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第12章 夢をほぼ叶えし混沌神な女神妖精は…… 新たなユメを見る!?編

来たれ! けもミミの森? 謎の怪盗ふぁんとむドリームからの招待状!?

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 ~ クラントイボックスのクランハウス 冒険屋 ~

「手紙?…… これって!? みんな、大変! マコちゃんが!?」

マナが見つけた手紙には、こう書いてあった……


トイボックスの女子メンバー皆さんへ

貴女方の可愛いマコちゃんは、私があずかった。

帰して欲しくば……

同封したアイテムで、私の元へとやって来るがよい。

ぴぃえす…… そのアイテムは女の子しか転送できません。

怪盗ふぁんとむドリームより

 ・
 ・
 ・

「マコちゃんが…… 誘拐された!?」

「くっ、すぐにカナエさんに連絡を!」

「だめ! ログインしてないみたい……」

「そんな……! エルさん達は?」

「ログインしてる! すぐに呼ぶよ!」

こうして…… トイボックスの女子メンバーが集められた。

 ・
 ・
 ・

「ここは…… 森?」

手紙に同封された鍵型のアイテムを使うと…… 森の入口に立っていた。

「みんな、いる?」

マコを助ける為に集まったトイボックスの女子メンバーは……

【リン】
【アン】
【マナ】
【ユキ】
【ラズリ】
【イズナ】
【エル】
【アーデ】

の8人が森の前に立つ……

「この森に…… マコちゃんが……」

「でも、ここ…… ダンジョンの中だよね?」

「怪盗ふぁんとむドリーム…… 何者なんだ?」

「ふぁんとむ…… 何処かで……」

「此処で考えても仕方が無い…… 行くぞ!」

「ちょっと待って! ラズリさ「ぎゃ~!?」!?」

「ラズリ姉さん!?」

「どうしたの!?」

「なんだ…… 今のは……」

「「「「「「「!?」」」」」」」

「うん? どうした? みんなで俺を見て?」

「「「「「「「か……」」」」」」」

「か?」

「「「「「「「かわいい~♥」」」」」」」

「はぁ?……可愛いって、何だこりゃあ!?」

ラズリが自分の身体の違和感に気付いた。

何時も様に、男っぽいパンツスタイルの装備だったはずが……

白と桜色のミニスカあまロリ風ドレスに変えられ…… そして……

その頭とお尻には…… 白兎の耳と白いまる尻尾が生えていた。

「これは……」

「なんて恐ろしい……」

年少のリン、マナ、ユキは、目を輝かせラズリを見ている姿に……

エル、アーデ、イズナが冷静になる。

「ある意味で…… 最大の危機だわ……」

「これは…… トラップなのでしょうか?」

アンが首を傾げていると……

「ふぁんとむ…… ふぁんとむ!?」

エルが大声を上げだ。

「エルさん?」

「急に大声を上げて…… どうしたのよ?」

「出て来なさい! ふぁんとむ! 私のケーキを返せ!」

「「「「けーき?」」」」

「忘れはしない…… 小2の春! お祖母ちゃん家で出されたおやつのケーキを、私の分まで食べたのは…… 貴女ね!」

「いや…… その犯人は、貴女の双子の姉だから」

「「「「「「「「!?」」」」」」」」

「誰だ!」

「フッ…… フッハッハッハッハッハ……」

「樹の上に誰かいる!」

イズナの指差す先を、みんなが見ると……

白いシルクハットに白マントに、その下には白い燕尾のレオタードスーツ姿で…… 目元を隠す白マスクの少女が立っていた。

「こんにちは、みんなさん! 私こそが…… 怪盗ふぁんとむドリーム♪」

「ふぁんとむ! マコちゃんは何処?」

「チッチッチッ、知りたければ…… 私を捕まえてご覧なさい♪」

「ふざけたまねを…… 俺をこんな姿にしたのも、お前か!」

「そう…… そして、貴女はゲームオーバーよ。魔族のお嬢さん♪」

「な……」

「「「「ラズリ姉さん(ちゃん)!?」」」」

「消えた!?」

「転移魔法!?」

「おのれ…… ラズリさんを返せ!」

イズナが、ふぁんとむドリームに飛び掛かった!

「何時も和服の狐さんには…… よっと♪」

「な!?」

「シマリスなメイドさんになって貰いました♪」

イズナの狐な耳と尻尾は、シマリスの物に変わり……

「ちょっ!? 何で!?」

何時もの軽装着物から、本格的なゴシックメイド服に変わっていた。

「くっ、おのれ!?」

「そして、貴女もゲームオーバーよ♪」

「イズナおねえちゃん!?」

「そんな…… イズナさんまで……」

シマリスなメイドにされたイズナも、ふぁんとむの転移魔法に消えると……

「つ・ぎ・は…… 誰かな~♪」

「「「「「「ひぃ!?」」」」」」

マスクの奥で…… ふぁんとむドリームの左目が怪しく光るのだった……

 ・
 ・
 ・

 ~ カナエのダンジョン モフモフ村の精霊獣の森 泉ステージ ~

「あ~ん! 全滅した~……」

それぞれに…… けものミミを生やしたトイボックスの女子メンバーが、テーブルを囲んでいた。

「油断大敵…… 抜かりました……」

「手も……」

「足も……」

「出ない内に……」

「負けちゃった……」

因みに…… それぞれの姿は、こうです。

【リン】…… カピバラの耳と尻尾を生やして、パステルイエローのプリンセスドレス。

【アン】…… ハリネズミの耳と尻尾を生やして、パステルグリーンのプリンセスドレス。

【マナ】…… アルマジロの耳と尻尾を生やして、パステルピンクのプリンセスドレス。

【ユキ】…… 白いハムスターの耳と尻尾を生やして、ホワイトのプリンセスドレス。

【ラズリ】…… 白兎の耳と尻尾を生やして、ミニスカあまロリのホワイトと淡いピンクのフリルドレス。

【イズナ】…… シマリスの耳と尻尾を生やして、ブラウンのゴシックメイド服。

【エル】…… ワラビーの耳と尻尾を生やして、紺色のセーラー服(冬服)。

【アーデ】…… タスマニアデビルの耳と尻尾を生やして、ブラックのブレザーにギンガムチェックのスカートの学校制服。

「いや~♪ 楽しいね?」

「ねぇ~♪」

そのテーブル席には…… 黒い犬耳と尻尾を生やしたマコを後ろから抱きしめる様にして、トイボックスの女子メンバーを見る……

怪盗ふぁんとむドリームが座っていた。

「私の仮装茶会ティーパーティーに、ようこそ♪」

怪盗ふぁんとむドリームの正体は……

ダブったアバターアクセサリーを使い、トイボックスの女子メンバーに悪戯したユメ(カナエ)だった。

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