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5章
誘拐③
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★モモ視点
「モモ様、是非ここから先は私にお乗りください!」
王坂に移動後、お姉ちゃんと一緒にカレンさんと謁見して、話し合いを行った。
国内にも裏切っている者がいる可能性はあると、早急に調査と、軍の派遣も準備してくれるとのことで話しはついたので、移動しようと思ったところ、仰向けになってお腹を見せる竜族の男性が荒い息で私に声をかけてきた。
「すまない、モモ。兄上は前にお前に倒されてから心酔していてな。久しぶりだな」
「カイラ、久しぶり! でも、お兄さんとは初対面だったはずだけど」
「お母さんの実家に行くときに薙ぎ倒して行っただろう?」
「あー、そんなこともあったような、なかったような」
「話しは聞いている。私がモモの家まで乗せていこう」
「だったらピーちゃんはエリゼのことを頼めるかな?」
「ぴー!」
分担して動けるなら、時間短縮にもなる。
それぞれの要人には開発したスマホも持たせているから、円滑に連絡もできるようになってるし、思った以上に早く、相手へ先手を打てるかもしれない。
「モモ、ここからは別行動になる。気をつけてな」
「それはこっちのセリフ。デート前に死んじゃったりしたら、ハルも悲しむよ」
「茶化すな。また直ぐに会えると思うけど、それではな」
エリゼと別れて、カイラに乗せてもらい、家まで直行する。
緊急時であれば家への直接の乗り入れも、大福は許してくれるだろう。
畑には人影が何人か見えた、降り立つと直ぐに白い毛玉が飛んでくる。
「もーね!」
「イール、無事みたいだね」
「モモ様、お久しぶりです」
「えっと、こんにちは、モモ様?」
イライヤさんの影に隠れているのは話に聞いていた、ライラちゃんだろう。
旦那さんはいないのかな?
「話しは聞いています。畑の面倒を含めてイールのことありがとうございます」
「とんでもないです。イールさんはライラの面倒をしっかりと見てくれており、助かっています」
褒められた、イールが偉いでしょと胸を張っていたので、頭を撫でてあげる。
「やっと着いたの? ここが新しい我が家よ!」
「若葉もおかえりー」
「イールもいい子にしていたみたいね! 新しい家族を連れてきたわよ!」
持っていた鞄の中から警戒しつつも妖精さん達が出ていく。
ここが気にってくれるといいけど。
「わん!」
「大福様、ただいま戻りました。それで大地や人質となった子達は?」
「直ぐに迎えの方が来てくれたようで、夫はそれに付き添って、トヨナカの街へ向かいました」
「そうですか、皆んなが無事だったならよかった」
「話によると、兵士の方々も嫌々したがっていたようで、子供達にも手荒なことはしなかったようです」
大地や空に怪我がなかったのならよかった。
何かが光って、周りを見れば光の柱が守りの木から伸びている。サイゼ様?
「なんでしょう。あれは」
「イライヤさんは子供達を連れて家で待っててもらえますか? たぶん、神託みたいなことだと思います」
家の裏に回って、守りの木に向かうと、リープさんとサイゼ様がいた。
サイゼ様はなんだか怒っているようで、リープさんはずっと頭を下げている。
「モモ、迷惑をかけているようだな」
「はい」
「少しくらいはそんなことないです! みたいなことは言えないのか」
「事実ですから。サイゼ様の元カレには大迷惑です」
「ああ、悪かったよ。それにリープが勝手に色々と動いてたようだな。まぁ間違った行動はしてないんだが、私に教えてくれたっていいと思うんだ」
黙ってられたので、怒ってるんだ。
サイゼ様のことを思ってのことだとわかってるのか、本気で怒ってる雰囲気ではない。
「あいつはこの世界の実質的な神になろうとしている」
「神はサイゼ様でしょ? そんなことできるんですか?」
「信仰心さえ集まれば、強大な力を得ることはできる。モモ達にやられて、弱まった力の補充をして、世界を支配しようと考えているんだろうさ」
また力が戻るようなら、かなり厄介な相手となるはず。
「阻止してみせます。それで何か力を貸していただけるとかですか?」
「悪いが、そこまでの干渉はできない。伝えられることがあるとすれば、悠は無事だし元気にやっているぞ。現地の住民と畑を耕している」
「畑をですか? なんでまた」
「それは行けばわかる。私はお前達に謝罪することと、後を託すことしかできない。ただあいつに接触して倒してくれれば確実にその魂はこちらで引き取るので、頼む」
「任せてください」
「ああ、おっと、落とし物をしてしまった。でも時間だからもう帰らないとなー。さようならー」
最後の棒読みはなんだったんだろうか。
サイゼ様がいたところに木刀が落ちている。ただの木刀でないことは確かで、神聖な気配を感じる。
「サイゼ様、ありがとうございます」
家に戻ると、カイラがご飯を食べていた。
大盛りの白米に味噌汁、トンカツだ。美味しそう。
「モモ様、食べられますか?」
「イライヤさん、ありがたいんですが、時間がないんです。カイラ、行くわよ」
「もーね、もう行っちゃうの?」
イールが足にくっ付いてくる。うっ、少しでも早くお父さんのところに行かないと。
「モモ様、1人が焦ったところで状況は変わらないでしょう。それにお腹が減ってはなんとやらとも言いますし、時間を有効活用してゆっくりと休むのも必要なことです。直ぐに用意しますので掛けてお待ちください」
「はい……おっしゃる通りですね。いただきますのでお願いします」
言いたいことをはっきりと言ってくれる人だ。でも不思議と不快感はない。
「モモ様はハイエルフなの?」
「そうだよ、もーねはね、ハイなエルフなの」
「私は竜族だぞ!」
「どっちもかっこいいね!」
「もーねの方がかっこいいけどね」
2人のやりとりには癒されてしまう。少し子供が欲しくなってしまうけど、さくらさん曰く、私達は子供ができにくいので、運の要素も必要とのことらしい。
まぁどっちにしろ、研究が落ち着くのと、レイヴィの子が落ち着くまでは……うん。
でもあんまり悠長に構えていると、サイラがおじいちゃんになっちゃいそうだ。
「お待たせしました。どうぞ」
「ありがとうございます」
う……美味しい! お父さんという家族補正を入れたとしても、イライヤさんのご飯の方がずっと美味しい。サクサクの衣にジューシーなお肉。ソースをつけなくても広がる旨味。
お味噌汁も出汁にこだわっているのか、非常に美味しい。
「美味い! 美味い!」
「カイラはお父さんの料理と、どっちが美味しい?」
「ん? どっちも美味い!」
そうなんだけど。うん、カイラだし、まぁいいか。
お腹いっぱい、トンカツを食べて、イールとライラちゃん、カイラでお風呂に入る。
体を洗って露天風呂に浸かる。こんなことをしてていいのかとも考えてしまうけど、休むことも大事。うん、大事。
お風呂上がりには、皆んなで髪を乾かして、リビングに布団を敷いて横になる。
イライヤさんは気を遣ってくれたのか、私達を残して別の部屋で寝てくれとのことだった。
別に一緒でもよかったけど、友人や妹達とだけでこうやって騒ぐのは新鮮で楽しい。
「もーね、ちゃんと留守番してるから。えーねと父連れて、早く帰ってきてね」
「うん、お姉ちゃんに任せておいて」
イールをぎゅっとしていたら、ライラちゃんが羨ましそうにしていたので、両脇に抱えてぎゅっとした。少し高い体温が心地良い。
新しく生まれてくる、弟か、妹と会うのが少し楽しみになってくる。
「モモ様、是非ここから先は私にお乗りください!」
王坂に移動後、お姉ちゃんと一緒にカレンさんと謁見して、話し合いを行った。
国内にも裏切っている者がいる可能性はあると、早急に調査と、軍の派遣も準備してくれるとのことで話しはついたので、移動しようと思ったところ、仰向けになってお腹を見せる竜族の男性が荒い息で私に声をかけてきた。
「すまない、モモ。兄上は前にお前に倒されてから心酔していてな。久しぶりだな」
「カイラ、久しぶり! でも、お兄さんとは初対面だったはずだけど」
「お母さんの実家に行くときに薙ぎ倒して行っただろう?」
「あー、そんなこともあったような、なかったような」
「話しは聞いている。私がモモの家まで乗せていこう」
「だったらピーちゃんはエリゼのことを頼めるかな?」
「ぴー!」
分担して動けるなら、時間短縮にもなる。
それぞれの要人には開発したスマホも持たせているから、円滑に連絡もできるようになってるし、思った以上に早く、相手へ先手を打てるかもしれない。
「モモ、ここからは別行動になる。気をつけてな」
「それはこっちのセリフ。デート前に死んじゃったりしたら、ハルも悲しむよ」
「茶化すな。また直ぐに会えると思うけど、それではな」
エリゼと別れて、カイラに乗せてもらい、家まで直行する。
緊急時であれば家への直接の乗り入れも、大福は許してくれるだろう。
畑には人影が何人か見えた、降り立つと直ぐに白い毛玉が飛んでくる。
「もーね!」
「イール、無事みたいだね」
「モモ様、お久しぶりです」
「えっと、こんにちは、モモ様?」
イライヤさんの影に隠れているのは話に聞いていた、ライラちゃんだろう。
旦那さんはいないのかな?
「話しは聞いています。畑の面倒を含めてイールのことありがとうございます」
「とんでもないです。イールさんはライラの面倒をしっかりと見てくれており、助かっています」
褒められた、イールが偉いでしょと胸を張っていたので、頭を撫でてあげる。
「やっと着いたの? ここが新しい我が家よ!」
「若葉もおかえりー」
「イールもいい子にしていたみたいね! 新しい家族を連れてきたわよ!」
持っていた鞄の中から警戒しつつも妖精さん達が出ていく。
ここが気にってくれるといいけど。
「わん!」
「大福様、ただいま戻りました。それで大地や人質となった子達は?」
「直ぐに迎えの方が来てくれたようで、夫はそれに付き添って、トヨナカの街へ向かいました」
「そうですか、皆んなが無事だったならよかった」
「話によると、兵士の方々も嫌々したがっていたようで、子供達にも手荒なことはしなかったようです」
大地や空に怪我がなかったのならよかった。
何かが光って、周りを見れば光の柱が守りの木から伸びている。サイゼ様?
「なんでしょう。あれは」
「イライヤさんは子供達を連れて家で待っててもらえますか? たぶん、神託みたいなことだと思います」
家の裏に回って、守りの木に向かうと、リープさんとサイゼ様がいた。
サイゼ様はなんだか怒っているようで、リープさんはずっと頭を下げている。
「モモ、迷惑をかけているようだな」
「はい」
「少しくらいはそんなことないです! みたいなことは言えないのか」
「事実ですから。サイゼ様の元カレには大迷惑です」
「ああ、悪かったよ。それにリープが勝手に色々と動いてたようだな。まぁ間違った行動はしてないんだが、私に教えてくれたっていいと思うんだ」
黙ってられたので、怒ってるんだ。
サイゼ様のことを思ってのことだとわかってるのか、本気で怒ってる雰囲気ではない。
「あいつはこの世界の実質的な神になろうとしている」
「神はサイゼ様でしょ? そんなことできるんですか?」
「信仰心さえ集まれば、強大な力を得ることはできる。モモ達にやられて、弱まった力の補充をして、世界を支配しようと考えているんだろうさ」
また力が戻るようなら、かなり厄介な相手となるはず。
「阻止してみせます。それで何か力を貸していただけるとかですか?」
「悪いが、そこまでの干渉はできない。伝えられることがあるとすれば、悠は無事だし元気にやっているぞ。現地の住民と畑を耕している」
「畑をですか? なんでまた」
「それは行けばわかる。私はお前達に謝罪することと、後を託すことしかできない。ただあいつに接触して倒してくれれば確実にその魂はこちらで引き取るので、頼む」
「任せてください」
「ああ、おっと、落とし物をしてしまった。でも時間だからもう帰らないとなー。さようならー」
最後の棒読みはなんだったんだろうか。
サイゼ様がいたところに木刀が落ちている。ただの木刀でないことは確かで、神聖な気配を感じる。
「サイゼ様、ありがとうございます」
家に戻ると、カイラがご飯を食べていた。
大盛りの白米に味噌汁、トンカツだ。美味しそう。
「モモ様、食べられますか?」
「イライヤさん、ありがたいんですが、時間がないんです。カイラ、行くわよ」
「もーね、もう行っちゃうの?」
イールが足にくっ付いてくる。うっ、少しでも早くお父さんのところに行かないと。
「モモ様、1人が焦ったところで状況は変わらないでしょう。それにお腹が減ってはなんとやらとも言いますし、時間を有効活用してゆっくりと休むのも必要なことです。直ぐに用意しますので掛けてお待ちください」
「はい……おっしゃる通りですね。いただきますのでお願いします」
言いたいことをはっきりと言ってくれる人だ。でも不思議と不快感はない。
「モモ様はハイエルフなの?」
「そうだよ、もーねはね、ハイなエルフなの」
「私は竜族だぞ!」
「どっちもかっこいいね!」
「もーねの方がかっこいいけどね」
2人のやりとりには癒されてしまう。少し子供が欲しくなってしまうけど、さくらさん曰く、私達は子供ができにくいので、運の要素も必要とのことらしい。
まぁどっちにしろ、研究が落ち着くのと、レイヴィの子が落ち着くまでは……うん。
でもあんまり悠長に構えていると、サイラがおじいちゃんになっちゃいそうだ。
「お待たせしました。どうぞ」
「ありがとうございます」
う……美味しい! お父さんという家族補正を入れたとしても、イライヤさんのご飯の方がずっと美味しい。サクサクの衣にジューシーなお肉。ソースをつけなくても広がる旨味。
お味噌汁も出汁にこだわっているのか、非常に美味しい。
「美味い! 美味い!」
「カイラはお父さんの料理と、どっちが美味しい?」
「ん? どっちも美味い!」
そうなんだけど。うん、カイラだし、まぁいいか。
お腹いっぱい、トンカツを食べて、イールとライラちゃん、カイラでお風呂に入る。
体を洗って露天風呂に浸かる。こんなことをしてていいのかとも考えてしまうけど、休むことも大事。うん、大事。
お風呂上がりには、皆んなで髪を乾かして、リビングに布団を敷いて横になる。
イライヤさんは気を遣ってくれたのか、私達を残して別の部屋で寝てくれとのことだった。
別に一緒でもよかったけど、友人や妹達とだけでこうやって騒ぐのは新鮮で楽しい。
「もーね、ちゃんと留守番してるから。えーねと父連れて、早く帰ってきてね」
「うん、お姉ちゃんに任せておいて」
イールをぎゅっとしていたら、ライラちゃんが羨ましそうにしていたので、両脇に抱えてぎゅっとした。少し高い体温が心地良い。
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