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一章 ダンジョンに飛ばされた!?
3.神との邂逅
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俺がコップに口をつけた瞬間、世界が白く染まった。
視界がはっきりしてくると、そこはどこまでも白い空間だった。
間違いなく、知らない場所だった。
(・・・ん?ここどこだ?)
いまの今まで自分の部屋にいたのに、急に視界に映る景色が変わって俺は混乱した。
「やあ、春輝くん」
突然、背後から声が聞こえて、俺は慌てて後ろを振り返る。
そこには、どこか人間離れした雰囲気を持つ男が立っていた。
「誰ですか?」
俺はとりあえず、目の前にたたずむ、つかみどころのない男に尋ねた。
「んーと、神かな?」
「・・・どうしよう、何も情報がないな。仕方ないから、探し回ってみるか」
「無視!?」
俺が情報が得られそうもない回答が返って来たので無視したら、その男が驚く素振りをした。
何を驚くことがあるのだろう。
まさかとは思うが、自分を神などという人の言うことを聞いてくれるとでも思っているのだろうか。
それはともかく、ここがどこで、どうやって帰ればいいのか考えないと。
「ちょっと、ちょっと。無視しないで、ここに君を呼んだの僕だから」
俺はその男を完全に意識の外に追いやろうとしていたが、流石に聞き流せない言葉が聞こえた。
「俺を呼んだ?」
「やっとこっち向いてくれた・・・そう!僕が呼んだんだよ。どういうこと?って顔してるね」
「当たり前でしょ?はやく説明して」
「どうしようかなぁー」
再び面倒臭いことを言い出したので、俺は男に背を向けて歩き出す。
すると、男が俺の足にしがみついて待ってくれと言って来たので、仕方なく足を止めた。
「説明しろ」
少し、イラついて口調が強くなってしまったが、それもしょうがないと思う。
「はい・・・実は、春輝くんのお姉さんについてなんだけど」
「・・・えっ?」
俺はまさかこの男の口から姉さんの話が出てくるとは思ってなかったので驚いた。
そして同時に、こいつが姉さんを殺したのかと疑った。
「まさか、お前が!!」
「いやいや、誤解しないで。君のお姉さんを殺したのは僕じゃないし、厳密に言えば君のお姉さんは死んでない」
「は?死んでない?」
一気に情報が入ってきて、俺の頭はまた混乱し出した。
一度息を吐き出して、思考を安定させた。
「そう、ここから言う話は君には嘘のようなことばかりだと思うけど、できれば信じて欲しい」
「それは、今までのお前の言動からして無理がある」
「それは・・・確かに。じゃあ、冗談半分で聞いてくれて構わないから、しっかり聞いて欲しい」
「努力する」
「じゃあ話すよ?まずーーー」
その自称神の話をまとめるとこんな内容だった。
まず姉さんは魔法の能力が高かったため、異世界の神に目をつけられ、誘拐されたこと。
それから、事故で亡くなったことになっている人間も、姉さんが連れ去られた異世界で生きていること。
そして、その世界に俺が介入できるということだった。
そして最後に男が締めくくる。
「以上を踏まえて、春輝くんに問うよ。君のお姉さんを異世界の神から奪い返すために、異世界に転生しない?」
男の話には証拠も何もなかった。
しかし、それ以上に俺にも否定する材料が何もなかった。
だから、その問いに俺の選択肢は1つだった。
ーーはい
その瞬間、俺は光に包まれて気が遠くなった。
俺が気絶する寸前に男はこう言った。
「まずは、強くなってもらうよ。死ぬ気でやってね、死なないから。それと、ラウトって少年の身体に転生するから、向こうではラウトって名乗ってほしいな。それじゃあ、君が目的を叶えられることを祈ってるよ。君のお姉さんを助けることじゃなくて、その先のね」
と、聞いたことのある名言と含みのある言葉で俺を異世界に送り出した。
俺は自称神の男の言葉を聞いて、ニヤッと口元を歪めて笑った。
そして俺は意識を完全に失った。
視界がはっきりしてくると、そこはどこまでも白い空間だった。
間違いなく、知らない場所だった。
(・・・ん?ここどこだ?)
いまの今まで自分の部屋にいたのに、急に視界に映る景色が変わって俺は混乱した。
「やあ、春輝くん」
突然、背後から声が聞こえて、俺は慌てて後ろを振り返る。
そこには、どこか人間離れした雰囲気を持つ男が立っていた。
「誰ですか?」
俺はとりあえず、目の前にたたずむ、つかみどころのない男に尋ねた。
「んーと、神かな?」
「・・・どうしよう、何も情報がないな。仕方ないから、探し回ってみるか」
「無視!?」
俺が情報が得られそうもない回答が返って来たので無視したら、その男が驚く素振りをした。
何を驚くことがあるのだろう。
まさかとは思うが、自分を神などという人の言うことを聞いてくれるとでも思っているのだろうか。
それはともかく、ここがどこで、どうやって帰ればいいのか考えないと。
「ちょっと、ちょっと。無視しないで、ここに君を呼んだの僕だから」
俺はその男を完全に意識の外に追いやろうとしていたが、流石に聞き流せない言葉が聞こえた。
「俺を呼んだ?」
「やっとこっち向いてくれた・・・そう!僕が呼んだんだよ。どういうこと?って顔してるね」
「当たり前でしょ?はやく説明して」
「どうしようかなぁー」
再び面倒臭いことを言い出したので、俺は男に背を向けて歩き出す。
すると、男が俺の足にしがみついて待ってくれと言って来たので、仕方なく足を止めた。
「説明しろ」
少し、イラついて口調が強くなってしまったが、それもしょうがないと思う。
「はい・・・実は、春輝くんのお姉さんについてなんだけど」
「・・・えっ?」
俺はまさかこの男の口から姉さんの話が出てくるとは思ってなかったので驚いた。
そして同時に、こいつが姉さんを殺したのかと疑った。
「まさか、お前が!!」
「いやいや、誤解しないで。君のお姉さんを殺したのは僕じゃないし、厳密に言えば君のお姉さんは死んでない」
「は?死んでない?」
一気に情報が入ってきて、俺の頭はまた混乱し出した。
一度息を吐き出して、思考を安定させた。
「そう、ここから言う話は君には嘘のようなことばかりだと思うけど、できれば信じて欲しい」
「それは、今までのお前の言動からして無理がある」
「それは・・・確かに。じゃあ、冗談半分で聞いてくれて構わないから、しっかり聞いて欲しい」
「努力する」
「じゃあ話すよ?まずーーー」
その自称神の話をまとめるとこんな内容だった。
まず姉さんは魔法の能力が高かったため、異世界の神に目をつけられ、誘拐されたこと。
それから、事故で亡くなったことになっている人間も、姉さんが連れ去られた異世界で生きていること。
そして、その世界に俺が介入できるということだった。
そして最後に男が締めくくる。
「以上を踏まえて、春輝くんに問うよ。君のお姉さんを異世界の神から奪い返すために、異世界に転生しない?」
男の話には証拠も何もなかった。
しかし、それ以上に俺にも否定する材料が何もなかった。
だから、その問いに俺の選択肢は1つだった。
ーーはい
その瞬間、俺は光に包まれて気が遠くなった。
俺が気絶する寸前に男はこう言った。
「まずは、強くなってもらうよ。死ぬ気でやってね、死なないから。それと、ラウトって少年の身体に転生するから、向こうではラウトって名乗ってほしいな。それじゃあ、君が目的を叶えられることを祈ってるよ。君のお姉さんを助けることじゃなくて、その先のね」
と、聞いたことのある名言と含みのある言葉で俺を異世界に送り出した。
俺は自称神の男の言葉を聞いて、ニヤッと口元を歪めて笑った。
そして俺は意識を完全に失った。
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