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食いっぱぐれるエルフ
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大福が狩ってきてくれた獲物をガンジュさん達が川付近で血抜きしてくれて加工小屋が出来るまでの間、冷やしてくれた獲物を完成後に改めて運んできてくれる。彼らは力があるからいいけど、俺だけではこの先、少し不安があるな。
完成した肉の加工小屋は8畳くらいで、中央に獲物を吊したりする滑車や台が置いてあり、高さもそこそこある。
床は石のようなコンクリートのような感じで、傾斜ができており排水溝のようなものもある、血を流せる仕組みになっているのだろうか。
そして壁面には見たことのないような包丁? ナイフ? など解体するための道具が揃っている。これだけでも無駄ではなかった。
そして解体の機能についてだが、なんと自動で解体してくれる機能はあったのだ。
「米が必要かぁ。1ヶ月に20キロ必要ってこの雇う妖精ってのはどんだけ食うんだよ」
「先ほどの妖精達にも驚いたが、妖精を雇うことも可能なのか。解体は覚えてしまえばそう難しくはないぞ?」
結果的には自動で解体してくれる機能はあったが妖精を雇い入れる必要があり、お金ではなく米が必要な状況だった。恐らくはその他の施設もそうなんだろう。全員が米ってことはないと思いたい。
ガンジュさん達の難しくないは少し不安ではあるが、この世界、この土地で生きていくと決めた以上は必須のスキルだと思うし、覚えておいて損は絶対にないだろう。
「そうですね。よろしくお願いします」
「そう緊張するな。最初は誰しも失敗をする」
ガンジュさんから使用するナイフの違い、刃を入れるポイントなどを教わる。まずは座学でもないけど、基礎的なことを学んだ後で刃を入れていくという手順で進んでいくようだ。
やって慣れろ! とかいきなり言われなくてよかった。ガンジュさんは見かけ怖い狼男だけど、とても大人で紳士な人であることがわかってきた。
それとそれと気になることが1つ。モモもずっと俺の横でガンジュさんの解説を聞いているのだ。身長的にも獲物を乗せる台に届かないし、まだ幼いモモに刃を持たせるのも血を見せたりするのも少し抵抗がある。
「それで実際に刃を入れていこう」
「はい、よろしくお願いします。ガンジュ先生」
「お願いします」
「おっと、モモさんや。モモは今日ここまでだ。ここから先は大人の世界だよ」
モモがとても悲しそうな顔をしている。そんな目で見ないでくれよ。
「わかりました」
悲しそうな顔はするものの、モモは我儘は言わないいい子なのだ。頭を軽く撫でて、外に出すと獲物のまでナイフを構える。
「余計な口出しかもしれないが、本人にやる気があるのであれば見せてもよかったのではないか? 」
「まずは俺が覚えてゆっくりとモモには教えていこうと思います。モモは過去に辛い経験をしたみたいなので、動物でも血とかはちょっとと思ってしまって」
「そうか……俺にも子供が4人いる。大人が思っている以上に言葉が伝わりにくいものだよ。愛しているなら愛しているとしっかりと言葉にして伝えてやれ。何を考えてるのか聞いてやれ」
「そういうもんなんですか?」
「そういうもんだな。さて余計なことを言ってしまったな、それでは解体を進めていこう」
「はい!」
初めての解体作業は正直吐きそうになった。普段は切られて綺麗に並べられて肉しか見たことなかったので、動物の中身がこんな風になっているなんて思ってもなかった。これは1回で覚えられる自信がないんだけど。
結局は中盤くらいまで俺がやって後半はガンジュさんに代わってもらった。 解体するガンジュさんの手捌きは見事なものだ。
「解体するのすげー早いっすね。そう言えばガンジュさん達はなんでこの森に来たんですか?」
「慣れるものだ。我々が森に近づいた理由は大福様に聞いていないのか? 悠や杏殿は大福様を助けるために召喚されたと聞いているが」
「俺は大福と喋れないですよ。ガンジュさん達が嫌でなければ理由聞きたいなって、あとは急ぎの旅でないのなら正直、少し滞在してもらって解体を引き続き教えてもらえないかなっていう下心もあります」
「なるほど。大福様と中良さそうに話しているので、意志の疎通ができているのかと思ったぞ」
「昔から動物と触れる機会が多かったのでなんとなくのやり取りですよ」
ガンジュさんは器用に捌きながら、俺の話に受け答えをしてくれる。そして次々と部位別に肉が積み上がっていく。職人技ってまさにこれだな。これで専門の肉屋じゃないんだから驚きだよ。
「そうだな。我々の目的などについては話すことについて構わないとは思っているし、悠が望むのであれば少しの期間なら滞在も可能ではある」
「本当ですか! 食事の用意とかは頑張りますよ!」
「それは楽しみだな。悠はこの世界の住人と会うのは我々が初めてなのか? 我々のことを話すにもどのくらいの理解があるか知りたい」
「いえ、さくらさんっていう長生きなエルフとは会いました。でもあんまりこの世界やこの場所については教えてくれなかったんですよね。次来た時の飯の交渉材料が減るって」
ガンジュさんがただでさえデカい口を大きく開いて固まってしまう。犬歯すげぇ。
「さくらと名乗るエルフだと……本物なのか」
「本物と偽物がいるんですか?」
「いや、恐れ多くて偽物など名乗ることはできないだろうな。そしてここが神の庭ということを考えれば【国母】がいらっしゃるのも頷ける」
「さくらさんってやっぱり有名なんですか?」
「数々の英雄譚に出てくる伝説上の人物だ。ただ実際に会ったと言われてもこの環境下なら納得できるな」
ガンジュさんの解体が終わったのか、ナイフを壁にかけ直す。本来であれば研いだりが必要と言っていたが、神の用意した品物と環境なら問題はないのかもしれないと、少し様子見だと言っていた。
「神を信じない者も彼女には恐怖する。目に見えない者よりも目に見える現実の方がよほど怖いからな。歴史を紐解いても辛い思いをされた方だ、だからこそ人と積極的には関わり合いにはならないが敵には絶対にしたくないな」
俺にはただのぐーたらエルフにしか見えなかったけど。国母っていうのふたつ名もそういえば、世界征服をしたチート勇者の嫁だったんだもんなぁ。考えてみれば元は女王様ってことだもんね。
「ということはだ。俺が悠にこの世界のことを教えることによってさくら様の飯の種が減り、敵対することになる可能性があるかもしれないということだ」
「そんな大袈裟な」
ガンジュさんの目が本気と書いてマジと言っている。
「わかりました。ガンジュさんに聞いた話分くらいはさくらさんが来てもご飯は出します」
「ついでに俺の名を出さないと誓えるか?」
心配性だなー。
「わかりました」
「本当だろな。それで悠はこの世界の四大国家の名前くらいは知っているのか?」
「なんか4つ大きな国があることしか知らないです」
「まさかそんな初歩の話まで飯代にしようとしていたのか」
ガンジュさんが若干呆れている。これはさくらさんと次に会ったら文句を言ってやろう。むしろ飯を減らしてやろう。
外に出ると地面が露出した場所で、解体していた骨を使ってざっくりと丸を書き始める。
外で待っていたモモもてけてけと駆け寄ってくる。可愛い。
ガンジュさんが丸に線を引いていく、これはこの世界の簡単な地図のようなものなんだろう。
東というか世界の半分くらいの領土を持つ国、南と北そこそこデカい国、西の一部の小さい国、中央に小さい丸が1つ、4つではなく5つの国ができたのですが。
「まずは我々が住み、亜人を中心とした国家で竜王様が支配し、南に位置する王坂国」
それって大阪ですか? 大阪は西でっせ。そしてドラゴンか。
名前的には絶対に異世界人が建国に関わっているんだろうな。
「西の小国ではあるが宗教国家として結束力が強い、ビクド聖国」
宗教国家なのにその名前ってこの世界の神である、ファミレス神と敵対してませんか?
「北の軍事国家、バラン帝国」
あの聞いたことがあるかも……そうだ! 海鮮の勇者がいるとこだ!
「そして解析の勇者が召喚されている国だな」
ああ、ニアピンだった。
「一番大きな領土を持っているのが国母さくら様達が建国し、一時は世界を支配していた大国のジャスティス王国」
ジャ、ジャスティス! チートさんの名前センス厨二すぎませんか?
「そして最後の丸は小さく見えるが世界の中心にあり、大変危険な地域である樹海だが、その更に中心がここだ」
「そんな危険なんですか?」
「正直、大福様なしでは我々も絶対に外に出ることができない」
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床は石のようなコンクリートのような感じで、傾斜ができており排水溝のようなものもある、血を流せる仕組みになっているのだろうか。
そして壁面には見たことのないような包丁? ナイフ? など解体するための道具が揃っている。これだけでも無駄ではなかった。
そして解体の機能についてだが、なんと自動で解体してくれる機能はあったのだ。
「米が必要かぁ。1ヶ月に20キロ必要ってこの雇う妖精ってのはどんだけ食うんだよ」
「先ほどの妖精達にも驚いたが、妖精を雇うことも可能なのか。解体は覚えてしまえばそう難しくはないぞ?」
結果的には自動で解体してくれる機能はあったが妖精を雇い入れる必要があり、お金ではなく米が必要な状況だった。恐らくはその他の施設もそうなんだろう。全員が米ってことはないと思いたい。
ガンジュさん達の難しくないは少し不安ではあるが、この世界、この土地で生きていくと決めた以上は必須のスキルだと思うし、覚えておいて損は絶対にないだろう。
「そうですね。よろしくお願いします」
「そう緊張するな。最初は誰しも失敗をする」
ガンジュさんから使用するナイフの違い、刃を入れるポイントなどを教わる。まずは座学でもないけど、基礎的なことを学んだ後で刃を入れていくという手順で進んでいくようだ。
やって慣れろ! とかいきなり言われなくてよかった。ガンジュさんは見かけ怖い狼男だけど、とても大人で紳士な人であることがわかってきた。
それとそれと気になることが1つ。モモもずっと俺の横でガンジュさんの解説を聞いているのだ。身長的にも獲物を乗せる台に届かないし、まだ幼いモモに刃を持たせるのも血を見せたりするのも少し抵抗がある。
「それで実際に刃を入れていこう」
「はい、よろしくお願いします。ガンジュ先生」
「お願いします」
「おっと、モモさんや。モモは今日ここまでだ。ここから先は大人の世界だよ」
モモがとても悲しそうな顔をしている。そんな目で見ないでくれよ。
「わかりました」
悲しそうな顔はするものの、モモは我儘は言わないいい子なのだ。頭を軽く撫でて、外に出すと獲物のまでナイフを構える。
「余計な口出しかもしれないが、本人にやる気があるのであれば見せてもよかったのではないか? 」
「まずは俺が覚えてゆっくりとモモには教えていこうと思います。モモは過去に辛い経験をしたみたいなので、動物でも血とかはちょっとと思ってしまって」
「そうか……俺にも子供が4人いる。大人が思っている以上に言葉が伝わりにくいものだよ。愛しているなら愛しているとしっかりと言葉にして伝えてやれ。何を考えてるのか聞いてやれ」
「そういうもんなんですか?」
「そういうもんだな。さて余計なことを言ってしまったな、それでは解体を進めていこう」
「はい!」
初めての解体作業は正直吐きそうになった。普段は切られて綺麗に並べられて肉しか見たことなかったので、動物の中身がこんな風になっているなんて思ってもなかった。これは1回で覚えられる自信がないんだけど。
結局は中盤くらいまで俺がやって後半はガンジュさんに代わってもらった。 解体するガンジュさんの手捌きは見事なものだ。
「解体するのすげー早いっすね。そう言えばガンジュさん達はなんでこの森に来たんですか?」
「慣れるものだ。我々が森に近づいた理由は大福様に聞いていないのか? 悠や杏殿は大福様を助けるために召喚されたと聞いているが」
「俺は大福と喋れないですよ。ガンジュさん達が嫌でなければ理由聞きたいなって、あとは急ぎの旅でないのなら正直、少し滞在してもらって解体を引き続き教えてもらえないかなっていう下心もあります」
「なるほど。大福様と中良さそうに話しているので、意志の疎通ができているのかと思ったぞ」
「昔から動物と触れる機会が多かったのでなんとなくのやり取りですよ」
ガンジュさんは器用に捌きながら、俺の話に受け答えをしてくれる。そして次々と部位別に肉が積み上がっていく。職人技ってまさにこれだな。これで専門の肉屋じゃないんだから驚きだよ。
「そうだな。我々の目的などについては話すことについて構わないとは思っているし、悠が望むのであれば少しの期間なら滞在も可能ではある」
「本当ですか! 食事の用意とかは頑張りますよ!」
「それは楽しみだな。悠はこの世界の住人と会うのは我々が初めてなのか? 我々のことを話すにもどのくらいの理解があるか知りたい」
「いえ、さくらさんっていう長生きなエルフとは会いました。でもあんまりこの世界やこの場所については教えてくれなかったんですよね。次来た時の飯の交渉材料が減るって」
ガンジュさんがただでさえデカい口を大きく開いて固まってしまう。犬歯すげぇ。
「さくらと名乗るエルフだと……本物なのか」
「本物と偽物がいるんですか?」
「いや、恐れ多くて偽物など名乗ることはできないだろうな。そしてここが神の庭ということを考えれば【国母】がいらっしゃるのも頷ける」
「さくらさんってやっぱり有名なんですか?」
「数々の英雄譚に出てくる伝説上の人物だ。ただ実際に会ったと言われてもこの環境下なら納得できるな」
ガンジュさんの解体が終わったのか、ナイフを壁にかけ直す。本来であれば研いだりが必要と言っていたが、神の用意した品物と環境なら問題はないのかもしれないと、少し様子見だと言っていた。
「神を信じない者も彼女には恐怖する。目に見えない者よりも目に見える現実の方がよほど怖いからな。歴史を紐解いても辛い思いをされた方だ、だからこそ人と積極的には関わり合いにはならないが敵には絶対にしたくないな」
俺にはただのぐーたらエルフにしか見えなかったけど。国母っていうのふたつ名もそういえば、世界征服をしたチート勇者の嫁だったんだもんなぁ。考えてみれば元は女王様ってことだもんね。
「ということはだ。俺が悠にこの世界のことを教えることによってさくら様の飯の種が減り、敵対することになる可能性があるかもしれないということだ」
「そんな大袈裟な」
ガンジュさんの目が本気と書いてマジと言っている。
「わかりました。ガンジュさんに聞いた話分くらいはさくらさんが来てもご飯は出します」
「ついでに俺の名を出さないと誓えるか?」
心配性だなー。
「わかりました」
「本当だろな。それで悠はこの世界の四大国家の名前くらいは知っているのか?」
「なんか4つ大きな国があることしか知らないです」
「まさかそんな初歩の話まで飯代にしようとしていたのか」
ガンジュさんが若干呆れている。これはさくらさんと次に会ったら文句を言ってやろう。むしろ飯を減らしてやろう。
外に出ると地面が露出した場所で、解体していた骨を使ってざっくりと丸を書き始める。
外で待っていたモモもてけてけと駆け寄ってくる。可愛い。
ガンジュさんが丸に線を引いていく、これはこの世界の簡単な地図のようなものなんだろう。
東というか世界の半分くらいの領土を持つ国、南と北そこそこデカい国、西の一部の小さい国、中央に小さい丸が1つ、4つではなく5つの国ができたのですが。
「まずは我々が住み、亜人を中心とした国家で竜王様が支配し、南に位置する王坂国」
それって大阪ですか? 大阪は西でっせ。そしてドラゴンか。
名前的には絶対に異世界人が建国に関わっているんだろうな。
「西の小国ではあるが宗教国家として結束力が強い、ビクド聖国」
宗教国家なのにその名前ってこの世界の神である、ファミレス神と敵対してませんか?
「北の軍事国家、バラン帝国」
あの聞いたことがあるかも……そうだ! 海鮮の勇者がいるとこだ!
「そして解析の勇者が召喚されている国だな」
ああ、ニアピンだった。
「一番大きな領土を持っているのが国母さくら様達が建国し、一時は世界を支配していた大国のジャスティス王国」
ジャ、ジャスティス! チートさんの名前センス厨二すぎませんか?
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