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外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?
モナ、魔王に連れられて…… 初めてのダンジョンへ
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(なんで……)
薄暗い洞窟の中で…… モナは心で思っていた。
ドスン…… ドスン……
「この音…… ウー?」
『ああ…… 金属の匂いがする』
「戦闘準備を」
『戦闘モードに移行…… マスターの安全を最優先に……』
「相手は〝レアメタルの特殊なゴーレム〟だからね」
薄暗い洞窟の奥から、金属特有の光沢で光るボディビルダーの様な金属像達が現れる。
「ヒィ!?(なんで……)」
「さあ、やるよ!」
モナの前に〝二人の少女〟が出ると…… 金属像達に攻撃を始めた!
「なんでこうなるのぉぉぉぉぉ!?」
洞窟にモナの叫びが響くのだった。
・
・
・
~ カノンとカンナにツグミがシロと模擬戦してる頃…… ~
「やはり…… 手持ちの素材じゃあ、耐久値が足りない……」
イベントで手にした機神パーツの前で、モナが頭を抱えていた。
「とりあえず、引き換え券で機神1体の強化関節部品パーツを揃えたけど…… これを量産するには、今ある素材アイテムでは強度が足りずに…… 耐久値が低い粗悪品しか作れない……」
スキルのおかげで解析する事が出来たが…… この強化関節部品パーツの複製には、ある程度のレア金属素材が必要だった。
「う~ん…… カノンくん達の訓練が終わるまで、待つしか無いかぁ……」
『お前は…… 誰だ?』
「うわぁ!? えっ、何? 喋る……〝大きな犬のヌイグルミ〟?」
考え込んでいたモナは、急な声にびっくりして振り返ると、そこには……
大きな犬の様なヌイグルミみたいな者がいた。
『失礼な…… 我は【ウー】、我が主【マコ】に仕えし…… 誇り高き狼の〝魔王種〟だ』
「えっ…… おおかみ……? まおう……?」
『そうだ。狼の魔王だ』
「え~と…… 私を食べますか……?」
『食べるか! 我はグルメだから、【リン】殿のウーちゃん用日替り定食しか喰わん!』
「ご、ごめんなさい!」
『う? お主…… まだ幼い様だな。許すから、何者か答えよ』
「ウー? 誰か居るの?」
「マコちゃん? どうしたの」
『うん? 我が主が来た様だ』
扉の方に向くウーにつられて、モナも扉を見ていると……
「あっ、ウー…… と、誰?」
中学生になったマコと〝もう一人の少女〟が現れた。
「あ、あの…… はじまみて! あっ、その…… モナです……」
噛んでしまい、顔を真っ赤にしたモナが声を絞り出して挨拶すると……
「え~と…… ツグミちゃんが教えてくれた新人のモナちゃんかな? 私はトイボックスのテイマーのマコ。よろしくね♪」
「そして、私もトイボックスの〝召喚師〟の【ミヨ】よ。よろしく」
「テイマーのマコさんと召喚師のミヨさん…… あ、私は……」
「モナちゃんは生産職なんでしょ? ツグミちゃんに聞いてるよ」
「生産職は最初は大変らしいから、私達も協力するね」
「あ、ありがとうございます!」
「で、何してるの?」
「あ、え~っと…… カノンくんとカンナちゃんとツグミちゃんに自分の機神の改良をしようかな…… って」
「えっ、4機も!?」
「え~っと…… とりあえず、関節部のパーツ複製?と交換?だけなんですけど……」
「すごいよ! まだ始めたばかりなんでしょ?」
「ちょうどイベントだったから……」
「それでもだよ!」
『ふむ、しかし…… 何か悩んでいる様だったが?』
「ああ…… パーツを作るのに、持ってる素材アイテムじゃあ弱くて……」
「なるほどねぇ……」
「なら、モナちゃん?」
「はい?」
「私達と♪」
「素材を取りに行こう♪」
「えっ…… え~!?」
こうして、モナは二人に連れられて……
あの【妖精な混沌神】の所有する…… 通称【欲望のダンジョン】と呼ばれているダンジョンの〝ガチダンジョンコース〟に潜って居た。
「ヒィ!? 身体が凸凹さんが…… 光ながらたくさん来る!!」
「大丈夫♪ 大丈夫♪」
「私達がモナちゃんを守るから、安心して採掘してね♪」
鍛え抜かれたボディビルダーの様な姿をしたレア金属ゴーレム達に、モナが怯える中、マコとミヨの二人が前に出る!
「ゴーレムか…… なら、武器はハンマーかメイスで…… 出よ! 不死身の騎士達!」
ミヨの呼び声に反応して、魔法陣が現れると…… ハンマーやメイスを持つフルメイルの騎士達が魔法陣から這い上がって来る。
「ヒィ!? あ、頭、頭が…… 無いぃぃぃ!?」
ミヨが呼び出したのは…… 首無し騎士のデュラハンだった。
トイボックスの召喚師ミヨは…… 実はネクロマンサー系の〝魔王職〟だった。
彼女の通称は、【教祖の魔王】……
そう、彼女は…… あの魔王だけのクランの〝魔王の夜会〟に所属して居た魔王の一人である。
彼女は〝仮面のヒーロー〟との戦闘時に、ヒーローから言われた通りに冒険屋に訪れて、憧れの〝獣人の魔王〟に逢う。
そして、そこに居た〝もう一人の魔王〟こと、マコとの運命的な出逢いも有り…… トイボックスに所属する事になり、現在にいたる。
当時のトイボックスの年少者達の中では、1番歳上で現在は中学3年生だが、大学までエスカレーター式の学校の学生なので…… 学校の平均的な学力のミヨは、受験とは無縁で新世界を楽しんでいる。
「私も♪ 行くよ、ウー!」
『おう! この狼の魔王の牙で、魔導像など砕いてくれるわ!』
魔王二人と一匹に守られながら、金属系筋肉モンスター達に囲まれた……
モナの恐怖の採掘時間が始まった。
薄暗い洞窟の中で…… モナは心で思っていた。
ドスン…… ドスン……
「この音…… ウー?」
『ああ…… 金属の匂いがする』
「戦闘準備を」
『戦闘モードに移行…… マスターの安全を最優先に……』
「相手は〝レアメタルの特殊なゴーレム〟だからね」
薄暗い洞窟の奥から、金属特有の光沢で光るボディビルダーの様な金属像達が現れる。
「ヒィ!?(なんで……)」
「さあ、やるよ!」
モナの前に〝二人の少女〟が出ると…… 金属像達に攻撃を始めた!
「なんでこうなるのぉぉぉぉぉ!?」
洞窟にモナの叫びが響くのだった。
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~ カノンとカンナにツグミがシロと模擬戦してる頃…… ~
「やはり…… 手持ちの素材じゃあ、耐久値が足りない……」
イベントで手にした機神パーツの前で、モナが頭を抱えていた。
「とりあえず、引き換え券で機神1体の強化関節部品パーツを揃えたけど…… これを量産するには、今ある素材アイテムでは強度が足りずに…… 耐久値が低い粗悪品しか作れない……」
スキルのおかげで解析する事が出来たが…… この強化関節部品パーツの複製には、ある程度のレア金属素材が必要だった。
「う~ん…… カノンくん達の訓練が終わるまで、待つしか無いかぁ……」
『お前は…… 誰だ?』
「うわぁ!? えっ、何? 喋る……〝大きな犬のヌイグルミ〟?」
考え込んでいたモナは、急な声にびっくりして振り返ると、そこには……
大きな犬の様なヌイグルミみたいな者がいた。
『失礼な…… 我は【ウー】、我が主【マコ】に仕えし…… 誇り高き狼の〝魔王種〟だ』
「えっ…… おおかみ……? まおう……?」
『そうだ。狼の魔王だ』
「え~と…… 私を食べますか……?」
『食べるか! 我はグルメだから、【リン】殿のウーちゃん用日替り定食しか喰わん!』
「ご、ごめんなさい!」
『う? お主…… まだ幼い様だな。許すから、何者か答えよ』
「ウー? 誰か居るの?」
「マコちゃん? どうしたの」
『うん? 我が主が来た様だ』
扉の方に向くウーにつられて、モナも扉を見ていると……
「あっ、ウー…… と、誰?」
中学生になったマコと〝もう一人の少女〟が現れた。
「あ、あの…… はじまみて! あっ、その…… モナです……」
噛んでしまい、顔を真っ赤にしたモナが声を絞り出して挨拶すると……
「え~と…… ツグミちゃんが教えてくれた新人のモナちゃんかな? 私はトイボックスのテイマーのマコ。よろしくね♪」
「そして、私もトイボックスの〝召喚師〟の【ミヨ】よ。よろしく」
「テイマーのマコさんと召喚師のミヨさん…… あ、私は……」
「モナちゃんは生産職なんでしょ? ツグミちゃんに聞いてるよ」
「生産職は最初は大変らしいから、私達も協力するね」
「あ、ありがとうございます!」
「で、何してるの?」
「あ、え~っと…… カノンくんとカンナちゃんとツグミちゃんに自分の機神の改良をしようかな…… って」
「えっ、4機も!?」
「え~っと…… とりあえず、関節部のパーツ複製?と交換?だけなんですけど……」
「すごいよ! まだ始めたばかりなんでしょ?」
「ちょうどイベントだったから……」
「それでもだよ!」
『ふむ、しかし…… 何か悩んでいる様だったが?』
「ああ…… パーツを作るのに、持ってる素材アイテムじゃあ弱くて……」
「なるほどねぇ……」
「なら、モナちゃん?」
「はい?」
「私達と♪」
「素材を取りに行こう♪」
「えっ…… え~!?」
こうして、モナは二人に連れられて……
あの【妖精な混沌神】の所有する…… 通称【欲望のダンジョン】と呼ばれているダンジョンの〝ガチダンジョンコース〟に潜って居た。
「ヒィ!? 身体が凸凹さんが…… 光ながらたくさん来る!!」
「大丈夫♪ 大丈夫♪」
「私達がモナちゃんを守るから、安心して採掘してね♪」
鍛え抜かれたボディビルダーの様な姿をしたレア金属ゴーレム達に、モナが怯える中、マコとミヨの二人が前に出る!
「ゴーレムか…… なら、武器はハンマーかメイスで…… 出よ! 不死身の騎士達!」
ミヨの呼び声に反応して、魔法陣が現れると…… ハンマーやメイスを持つフルメイルの騎士達が魔法陣から這い上がって来る。
「ヒィ!? あ、頭、頭が…… 無いぃぃぃ!?」
ミヨが呼び出したのは…… 首無し騎士のデュラハンだった。
トイボックスの召喚師ミヨは…… 実はネクロマンサー系の〝魔王職〟だった。
彼女の通称は、【教祖の魔王】……
そう、彼女は…… あの魔王だけのクランの〝魔王の夜会〟に所属して居た魔王の一人である。
彼女は〝仮面のヒーロー〟との戦闘時に、ヒーローから言われた通りに冒険屋に訪れて、憧れの〝獣人の魔王〟に逢う。
そして、そこに居た〝もう一人の魔王〟こと、マコとの運命的な出逢いも有り…… トイボックスに所属する事になり、現在にいたる。
当時のトイボックスの年少者達の中では、1番歳上で現在は中学3年生だが、大学までエスカレーター式の学校の学生なので…… 学校の平均的な学力のミヨは、受験とは無縁で新世界を楽しんでいる。
「私も♪ 行くよ、ウー!」
『おう! この狼の魔王の牙で、魔導像など砕いてくれるわ!』
魔王二人と一匹に守られながら、金属系筋肉モンスター達に囲まれた……
モナの恐怖の採掘時間が始まった。
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