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外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?

モナ、師匠達にダメ出しされ…… 溺愛される?

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「これもだな…… 仕方無いとは言え、ならし無しで急なパワー全開で、エネルギー系統が焼き付いてやがる」

「それで緊急停止したんですね?」

「ええ…… モナ、今回はしょうがないとは言え…… 自分達の母艦を作る時には、補助の補助と何重にも安全装置をセットするのよ」

「はい……」

地下世界から大地の切れ目を突き破り、地上に出たモナ達だったが……

動力部の緊急停止により墜落寸前だったのだが、超巨大戦艦モードの【フェアリーガーデン】に回収されたのだった。

「今回は、モナの責任では無いけどなぁ…… 運が無かったが、優秀な機神や母艦は狙われやすいから…… 今後も気を付けな」

フェアリーガーデン内のドッグにて……

「後は…… エネルギー系統の調節バルブの点検後、エンジンの試験起動だな」

緊急停止した【フリーアーク】の配電盤等を交換しながら、エミリーとエナにモナはダメ出しをされていた。

「だけどまぁ……」「ええ……」

「?」

「「モナ」」

「は、はい!?」

「よくやった」「たいへんがんばりましたね」

そう言って、エミリーとエナは、モナの頭を撫でるのだった。

 ・
 ・
 ・

「ここに来ての地獄勢力の地上に出没か…… 悪魔系モンスターも活性化するのかしら?」

「どうだろうなぁ…… 地獄は地獄で、戦国時代の様に覇権争いが激しいらしいが……」

「一応…… 神の末席だから、魔の最高神様の神域の地獄に行った事が無いですからねぇ…… 地獄って、どんな感じなんでしょう?」

「一部の極悪プレイヤー等は、死に戻りの時に地獄落ちするらしいが…… 悪魔系やアンデッド系のプレイヤー達が国を作って大戦しているらしい」

「では、カノンとカンナ、モナちゃん達にが遭遇した艦隊は…… 地獄の国の軍隊?」

「そうなると…… 時期的に、地上から戦力になりそうなモンスターや人員の確保…… その辺りが狙いかも知れないね」

「希望者ならまだしも…… 地獄の戦火が地上を焼くのは御免被るよね?」

「一応、神々とGMに報告するかぁ…… しかし、カノンとカンナは出会った頃の君を思い出す程に、巻き込まれやすいね?」

「私は、どちらかと言えば、モナちゃんの方が巻き込まれ体質だと思うわ…… あの子達、モナちゃんに無理言って困らせてないかしら?」

「そう言いながら…… モナちゃんに大型の可変機神とか送り付けていたよね?」

「アレは…… 孫弟子へのプレゼントです!」

「そう言いながら、改良後の映像をフェアリエ達に撮らせていたよね…… 本人に許可を取らない撮影は犯罪だよ」

「直ぐに許可をもらって来ます!」

夫の破壊神ジノの言葉に、部屋を飛び出す混沌神カナエだった。

 ・
 ・
 ・

「と、言う訳で…… この映像データと今後の機神等の撮影許可を下さい!! もちろん、個人のコレクションとして…… 他者には絶対に渡しませんから!!」

「え、え~っと…… 開発の時に、この場所をお借りしたりしてますから…… その…… あの…… と、とりあえず…… 普通にお話したいです……」

フリーアークの修理の休憩中だったモナに…… 床の装甲に土下座で額を擦り付けて頼み込む混沌神カナエの姿があった。

「前の時に約束しましたから…… 混沌神様が見る分には良いですよ」

「本当ですか!?」

「は、はい! あっ…… だ、だけど、私は撮らないで下さいね」

「モナちゃんを撮すのはダメですか?」

「あの…… その…… は、恥ずかしいので…… ごめんなさい」

「(もう~! 可愛い過ぎる!!…… そうだ♪)モナちゃんは現実リアルの方で新世界こっちの物で居たらなぁ~って、物は無い?」

「えっ? も、もの? 居たらなぁ…… ですか? それなら……」

モナの言葉を聞いた混沌神カナエは……

「(よし! それなら用意出来そう♪)ありがとう。モナちゃん……(楽しみにしててね♪)」

モナにお礼を言った混沌神カナエは…… 優し気に微笑みながらモナの頭を撫でた。

「じゃあ、私からのお詫びとして…… モナちゃん専用のスパイダー達に特別パーツを作りましょうか?」

「えっ…… ほ、本当ですか!?」

「ええ、私自身が作ると問題になるかもだから…… エミリーとエナ達に頼みに行きましょう」

「はい!」

ものすごく嬉しそうなモナを連れて、混沌神カナエはエミリーとエナに会いに急ぐのだった。

 ・
 ・
 ・

 ~ 数日後…… ~

「ね…… ねぇ! ちょっと、お願い早く来て!」

「お母さん? どうした…… の!?」

「あなた宛に大きな荷物が来たんだけど……」

『〝此方〟では…… 始めまして、マスターモナ』

『『『『『はしめまして♪』』』』』

モナの現実リアルの自宅に…… ミニマザーを始めとしたミニダーズ達が現れた。

「な、なんで…… あっ!」

モナの頭にあの時の会話が浮かぶ……

「それなら…… ミニダーズが居て欲しいですね」

あの時…… モナは、混沌神カナエにそう答えた。

その後で、特別パーツを口実に集めたデータを元にして……

新世界の運営が売り出してる介護用スパイダーの技術を応用したお掃除ロボを、原寸大のミニダーズ達を作り……

現実リアルのモナに贈ったのだった(無論、製作費、送料等の負担は混沌神カナエ持ちで)。

「ありがとう…… 混沌神様」

モナは、自分の頭に浮かぶ…… 照れ臭そうに微笑むお姉さんの様な混沌神カナエに感謝するのだった。

 ・
 ・
 ・

「へっくち!」

同時刻に…… 

新世界でカナエは、くしゃみをしたのだった。

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