。では、タイガーさん行きましょうか。」
と言って、鎮守様は平然と後ろにある無傷の幌馬車の荷台に上がっていった。

 鹿島とサニーは誘拐事件前の曙の中、魔物討伐と野生蔓芋採集を兼ねて、神降臨街から妖精の森反対側の樹海の中で目を覚ました。
「こっちの樹海には、老樹はないのかい?」
「こっち側の樹海は、土壌はあまり美味しくないし、おまけに強力な破壊魔物が生息しているので、老樹になる樹木が育たないのよ。」
「では、こっちら側には、妖精はいないのか?」
「多分いないわ。」
「その代わりに、魔物は多いのか?」
「多分?」
「何で?マークなの。」
「だって、ここの樹海に来たことがないもの。」
と言いながら、焚火の中に野生蔓芋を次々と投げ込んだ。

「きゃ~。助けて~。」
「逃げよう!逃げろ!」
 森の奥から子供達の声が響き渡ると、鹿島とサニーは駆け出した。
野生蔓芋採集に参加している兵隊人形妖精たちは、鹿島とサニーが駆け出した事など素知らぬ顔で、焚火の中の野生蔓芋に注視しているだけであった。
 幹の太さ一メートル大木の幹と幹との間を、幹の三倍もある大蛇が蠢くのを確信した鹿島はその大蛇に向かっていった。

 大蛇はあろうことか、五メートル四方の大岩を飲み込もうとしていた。
大岩は地表の部分だけでなく大部分が地中深くまで埋まっているらしく、大蛇は岩を包み込むように巻きだし、地中深くの岩を持ち上げようととぐろ態勢に成った。

「タロー岩を守って!」
とサニーは意味不明な言葉を発して氷刃を飛ばしだした。

 氷刃は大蛇の鱗を貫通することなくすべてが跳ね返された。

 鹿島は跳ね返ってきた氷刃を避けながら、鱗と鱗の隙間に神剣を差し込んで払った。
払った三つの鱗は虹色に輝きながら鹿島に向かってきた。

 鹿島は突然の反撃に合いうろたえたが、辛うじて正面方向からきた鱗を切断し、二つの鱗から逃れることができた。
「鱗を下手なはがし方をすると、怪我するよ!」
「早くいってくれ!」
「タローの御剣様は、ボーボアの鱗ぐらい切り裂けるでしょうに!」
「サニーの氷刃をはね返したので、鱗を切り裂けないと思ったのだ!」
「私の氷刃より、御剣様の切れ威力は、段違いでしょう。」

 鹿島はボーボア大蛇のとぐろになった胴体を飛渡りながら、岩にかみついているボーボアの顎に向かった。
「岩を傷つけないで!」
突然のサニーからの叫びに、鹿島の神剣はボーボアの顎に沿うっているが浅い切り込みとなってしまい、そのまま地面に着地した。

 岩にとぐろを巻いていた胴体がほぐれだすと、ボーボアの尾が頭上高くにせり上がった。
鹿島はボーボアの尾から真っ赤な噴水を感じた。
ボーボアの尾から何故に血が噴き出たのだと感じた鹿島は、最初はサニーが何らかの攻撃をしたと錯覚していた。
「いや、血の噴水ではなく、、、、飛び出しナイフ?」
尾から飛び出た真っ赤な噴水は、鹿島の期待とは全く違う危険な三本の両刃剣を確認した。
「随分と真っ赤な、、、大きな大剣が出やがったな。」
尾刃剣は三又に分かれていて、幅一メートル、長さ三メートルの尾刃剣はそれぞれに違う動き方で揺れ出した。

 三振りの尾刃剣は、それぞれが完全に鹿島に向かって攻撃態勢である。

 鹿島は岩にかみついたまま殺気を飛ばして来るボーボアの目を意識しながら、頭上から切り込んでくる尾刃剣と、横からなぎ倒してくる尾刃剣に、突き刺してくる尾刃剣等に意識を集中させた。

「ヤバイ!」
鹿島は防ぐ死角がないと判断したのか無意識に叫んだ。

 岩にかみついたままのボーボアの目から殺気が途絶えたのを感じた鹿島は、尾刃剣から一瞬の意識も途絶えたのを見切りると、俊足移動で横に転がった。

 頭上からと突き刺してくる尾刃剣からは何とな逃れたが、横からきた尾刃剣は鹿島の髪の毛を薙ぎ剃った。
「やばかったな~。」
と言って、ちらりとボーボアの目に目を移すと、ボーボアの片目に氷の矛先が刺さっていた。

 鹿島は三本の尾刃剣を相手にするにはかなり不利だと悟り、振り回っている尾の部分に向かった。

「へし折ってやる!」
鹿島は叫びながら端側の尾刃剣に神剣を叩き付けた。
「おい御剣様、あの刃は切断できないのか?」
鹿島が神剣に語り掛けると、胸の奥底方暗い気持ちが流れた。
「幅一メートルの尾刃は五センチの鋼材よりも固いのか?無理か、、、。」
「無理だろうと、私の方へ尾刃を向けさせないように、頭の部分は私が担当しますから、尾の部分をタローが頑張りなさい!」
サニーの声と共にテレパシーが鹿島の頭に響いた。

「守りだけだと、勝利しないので、少し抗いながら攻め場所を探る。サニーも気を付けてくれ。」
「それなら仕方がないわ。私も気を付けるから、頑張りなさい。」
と言いながらも、潰した片目側の鹿島が傷をつけたボーボアの顎に氷刃を飛ばしだした。

 
 ボーボアは顎の一部が裂けたのか嚙みついていた岩から牙を抜き、サニーに向かって大きく口を開け、嫌な臭いと共に液体の塊を吐き飛ばしてきた。

 液体の塊をとっさに避けたサニーであったが、液体の塊をまともに浴びた後ろの大木は表皮剝離してしまい、枯れ木となったがために頭上全ての葉っぱが吹雪となってボーボアの体を隠してしまった。

「この葉っぱ吹雪は、なんだ!」
突然の視界を遮る葉っぱに埋もれた鹿島はうろたえてしまい、ボーボアの体と尾刃を見失った。

 辛うじて葉っぱ吹雪は止んだが、葉っぱの体積は鹿島の胸近くまで堆積していた。
鹿島は葉っぱ吹雪が止んだ事で、ボーボアの頭と体に尾刃の位置をはっきりと確認できた。
「タロー!尾刃が来ます。」
 ボーボアの尾刃は堆積している葉っぱを散らしながら鹿島に向かってきた。

 鹿島は葉っぱに足を滑らせながらも、一の尾刃を受け流し二の刃や三の刃も辛うじて避けた。

 タローが押され気味だと気が付いたサニーは、遠巻きに飛翔して居る妖精たちに向かって、
「水魔法で葉っぱを濡らしなさい!」

 ボーボアの尾刃が鹿島に向かうが、ボーボアも胴体下の葉っぱに滑らされるためか不安定と力弱さの攻撃であった。

 鹿島もボーボアも互いに足場の悪さで踏ん張りがきかず緩い攻撃となり、思い描く攻撃と防御ができない事で苦労しだした。

 鹿島は辛うじてボーボアの鱗を切り裂くが、切り裂かれた鱗と周りの鱗からの飛び出し攻撃でボーボアに致命傷を与え切れずにいた。

 互いに疲労困憊のためかじゃれ合った攻撃に見えていたが、鹿島はボーボアの胴体が濡れた葉っぱでねじれたことで、一本の尾刃が地に刺さったのを見逃さなかった。

「くそくらえ!」
鹿島は全ての力を振り絞るように、刃が地に刺さった尾刃のくねる根元に切りかかった。

 一メートル幅のくねる根元鱗部分は、胴体の鱗よりの柔らかく感じた鹿島はそのまま切り裂いた。

 ボーボアは地に刺さった状態の刃を抜こうと身をくねらせたが、地に刺さった状態の刃を残したまま、ほかの尾刃部分は鹿島から逃げるように周りの大木をなぎ倒しながら滑っていった。

「私の足をつかみなさい!」
飛翔中のサニーが鹿島の頭上で叫んだ。

 天上から見た岩場のそばに茂っていた青絨毯は倒れた幹をさらしていて、開けた地表部でボーボアがとぐろを巻きだし始めた。

「凍てつけ!」
サニーと妖精たちの叫びが樹海中にこだました。

 とぐろを巻いたボーボアの周りすべてが凍り付いた。
「タローいけ!」
サニーの足は鹿島の腕を払うように、ボーボアの尾の部分に向かって振られた。

「ちょっと!むちゃだろう!」
鹿島は凍り付いた落ち葉の表面を滑走しだした。

 ボーボアの残った二本の尾刃が鹿島に向かってきた。
鹿島は滑走したまま、突き刺してくる尾刃の刃部に神剣を合わせた。

 鹿島は自力で止まる事が出来ない滑走を、尾刃の刃部で何とか止まろうと試みたが、頭上から切り込んで来る尾刃を避けるためには、滑走の勢いそのままで尾刃の根元まで滑走することを選んだ。

 尾刃の根元まで来た鹿島は、横突きした状態の尾刃の根元を渾身の力で切り裂くと、残りの一本の尾刃は根元にいる鹿島に対してぎこちない攻撃になった。

「こいつ、根元は攻撃範囲じゃないのか?いや、想定外か?」
鹿島はぎこちなく攻撃してくる尾刃を軽くいなすと、その付け根をたたき切った。

 サニー達はボーボアの口に向かって氷の塊を次々と打ち込んでいて、ボーボアの裂けた片側顎は更に大きく裂けていた。

 鹿島は何とか凍り付いていないボーボアの頭に飛び乗り、その頭を兜割りにした。

 陽はすでに真上に上っていた。

「やったね!はい、回復薬。」
と、青汁回復薬をサニーが差し出した。
「俺も、蜜回復薬がいいです。」
「タローには、蜜回復薬は効きが悪いけど。」
「そうなの?」
「そうよ。」
と言って、サニは二個目のチョコレートの梱包をはがし始めた。
「それよりちょっと来て。」
サニーは鹿島に有無を言わせる暇を与えずに、ぐいぐいと手を引いて岩の方へ向かった。

「ボーボアは倒したから、出てらっしゃい。」
と、サニーは岩に向かって話しかけた。

 岩の中からぼそぼそと会話する声が鹿島の頭の中で聞き取れた。
「人種が、、、何で妖精たちといるのだろう?」
「妖精たちはきっと、人種の魔法で捕まっているかも?」
「じゃ~、妖精たちを助けなけれなば。」
「ボーボアを倒した人種から、救い出せると?」
「無理ね。でも、捕まっているなら、何とか助けなければいけないと思うわ。」
「俺らも捕まってしまうぞ。」
「私たちなら、捕まったとしても、うまく逃げ出せるわ。」
「じゃ、出るかい?」
「もう少し考えよう。」

「いい加減にしてください。私達は人種につかまってはいません。逆に人種のタローを伴侶と決めて、私が捕まえたのです。」
と、サニーは岩に向かって蹴りを入れながら叫んだ。

「出ます。出ますから怒らないで!」
と言って岩から五十センチ程のウサギ耳少年と少女が飛び出てきた。

「ボーボアから救い出してあげたのに、そのお礼は?」
ウサギ耳少年と少女はサニーの言わんとしている事に気づいた様子で、
「あっ、ありがとうございました。」
「何で?ボーボアに追われてたの?」
「ボーボアに憑依して、鱗を手に入れようと近づいたのですが、気づかれてしまい、上手く憑依できなかったのです。」
「岩だけでなく、生き物にも憑依できると?」
「強く拒否されることがあると、はじかれます。無防備の相手になら、なんにでも憑依できます。今回はボーボアの魔力が強すぎて、はじかれてしまいました。」
「ボーボアの鱗を、何で欲しがったの?」
「もちろん、鎧と鱗刃を手に入れるためです。」
「誰のために?」
「もちろん俺たちが一人前だと証明するために、俺達用に加工するためさ。」
「一人前?」
「俺達は自分の鎧を自分で製作して、初めて一人前だと証明できるのだ。特にボーボアの鱗加工は難しいうえに、めったに手に入らないのさ。」
「ボーボアの鱗を手に入れることができると、思ったわけ?」
「もう少し小さいボーボアだったら、可能だったと思う。」
「じゃ~、あそこに横たわったボーボアの鱗の加工を、、、あなたに頼んだら、、、どんな報酬が欲しい?」
「僕たちは報酬をいただけるほどの腕はないが、村長と交渉するなら、案内するよ。」
「お兄ちゃん!知らない人たちを、村には案内出来ないよ。」
「妖精たちだよ。おまけにこの方は、もう既に精霊様でしょう。それに俺たちの命の恩人だ。」
「そうね、命の恩人だね。でも、、、やっぱり村には案内出来ないよ。」
とウサギ耳少女はうつむいた。
「あなたたちだけで盛り上がってないで、村に案内出来ない事情を説明しなさい。」
「人種は乱暴だし、妖精たちはいたずら好きだから。」
「何処で、、、そんな根も葉もないことを?」
「村中で。」
「誤解を解くために、命の恩人を、村まで案内しなさい。」
と、サニーの強引さは誤解を解くためか、それともボーボアの鱗加工に興味を持ったのか、鹿島はサニーの思案をいまいち理解出来なかった。
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