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第八章 おひとりさまYouTuber、登録者一万超え!?
第50話 自由時間
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モミジの撮影は、スムーズに進んだ。
「いやあ、あんなくっつかれたら、ちょっと妬いちゃうかな~」
昼食の時間となり、オレたちはモミジとランチを楽しむ。
オレは焼肉の定食で、夢希はカレーオムライスだ。
見た目が黒ギャルだから、モミジはどんなものを食うのかと思ったら、刺身の盛り合わせだった。和食とは縁がないと思っていたが。
「意外っしょ? 刺身があったら、頼むって感じなんだよね。肉も好きだけど、今は刺身がほしい」
ハマチやサーモンをガツガツと食べながら、モミジは大根のしきづままでムシャムシャほおばる。
「ああ、米は食わないんだな!」
よく見ると、モミジのプレートには炭水化物の類が一切乗っていない。
「そうなんよー。米、うどん、パスタは、食うとさ、ドカって太っちゃうから。撮影があるときは押さえてる」
肉ではなく刺身を食っているのも、そこが関係しているのかも知れない。
でもどうなんだろう? ハマチって脂っこいよな?
「ただ、撮影終わったら、寿司よ寿司。もうお店を予約してっから」
モミジは、親指を立てる。
「みんなも来てね。ごちそうするわ」
「いいのか?」
「もち。その代わり、次のコラボんときは、ハンバーガーよろしく」
「善処します」
食後、オレたちは少しだけ遊ぶ時間ができた。
オレは、「遊んでていいのか?」と聞いてみる。カメラマンさんいわく、「はしゃいでいるところを撮りたい」と返ってきた。撮影になるなら、いいか。
「やっぱ夢希、すごいよね。デカい」
「そうかもしれないけど、モミジの方がスタイルはいい」
腰のくびれなら、モミジかも知れない。
「まあ、週に三回は泳ぎに行くからね」
学校の授業以外にも、スポーツ施設でトレーニングをするという。コスプレをするには身体が資本だと、モミジは断言した。バーチャルアバターを持っているとはいえ、モミジはマルチチューバーだ。グラビアアイドルほどではないにせよ、コス衣装も着る仕事もある。
「顔を出さない女ってさ、男子としてはありなわけ?」
「わからないけど、性格って顔を出さなくても出てくるからな」
ほー、と、モミジはうなった。
「つってもさー、結局オトコはムチムチに行くわけよ。ねえ快斗?」
「いや、なんとも言えんな」
そんな話題を振られても、オレは男の代表ではないし。
「オレは夢希が好きなのであって。ムチムチが好きな男子はいるかもしれんが」
「うんうん。すごいね~。彼女を立てるんだ」
ますます妬いちゃうなーと、モミジから茶化される。
「撮影終わった。寿司寿司」
個室で、回転しない寿司を食べに行くという。
「おお、どうするよ夢希?」
「わたしも、そういうの慣れてない」
「いやあ、あんなくっつかれたら、ちょっと妬いちゃうかな~」
昼食の時間となり、オレたちはモミジとランチを楽しむ。
オレは焼肉の定食で、夢希はカレーオムライスだ。
見た目が黒ギャルだから、モミジはどんなものを食うのかと思ったら、刺身の盛り合わせだった。和食とは縁がないと思っていたが。
「意外っしょ? 刺身があったら、頼むって感じなんだよね。肉も好きだけど、今は刺身がほしい」
ハマチやサーモンをガツガツと食べながら、モミジは大根のしきづままでムシャムシャほおばる。
「ああ、米は食わないんだな!」
よく見ると、モミジのプレートには炭水化物の類が一切乗っていない。
「そうなんよー。米、うどん、パスタは、食うとさ、ドカって太っちゃうから。撮影があるときは押さえてる」
肉ではなく刺身を食っているのも、そこが関係しているのかも知れない。
でもどうなんだろう? ハマチって脂っこいよな?
「ただ、撮影終わったら、寿司よ寿司。もうお店を予約してっから」
モミジは、親指を立てる。
「みんなも来てね。ごちそうするわ」
「いいのか?」
「もち。その代わり、次のコラボんときは、ハンバーガーよろしく」
「善処します」
食後、オレたちは少しだけ遊ぶ時間ができた。
オレは、「遊んでていいのか?」と聞いてみる。カメラマンさんいわく、「はしゃいでいるところを撮りたい」と返ってきた。撮影になるなら、いいか。
「やっぱ夢希、すごいよね。デカい」
「そうかもしれないけど、モミジの方がスタイルはいい」
腰のくびれなら、モミジかも知れない。
「まあ、週に三回は泳ぎに行くからね」
学校の授業以外にも、スポーツ施設でトレーニングをするという。コスプレをするには身体が資本だと、モミジは断言した。バーチャルアバターを持っているとはいえ、モミジはマルチチューバーだ。グラビアアイドルほどではないにせよ、コス衣装も着る仕事もある。
「顔を出さない女ってさ、男子としてはありなわけ?」
「わからないけど、性格って顔を出さなくても出てくるからな」
ほー、と、モミジはうなった。
「つってもさー、結局オトコはムチムチに行くわけよ。ねえ快斗?」
「いや、なんとも言えんな」
そんな話題を振られても、オレは男の代表ではないし。
「オレは夢希が好きなのであって。ムチムチが好きな男子はいるかもしれんが」
「うんうん。すごいね~。彼女を立てるんだ」
ますます妬いちゃうなーと、モミジから茶化される。
「撮影終わった。寿司寿司」
個室で、回転しない寿司を食べに行くという。
「おお、どうするよ夢希?」
「わたしも、そういうの慣れてない」
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