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第12話 初めてダンジョンに入りました。
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暗いな。オバケ屋敷みたいだよ。道も要り組んでるし…帰り道大丈夫かな…
先頭のリュカが松明持ってるから少しは明るいけど…急に襲われても気づかなそう。そうだ。見えないようにみんなにバリア張っとこ。
「来ます。」
え、リュカなんでわかるの!?それに来るの!?何が!?
「リアムさん後ろです。」
今何が起こった?一瞬すぎてよく分からなかったけど、後ろから来た大きいネズミ?を一太刀で仕留めた?しかも、何事もなかったかのように。かっこよすぎだよリアムさん。
「ビガマウスですね。」
「そうですね。いやー流石ですね。ビガマウスを一撃なんて。ますます尊敬します。」
「リュカ、今はそういうのいいです。魔除けの草を探しましょう。」
改めてリアムさんって何者なんだろう。
それにしても、こんなとこに魔除けの草なんてあるのかな?
「そういえば、魔除けの草ってどんなやつなんですか?私全然知らないんでした。その辺に生えてるものですか?」
「それでよく取りに来ようと思ったね。えっとね、見た目は普通の薬草みたいな感じなんだけど、若干光ってるんだよね。だから、この暗いダンジョンのなかでも分かりやすいはず。まーでも奥までいかないと生えてないんだよね。」
「そうなんだ。」
一人で来たとしても、どれが魔除けの草かはスキルでなんとかなると思ってたからな…光るのか…なら目立って分かりやすそうだな。
「大丈夫だよ。生えてるところは大体見当がついてるからね!」
なんか心配されるけど、私不安そうに見えてるのかな?
「そっか!それは頼りになる。」
「まっ俺達に任せなさい!ちゃんとサトのことも守るから!」
「ありがと。」
でも守ってもらうばかりじゃいけないよね。そもそも私が行くって言い出したんだもん。
なんだかんだ歩いてるけと、さっきのビガマウス以外に魔物に出会ってないな。ダンジョンっていっぱい魔物が出てくるイメージがあったんたけど…
「それにしてもリアムさん。なんかおかしくないですか?」
「リュカも気がつきましたか。僕もそう思ってました。」
やっぱりおかしかったの?
「あまりにも魔物が少なすぎます。先に来たパーティーが倒したとしてもすぐまた出てくるはずなんですけどね。」
リュカが真剣だ。
「はい。今考えられるのは2つ。1つ目は先に来たパーティーが倒した直後を通ってるもしくは、魔物が出てくるまでの時間が長くなっている。2つ目は、ダンジョン自体が変化して我々の知らないところになってるか。今のところ有力なのは後者ですが、もしそうだとした場合、厄介なことになりそうな予感がします。」
「俺もリアムさんの考えに同感です。何かしらの変化が起こってますよ。これ。先に来たパーティーが何かに巻き込まれてなければいいんですけどね。」
なんか大変な事になってきたな。神様が言ってた魔王とか関係してるのかな。
「どうします?このまま行きます?俺達はどうにかなっても、サトを守れるかが問題ですけど。」
「私なら大丈夫です。」
「でも、もしものことがあったら俺…」
「私達の目的は魔除けの草の採取。それが達成できるまでここを出ません。」
「でも、もしかしたら、魔除けの草も生えてないかもしれないんだよ?」
「そんなの探さないとわからないじゃん。」
「はい。2人ともそこまで。リュカ。これ以上は危険というのは分かります。ですが、サトさんの言う通り目的が達成されていない以上、帰るわけにもいきません。それに、我々は今までいくつもの困難を乗り越えてきています。今回も例外ではありません。いざとなれば全力でサトさんを守りましょう。それでいかがですか?」
何でそうなるかな?
「意義ありです。」
「サトさん?」
「前半はリアムさんに同意します。ですが後半、私を守るより、ご自身の命を守ってください。むしろ、私がお2人を守ります。」
ちょっと格好つけすぎちゃったかな。
「ふふ。それは失礼しました。では、いざとなったらサトさんに守ってもらいましょう。」
「ちょ!リアムさん!それはないんじゃ!」
「ま、いいじゃないですか。先に来たパーティーも心配ですし、もう少し捜索してみましょう。」
「わかりました。」
「あれ、リアムさん、こんな道ありましたっけ?」
私は来たことが無いから分からないけど、2人には分かるんだろうな。
「いや、前はありませんでしたね。やはりダンジョンが変化しているみたいです。」
「どうします?新しい方行ってみます?危険な匂いはプンプンしますけど。」
なんだろ、何か音がするような…
「あの、何か聞こえません?」
「え?」
「…何か鈍い音?うなり声?みたいな…」
「確かに聞こえる。」
「聞こえますね。」
「もしかして、先に来たパーティーとかじゃ…」
「その可能性は大いにありえるよ。もしそうだったら、合流した方がいいですよね?リアムさん。」
「そうですね。未知の道に行きましょう。」
「え、リアムさん未知の道って、この期に及んでダジャレですか?」
「リュカ…緊張感無いのはどっちですか。」
「すみません。」
「先を急ぎましょう。」
先頭のリュカが松明持ってるから少しは明るいけど…急に襲われても気づかなそう。そうだ。見えないようにみんなにバリア張っとこ。
「来ます。」
え、リュカなんでわかるの!?それに来るの!?何が!?
「リアムさん後ろです。」
今何が起こった?一瞬すぎてよく分からなかったけど、後ろから来た大きいネズミ?を一太刀で仕留めた?しかも、何事もなかったかのように。かっこよすぎだよリアムさん。
「ビガマウスですね。」
「そうですね。いやー流石ですね。ビガマウスを一撃なんて。ますます尊敬します。」
「リュカ、今はそういうのいいです。魔除けの草を探しましょう。」
改めてリアムさんって何者なんだろう。
それにしても、こんなとこに魔除けの草なんてあるのかな?
「そういえば、魔除けの草ってどんなやつなんですか?私全然知らないんでした。その辺に生えてるものですか?」
「それでよく取りに来ようと思ったね。えっとね、見た目は普通の薬草みたいな感じなんだけど、若干光ってるんだよね。だから、この暗いダンジョンのなかでも分かりやすいはず。まーでも奥までいかないと生えてないんだよね。」
「そうなんだ。」
一人で来たとしても、どれが魔除けの草かはスキルでなんとかなると思ってたからな…光るのか…なら目立って分かりやすそうだな。
「大丈夫だよ。生えてるところは大体見当がついてるからね!」
なんか心配されるけど、私不安そうに見えてるのかな?
「そっか!それは頼りになる。」
「まっ俺達に任せなさい!ちゃんとサトのことも守るから!」
「ありがと。」
でも守ってもらうばかりじゃいけないよね。そもそも私が行くって言い出したんだもん。
なんだかんだ歩いてるけと、さっきのビガマウス以外に魔物に出会ってないな。ダンジョンっていっぱい魔物が出てくるイメージがあったんたけど…
「それにしてもリアムさん。なんかおかしくないですか?」
「リュカも気がつきましたか。僕もそう思ってました。」
やっぱりおかしかったの?
「あまりにも魔物が少なすぎます。先に来たパーティーが倒したとしてもすぐまた出てくるはずなんですけどね。」
リュカが真剣だ。
「はい。今考えられるのは2つ。1つ目は先に来たパーティーが倒した直後を通ってるもしくは、魔物が出てくるまでの時間が長くなっている。2つ目は、ダンジョン自体が変化して我々の知らないところになってるか。今のところ有力なのは後者ですが、もしそうだとした場合、厄介なことになりそうな予感がします。」
「俺もリアムさんの考えに同感です。何かしらの変化が起こってますよ。これ。先に来たパーティーが何かに巻き込まれてなければいいんですけどね。」
なんか大変な事になってきたな。神様が言ってた魔王とか関係してるのかな。
「どうします?このまま行きます?俺達はどうにかなっても、サトを守れるかが問題ですけど。」
「私なら大丈夫です。」
「でも、もしものことがあったら俺…」
「私達の目的は魔除けの草の採取。それが達成できるまでここを出ません。」
「でも、もしかしたら、魔除けの草も生えてないかもしれないんだよ?」
「そんなの探さないとわからないじゃん。」
「はい。2人ともそこまで。リュカ。これ以上は危険というのは分かります。ですが、サトさんの言う通り目的が達成されていない以上、帰るわけにもいきません。それに、我々は今までいくつもの困難を乗り越えてきています。今回も例外ではありません。いざとなれば全力でサトさんを守りましょう。それでいかがですか?」
何でそうなるかな?
「意義ありです。」
「サトさん?」
「前半はリアムさんに同意します。ですが後半、私を守るより、ご自身の命を守ってください。むしろ、私がお2人を守ります。」
ちょっと格好つけすぎちゃったかな。
「ふふ。それは失礼しました。では、いざとなったらサトさんに守ってもらいましょう。」
「ちょ!リアムさん!それはないんじゃ!」
「ま、いいじゃないですか。先に来たパーティーも心配ですし、もう少し捜索してみましょう。」
「わかりました。」
「あれ、リアムさん、こんな道ありましたっけ?」
私は来たことが無いから分からないけど、2人には分かるんだろうな。
「いや、前はありませんでしたね。やはりダンジョンが変化しているみたいです。」
「どうします?新しい方行ってみます?危険な匂いはプンプンしますけど。」
なんだろ、何か音がするような…
「あの、何か聞こえません?」
「え?」
「…何か鈍い音?うなり声?みたいな…」
「確かに聞こえる。」
「聞こえますね。」
「もしかして、先に来たパーティーとかじゃ…」
「その可能性は大いにありえるよ。もしそうだったら、合流した方がいいですよね?リアムさん。」
「そうですね。未知の道に行きましょう。」
「え、リアムさん未知の道って、この期に及んでダジャレですか?」
「リュカ…緊張感無いのはどっちですか。」
「すみません。」
「先を急ぎましょう。」
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