123 / 180
3章
ラッキー?
しおりを挟む
「大福様!」
「わん!」
私が帰ってことに気がついたのか、大福様が森の中まで迎えにきてくれた。
大福様をモフモフしている間にもリリアちゃんとサイラ君はぐったりとしている。こんなに可愛い大福様を見てテンションが上がらないなんて、よほど疲れているんだろう。
今まで来た人は結構平然としていたけど、森の中を歩くだけでも2人には非常に大変だったようで、疲れ切ってしまっている。
「大福様、サイラ君をお願いできますか?」
「わん」
大福様にサイラ君を巻きつける。足が地面に付いてしまっているけど、勢いよく走れば引きずることはないよね。残ったリリアちゃんを自分の背中に乗せて、家に向かって走り出す。
「モモちゃん! 速くて怖い!」
「舌を噛まないようにね、リリアちゃん」
1時間ほど走ると、畑や動物たちが見えてきた。
帰ってきたんだ。
「もーねえ!」
「イール? 喋ってるし、大きくなったね!」
別れる前まではもう少し痩せていたが、ふっくらと可愛らしくなっている。
栄養価が高いものを食べているおかげなのか、肌艶もずっとよくなって、身長も伸びただろうか。
「お土産?」
「違うよ、友達」
「おいおい、モモ、その友達がぐったりしちゃってるじゃないか。そっちの銀髪の子も大丈夫なのか?」
「お父さん、ただいま!」
「おかえり、まずは友達を降ろそうな」
リリアちゃんを降ろして、大福様に括り付けていたサイラ君の紐を解く。
お父さんが、サイラ君を見ると、顔をマジマジと見て首を傾げている。何を思ったのか、股間周りをパンパンとしている。
「お父さん、なにしてる?」
「モモ、こいつ男だぞ」
「知ってるけど」
「きゃああああああああああああ!」
お父さんが何故か悲鳴をあげている。
「お父さん、サイラ君のことお願いね」
リリアちゃんはなんとか肩を貸して歩ける程度だけど、サイラ君はもやしなだけあって気を失っている。
あれれ、家なんだか変わったかな?
「にゃーん」
「杏お姉ちゃん、ただいま戻りました。家、改築されましたか?」
「にゃーん」
ええ、そうなんだ。中はどうだろうか、広くなってる!
「もーねの部屋はこっち。ここはイールの部屋!」
イールの部屋は隣なんだね。ふむふむ、とりあえずは私の部屋でリリアちゃんには休んでもらおう。
押し入れの中に布団があったので、それを敷いて、前に使っていた衣装だなとかはそのままだったので、そこから着替えも引っ張り出して、寝ててもらう。
「リリアちゃん、少し休んでてね」
反応がない。着替えて布団に入れた瞬間に寝息を立ててる。
リリアちゃんが着ていた服を回収して、イールの案内で洗濯機の場所へ案内をしてもらう。
「なんだか洗濯機も新しくなってない?」
「ふんぱつしたって!」
おお、お風呂も更に大きくなってるよ! 今夜はリリアちゃんとイールと入ろうかな。
同じようなタイミングでお父さんがサイラ君の服を持ってきてくれた。
「モモ、あのもやし男はなんなんだい?」
「もやし君は友達だよ。前に学園で作物の研究をしてる子がいるって書いたじゃない」
「女の子だと思った……」
「男の子連れてきたくらいで動揺しすぎだよ」
リビングやキッチンも更に新しく広くなっていた。
友人を連れてくると聞いていたので、そのタイミングに合わせて先月に新しくしたらしい。
新しい縁側で大福様と杏お姉ちゃんとくつろいでいると、お父さんが冷たい麦茶を持ってきてくれる。
「ありがとう」
「いえいえ、モモ、改めておかえり」
「ただいま! こうやって縁側でくつろいでると帰ってきたって感じがする」
「学校はどうだ?」
手紙にも書いてはいたけど、学校での生活や友人のことをお父さんに話す。
お父さんも楽しそうに話を聞いてくれた。
「おね……エリゼはもう行っちゃったんだよね?」
「ああ、2ヶ月くらい前にな。まだ手紙は来てないけど、筆まめな方でもないし、生命力はあるから元気にしているだろうさ」
「そうだよね。そうだ、おじいちゃんに会ってきたんだ」
「ダークエルフの里に行ってきたのか。どうだった?」
「お母さんの剣を受け取ってくれた。まだ心の整理もつかないだろうし、10年くらい期間を空けてみるよ」
「寿命が長い種族の考え方だなー、10年なんてめっちゃ長いと思うけど。まぁモモのお母さんが実家にも帰れたのならなによりだよ」
久しぶりにお父さんに頭を撫でられた。少し気恥ずかしい。前はそんなこと思わなかったけど、これが大人になるということなのかな。でも落ち着くな。
「さて、今日の夕食は何にしようかね」
「お父さん、肉じゃがにしない?」
「わかった。今日は俺が作るからゆっくりしていろ」
「わーい! お父さんの肉じゃが楽しみにしてるね」
お父さんがご飯を作っている間に、リリアちゃんの様子を見にいくと、イールの話相手をしてくれていた。
「魚を釣ってね、火でね、焼いてね、美味しいの!」
「そっかー、楽しそうだね。あ、モモちゃん」
「もーね!」
突進してきたイールを抱き上げて、リリちゃんの前に座る。
「大丈夫そう?」
「うん。ご迷惑をおかけしました」
「こちらこそ、森を歩くのが一般の人だとあんなに大変だったとは思わなくて、こちらこそ配慮が足りなくてごめんね」
リリアちゃんにショートパンツとパーカーを貸して、着替えてもらい部屋の外に出る。
サイラ君のことも起こしに行かないとな。
「イール、サイラ君がいるとこは知ってる?」
「しってる!」
抱いていたというか、体にしがみ付いていたイールが軽やかに着地して、てけてけと廊下を駆けていく。
こっちにも部屋があるんだなー。案内された部屋は殺風景だったので、客間扱いなのかな。
その中央で、布団に横になるサイラ君。
「そろそろ起きなよサイラ君!」
布団を勢いよく剥がすと、サイラ君は何も服を着用してなかった。裸で寝るタイプなのかな?
「きゃあああああああああああ!」
「え? どうしたのリリアちゃん」
「うぅん、寒い。あれ、モモさんにリリアさんも、僕、寝ていたんですか」
「そうだよ、早く起きなよ」
サイラ君に手を貸して立ち上がってもらう。服も用意しないとな。
「どうした! なんの悲鳴だ!」
「お父さん、リリアちゃんがどうしてか驚いたみたいで」
「お前、服を着ろ!」
「えっと、森の賢者様ですか--なんで裸! いやあああああああああ!」
「わん!」
私が帰ってことに気がついたのか、大福様が森の中まで迎えにきてくれた。
大福様をモフモフしている間にもリリアちゃんとサイラ君はぐったりとしている。こんなに可愛い大福様を見てテンションが上がらないなんて、よほど疲れているんだろう。
今まで来た人は結構平然としていたけど、森の中を歩くだけでも2人には非常に大変だったようで、疲れ切ってしまっている。
「大福様、サイラ君をお願いできますか?」
「わん」
大福様にサイラ君を巻きつける。足が地面に付いてしまっているけど、勢いよく走れば引きずることはないよね。残ったリリアちゃんを自分の背中に乗せて、家に向かって走り出す。
「モモちゃん! 速くて怖い!」
「舌を噛まないようにね、リリアちゃん」
1時間ほど走ると、畑や動物たちが見えてきた。
帰ってきたんだ。
「もーねえ!」
「イール? 喋ってるし、大きくなったね!」
別れる前まではもう少し痩せていたが、ふっくらと可愛らしくなっている。
栄養価が高いものを食べているおかげなのか、肌艶もずっとよくなって、身長も伸びただろうか。
「お土産?」
「違うよ、友達」
「おいおい、モモ、その友達がぐったりしちゃってるじゃないか。そっちの銀髪の子も大丈夫なのか?」
「お父さん、ただいま!」
「おかえり、まずは友達を降ろそうな」
リリアちゃんを降ろして、大福様に括り付けていたサイラ君の紐を解く。
お父さんが、サイラ君を見ると、顔をマジマジと見て首を傾げている。何を思ったのか、股間周りをパンパンとしている。
「お父さん、なにしてる?」
「モモ、こいつ男だぞ」
「知ってるけど」
「きゃああああああああああああ!」
お父さんが何故か悲鳴をあげている。
「お父さん、サイラ君のことお願いね」
リリアちゃんはなんとか肩を貸して歩ける程度だけど、サイラ君はもやしなだけあって気を失っている。
あれれ、家なんだか変わったかな?
「にゃーん」
「杏お姉ちゃん、ただいま戻りました。家、改築されましたか?」
「にゃーん」
ええ、そうなんだ。中はどうだろうか、広くなってる!
「もーねの部屋はこっち。ここはイールの部屋!」
イールの部屋は隣なんだね。ふむふむ、とりあえずは私の部屋でリリアちゃんには休んでもらおう。
押し入れの中に布団があったので、それを敷いて、前に使っていた衣装だなとかはそのままだったので、そこから着替えも引っ張り出して、寝ててもらう。
「リリアちゃん、少し休んでてね」
反応がない。着替えて布団に入れた瞬間に寝息を立ててる。
リリアちゃんが着ていた服を回収して、イールの案内で洗濯機の場所へ案内をしてもらう。
「なんだか洗濯機も新しくなってない?」
「ふんぱつしたって!」
おお、お風呂も更に大きくなってるよ! 今夜はリリアちゃんとイールと入ろうかな。
同じようなタイミングでお父さんがサイラ君の服を持ってきてくれた。
「モモ、あのもやし男はなんなんだい?」
「もやし君は友達だよ。前に学園で作物の研究をしてる子がいるって書いたじゃない」
「女の子だと思った……」
「男の子連れてきたくらいで動揺しすぎだよ」
リビングやキッチンも更に新しく広くなっていた。
友人を連れてくると聞いていたので、そのタイミングに合わせて先月に新しくしたらしい。
新しい縁側で大福様と杏お姉ちゃんとくつろいでいると、お父さんが冷たい麦茶を持ってきてくれる。
「ありがとう」
「いえいえ、モモ、改めておかえり」
「ただいま! こうやって縁側でくつろいでると帰ってきたって感じがする」
「学校はどうだ?」
手紙にも書いてはいたけど、学校での生活や友人のことをお父さんに話す。
お父さんも楽しそうに話を聞いてくれた。
「おね……エリゼはもう行っちゃったんだよね?」
「ああ、2ヶ月くらい前にな。まだ手紙は来てないけど、筆まめな方でもないし、生命力はあるから元気にしているだろうさ」
「そうだよね。そうだ、おじいちゃんに会ってきたんだ」
「ダークエルフの里に行ってきたのか。どうだった?」
「お母さんの剣を受け取ってくれた。まだ心の整理もつかないだろうし、10年くらい期間を空けてみるよ」
「寿命が長い種族の考え方だなー、10年なんてめっちゃ長いと思うけど。まぁモモのお母さんが実家にも帰れたのならなによりだよ」
久しぶりにお父さんに頭を撫でられた。少し気恥ずかしい。前はそんなこと思わなかったけど、これが大人になるということなのかな。でも落ち着くな。
「さて、今日の夕食は何にしようかね」
「お父さん、肉じゃがにしない?」
「わかった。今日は俺が作るからゆっくりしていろ」
「わーい! お父さんの肉じゃが楽しみにしてるね」
お父さんがご飯を作っている間に、リリアちゃんの様子を見にいくと、イールの話相手をしてくれていた。
「魚を釣ってね、火でね、焼いてね、美味しいの!」
「そっかー、楽しそうだね。あ、モモちゃん」
「もーね!」
突進してきたイールを抱き上げて、リリちゃんの前に座る。
「大丈夫そう?」
「うん。ご迷惑をおかけしました」
「こちらこそ、森を歩くのが一般の人だとあんなに大変だったとは思わなくて、こちらこそ配慮が足りなくてごめんね」
リリアちゃんにショートパンツとパーカーを貸して、着替えてもらい部屋の外に出る。
サイラ君のことも起こしに行かないとな。
「イール、サイラ君がいるとこは知ってる?」
「しってる!」
抱いていたというか、体にしがみ付いていたイールが軽やかに着地して、てけてけと廊下を駆けていく。
こっちにも部屋があるんだなー。案内された部屋は殺風景だったので、客間扱いなのかな。
その中央で、布団に横になるサイラ君。
「そろそろ起きなよサイラ君!」
布団を勢いよく剥がすと、サイラ君は何も服を着用してなかった。裸で寝るタイプなのかな?
「きゃあああああああああああ!」
「え? どうしたのリリアちゃん」
「うぅん、寒い。あれ、モモさんにリリアさんも、僕、寝ていたんですか」
「そうだよ、早く起きなよ」
サイラ君に手を貸して立ち上がってもらう。服も用意しないとな。
「どうした! なんの悲鳴だ!」
「お父さん、リリアちゃんがどうしてか驚いたみたいで」
「お前、服を着ろ!」
「えっと、森の賢者様ですか--なんで裸! いやあああああああああ!」
155
お気に入りに追加
1,179
あなたにおすすめの小説
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
スキル【僕だけの農場】はチートでした~辺境領地を世界で一番住みやすい国にします~
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
旧題:スキル【僕だけの農場】はチートでした なのでお父様の領地を改造していきます!!
僕は異世界転生してしまう
大好きな農場ゲームで、やっと大好きな女の子と結婚まで行ったら過労で死んでしまった
仕事とゲームで過労になってしまったようだ
とても可哀そうだと神様が僕だけの農場というスキル、チートを授けてくれた
転生先は貴族と恵まれていると思ったら砂漠と海の領地で作物も育たないダメな領地だった
住民はとてもいい人達で両親もいい人、僕はこの領地をチートの力で一番にしてみせる
◇
HOTランキング一位獲得!
皆さま本当にありがとうございます!
無事に書籍化となり絶賛発売中です
よかったら手に取っていただけると嬉しいです
これからも日々勉強していきたいと思います
◇
僕だけの農場二巻発売ということで少しだけウィンたちが前へと進むこととなりました
毎日投稿とはいきませんが少しずつ進んでいきます
滅びる異世界に転生したけど、幼女は楽しく旅をする!
白夢
ファンタジー
何もしないでいいから、世界の終わりを見届けてほしい。
そう言われて、異世界に転生することになった。
でも、どうせ転生したなら、この異世界が滅びる前に観光しよう。
どうせ滅びる世界なら、思いっきり楽しもう。
だからわたしは旅に出た。
これは一人の幼女と小さな幻獣の、
世界なんて救わないつもりの放浪記。
〜〜〜
ご訪問ありがとうございます。
可愛い女の子が頼れる相棒と美しい世界で旅をする、幸せなファンタジーを目指しました。
ファンタジー小説大賞エントリー作品です。気に入っていただけましたら、ぜひご投票をお願いします。
お気に入り、ご感想、応援などいただければ、とても喜びます。よろしくお願いします!
23/01/08 表紙画像を変更しました
異世界ソロ暮らし 田舎の家ごと山奥に転生したので、自由気ままなスローライフ始めました。
長尾 隆生
ファンタジー
【書籍情報】書籍3巻発売中ですのでよろしくお願いします。
女神様の手違いにより現世の輪廻転生から外され異世界に転生させられた田中拓海。
お詫びに貰った生産型スキル『緑の手』と『野菜の種』で異世界スローライフを目指したが、お腹が空いて、なにげなく食べた『種』の力によって女神様も予想しなかった力を知らずに手に入れてしまう。
のんびりスローライフを目指していた拓海だったが、『その地には居るはずがない魔物』に襲われた少女を助けた事でその計画の歯車は狂っていく。
ドワーフ、エルフ、獣人、人間族……そして竜族。
拓海は立ちはだかるその壁を拳一つでぶち壊し、理想のスローライフを目指すのだった。
中二心溢れる剣と魔法の世界で、徒手空拳のみで戦う男の成り上がりファンタジー開幕。
旧題:チートの種~知らない間に異世界最強になってスローライフ~
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる