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二章 やっと始まるラウトの旅
32.格の違い
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コインが地面に落ちた瞬間、スーが空間属性の魔法である『認識阻害』の魔法を使った。
その魔法はスーの姿を消した。
だが、姿を消した程度では俺には通用しない。
目を誤魔化しても、気配を探ればそこにいる事は分かる。
もっと言えば、この魔法を俺は無効化することも可能だ。
俺の視線がずっとスーのことを捉えていると分かると、スーは次に気配を消した。
なるほど、場慣れしているのが窺える。
しかし、それでも俺には通じない。
俺は探知魔法を常時展開している。
これは自分の魔力を薄く広げ、その魔力の広がりの歪みやズレなどで、対象の位置やそれが何であるかを探れる。
そして、このズレはその対象が持つ魔力によって生まれる。
つまり、探知魔法から逃れるには魔力を持たないか、魔力を完全にコントロールして、魔力の広がりのズレを、無理やり元に戻すしかない。
それをするのは常人には不可能に近い。
だから、スーは俺の索敵から逃れる術はない。
ちなみにだが、探知魔法も大量の魔力を使うため、実用的なレベルにするには、平均的な魔力量の冒険者が数十人分くらいないと厳しい。
それでも、探れるのは半径50メートルくらいだ。
という理由もあり、使える人間は数少ない。
「通じない・・・」
姿を隠す系統の魔法は通じないと判断したのか、姿を現した。
いい判断だ。
姿を隠すにも魔力を使うから、通じないならすぐに止めるべきなのだ。
「なら、力でねじ伏せる!!」
スーは宣言するように叫び、接近して来た。
そのスピードは全力の暎斗と同レベルか、それ以上だろう。
流石、裏の仕事をやってきただけはある。
だが、それも俺の前では無意味だ。
スーは片手に短剣を持っている。
その手が間合いに入ると同時に振り上げられる。
普通ならそれを防御するか、回避するだろう。
しかし、俺には視えていた。
後ろに回していたもう片方の手に、ナイフが握られているのを。
ダンジョンにもこういった手段で不意を突く攻撃をするモンスターがいた。
初見は本当に危なかった。
致命傷を負うギリギリのところで、転移して逃れた。
そんな経験があるので、俺は相手が攻撃する時は必ず、相手の身体の動きを事細かく観察している。
これは単なる視覚のみならず、探知魔法の応用系である、空間把握魔法で行なっている。
この魔法は探知魔法が平面の探知であるのに対し、空間把握は立体の探知だ。
なので、使う魔力も必要な魔力操作の技術も桁違いに難しい。
難易度で言うなら、両手でピアノを弾きながら、足でギターを弾くくらい難しい。
まあ、そんな事やったことないのだが・・・
とまあ、これらのおかげで、俺には一切の奇襲攻撃は通用しない。
ーーガキンっ!!
初撃の短剣を最小限の動作で避け、ナイフを持っていた剣で受け止めた。
「なっ!?」
初見で最適解の動きを見せた俺にスーは驚愕の声を上げた。
お互いに防御魔法を掛けているので、攻撃に躊躇いはない。
だから、受け止められるとは思っていなかったのだろう。
「甘いね」
俺はそう言って、スーの腕を押し返した。
スーは一度、距離を取る。
「今度はこっちから行くよ!」
俺はそう宣言して、お返しとばかりに空間魔法を使う。
俺が使用したのは、空間操作系の魔法の『平衡感覚麻痺』だ。
これは一時的に三半規管による平衡感覚を錯覚させ、バランス感覚を失わせる事が出来る。
「クッ!!」
スーはバランスを崩し、膝をつく。
しかし、それを見て俺は驚く。
俺はてっきり、倒れると思っていた。
この魔法はどんなにバランス感覚に優れた人でも、抗う事が出来ない。
唯一、空間魔法に耐性や適性がある者には、多少の抵抗が可能だ。
それでも俺はかなりの威力で使ったので、ある程度、抵抗できたという事は空間魔法に、相当な適性があるということだ。
しかし、膝をついた時点で勝負ありだ。
俺はゆっくりとスーに近づく。
距離を詰めると、スーはナイフを握る手に力を入れた。
その目には、まだ諦めの意思は窺えない。
俺が間合いに足を踏み入れた瞬間、スーは一気に立ち上がり俺に向けてナイフを突き出した。
しかし、そのナイフは俺に触れる事なく通り抜けた。
「えっ!?」
スーは再び驚愕の声を上げた。
それはそうだろう。
スーの視覚の中では、その攻撃は俺を捉えたのだから。
しかし、それは幻影だ。
俺は平衡感覚麻痺の魔法と同時に幻影魔法で姿を錯覚させ、認識阻害魔法と気配を消すことで、幻影を俺だと思わせたのだ。
この時、常時展開している探知魔法を含めると、実に4つの魔法を同時に行使していたことになる。
しかも、認識阻害魔法と幻影魔法は光属性で、探知魔法は魔力操作によるものなので、言うなれば無属性の魔法だ。
そうなると、3つの属性を使っていたということだ。
無属性魔法というのは、俺が独自に使っている分類だが、便利なので以後はこの呼び方にする。
そんな、異次元の魔法に対応できる筈もなく、スーはまんまと踊らされたというわけだ。
俺は静かに背後から忍び寄り、認識阻害の魔法を解いて、スーの首筋に剣を添えた。
そして、スーはそれに気づき、「降参」と負けを認めた。
「お疲れ様」
俺は労いの言葉を送る。
魔法の効果に持続性はないが、違和感や疲労は残るのだ。
「完敗した。悔しい。それに、最後のあれはどういうこと?」
スーは疲れより、魔法の仕組みが気になるらしく、そう聞いてきた。
それに俺は丁寧に解説してあげる。
すると、点と点が繋がったとばかりに頷いた。
しかし、やはりまだ疑問は残った。
それは、
「そんな事が出来るの?」
という事だ。
そう、俺がこの模擬戦で感じて欲しかったのは、そこだ。
この力はこの世界ではあり得ないのだ。
それを分かって欲しかった。
そして、そこから言いたかったのは
「普通じゃ無理だね。でも、俺は出来る。それは俺が異世界からきた転生者だからだよ」
ということである。
しかし、それだけで理解できる訳もなく、スーはキョトンとした表情になった。
なので、俺はその言葉の意味、つまり俺が地球にいた事も含め、異世界に来た経緯を順を追って説明した。
その魔法はスーの姿を消した。
だが、姿を消した程度では俺には通用しない。
目を誤魔化しても、気配を探ればそこにいる事は分かる。
もっと言えば、この魔法を俺は無効化することも可能だ。
俺の視線がずっとスーのことを捉えていると分かると、スーは次に気配を消した。
なるほど、場慣れしているのが窺える。
しかし、それでも俺には通じない。
俺は探知魔法を常時展開している。
これは自分の魔力を薄く広げ、その魔力の広がりの歪みやズレなどで、対象の位置やそれが何であるかを探れる。
そして、このズレはその対象が持つ魔力によって生まれる。
つまり、探知魔法から逃れるには魔力を持たないか、魔力を完全にコントロールして、魔力の広がりのズレを、無理やり元に戻すしかない。
それをするのは常人には不可能に近い。
だから、スーは俺の索敵から逃れる術はない。
ちなみにだが、探知魔法も大量の魔力を使うため、実用的なレベルにするには、平均的な魔力量の冒険者が数十人分くらいないと厳しい。
それでも、探れるのは半径50メートルくらいだ。
という理由もあり、使える人間は数少ない。
「通じない・・・」
姿を隠す系統の魔法は通じないと判断したのか、姿を現した。
いい判断だ。
姿を隠すにも魔力を使うから、通じないならすぐに止めるべきなのだ。
「なら、力でねじ伏せる!!」
スーは宣言するように叫び、接近して来た。
そのスピードは全力の暎斗と同レベルか、それ以上だろう。
流石、裏の仕事をやってきただけはある。
だが、それも俺の前では無意味だ。
スーは片手に短剣を持っている。
その手が間合いに入ると同時に振り上げられる。
普通ならそれを防御するか、回避するだろう。
しかし、俺には視えていた。
後ろに回していたもう片方の手に、ナイフが握られているのを。
ダンジョンにもこういった手段で不意を突く攻撃をするモンスターがいた。
初見は本当に危なかった。
致命傷を負うギリギリのところで、転移して逃れた。
そんな経験があるので、俺は相手が攻撃する時は必ず、相手の身体の動きを事細かく観察している。
これは単なる視覚のみならず、探知魔法の応用系である、空間把握魔法で行なっている。
この魔法は探知魔法が平面の探知であるのに対し、空間把握は立体の探知だ。
なので、使う魔力も必要な魔力操作の技術も桁違いに難しい。
難易度で言うなら、両手でピアノを弾きながら、足でギターを弾くくらい難しい。
まあ、そんな事やったことないのだが・・・
とまあ、これらのおかげで、俺には一切の奇襲攻撃は通用しない。
ーーガキンっ!!
初撃の短剣を最小限の動作で避け、ナイフを持っていた剣で受け止めた。
「なっ!?」
初見で最適解の動きを見せた俺にスーは驚愕の声を上げた。
お互いに防御魔法を掛けているので、攻撃に躊躇いはない。
だから、受け止められるとは思っていなかったのだろう。
「甘いね」
俺はそう言って、スーの腕を押し返した。
スーは一度、距離を取る。
「今度はこっちから行くよ!」
俺はそう宣言して、お返しとばかりに空間魔法を使う。
俺が使用したのは、空間操作系の魔法の『平衡感覚麻痺』だ。
これは一時的に三半規管による平衡感覚を錯覚させ、バランス感覚を失わせる事が出来る。
「クッ!!」
スーはバランスを崩し、膝をつく。
しかし、それを見て俺は驚く。
俺はてっきり、倒れると思っていた。
この魔法はどんなにバランス感覚に優れた人でも、抗う事が出来ない。
唯一、空間魔法に耐性や適性がある者には、多少の抵抗が可能だ。
それでも俺はかなりの威力で使ったので、ある程度、抵抗できたという事は空間魔法に、相当な適性があるということだ。
しかし、膝をついた時点で勝負ありだ。
俺はゆっくりとスーに近づく。
距離を詰めると、スーはナイフを握る手に力を入れた。
その目には、まだ諦めの意思は窺えない。
俺が間合いに足を踏み入れた瞬間、スーは一気に立ち上がり俺に向けてナイフを突き出した。
しかし、そのナイフは俺に触れる事なく通り抜けた。
「えっ!?」
スーは再び驚愕の声を上げた。
それはそうだろう。
スーの視覚の中では、その攻撃は俺を捉えたのだから。
しかし、それは幻影だ。
俺は平衡感覚麻痺の魔法と同時に幻影魔法で姿を錯覚させ、認識阻害魔法と気配を消すことで、幻影を俺だと思わせたのだ。
この時、常時展開している探知魔法を含めると、実に4つの魔法を同時に行使していたことになる。
しかも、認識阻害魔法と幻影魔法は光属性で、探知魔法は魔力操作によるものなので、言うなれば無属性の魔法だ。
そうなると、3つの属性を使っていたということだ。
無属性魔法というのは、俺が独自に使っている分類だが、便利なので以後はこの呼び方にする。
そんな、異次元の魔法に対応できる筈もなく、スーはまんまと踊らされたというわけだ。
俺は静かに背後から忍び寄り、認識阻害の魔法を解いて、スーの首筋に剣を添えた。
そして、スーはそれに気づき、「降参」と負けを認めた。
「お疲れ様」
俺は労いの言葉を送る。
魔法の効果に持続性はないが、違和感や疲労は残るのだ。
「完敗した。悔しい。それに、最後のあれはどういうこと?」
スーは疲れより、魔法の仕組みが気になるらしく、そう聞いてきた。
それに俺は丁寧に解説してあげる。
すると、点と点が繋がったとばかりに頷いた。
しかし、やはりまだ疑問は残った。
それは、
「そんな事が出来るの?」
という事だ。
そう、俺がこの模擬戦で感じて欲しかったのは、そこだ。
この力はこの世界ではあり得ないのだ。
それを分かって欲しかった。
そして、そこから言いたかったのは
「普通じゃ無理だね。でも、俺は出来る。それは俺が異世界からきた転生者だからだよ」
ということである。
しかし、それだけで理解できる訳もなく、スーはキョトンとした表情になった。
なので、俺はその言葉の意味、つまり俺が地球にいた事も含め、異世界に来た経緯を順を追って説明した。
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