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外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?
日ノ本に広がる地下は…… 混沌に!?
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「ここかな?」
モナ達は、カノンが巴から受け取った地図の場所に来たら……
「時代劇の街みたい……」
江戸時代の城下町の様な店屋が建ち並ぶ……
「閉まってる?」
長屋作り建物の店屋が建ち並ぶ中で、1軒だけ閉まっている店屋が地図に記された場所だった。
「ここなのか?」
「間違え…… じゃないね。え~っと…… 合言葉は?」
カノンは、地図に記された事を声に出して読むと……
『我等の信仰は?』
「「「「「!?」」」」」
閉まっている店屋から声がした。
「あっ、え~っと……〝邪悪を滅する破壊と全てを包む優しき混沌〟?」
『うむ、歓迎しよう…… 破壊と混沌の申し子達よ』
ガッタン!
閉じられていた木戸が横にスライドすると……
「「「「「きゃ~(うわ~)!?」」」」」
モナ達は、店屋の中に引き込まれるのだった。
・
・
・
「う…… う~ん…… はあ!? みんな! チヨマルちゃんは?」
「う~ん…… モナの姉上?」
「モナちゃん?」
「みんな、大丈夫か?」
「私は大丈夫だよ」
返事が帰って来たので……
「良かった……」
モナが一息ついて落ち着いていると……
「ここは…… あの店の中かな?」
カノンの声がする。
「とりあえずは…… 明かりを」
「その必要はありません」
「「「「「誰!?」」」」」
モナ達は、不意にした声に警戒すると…… 建ち並ぶ行灯に、次々と火が灯り始める。
「我等……〝裏の京江戸〟にようこそ…… 破壊と混沌の申し子達様」
「貴女は?」
声のする方には、行灯に照らされた花魁姿の女性とお付き少女が二人、立っていた。
「私の名は……【鬼香】…… この裏の京江戸での顔役でございます。この子等は、私の付き人……」
「【右鬼】です」
「【左鬼】……」
「鬼香さんに……」
「右鬼ちゃんと左鬼ちゃん?」
「スゴイ…… きれい♪」
「顔役…… あなた達は、敵ですか? 味方ですか?」
カノンが鬼香に疑問を投げ掛ける。
「ご安心なされ…… この裏にて、あなた方を害する者はおりません故……」
「それは…… 何故?」
「この裏の京江戸は…… とある神々の〝神域〟なのです」
「神域?って…… 何?」
「わら…… せっしゃはしっているのじゃ。神さまがおさめる地のことを神域というのじゃ」
「神さま…… 神獣様達の事かな?」
「いや…… 神獣さまと神さまはちがうのじゃ…… 神獣さまは、わら…… せっしゃ達の地…… この日ノ本の穢れを祓う為に、神さまが使わされた方々…… つまり、神さまは…… 神獣さまの上におわす御方なのじゃ…… その御方の地にいるというのは…… これはとてもすごいことなのじゃ……」
神域と聞いて…… チヨマルことチヨ姫が恐れからか? 震えている。
「大丈夫……」
「あの神さま方は…… とても優しい……」
右鬼と左鬼の額に角が生えて…… 瞳が変わる!
「その姿は!?」
「鬼人…… いや、さらに禍々しい感じがする…… 鬼の魔人なの?」
「私とこの二人は…… 穢れに飲まれて…… 邪悪に染まる処を…… とある二柱の神様方に救われたのです」
「二柱の神様…… 二人の神様に救われたって事? じゃあ、あなた達は?」
「わたし達は「〝混沌族〟」」
「我が身を染めし穢れを破壊神様が滅して、混沌神様の力にて安定したのが私達なのです。私は…… 祖先が邪神の配下だった為に、多種と交わると子は穢れに染まりやすいのですが…… 全てを内包して混ざり合う混沌神様のお力で…… 私達の心は邪悪に染まらずに、新たな種族となりました」
「では…… ここは?」
「はい、日ノ本の首都たる京江戸の地下…… 裏の京江戸は、私達の様に混ざり合った者と混沌族の隠れ家なのです」
鬼香が振り返ると……
一斉に明かりが灯り、天から吊るされる様に建つ巨大な…… 和風の下に天守がある逆さの城が現れる。
「かくれが…… しらなかった…… みやこのした…… 父上のおさめる地のしたに、神さまの地のみやこがあるとは……」
「此処の事は…… 将軍様も知らないの?」
「将軍様は、神獣様から知らされておりますよ」
「なんと!? 父上は…… しっているのか……」
「父上? あなたは…… チヨ姫様ですか?」
「わら…… せっしゃは……」
「大丈夫ですよ…… 事情は知らされております」
「チヨマルの事を知らされている…… 何で知らされているの?」
「実は…… チヨ姫様の母上の【愛香】様は、私の腹違いの妹なのです」
「「「「「えっ!?」」」」」
「じゃ、じゃあ……」
「鬼香さんって……」
「チヨマルちゃんの……」
「おばさん?」
「わら…… せっしゃのおば上さま……」
「はい…… 私の母は、鬼人族の巫女の血統でした…… その事から、帝の奥方の一人になったのです。しかし…… 私は、穢れに囚われ…… 母が自分と私の命を断つと、覚悟を決めたの…… だけど、その覚悟を止めたのは…… あなたの母で…… 私になついてくれていた愛香と、愛香の願いを聞いて来て下された…… 優しき神様方でした」
「それでは、チヨマルちゃんのお母さんは……」
「私と母の命の恩人で、大切な妹なのです」
「たいせつな…… しかし、母上は……」
「ええ…… チヨ姫、貴女の母…… 愛香が貴女に会わないのは…… あなたを守る為です」
「わらわを…… まもるため?」
「チヨ姫…… 貴女の母の愛香は…… 邪悪な者に囚われいます」
鬼香さんの言葉に…… チヨ姫は、崩れ落ちた。
モナ達は、カノンが巴から受け取った地図の場所に来たら……
「時代劇の街みたい……」
江戸時代の城下町の様な店屋が建ち並ぶ……
「閉まってる?」
長屋作り建物の店屋が建ち並ぶ中で、1軒だけ閉まっている店屋が地図に記された場所だった。
「ここなのか?」
「間違え…… じゃないね。え~っと…… 合言葉は?」
カノンは、地図に記された事を声に出して読むと……
『我等の信仰は?』
「「「「「!?」」」」」
閉まっている店屋から声がした。
「あっ、え~っと……〝邪悪を滅する破壊と全てを包む優しき混沌〟?」
『うむ、歓迎しよう…… 破壊と混沌の申し子達よ』
ガッタン!
閉じられていた木戸が横にスライドすると……
「「「「「きゃ~(うわ~)!?」」」」」
モナ達は、店屋の中に引き込まれるのだった。
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「う…… う~ん…… はあ!? みんな! チヨマルちゃんは?」
「う~ん…… モナの姉上?」
「モナちゃん?」
「みんな、大丈夫か?」
「私は大丈夫だよ」
返事が帰って来たので……
「良かった……」
モナが一息ついて落ち着いていると……
「ここは…… あの店の中かな?」
カノンの声がする。
「とりあえずは…… 明かりを」
「その必要はありません」
「「「「「誰!?」」」」」
モナ達は、不意にした声に警戒すると…… 建ち並ぶ行灯に、次々と火が灯り始める。
「我等……〝裏の京江戸〟にようこそ…… 破壊と混沌の申し子達様」
「貴女は?」
声のする方には、行灯に照らされた花魁姿の女性とお付き少女が二人、立っていた。
「私の名は……【鬼香】…… この裏の京江戸での顔役でございます。この子等は、私の付き人……」
「【右鬼】です」
「【左鬼】……」
「鬼香さんに……」
「右鬼ちゃんと左鬼ちゃん?」
「スゴイ…… きれい♪」
「顔役…… あなた達は、敵ですか? 味方ですか?」
カノンが鬼香に疑問を投げ掛ける。
「ご安心なされ…… この裏にて、あなた方を害する者はおりません故……」
「それは…… 何故?」
「この裏の京江戸は…… とある神々の〝神域〟なのです」
「神域?って…… 何?」
「わら…… せっしゃはしっているのじゃ。神さまがおさめる地のことを神域というのじゃ」
「神さま…… 神獣様達の事かな?」
「いや…… 神獣さまと神さまはちがうのじゃ…… 神獣さまは、わら…… せっしゃ達の地…… この日ノ本の穢れを祓う為に、神さまが使わされた方々…… つまり、神さまは…… 神獣さまの上におわす御方なのじゃ…… その御方の地にいるというのは…… これはとてもすごいことなのじゃ……」
神域と聞いて…… チヨマルことチヨ姫が恐れからか? 震えている。
「大丈夫……」
「あの神さま方は…… とても優しい……」
右鬼と左鬼の額に角が生えて…… 瞳が変わる!
「その姿は!?」
「鬼人…… いや、さらに禍々しい感じがする…… 鬼の魔人なの?」
「私とこの二人は…… 穢れに飲まれて…… 邪悪に染まる処を…… とある二柱の神様方に救われたのです」
「二柱の神様…… 二人の神様に救われたって事? じゃあ、あなた達は?」
「わたし達は「〝混沌族〟」」
「我が身を染めし穢れを破壊神様が滅して、混沌神様の力にて安定したのが私達なのです。私は…… 祖先が邪神の配下だった為に、多種と交わると子は穢れに染まりやすいのですが…… 全てを内包して混ざり合う混沌神様のお力で…… 私達の心は邪悪に染まらずに、新たな種族となりました」
「では…… ここは?」
「はい、日ノ本の首都たる京江戸の地下…… 裏の京江戸は、私達の様に混ざり合った者と混沌族の隠れ家なのです」
鬼香が振り返ると……
一斉に明かりが灯り、天から吊るされる様に建つ巨大な…… 和風の下に天守がある逆さの城が現れる。
「かくれが…… しらなかった…… みやこのした…… 父上のおさめる地のしたに、神さまの地のみやこがあるとは……」
「此処の事は…… 将軍様も知らないの?」
「将軍様は、神獣様から知らされておりますよ」
「なんと!? 父上は…… しっているのか……」
「父上? あなたは…… チヨ姫様ですか?」
「わら…… せっしゃは……」
「大丈夫ですよ…… 事情は知らされております」
「チヨマルの事を知らされている…… 何で知らされているの?」
「実は…… チヨ姫様の母上の【愛香】様は、私の腹違いの妹なのです」
「「「「「えっ!?」」」」」
「じゃ、じゃあ……」
「鬼香さんって……」
「チヨマルちゃんの……」
「おばさん?」
「わら…… せっしゃのおば上さま……」
「はい…… 私の母は、鬼人族の巫女の血統でした…… その事から、帝の奥方の一人になったのです。しかし…… 私は、穢れに囚われ…… 母が自分と私の命を断つと、覚悟を決めたの…… だけど、その覚悟を止めたのは…… あなたの母で…… 私になついてくれていた愛香と、愛香の願いを聞いて来て下された…… 優しき神様方でした」
「それでは、チヨマルちゃんのお母さんは……」
「私と母の命の恩人で、大切な妹なのです」
「たいせつな…… しかし、母上は……」
「ええ…… チヨ姫、貴女の母…… 愛香が貴女に会わないのは…… あなたを守る為です」
「わらわを…… まもるため?」
「チヨ姫…… 貴女の母の愛香は…… 邪悪な者に囚われいます」
鬼香さんの言葉に…… チヨ姫は、崩れ落ちた。
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