166 / 180
4章
巡る思い
しおりを挟む
★悠視点
本物のメイドさんとは凄いと改めて感心してしまった。
掃除の配慮や、洗濯の畳み方、料理の創意工夫、これがなんちゃって主夫との性能の違いってやつだろう。とても勉強になる。
「悠様はとても勉強熱心ですね。飲み込みも早いです」
「立派なメイドになれますかね」
イライヤさんには苦笑いされてしまった。
イールとライラちゃんも直ぐに友達になり、遊びながら動物のお世話だったり、果物園のお世話を手伝ってくれている。少し、果物園の収穫量が減っているのはご愛嬌だろうか。
姉さんがいれば率先して釘を刺してくれるが、今はいないので俺が簡単に注意だけしておく。
「イール、目に見えて減るのは感心しないな」
「ごめんなさい」
イールは素直な子だ。そもそも、果物を勝手に食べるなという話ではあるが、子供は勢いだけで生きる生物だ。こういったことを経験しながら大人になっていく。
大きな問題はない、酒を飲むと最近は情緒不安定になるので控えるようにしているし、できるだけ体を動かしたり、売却用の料理を作ったり、できるだけ仕事をしている。
不安だ。エリゼが話に行ってくれてるけど、姉さんが本当に愛想を尽かして帰ってこないってことになったらどうしよう。
「今日も空を見上げてるんですか?」
ムースさんは俺を心配してよく話しかけてくれる。
優しくていい人だ。ライラちゃんもよく懐いてるようで、厳しいお母さんよりはパパっ子って印象を受ける。
「ええ、手紙来ないかなって、ついつい考えちゃって」
「自分はお姉さんのことや、悠様が想いを寄せる方のことは存知上げません。ただたまにイールさんが寂しそうにしているのは心配です」
「イールが?」
「自分の気のせいかもしれませんが、見ていてあげてください」
イールが寂しそうに……いつもと変わらず元気そうである。
朝食も昼食も夕食もおやつもモリモリと食べて、家の仕事に勤しんで、課題をこなして、大福と訓練をして余った時間はライラちゃんと遊んで、お風呂に入って寝る。充実してそうな感じはするけど、不安なんてなさそうだ。
ただ見ていると確かに寂しいそうにしていることがあることに気がついた。
イライヤさんとムースさん、ライラちゃんの家族3人で楽しそうにしているところをどこか羨ましそうにして見ていた。
「イール、今日はさ、パパと一緒にお風呂入って、寝ようか」
「大丈夫。イールはお姉さんだから」
「お姉さんだって甘えることはあるさ。モモだって久しぶりに帰ってくればパパに甘えるだろ?」
「大丈夫だもん!」
ここで姉さんがいれば何らかのフォローをしてくれるんだろうが。
ああ、こうやって姉さんを頼ってばかりだから、俺はダメなのかもしれない。
イールにも振られてしまったので、縁側に座って、星空を眺める。
寒くなってきた。そろそろこっちの地域では雪も降り始めるかもしれない。
「寒くなってきましたね。どうぞ」
イライヤさんが膝掛けと、暖かい緑茶を差し出してくれ、横に座る。
「悩んでいらっしゃいますか?」
「少し、イールのことで」
「イールさんは優しい子ですね。ライラの面倒まで見てくださっています。ただその反面、今は寂しそうにしていますね」
やっぱりイライヤさんから見ても、そう見えてしまうか。
「問題は悠様にあると思いますが」
「俺ですか? 一緒に過ごそうかって誘ったりもしてみたんですけど……」
「心がここにないからですよ。イールさんは優しい子で感情にも敏感に反応してると思います。まだ立ち直れていない悠様のことを思いやって、迷惑をかけないようにしてるのかと」
「迷惑だなんて、そんなこと俺は思いませんよ。もう一度、イールと話してみます」
「それが良いと思います。ただ今の状態で話してもイールさんを結果的に傷つけてしまいますよ。一緒に遊んでも、一緒に居てもそんな上の空の状態では、自分ではお父さんのことを元気付けてあげられないと、
先日までのお父さんが悲しんでいる時に力になれなかったことに対して、後悔が彼女の心を締め上げてしまうでしょうね」
俺はイールのためを思って声をかけているつもりが、イールをちゃんと見ていなかったかもしれない。
結局は自己満足だったり、自分のためだったのかも。
「ライラだけでなく、教師として沢山の子供見ていましたが、合理的ではなく、子供独自の考えを持ったりしているので難しいですよね。私は鞭役ですから、ライラには怖がられてるので、ムースがその辺は上手くやってくれてますが、お一人だと大変かもしれません」
「姉さんがいた時は助けてくれてたんですけど、自分の力不足を実感してます。改めて目の前にいるイールと向き合えるように努力してみます」
「悠様も色々ありましたので大変だと思いますが頑張ってください。エリゼ様は目を覚ます意味では効果のある劇薬でしたが、効果も薄れてきてると思いますので、仕事をして忘れようとするのもいいですが、事故に繋がりますし、一度休んではいかがですか? そのための我々です」
「ありがとうございます」
「お任せください。それにイールさんは優しくて賢い子です。話せばきっとわかってくれます」
流石は先生でメイドでお母さんだ。
話してくれたことが、重く心に響く。
翌朝の朝食を食べた後に、仕事に出ようとするイールを引き止める。
「大福、イール、今日は少し散歩に行こうか」
「お仕事は?」
「イライヤさん達に任せることになってる。お弁当を持って釣りにでも行こう」
「わん」
大福も空気を読んでくれているのか、鼻でイールを押す。
3人で川で釣り糸を垂らす。正確には大福はイールの椅子役で釣竿を持ったりということはないけど。
「イール、最近ごめんな。酒飲みまくったり、ぼーっとしてりさ。姉さんやヴィがいなくなって、ショックでさ」
「ハルは?」
「いや、寂しいけど、ハルはどうでもいいかな」
イールがクスクスと笑う。ずっと笑顔だったはずなのに久しぶりに見た気がする。
「えーねが大丈夫って言ってたし、大丈夫。お姉ちゃんもヴィも!」
「そうだな。ヴィも来てくれるかな」
「ヴィのこと好きなの?」
こんな話を娘にして良いものだろうか。
「そうだね、す、好きかな。ヴィがママだったらどうだ?」
イールが考え込む。嫌いなのかな? いや、そんな雰囲気ではない、きっとイールの母親と合致しない点が多いのだろう。筋肉量の違いとか。
「悪くない」
ちょっと特殊な感想に2人で笑ってしまった。
大福も笑顔で尻尾を振っている。ああ、幸せかも。
イールの頭を撫でていると、胸の中に潜り込んできた。
「父、辛い時に力になれなくて、ごめんなさい」
「イールは力になってくれてるよ。散々迷惑かけて、こっちこそごめん。父親失格だ」
「少し寂しかった」
「ああ、寂しい思いをさせてごめん」
2人で少し泣いてしまった。
子供にこんな思いをさせてしまうとは、姉さんが帰ってきたら猫パンチでもしてもらおう。自分に。
「わん」
大福、背中に乗るな。重いぞ。
重いけど背中も胸の中も暖かくて、少し元気が出た。
本物のメイドさんとは凄いと改めて感心してしまった。
掃除の配慮や、洗濯の畳み方、料理の創意工夫、これがなんちゃって主夫との性能の違いってやつだろう。とても勉強になる。
「悠様はとても勉強熱心ですね。飲み込みも早いです」
「立派なメイドになれますかね」
イライヤさんには苦笑いされてしまった。
イールとライラちゃんも直ぐに友達になり、遊びながら動物のお世話だったり、果物園のお世話を手伝ってくれている。少し、果物園の収穫量が減っているのはご愛嬌だろうか。
姉さんがいれば率先して釘を刺してくれるが、今はいないので俺が簡単に注意だけしておく。
「イール、目に見えて減るのは感心しないな」
「ごめんなさい」
イールは素直な子だ。そもそも、果物を勝手に食べるなという話ではあるが、子供は勢いだけで生きる生物だ。こういったことを経験しながら大人になっていく。
大きな問題はない、酒を飲むと最近は情緒不安定になるので控えるようにしているし、できるだけ体を動かしたり、売却用の料理を作ったり、できるだけ仕事をしている。
不安だ。エリゼが話に行ってくれてるけど、姉さんが本当に愛想を尽かして帰ってこないってことになったらどうしよう。
「今日も空を見上げてるんですか?」
ムースさんは俺を心配してよく話しかけてくれる。
優しくていい人だ。ライラちゃんもよく懐いてるようで、厳しいお母さんよりはパパっ子って印象を受ける。
「ええ、手紙来ないかなって、ついつい考えちゃって」
「自分はお姉さんのことや、悠様が想いを寄せる方のことは存知上げません。ただたまにイールさんが寂しそうにしているのは心配です」
「イールが?」
「自分の気のせいかもしれませんが、見ていてあげてください」
イールが寂しそうに……いつもと変わらず元気そうである。
朝食も昼食も夕食もおやつもモリモリと食べて、家の仕事に勤しんで、課題をこなして、大福と訓練をして余った時間はライラちゃんと遊んで、お風呂に入って寝る。充実してそうな感じはするけど、不安なんてなさそうだ。
ただ見ていると確かに寂しいそうにしていることがあることに気がついた。
イライヤさんとムースさん、ライラちゃんの家族3人で楽しそうにしているところをどこか羨ましそうにして見ていた。
「イール、今日はさ、パパと一緒にお風呂入って、寝ようか」
「大丈夫。イールはお姉さんだから」
「お姉さんだって甘えることはあるさ。モモだって久しぶりに帰ってくればパパに甘えるだろ?」
「大丈夫だもん!」
ここで姉さんがいれば何らかのフォローをしてくれるんだろうが。
ああ、こうやって姉さんを頼ってばかりだから、俺はダメなのかもしれない。
イールにも振られてしまったので、縁側に座って、星空を眺める。
寒くなってきた。そろそろこっちの地域では雪も降り始めるかもしれない。
「寒くなってきましたね。どうぞ」
イライヤさんが膝掛けと、暖かい緑茶を差し出してくれ、横に座る。
「悩んでいらっしゃいますか?」
「少し、イールのことで」
「イールさんは優しい子ですね。ライラの面倒まで見てくださっています。ただその反面、今は寂しそうにしていますね」
やっぱりイライヤさんから見ても、そう見えてしまうか。
「問題は悠様にあると思いますが」
「俺ですか? 一緒に過ごそうかって誘ったりもしてみたんですけど……」
「心がここにないからですよ。イールさんは優しい子で感情にも敏感に反応してると思います。まだ立ち直れていない悠様のことを思いやって、迷惑をかけないようにしてるのかと」
「迷惑だなんて、そんなこと俺は思いませんよ。もう一度、イールと話してみます」
「それが良いと思います。ただ今の状態で話してもイールさんを結果的に傷つけてしまいますよ。一緒に遊んでも、一緒に居てもそんな上の空の状態では、自分ではお父さんのことを元気付けてあげられないと、
先日までのお父さんが悲しんでいる時に力になれなかったことに対して、後悔が彼女の心を締め上げてしまうでしょうね」
俺はイールのためを思って声をかけているつもりが、イールをちゃんと見ていなかったかもしれない。
結局は自己満足だったり、自分のためだったのかも。
「ライラだけでなく、教師として沢山の子供見ていましたが、合理的ではなく、子供独自の考えを持ったりしているので難しいですよね。私は鞭役ですから、ライラには怖がられてるので、ムースがその辺は上手くやってくれてますが、お一人だと大変かもしれません」
「姉さんがいた時は助けてくれてたんですけど、自分の力不足を実感してます。改めて目の前にいるイールと向き合えるように努力してみます」
「悠様も色々ありましたので大変だと思いますが頑張ってください。エリゼ様は目を覚ます意味では効果のある劇薬でしたが、効果も薄れてきてると思いますので、仕事をして忘れようとするのもいいですが、事故に繋がりますし、一度休んではいかがですか? そのための我々です」
「ありがとうございます」
「お任せください。それにイールさんは優しくて賢い子です。話せばきっとわかってくれます」
流石は先生でメイドでお母さんだ。
話してくれたことが、重く心に響く。
翌朝の朝食を食べた後に、仕事に出ようとするイールを引き止める。
「大福、イール、今日は少し散歩に行こうか」
「お仕事は?」
「イライヤさん達に任せることになってる。お弁当を持って釣りにでも行こう」
「わん」
大福も空気を読んでくれているのか、鼻でイールを押す。
3人で川で釣り糸を垂らす。正確には大福はイールの椅子役で釣竿を持ったりということはないけど。
「イール、最近ごめんな。酒飲みまくったり、ぼーっとしてりさ。姉さんやヴィがいなくなって、ショックでさ」
「ハルは?」
「いや、寂しいけど、ハルはどうでもいいかな」
イールがクスクスと笑う。ずっと笑顔だったはずなのに久しぶりに見た気がする。
「えーねが大丈夫って言ってたし、大丈夫。お姉ちゃんもヴィも!」
「そうだな。ヴィも来てくれるかな」
「ヴィのこと好きなの?」
こんな話を娘にして良いものだろうか。
「そうだね、す、好きかな。ヴィがママだったらどうだ?」
イールが考え込む。嫌いなのかな? いや、そんな雰囲気ではない、きっとイールの母親と合致しない点が多いのだろう。筋肉量の違いとか。
「悪くない」
ちょっと特殊な感想に2人で笑ってしまった。
大福も笑顔で尻尾を振っている。ああ、幸せかも。
イールの頭を撫でていると、胸の中に潜り込んできた。
「父、辛い時に力になれなくて、ごめんなさい」
「イールは力になってくれてるよ。散々迷惑かけて、こっちこそごめん。父親失格だ」
「少し寂しかった」
「ああ、寂しい思いをさせてごめん」
2人で少し泣いてしまった。
子供にこんな思いをさせてしまうとは、姉さんが帰ってきたら猫パンチでもしてもらおう。自分に。
「わん」
大福、背中に乗るな。重いぞ。
重いけど背中も胸の中も暖かくて、少し元気が出た。
89
お気に入りに追加
1,130
あなたにおすすめの小説
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
俺とシロ
マネキネコ
ファンタジー
【完結済】(全面改稿いたしました)
俺とシロの異世界物語
『大好きなご主人様、最後まで守ってあげたかった』
ゲンが飼っていた犬のシロ。生涯を終えてからはゲンの守護霊の一位(いちい)として彼をずっと傍で見守っていた。そんなある日、ゲンは交通事故に遭い亡くなってしまう。そうして、悔いを残したまま役目を終えてしまったシロ。その無垢(むく)で穢(けが)れのない魂を異世界の女神はそっと見つめていた。『聖獣フェンリル』として申し分のない魂。ぜひ、スカウトしようとシロの魂を自分の世界へ呼び寄せた。そして、女神からフェンリルへと転生するようにお願いされたシロであったが。それならば、転生に応じる条件として元の飼い主であったゲンも一緒に転生させて欲しいと女神に願い出たのだった。この世界でなら、また会える、また共に生きていける。そして、『今度こそは、ぜったい最後まで守り抜くんだ!』 シロは決意を固めるのであった。
シロは大好きなご主人様と一緒に、異世界でどんな活躍をしていくのか?
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
最弱スキルも9999個集まれば最強だよね(完結)
排他的経済水域
ファンタジー
12歳の誕生日
冒険者になる事が憧れのケインは、教会にて
スキル適性値とオリジナルスキルが告げられる
強いスキルを望むケインであったが、
スキル適性値はG
オリジナルスキルも『スキル重複』というよくわからない物
友人からも家族からも馬鹿にされ、
尚最強の冒険者になる事をあきらめないケイン
そんなある日、
『スキル重複』の本来の効果を知る事となる。
その効果とは、
同じスキルを2つ以上持つ事ができ、
同系統の効果のスキルは効果が重複するという
恐ろしい物であった。
このスキルをもって、ケインの下剋上は今始まる。
HOTランキング 1位!(2023年2月21日)
ファンタジー24hポイントランキング 3位!(2023年2月21日)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる