新世界で… 妖精少女は、ロボットを夢見る

チキンとり

文字の大きさ
上 下
412 / 464
外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?

天界を目指して、神国の霊峰へ…… 登る手段は混沌神風に?

しおりを挟む
「気を付けて…… 次は、ゆっくりと遊びに来てね?」

「「「「はい!」」」」

「それでは、また来ますね」

マリー様がユキに近付いて、握手すると……

「次は、初代さんも一緒にね」

と、耳打ちしたら……

「ええ♪」

ユキは微笑みながら小声で返し、モナ達と魔法国を後にした。

 ・
 ・
 ・

「え~っと…… 次は、神国のお山に登るんだっけ?」

「そうだけど…… 神国の聖地みたいだから、入っていいか聞かないとかな?」

「それなら、知り合いがいそうなので、大丈夫だと思うよ」

「知り合いって?」

「行ってからのお楽しみかな」

カンナの追求をカノンがはぐらかしながら、モナ達は神国の聖都に向かうと……

『その陸上艦、止まれぃ!!』

モナ達の前に、白に金の縁取りをした見た目豪華絢爛の機神達が現れて、道を塞いだ。

「何だろう?」

「嫌な感じがする…… 何時でも動ける用意を!」

『こちらにおわすは、神国の聖教会元老員のヨバデュースⅡ世様なるぞ! 姿を見せよ!!』

「なんか…… 教会の偉い人みたいだけど……」

「私達には関係ない話ですね」

「だね。とりあえず、自分達は姿を見せないでこっちには出て来いって言うのが…… ちょっとねぇ~」

『無礼な! 早く姿を見せよ!』

『武装集団相手に姿見せる人は居ません!』

『おのれ~…… 無礼討ちにしてくれる!』

聖教会を名乗る集団の機神が、ライフルをモナ達が乗る陸上戦艦型機神に向けて発砲したが……

ガッキャン!
『ふぅ…… 間に合ったか』

大盾を構えた騎士型の機神が、モナ達に向けられた砲弾を弾いた!

「あれはポーン…… いや違う、たぶんナイトのカスタム機神かな?」

『私は、【救世主メシア】の〝聖女の盾〟だ。 貴様等か…… 最近、聖教会を名乗る野盗共は?』

「「「めしあ?」」」

「救世主の事だけど…… 神国で1番大きいクランの名前だね」

「聖女の盾さん…… 元気になったみたいで良かった」

『チィ! たかが1機の機神が増えたところでぇ~!?』ガッシャン!

声を上げていた聖教会の機神が、無残に頭から地面に突き刺さると……

『やれやれ、回りが見えて居らんな』

武器を持たない1体の機神が現れる。

『ヒイィィィ!?』『コイツ! 何時の間に!?』『射て! 早く射てぇ!!』

武器を持たない機神に、聖教会を名乗る機神達が一斉にライフルを向けたが……

『遅いわ!』

武器を持たない機神が流れる様な動きで、聖教会を名乗る機神達の1体を掴む!

『そりゃ!』

『うぎゃあぁぁぁ!?』『ウヒイィィィ!?』

そのまま流れる様に、他の聖教会を名乗る機神達に投げ付けた!

『まだまだ! 必殺の機神地獄車じゃあ!!』

 ・
 ・
 ・

 ~ 数分後…… ~

『この程度…… 不甲斐ないのう』

聖教会を名乗った集団の絢爛豪華な機神達は、見るも無残なスクラップに成り果ていた。

「あの機神…… たぶん違うかな? 機神のパイロットがスゴいんだ」

「流石だね。ひいおじいちゃんは……」

「「「「「えっ!?」」」」」

武器を持たない機神のパイロット…… それは、混沌神にお仕置きされた聖女の代わりに、クラン救世主メシアをまとめ、現クラン顧問の一人になった。

カナエの祖父にして、カノンとカンナの曾祖父だった。

「久しぶりじゃな…… おっと、こっちでは、初めましてじゃな」

「うん、初めまして、カノンだよ」

「カンナだよ。ひいおじいちゃん、元気?」

「おお、元気じゃぞ!」

「こっちは、ツグミちゃんとモナちゃんに、マコお姉ちゃんとユキお姉ちゃんだよ♪」

「これこれは…… 家の曾孫と仲良うしてくれて、ありがとう」

「こ、こちらこそ!」

「カノンもカンナも仲良しだよ。もちろん、モナやクランのみんなも♪」

「良い子ですから……」

「うん、この子達は…… 皆、良い子ですよ!」

「そうかそうか」

「でね。ひいおじいちゃん、僕たちは天界に行く為に、神国の霊峰に登らないと行けないんだけど……」

「霊峰かぁ…… ちょっと前は聖地扱いだったんじゃが、今は巨大な危険モンスターの巣になっとる…… それでも行くかのう?」

カノンを始めに、モナ達は頷く。

「わかった! 霊峰の入り口までは一緒に行って、警備兵に話を付けるとしようかのう」

「本当!? ひいおじいちゃん、ありがとう!」

「「「「ありがとうございます!」」」」

「ひいおじいちゃん、ありがとう♪」

「じゃあ、ちぃと待っとれ、お~い……」

聖教会を名乗る集団を、聖女の盾と後から来た救世主メシアのメンバーに任せて、カノン達のひいおじいちゃんを連れたモナ達は、神国の霊峰を目指した。

その道中……

「じゃあ、この機神の基本フレームはボーイズ型なんですか?」

「そうじゃあ、わしに合わせて特別な関節部をしておるがの…… 柔道の投げに特化したセッティングになっとる。じゃから、宇宙や水の中ではまともに動かんがのう。かっかっかっかぁ~」

「近接戦闘型…… しかも、投げに特化した……」

モナは、ひいおじいちゃんの機神の説明を聞いて、驚愕していた。

しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 ***************************** ***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。*** ***************************** マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

サディストの私がM男を多頭飼いした時のお話

トシコ
ファンタジー
素人の女王様である私がマゾの男性を飼うのはリスクもありますが、生活に余裕の出来た私には癒しの空間でした。結婚しないで管理職になった女性は周りから見る目も厳しく、私は自分だけの城を作りまあした。そこで私とM男の週末の生活を祖紹介します。半分はノンフィクション、そして半分はフィクションです。

家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~

芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。 駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。 だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。 彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。 経験値も金にもならないこのダンジョン。 しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。 ――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?

処理中です...