ヴァージンロードに特撮ソングを

「アンタがママの再婚相手だなんて、絶対に認めないから!」

 ミュージシャンである主人公宅のドアを蹴り上げて叫ぶのは、今は亡きバンド仲間の娘だった。

 来年中学卒業を控えた少女は、主人公が母親の再婚相手だと勘違いし、家出してこの家に舞い込んだのだ。

「彼女はただの元バンド仲間だ」と誤解を解き、話を聞く。

 友人とその恋人は、主人公の元バンド仲間だった。解散後結婚し、この少女を産む。
 娘の母親から「娘を預かってくれ」と連絡が。

 新しい父親を受け入れられない少女は、夏休みの間だけ同居を始めた。

 共に暮らしているうちに、主人公は友人が抱えていたコンプレックスに気づくことになる。

 少女の抱える亡き友の幻影を、主人公は取り払うことができるのか。



カクヨム、ノベルアッププラスでも公開中
24h.ポイント 0pt
0
小説 193,770 位 / 193,770件 ライト文芸 7,657 位 / 7,657件

あなたにおすすめの小説

【完結】忘れてください

仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
愛していた。 貴方はそうでないと知りながら、私は貴方だけを愛していた。 夫の恋人に子供ができたと教えられても、私は貴方との未来を信じていたのに。 貴方から離婚届を渡されて、私の心は粉々に砕け散った。 もういいの。 私は貴方を解放する覚悟を決めた。 貴方が気づいていない小さな鼓動を守りながら、ここを離れます。 私の事は忘れてください。 ※6月26日初回完結  7月12日2回目完結しました。 お読みいただきありがとうございます。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

【完結】王太子妃の初恋

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
カテリーナは王太子妃。しかし、政略のための結婚でアレクサンドル王太子からは嫌われている。 王太子が側妃を娶ったため、カテリーナはお役御免とばかりに王宮の外れにある森の中の宮殿に追いやられてしまう。 しかし、カテリーナはちょうど良かったと思っていた。婚約者時代からの激務で目が悪くなっていて、これ以上は公務も社交も難しいと考えていたからだ。 そんなカテリーナが湖畔で一人の男に出会い、恋をするまでとその後。 ★ざまぁはありません。 全話予約投稿済。 携帯投稿のため誤字脱字多くて申し訳ありません。 報告ありがとうございます。

バツイチ子持ちとカレーライス

Crosis
ライト文芸
「カレーライス、美味しいよね」そう言える幸せ。 あらすじ 幸せという日常を失った女性と、日常という幸せを失った男性。 そんな二人が同棲を始め、日常を過ごし始めるまでの話。 不倫がバレて離婚された女性のその後のストーリーです。

裏切りの代償

志波 連
恋愛
伯爵令嬢であるキャンディは婚約者ニックの浮気を知り、婚約解消を願い出るが1年間の再教育を施すというニックの父親の言葉に願いを取り下げ、家出を決行した。 家庭教師という職を得て充実した日々を送るキャンディの前に父親が現れた。 連れ帰られ無理やりニックと結婚させられたキャンディだったが、子供もできてこれも人生だと思い直し、ニックの妻として人生を全うしようとする。 しかしある日ニックが浮気をしていることをしり、我慢の限界を迎えたキャンディは、友人の手を借りながら人生を切り開いていくのだった。 他サイトでも掲載しています。 R15を保険で追加しました。 表紙は写真AC様よりダウンロードしました。

【完結】王子は聖女と結婚するらしい。私が聖女であることは一生知らないままで

雪野原よる
恋愛
「聖女と結婚するんだ」──私の婚約者だった王子は、そう言って私を追い払った。でも、その「聖女」、私のことなのだけど。  ※王国は滅びます。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

かわいいクリオネだって生きるために必死なの

ここもはと
ライト文芸
 保育園を卒園したばかりの6歳の大河は、ある事情で、母の実歩に連れられて古い平屋建ての借家に引っこすことになった。  借家のとなりには同じような家があり、同い年の少女、香葉来(かはら)と、母の香織が住んでいた。  両家は母子家庭で家庭環境も似ていたから、母同士はすぐなかよしになったが、香葉来は極度の人見知りだったので、大河に心を開かなかった。大河はもんもんとした気持ちだった。  ある日、香葉来の楽しげな声が聞こえてきたと思えば、彼女は知らない女の子と、きゃっきゃと遊んでいた。  その女の子は、真鈴(まりん)。借家の大家である里璃子の娘、真鈴だ。  真鈴は大河にほほえみかけた。友達になろうよ、と。  真鈴に巻きこまれるかたちだったけど、香葉来も少しずつ大河に心を開くようになった。    大河、香葉来、真鈴。3人は同じ小学校に入り、クラスも同じになった。  3人の絆は日に日に深くなっていく……。    けれど。成長していく中で、それぞれ、得意不得意、障害、コンプレックス……さまざまな個性がきわ立ちはじめ、とまどい、苦悩し、葛藤する。  それでも。3人はお互いを「特別な友達」と思い、支えあってすごしていく――が、あるとき。  3人に大きな歪みができた。  歪みは深まった。  姿を変えていき、やがて……  ――中学2年のとき。大河は……。  取り返しがつかない、ひどいいじめを犯す人間になってしまった。