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外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?
ダンジョンの大図書館へ…… 合流するクランの先輩達。そして…… 動き出す魔王達!?
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「そこっ!」カン!
カノンの投げた投針が戦闘員の仮面を割る!
「やあ!」バン!
同じ時に、カンナのハイキックが戦闘員の頭部に決まり、戦闘員の仮面が砕ける!
「「!?」」
「同じ顔…… 双子?」
「ヴー!?」「ヴゥ……」
「えっ!? 様子がおかしい!」
「苦しんでる? 何で…… な、身体が…… 溶けた!?」
仮面を失った戦闘員が苦しみ出して地面に倒れると…… 身体から泡が噴き出して、溶けて消えた。
「あの感じは!」
「人形使いさん、知ってるの?」
「近未来的なダンジョンで見た事がある…… 複製人間とかバイオ系生物モンスターと同じなんだわ!」
「「「「クローン!?」」」」
「つまり、作られし存在なのですね?」
「ええ、となると…… ヒーローさん達が戦ってるのは、さらに改造強化された可能があるわね」
「あっ! もうじゅう戦隊が勝ったよ♪」
カメレオンアントとスパイダーバッドが爆散すると、戦闘不能の戦闘員以外は消えた。
「敵が消える…… はっ! 倒れてるのは!? さっきと同じで、溶けて消えたか…… 仮面が残ってる?」
「それに不用意に、触れてはダメよ!」
「マリー様?」
「あの者達から悪い魔力を感じたの…… その仮面には〝呪い〟が、かけられてるかも知れない」
「呪い…… 確かに触らない方が良さそうね?」
「その仮面は、私達が預かるよ」
「もうじゅうゴールド!? 姿が違う…… そうか…… 二代目なのよね?」
「マリー様?」
もうじゅうゴールドが二代目だと知り、マリー様が少しだけ寂しそうだったが……
「久しぶり、マリーちゃん! 元気だった?」
「クマカホワイト! 元気よ♪ 他のメンバーと初代ゴールドとシルバーは元気?」
久しぶりのクマカホワイトに、マリー様の気分が上がった様だ。
「元気だねぇ~…… とくに初代は、このこを作るぐらいだしねぇ」
『ガウ?』
クマカホワイトに話を振られた、金色の獅子ウイングライオンが首を傾げる。
「そうね♪ 相変わらずなのね…… あら? ダンジョンの空気が…… 戻った様ね」
「もう大丈夫みたいだね? じゃあ、私達行くけど…… 最近、怪しい動きがあるみたいだから…… 気を付けてね?」
「ええ、私の方からも国王様に進言するわ」
「それじゃあねぇ♪」
「ええ、またねぇ♪」
「「「「「ありがとう!」」」」」
もうじゅう戦隊は、敵戦闘員の仮面を回収して去った。
・
・
・
~ モナ達と別れた後…… ~
『なるほど…… カオスの偽者は、謎の組織の改造怪人でしたか……』
「溶けた戦闘員達の仮面も回収しましたが…… マリー様によると呪いがある可能がある様です」
『それは、ヴァルキリーゴーレム達で調べますので…… そちらは予定通りに、カノン様とカンナ様達と合流して下さい』
「了解です♪」
『謎の組織にはお気を付けて…… 呉々も、お願いしますね?』
「はい!」
「「了解しました」」
『じゃあ…… 頼みましたよ』
報告の為の通信が切れると、転移魔法で現れたヴァルキリーゴーレム達に戦闘員の仮面を渡し、通常の装備に着替えた【ユキ】と【マコ】は、モナ達を追うのだった。
・
・
・
~ 魔界近くの森の遺跡…… ~
モナ達と合流する為に、ユキとマコが魔法国首都の地下ダンジョンを走っている頃……
「抜けた私に…… 今さら何の用?」
【教祖の魔王】こと【ミヨ】は、かつて所属していたクランの【魔王の夜会】に呼び出されていた。
「教祖…… てめぇ、女だったのか?」
「だったら、何よ?」
「挑戦者、今はその事はどうでも良い事ですよ」
「ええ~!? 教祖って、女の子だったの?」
「どっちでも良いけど…… 教祖が抜けてから、私の役割が増えたのよねぇ~…… その補填くらい欲しいわ」
「才覚に小悪魔…… それに女帝まで……」
次々に現れるかつてのメンバー達に、ミヨが警戒していると……
「止めろ! 話し合いのはずだ。制裁ならば…… 俺は教祖に加勢するぞ」
「魔王職は少ない…… この時期に揉めるんじゃあねぇよ。めんどくせぇ!」
「魔剣に王まで…… で、私に何の用かしら?」
「この面子に対して、大した強気だな? 教祖」
「別に…… 魔王職に未練が無いだけの事よ? 私の目的は果たしたし…… 後は、魔王職じゃなくても〝今の私〟なら、この世界を楽しめるから……」
「へっ…… なら、てめぇを倒して、この俺が真魔王職になるって言うのも…… おもしれいかもな?」
「挑戦者…… 俺は、止めろと言ったんだが?」
「チィ、わ~たよ……」
「教祖、貴方を呼んだ訳は…… 最近、謎の組織が暴れている様なのです」
「それが私と何の関係があるの?」
「私達が調べたところ…… どうやら、宗教組織の様なんですよ。教祖…… 貴方の組織ではありませんか?」
「関係無いわねぇ……」
「貴方が抜けた時期と一致するんですが…… 教祖、貴方は最近何を?」
「知り合いの子供達と遊ぶ準備をしていたわ……」
「知り合いですか?」
「ええ…… 言って置くけど、その子達に手を出したら…… 絶対に許さないからね!」
「ええ、私達はあくまで、謎の組織に貴方が関与して無いか知りたいだけですから……」
「ねぇねぇ教祖~、その子達って…… どんな子達?」
「まだ幼い子達なので…… 小悪魔の様な劇薬魔王は近付かないで下さい」
「あ~確かに小悪魔はダメねぇ…… でも、私ならテイムを教えてあげれるわよ♪」
「モンスターと殴り合う様な脳筋テイマーはお断りします」
「え~いいじゃん! ちょっと会わせてよ!」
「そうよ! 会わせなさいよ!」
その日…… ミヨは、逃げられないはずの駄々を捏ねる二人の魔王から逃走すると言う…… 新世界初の快挙を挙げるのだった。
カノンの投げた投針が戦闘員の仮面を割る!
「やあ!」バン!
同じ時に、カンナのハイキックが戦闘員の頭部に決まり、戦闘員の仮面が砕ける!
「「!?」」
「同じ顔…… 双子?」
「ヴー!?」「ヴゥ……」
「えっ!? 様子がおかしい!」
「苦しんでる? 何で…… な、身体が…… 溶けた!?」
仮面を失った戦闘員が苦しみ出して地面に倒れると…… 身体から泡が噴き出して、溶けて消えた。
「あの感じは!」
「人形使いさん、知ってるの?」
「近未来的なダンジョンで見た事がある…… 複製人間とかバイオ系生物モンスターと同じなんだわ!」
「「「「クローン!?」」」」
「つまり、作られし存在なのですね?」
「ええ、となると…… ヒーローさん達が戦ってるのは、さらに改造強化された可能があるわね」
「あっ! もうじゅう戦隊が勝ったよ♪」
カメレオンアントとスパイダーバッドが爆散すると、戦闘不能の戦闘員以外は消えた。
「敵が消える…… はっ! 倒れてるのは!? さっきと同じで、溶けて消えたか…… 仮面が残ってる?」
「それに不用意に、触れてはダメよ!」
「マリー様?」
「あの者達から悪い魔力を感じたの…… その仮面には〝呪い〟が、かけられてるかも知れない」
「呪い…… 確かに触らない方が良さそうね?」
「その仮面は、私達が預かるよ」
「もうじゅうゴールド!? 姿が違う…… そうか…… 二代目なのよね?」
「マリー様?」
もうじゅうゴールドが二代目だと知り、マリー様が少しだけ寂しそうだったが……
「久しぶり、マリーちゃん! 元気だった?」
「クマカホワイト! 元気よ♪ 他のメンバーと初代ゴールドとシルバーは元気?」
久しぶりのクマカホワイトに、マリー様の気分が上がった様だ。
「元気だねぇ~…… とくに初代は、このこを作るぐらいだしねぇ」
『ガウ?』
クマカホワイトに話を振られた、金色の獅子ウイングライオンが首を傾げる。
「そうね♪ 相変わらずなのね…… あら? ダンジョンの空気が…… 戻った様ね」
「もう大丈夫みたいだね? じゃあ、私達行くけど…… 最近、怪しい動きがあるみたいだから…… 気を付けてね?」
「ええ、私の方からも国王様に進言するわ」
「それじゃあねぇ♪」
「ええ、またねぇ♪」
「「「「「ありがとう!」」」」」
もうじゅう戦隊は、敵戦闘員の仮面を回収して去った。
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~ モナ達と別れた後…… ~
『なるほど…… カオスの偽者は、謎の組織の改造怪人でしたか……』
「溶けた戦闘員達の仮面も回収しましたが…… マリー様によると呪いがある可能がある様です」
『それは、ヴァルキリーゴーレム達で調べますので…… そちらは予定通りに、カノン様とカンナ様達と合流して下さい』
「了解です♪」
『謎の組織にはお気を付けて…… 呉々も、お願いしますね?』
「はい!」
「「了解しました」」
『じゃあ…… 頼みましたよ』
報告の為の通信が切れると、転移魔法で現れたヴァルキリーゴーレム達に戦闘員の仮面を渡し、通常の装備に着替えた【ユキ】と【マコ】は、モナ達を追うのだった。
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~ 魔界近くの森の遺跡…… ~
モナ達と合流する為に、ユキとマコが魔法国首都の地下ダンジョンを走っている頃……
「抜けた私に…… 今さら何の用?」
【教祖の魔王】こと【ミヨ】は、かつて所属していたクランの【魔王の夜会】に呼び出されていた。
「教祖…… てめぇ、女だったのか?」
「だったら、何よ?」
「挑戦者、今はその事はどうでも良い事ですよ」
「ええ~!? 教祖って、女の子だったの?」
「どっちでも良いけど…… 教祖が抜けてから、私の役割が増えたのよねぇ~…… その補填くらい欲しいわ」
「才覚に小悪魔…… それに女帝まで……」
次々に現れるかつてのメンバー達に、ミヨが警戒していると……
「止めろ! 話し合いのはずだ。制裁ならば…… 俺は教祖に加勢するぞ」
「魔王職は少ない…… この時期に揉めるんじゃあねぇよ。めんどくせぇ!」
「魔剣に王まで…… で、私に何の用かしら?」
「この面子に対して、大した強気だな? 教祖」
「別に…… 魔王職に未練が無いだけの事よ? 私の目的は果たしたし…… 後は、魔王職じゃなくても〝今の私〟なら、この世界を楽しめるから……」
「へっ…… なら、てめぇを倒して、この俺が真魔王職になるって言うのも…… おもしれいかもな?」
「挑戦者…… 俺は、止めろと言ったんだが?」
「チィ、わ~たよ……」
「教祖、貴方を呼んだ訳は…… 最近、謎の組織が暴れている様なのです」
「それが私と何の関係があるの?」
「私達が調べたところ…… どうやら、宗教組織の様なんですよ。教祖…… 貴方の組織ではありませんか?」
「関係無いわねぇ……」
「貴方が抜けた時期と一致するんですが…… 教祖、貴方は最近何を?」
「知り合いの子供達と遊ぶ準備をしていたわ……」
「知り合いですか?」
「ええ…… 言って置くけど、その子達に手を出したら…… 絶対に許さないからね!」
「ええ、私達はあくまで、謎の組織に貴方が関与して無いか知りたいだけですから……」
「ねぇねぇ教祖~、その子達って…… どんな子達?」
「まだ幼い子達なので…… 小悪魔の様な劇薬魔王は近付かないで下さい」
「あ~確かに小悪魔はダメねぇ…… でも、私ならテイムを教えてあげれるわよ♪」
「モンスターと殴り合う様な脳筋テイマーはお断りします」
「え~いいじゃん! ちょっと会わせてよ!」
「そうよ! 会わせなさいよ!」
その日…… ミヨは、逃げられないはずの駄々を捏ねる二人の魔王から逃走すると言う…… 新世界初の快挙を挙げるのだった。
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