ヴァージンロードに特撮ソングを

「アンタがママの再婚相手だなんて、絶対に認めないから!」

 ミュージシャンである主人公宅のドアを蹴り上げて叫ぶのは、今は亡きバンド仲間の娘だった。

 来年中学卒業を控えた少女は、主人公が母親の再婚相手だと勘違いし、家出してこの家に舞い込んだのだ。

「彼女はただの元バンド仲間だ」と誤解を解き、話を聞く。

 友人とその恋人は、主人公の元バンド仲間だった。解散後結婚し、この少女を産む。
 娘の母親から「娘を預かってくれ」と連絡が。

 新しい父親を受け入れられない少女は、夏休みの間だけ同居を始めた。

 共に暮らしているうちに、主人公は友人が抱えていたコンプレックスに気づくことになる。

 少女の抱える亡き友の幻影を、主人公は取り払うことができるのか。



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