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外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?
託されし願いとその報酬は……
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ブーン……
真っ暗な木箱の中で…… 光が点滅し始める。
『シャットダウンから復帰しました…… 再起動を開始します……』
モナの機神に格納されたボックスの中で…… サイボーグ少女の電源が起動した。
(わたしは……)
バチッ! ブッチン!!…… ブーン……
『電気回路の問題により強制シャットダウンが発生しました…… 再起動を開始します……』
(マスター…… わたしは…… ダメのようです…… せめて…… マスターの思いと願いを…… そして…… あの娘を……)
…………
『格納部にて反応を感知…… ミニマザーを確認に……』
…………
・
・
・
『ドワーフ国のテロリスト賞金首【オーガボンバー暴走団】の討伐に成功しました。それによって、ドワーフ国より年齢別特別報酬として、各レア金属系素材アイテムが届きました』
『称号〝ドワーフの怨敵の討伐者〟を獲ました』
春の機神祭の帰りに襲って来たPKプレイヤー達を倒し、街に着いたモナ達にシステム音声が流れた。
「賞金首って……」
「ドワーフの怨敵の討伐者…… あの人達、ドワーフに何したんだろう?」
称号〝ドワーフの怨敵の討伐者〟
この称号は、ドワーフの怨みを晴らした者に贈られる称号で…… この称号持つ者は、ドワーフ達に優遇される様になる。
「ゆうぐうって…… なに?」
「ドワーフの店とかで、特別な物が買えたりとかの特別なサービスがあるみたいだよ」
「へぇ~…… でも、テロリストって…… スゴい悪い人達だったのかな?」
ちなみに…… ドワーフ国のテロリスト賞金首【オーガボンバー暴走団】は、ドワーフ国にて最大の禁忌とされる〝酒関連所の破壊〟をした為に、ドワーフ達の怨みを買い……〝ドワーフ達が作った物が使えない呪い〟をかけられていました。
その為に、街などでの武具の調達が上手くいかず…… PK行為で物資の調達していたのだが……
機神が貰えると言う甘い誘惑に乗り、モナ達に返り討ちにされてドワーフ国の牢獄送りに…… ドワーフ国の最高難度超危険鉱山送りの刑になった。
彼等は…… そこで現実時間の72時間がログイン中に経過するまで、鉱石を堀続けるか規定量のレア鉱石を見付けるまでは解放される事は無い。
「彼奴だ! 俺達の怨敵が居るぞ!」
「うわぁ!?」
「見付けたぞ!」
「逃げられると思うなよ!」
「さあ、来い!」
「やだぁ! 許してくれ! もうぉ、暗くて狭い穴蔵はやなんだぁ~!!!」
ちなみに脱獄すると…… 頭の上に〝ドワーフの怨敵〟の称号文字が浮かぶ呪いの首輪を付けられて、逃げた先でもドワーフ達に見付かり連れ戻されるのだった。
・
・
・
~ 街に着いたモナ達は…… ~
「とりあえずは、街に着いたけど……」
「なんか……」
「うん……」
「やな感じがするねぇ……」
「街中でも安心できない感じだね…… みんな、急いで転移陣に行こう!」
人混みを避けながら、モナ達は転移陣がある場所を目指すが……
「よぉ~坊っちゃんに嬢ちゃん、そんな大きな荷物を抱えて何処に行こうとしてんだ?」
「あの急いでるんで……」
「ちょいと待ちなぁ…… 俺達はさぁ~その荷物に用があるんだわ。大人しくそいつを置いてきな」
「くっ! 囲まれた!?」
モナ達を囲む様にして、人影が現れる……
「さあ…… その荷物、渡して貰おうか」
「いやです!」
「ならば…… 少々手荒な真似をするとしよう」
「くっ!」
取り囲んでいた一人が切りかかっる!
「カノンにぃ! この!?」
モナをかばって、カノンが斬撃を受け止めるとカンナが殴り返したが…… 殴られた人物がありえない体勢で倒れた。
「軽い? それに今の感じは……」
「ひどいな…… 後が大変だから、あまり私の〝コレクション〟に傷を付けないでくれたまえ」
「コレクションって……!?」「ひぃ!?」「キモい!」
カンナに殴られて倒れた人物がカクカクと立ち上がる。
「その動きは……〝人形〟?」
「ご名答…… 私は人形使いだよ。さあ~私の人形達と遊ぼうではないか…… 君達が力尽きるまで」
「くっ! 人形使いなら操る糸を!?」
カノンが操り糸を切ろうと、人形の回りに斬撃を放つ!
「手応えが無い……」
「無駄だよ…… オートマーターって、知ってるかい?」
「自動人形!?」
「そう…… そして、貰ったよ」
ミニマザーに積んでいた箱が宙に浮いた。
「あっ!?」
「しまった!」
「10万は貰っ!? 何だ? 箱から光が……」
宙に浮いた箱から光が溢れ出し、箱の中から声が漏れ出した。
『ありがとう…… でも、もう大丈夫…… マスターとの約束を……(託す事ができたから……)』
『おつかれさま、おやすみ』
(ありがとう…… 伝えて…… そして、あの娘の事を…… お願いね……)
「この光は…… まさか! 自爆!?」
ボン!
箱の中で爆発音が響いた後…… 光の粒子が天に昇った。
「チィ!」
モナ達を取り囲んで居た人形達が姿を消すと、宙吊りだった箱が落ちる。
箱の中に…… 胸の辺りに焼け焦げた跡と焦げた匂いを残して、サイボーグの少女は消えたのだった。
そして……
何ともし難い気分を抱えて、モナ達が冒険屋に戻る……
『モナママ、これ見て♪』
エミリー達に報告をする為、フェアリーガーデンへ来たモナにミニダーズが〝あるデータ〟を見せる。
「これは…… 機神の設計データ!?」
それは、自爆したサイボーグの少女から託された……〝あるプレイヤー〟の願いとその報酬とも言える機神の開発記録データだった。
真っ暗な木箱の中で…… 光が点滅し始める。
『シャットダウンから復帰しました…… 再起動を開始します……』
モナの機神に格納されたボックスの中で…… サイボーグ少女の電源が起動した。
(わたしは……)
バチッ! ブッチン!!…… ブーン……
『電気回路の問題により強制シャットダウンが発生しました…… 再起動を開始します……』
(マスター…… わたしは…… ダメのようです…… せめて…… マスターの思いと願いを…… そして…… あの娘を……)
…………
『格納部にて反応を感知…… ミニマザーを確認に……』
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『ドワーフ国のテロリスト賞金首【オーガボンバー暴走団】の討伐に成功しました。それによって、ドワーフ国より年齢別特別報酬として、各レア金属系素材アイテムが届きました』
『称号〝ドワーフの怨敵の討伐者〟を獲ました』
春の機神祭の帰りに襲って来たPKプレイヤー達を倒し、街に着いたモナ達にシステム音声が流れた。
「賞金首って……」
「ドワーフの怨敵の討伐者…… あの人達、ドワーフに何したんだろう?」
称号〝ドワーフの怨敵の討伐者〟
この称号は、ドワーフの怨みを晴らした者に贈られる称号で…… この称号持つ者は、ドワーフ達に優遇される様になる。
「ゆうぐうって…… なに?」
「ドワーフの店とかで、特別な物が買えたりとかの特別なサービスがあるみたいだよ」
「へぇ~…… でも、テロリストって…… スゴい悪い人達だったのかな?」
ちなみに…… ドワーフ国のテロリスト賞金首【オーガボンバー暴走団】は、ドワーフ国にて最大の禁忌とされる〝酒関連所の破壊〟をした為に、ドワーフ達の怨みを買い……〝ドワーフ達が作った物が使えない呪い〟をかけられていました。
その為に、街などでの武具の調達が上手くいかず…… PK行為で物資の調達していたのだが……
機神が貰えると言う甘い誘惑に乗り、モナ達に返り討ちにされてドワーフ国の牢獄送りに…… ドワーフ国の最高難度超危険鉱山送りの刑になった。
彼等は…… そこで現実時間の72時間がログイン中に経過するまで、鉱石を堀続けるか規定量のレア鉱石を見付けるまでは解放される事は無い。
「彼奴だ! 俺達の怨敵が居るぞ!」
「うわぁ!?」
「見付けたぞ!」
「逃げられると思うなよ!」
「さあ、来い!」
「やだぁ! 許してくれ! もうぉ、暗くて狭い穴蔵はやなんだぁ~!!!」
ちなみに脱獄すると…… 頭の上に〝ドワーフの怨敵〟の称号文字が浮かぶ呪いの首輪を付けられて、逃げた先でもドワーフ達に見付かり連れ戻されるのだった。
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~ 街に着いたモナ達は…… ~
「とりあえずは、街に着いたけど……」
「なんか……」
「うん……」
「やな感じがするねぇ……」
「街中でも安心できない感じだね…… みんな、急いで転移陣に行こう!」
人混みを避けながら、モナ達は転移陣がある場所を目指すが……
「よぉ~坊っちゃんに嬢ちゃん、そんな大きな荷物を抱えて何処に行こうとしてんだ?」
「あの急いでるんで……」
「ちょいと待ちなぁ…… 俺達はさぁ~その荷物に用があるんだわ。大人しくそいつを置いてきな」
「くっ! 囲まれた!?」
モナ達を囲む様にして、人影が現れる……
「さあ…… その荷物、渡して貰おうか」
「いやです!」
「ならば…… 少々手荒な真似をするとしよう」
「くっ!」
取り囲んでいた一人が切りかかっる!
「カノンにぃ! この!?」
モナをかばって、カノンが斬撃を受け止めるとカンナが殴り返したが…… 殴られた人物がありえない体勢で倒れた。
「軽い? それに今の感じは……」
「ひどいな…… 後が大変だから、あまり私の〝コレクション〟に傷を付けないでくれたまえ」
「コレクションって……!?」「ひぃ!?」「キモい!」
カンナに殴られて倒れた人物がカクカクと立ち上がる。
「その動きは……〝人形〟?」
「ご名答…… 私は人形使いだよ。さあ~私の人形達と遊ぼうではないか…… 君達が力尽きるまで」
「くっ! 人形使いなら操る糸を!?」
カノンが操り糸を切ろうと、人形の回りに斬撃を放つ!
「手応えが無い……」
「無駄だよ…… オートマーターって、知ってるかい?」
「自動人形!?」
「そう…… そして、貰ったよ」
ミニマザーに積んでいた箱が宙に浮いた。
「あっ!?」
「しまった!」
「10万は貰っ!? 何だ? 箱から光が……」
宙に浮いた箱から光が溢れ出し、箱の中から声が漏れ出した。
『ありがとう…… でも、もう大丈夫…… マスターとの約束を……(託す事ができたから……)』
『おつかれさま、おやすみ』
(ありがとう…… 伝えて…… そして、あの娘の事を…… お願いね……)
「この光は…… まさか! 自爆!?」
ボン!
箱の中で爆発音が響いた後…… 光の粒子が天に昇った。
「チィ!」
モナ達を取り囲んで居た人形達が姿を消すと、宙吊りだった箱が落ちる。
箱の中に…… 胸の辺りに焼け焦げた跡と焦げた匂いを残して、サイボーグの少女は消えたのだった。
そして……
何ともし難い気分を抱えて、モナ達が冒険屋に戻る……
『モナママ、これ見て♪』
エミリー達に報告をする為、フェアリーガーデンへ来たモナにミニダーズが〝あるデータ〟を見せる。
「これは…… 機神の設計データ!?」
それは、自爆したサイボーグの少女から託された……〝あるプレイヤー〟の願いとその報酬とも言える機神の開発記録データだった。
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