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モモ
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ニンニク醤油のステーキプレートの売上が1つ、3000円で20個で6万とでかい売上になった。
ファミレス神チョロすぎんか? これは明後日には目標を達成するかもしれない。目標を達成できたなのなら追加で他の種類の野菜も購入できるな。
忙しいのもあって昼間は簡単におにぎりと豚汁? もどきだけだったから、夜は腹にたまるものがいいだろうな。
少し早いが夜飯の準備前に完成した燻製を箱から取り出して、1つ味見してみる。思ったよりも柔らかい、出来立てってのもあるのかな。
味見していた俺の元に、何故か全員集合してくる。なんだよ肉の匂いに釣られたのか?
「えっとこれは味見なんですけど」
無言のままジッとみてくる上にアダメさんと大福は涎を垂らしながら尻尾をブンブンと振っている。
仕方ないと、味見のためという建前で全員に食べてもらったがとても好評だった。
「ガンジュさん、解体した肉、どんどん入れてもらっていいですか。今のタイミングなら寝る前に完成して、寝る前に入れればもう1周できるサイクルでいけそうなので」
「了解した」
この量の燻製された肉は当然、冷蔵庫には入り切るはずもないので、木箱をクラフトして詰め込んでいく。常温で保存できるみたいだし、一時保管なら大丈夫だろう。
これはある程度貯まったら、ガンジュさん達のお土産分と分けて現金化してしまおう。それ以外は少し料理に使うか。
ピーマン、なす、ほうれん草、キャベツを適当な大きさに切って、炊いておいた米、醤油にニンニクを少し、そこに刻んだ燻製肉を入れて一気に炒める。今夜の晩ご飯はあまり物を米と炒めたなんちゃってチャーハンである。
うん、悪くない男飯って感じだ。
皆んなを呼ばないとな考えていたら、飯の匂いで晩ご飯だとわかったのか、縁側に勢揃いしている。
俺が指示をしなくとも、モモが皿とスプーンを棚から出して、これも慣れた手つきでガンジュさん達に配膳してくれる。
大福の期待の眼差しには勝てず、おやつ程度であるが大福にもご飯を出すことになった。姉さんは昨日、肉を食べたせいか普通のカリカリとパウチに戻してくれと言われた。胃もたれかな? お年ですもんね。
「にゃーん」
「なんでもないです。何も考えてません。無心で料理をしてます」
怖い。1回目の配膳が終わったタイミングで新しいご飯が炊き上がる。米だと1回で10合はいくなぁ、じゃがいもまだあるし、明日からはじゃがいもにするか? 下処理が面倒だしなーどうすっか。
2周目のご飯を全てチャーハンにして、俺もやっとご飯にありつける。モモにが俺を待とうとするので、先に食べるように命令をしてなんとか先に食べてもらった。
「モモ、俺はこれからご飯だから先にお風呂入っちゃいなさい」
「はい」
2人分のタオルを用意して待ってくれてたモモには申し訳ないけど、待たせるのも可哀想だし、また寝落ちしちゃいそうだ。
はいと言って動いてはくれるが、チラリと俺の方を振り返って動きはかなりゆっくりだ。ごめんよぉ。
チャーハンをかき込んで、ガンジュさん達と燻製器の肉を回収し、新しい肉を設置していく。なんか肉の量が減っていたのはご愛嬌だ。
途中、アダメさんがガンジュさんにゲンコツを落とされて、ドナルドさんその間に強かにつまみ食いをしていたのを俺は見逃さなかった。
「ガンジュさん、エルフって王坂国に住んでるんですか?」
「ああ、国が割れたときにエルフ達は王坂にほとんどが移動している。種族として見目麗しく、強いからな、他の国にもいないことはないが基本的にはひっそりと暮らしているよ」
「モモの家族とか探すことはできないですかね?」
「難しいとは思う。恐らくはモモはジャスティス王国から流れてきたんだろう、家族が王坂にいるとは考えにくいな」
モモはどこから来たとか、家族の話は聞けていないが、ガンジュさんにはある程度予想が立っていたのか。
「あの子がハーフエルフであることに気がついていたか?」
「モモってハーフなんですか?」
「さくら様も少しくらいは話してもよかったと思うがな……エルフには特徴がある。大きな判別基準は耳の長さだ、さくら様はもっと長かったのではないか」
言われてみれば長かった。大人と子供の違いかと思っていた。
「王坂のエルフ達は基本的には内向的で外に出ることもなく、交わりも基本は同種族だ。ハーフとなってくると王坂の外のエルフだろう。もしくは王坂を飛び出した者か。結局は外の者で違いはない」
「でもなんでジャスティスなんですか?」
「白髪のエルフは珍しい。王坂にいたとしても噂になるだろうが、他の国では保護対象となる」
特殊なエルフってことなんだろうか。だったら尚更、モモの扱いに納得できない。
「ジャスティスでは保護対象にならないんですか?」
「あそこは、さくら様がいた国ではあるが地域によっては人間種以外の扱いが酷い地域もある。恐らくだがモモはその地域の権力者に囲われていたのではないのだろうか」
「囲うって言うんであれば大切に扱うんじゃないですか」
「珍しい白髪のエルフ、その子供も白髪かもしれないと考えれば、増やせばいいからな。最低限生きていればいいと考えられていたのかもしれない」
この世界の考え方は胸糞悪い。
「少し配慮が欠けたな」
「ガンジュさんに怒ったわけではないです」
「年齢に対して、成長が遅いのも少し気にはなるな。大福様の見立てならな間違いはないと思うが、過去のことが影響しているのか、俺もエルフにはそこまで詳しくはない。さくら様だったら何か知っているかもしれんな」
「体重は増えたし、ふっくらしてきたんですけどね」
栄養とかではないのかな。10歳と大福の鑑定では出ているが、5歳くらいの子供と変わらない体格はそのままだ。
燻製を全て設置し終わり、ガンジュさんが縁側に腰掛けるので、俺も習って横に座る。当たり前のように姉さんはぐでっと縁側で溶けていた。
「ガンジュさん、モモは王坂に行った方が幸せなんじゃないでしょうか」
「それを決めるのは俺ではないな。モモが王坂に行きたいと言ったのか?」
「そうではないです。ただモモを見ていると可哀想で、もっと同年代の友人がいたり、両親のような存在がいるところがあの子にとって幸せなんではないかと思うんです」
「ではお前はどうしたい。悠」
俺はどうしたい。モモが嫌でないならこのまま一緒にいたいなぁって思う。でもモモは気が利く子だし、いい子なのは間違いないが俺には心を許してくれないと思う。
「モモが嫌でないなら、一緒にいたいなっては思ってます。ただあの子にとって俺は雇用主でしかなくて、もっと過ごしやすい環境にいた方があの子にとって幸せかなって」
「建前はいい、問題はお前がどうしたいかだ。お前は優しい、人の気持ちを考え、寄り添ってくれる。とても良いことだ。相手が大人であればその気持ちを汲み取ってくれることもあるだろうが、相手は10歳の子供だ」
「にゃーん」
その辺にしてやってくれと、姉さんが割って入ってくる。お前からすれば20はとうに大人だが、こいつは社会経験も少なく、最近まではあっちの世界で子供扱いだった。この世界に来て少しは肝も据わったが、人の心に踏み込むのは相変わらず怖がっている。と姉さんがフォローのような説教をしてくる。
俺だってなんとなくわかっている。俺が踏み出して、踏み込まないといけない。
でも最近の寂しそうなモモを見ていると、俺じゃダメなのかしれないと考えてしまう。
■モモ視点
前はよく役立たずにやるご飯はないって言われ叩かれたりしました。
ここでは変わらずに役立たずなのに、ご主人様はご飯をいっぱいくれるので、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
ただご主人様は私にご飯を沢山食べるように言われるので、お腹いっぱいになるまで食べます。
もしかしたらご主人様は私を太らせて食べるのが目的なのかもしれないです。それでご主人様を満足させられるなら私はそれでもいいと思っていました。
でもさっき、ガンジュ様に私を王坂へ連れていく話をしていました。きっと私があまり太らなかったので、お気に召さなかったんだと思います。
ご主人様や杏様、大福様と離れるのはとても寂しいですが、私が全て悪いのです。
ファミレス神チョロすぎんか? これは明後日には目標を達成するかもしれない。目標を達成できたなのなら追加で他の種類の野菜も購入できるな。
忙しいのもあって昼間は簡単におにぎりと豚汁? もどきだけだったから、夜は腹にたまるものがいいだろうな。
少し早いが夜飯の準備前に完成した燻製を箱から取り出して、1つ味見してみる。思ったよりも柔らかい、出来立てってのもあるのかな。
味見していた俺の元に、何故か全員集合してくる。なんだよ肉の匂いに釣られたのか?
「えっとこれは味見なんですけど」
無言のままジッとみてくる上にアダメさんと大福は涎を垂らしながら尻尾をブンブンと振っている。
仕方ないと、味見のためという建前で全員に食べてもらったがとても好評だった。
「ガンジュさん、解体した肉、どんどん入れてもらっていいですか。今のタイミングなら寝る前に完成して、寝る前に入れればもう1周できるサイクルでいけそうなので」
「了解した」
この量の燻製された肉は当然、冷蔵庫には入り切るはずもないので、木箱をクラフトして詰め込んでいく。常温で保存できるみたいだし、一時保管なら大丈夫だろう。
これはある程度貯まったら、ガンジュさん達のお土産分と分けて現金化してしまおう。それ以外は少し料理に使うか。
ピーマン、なす、ほうれん草、キャベツを適当な大きさに切って、炊いておいた米、醤油にニンニクを少し、そこに刻んだ燻製肉を入れて一気に炒める。今夜の晩ご飯はあまり物を米と炒めたなんちゃってチャーハンである。
うん、悪くない男飯って感じだ。
皆んなを呼ばないとな考えていたら、飯の匂いで晩ご飯だとわかったのか、縁側に勢揃いしている。
俺が指示をしなくとも、モモが皿とスプーンを棚から出して、これも慣れた手つきでガンジュさん達に配膳してくれる。
大福の期待の眼差しには勝てず、おやつ程度であるが大福にもご飯を出すことになった。姉さんは昨日、肉を食べたせいか普通のカリカリとパウチに戻してくれと言われた。胃もたれかな? お年ですもんね。
「にゃーん」
「なんでもないです。何も考えてません。無心で料理をしてます」
怖い。1回目の配膳が終わったタイミングで新しいご飯が炊き上がる。米だと1回で10合はいくなぁ、じゃがいもまだあるし、明日からはじゃがいもにするか? 下処理が面倒だしなーどうすっか。
2周目のご飯を全てチャーハンにして、俺もやっとご飯にありつける。モモにが俺を待とうとするので、先に食べるように命令をしてなんとか先に食べてもらった。
「モモ、俺はこれからご飯だから先にお風呂入っちゃいなさい」
「はい」
2人分のタオルを用意して待ってくれてたモモには申し訳ないけど、待たせるのも可哀想だし、また寝落ちしちゃいそうだ。
はいと言って動いてはくれるが、チラリと俺の方を振り返って動きはかなりゆっくりだ。ごめんよぉ。
チャーハンをかき込んで、ガンジュさん達と燻製器の肉を回収し、新しい肉を設置していく。なんか肉の量が減っていたのはご愛嬌だ。
途中、アダメさんがガンジュさんにゲンコツを落とされて、ドナルドさんその間に強かにつまみ食いをしていたのを俺は見逃さなかった。
「ガンジュさん、エルフって王坂国に住んでるんですか?」
「ああ、国が割れたときにエルフ達は王坂にほとんどが移動している。種族として見目麗しく、強いからな、他の国にもいないことはないが基本的にはひっそりと暮らしているよ」
「モモの家族とか探すことはできないですかね?」
「難しいとは思う。恐らくはモモはジャスティス王国から流れてきたんだろう、家族が王坂にいるとは考えにくいな」
モモはどこから来たとか、家族の話は聞けていないが、ガンジュさんにはある程度予想が立っていたのか。
「あの子がハーフエルフであることに気がついていたか?」
「モモってハーフなんですか?」
「さくら様も少しくらいは話してもよかったと思うがな……エルフには特徴がある。大きな判別基準は耳の長さだ、さくら様はもっと長かったのではないか」
言われてみれば長かった。大人と子供の違いかと思っていた。
「王坂のエルフ達は基本的には内向的で外に出ることもなく、交わりも基本は同種族だ。ハーフとなってくると王坂の外のエルフだろう。もしくは王坂を飛び出した者か。結局は外の者で違いはない」
「でもなんでジャスティスなんですか?」
「白髪のエルフは珍しい。王坂にいたとしても噂になるだろうが、他の国では保護対象となる」
特殊なエルフってことなんだろうか。だったら尚更、モモの扱いに納得できない。
「ジャスティスでは保護対象にならないんですか?」
「あそこは、さくら様がいた国ではあるが地域によっては人間種以外の扱いが酷い地域もある。恐らくだがモモはその地域の権力者に囲われていたのではないのだろうか」
「囲うって言うんであれば大切に扱うんじゃないですか」
「珍しい白髪のエルフ、その子供も白髪かもしれないと考えれば、増やせばいいからな。最低限生きていればいいと考えられていたのかもしれない」
この世界の考え方は胸糞悪い。
「少し配慮が欠けたな」
「ガンジュさんに怒ったわけではないです」
「年齢に対して、成長が遅いのも少し気にはなるな。大福様の見立てならな間違いはないと思うが、過去のことが影響しているのか、俺もエルフにはそこまで詳しくはない。さくら様だったら何か知っているかもしれんな」
「体重は増えたし、ふっくらしてきたんですけどね」
栄養とかではないのかな。10歳と大福の鑑定では出ているが、5歳くらいの子供と変わらない体格はそのままだ。
燻製を全て設置し終わり、ガンジュさんが縁側に腰掛けるので、俺も習って横に座る。当たり前のように姉さんはぐでっと縁側で溶けていた。
「ガンジュさん、モモは王坂に行った方が幸せなんじゃないでしょうか」
「それを決めるのは俺ではないな。モモが王坂に行きたいと言ったのか?」
「そうではないです。ただモモを見ていると可哀想で、もっと同年代の友人がいたり、両親のような存在がいるところがあの子にとって幸せなんではないかと思うんです」
「ではお前はどうしたい。悠」
俺はどうしたい。モモが嫌でないならこのまま一緒にいたいなぁって思う。でもモモは気が利く子だし、いい子なのは間違いないが俺には心を許してくれないと思う。
「モモが嫌でないなら、一緒にいたいなっては思ってます。ただあの子にとって俺は雇用主でしかなくて、もっと過ごしやすい環境にいた方があの子にとって幸せかなって」
「建前はいい、問題はお前がどうしたいかだ。お前は優しい、人の気持ちを考え、寄り添ってくれる。とても良いことだ。相手が大人であればその気持ちを汲み取ってくれることもあるだろうが、相手は10歳の子供だ」
「にゃーん」
その辺にしてやってくれと、姉さんが割って入ってくる。お前からすれば20はとうに大人だが、こいつは社会経験も少なく、最近まではあっちの世界で子供扱いだった。この世界に来て少しは肝も据わったが、人の心に踏み込むのは相変わらず怖がっている。と姉さんがフォローのような説教をしてくる。
俺だってなんとなくわかっている。俺が踏み出して、踏み込まないといけない。
でも最近の寂しそうなモモを見ていると、俺じゃダメなのかしれないと考えてしまう。
■モモ視点
前はよく役立たずにやるご飯はないって言われ叩かれたりしました。
ここでは変わらずに役立たずなのに、ご主人様はご飯をいっぱいくれるので、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
ただご主人様は私にご飯を沢山食べるように言われるので、お腹いっぱいになるまで食べます。
もしかしたらご主人様は私を太らせて食べるのが目的なのかもしれないです。それでご主人様を満足させられるなら私はそれでもいいと思っていました。
でもさっき、ガンジュ様に私を王坂へ連れていく話をしていました。きっと私があまり太らなかったので、お気に召さなかったんだと思います。
ご主人様や杏様、大福様と離れるのはとても寂しいですが、私が全て悪いのです。
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