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第12章 夢をほぼ叶えし混沌神な女神妖精は…… 新たなユメを見る!?編
二度目のスキル製作!? そして…… ユメは○○プレイヤーになる?
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「〝武具〟カードスキャン……」
『チェンジモード【聖銀シリーズ】』
ユメが、新たなカードをベルトのバックル型魔導具にスキャンすると……
またユメの前に、カードに描かれたシルエットが浮かび上がり、そのシルエットを潜り抜けたユメの身体を銀色に光輝く鎧が包んだ。
「たぁー!」
「グギャア!?」
手に持つ銀色の鎧と同時に現れた銀色の剣で、手前のゴブリンを切り裂いたユメは……
「火矢!」
「ギャア!?」
奥で弓を構えたゴブリンアーチャーに魔法を放つ!
「初級魔法なのに一撃…… ジョブ効果? 聖銀の効果も上乗せされたのかな?」
ユメが使ったカードの上位職なりきりセット〝魔法戦士〟は、戦士と魔法使いを職業Lv30以上にすると就ける混合上位職で……
戦士でありながらも、魔法の効果が上がるなどの特性を持つ職業だった。
そして、ユメが装備した〝聖銀〟シリーズは……
聖武具系では、比較的にダンジョンやクエストなどで手に入れやすい聖武具ではあるが……
その名の通り、銀系統の上位素材で作られている為に、魔法の効果上昇とアンデッドに対しての特攻効果を持つ優秀な武具であり……
この二つの相乗効果で、ユメの初級魔法は通常の中級以上の効果を持ったのだった。
「ふむ…… やはり、魔法戦士は使いやすいジョブだね。次は……〝これ〟にしよう♪」
『チェンジモード、その力は守る為に、敵から人々を護る盾! その名は【聖騎士】』
再びシルエットが浮かび上がり、それを潜り抜けたユメの姿は、聖銀シリーズのフルメイルの騎士甲冑に手には〝大盾〟と〝片手剣〟が握れていた。
「ジョブチェンジ後の武具換装も…… 問題ない様だね? さて……」
カン!
飛んできた矢を銀色の大盾で弾く!
「そこにいるのは知ってるよ」
スキル【存在感知】で、ゴブリンアーチャーの存在を感知していたユメは……
「今…… 行くね♪」
大盾を構えて走り出すのだった。
・
・
・
「はぁ…… 一閃!」
「ギ…… ギャ……」
鎧武者姿のユメが、ボス前のセイフティーゾーンの入口を護るゴブリンガーディアンを盾ごと切り捨てる……
「ふう~…… やっとボスだね? 長かったよ……」
ユメが挑んだこの中級ダンジョンは、【邪悪なゴブリン達の王国】と言い……
ダンジョンの入口こそ洞窟型だが、洞窟の先が山々に隠された古代の城に辿り着き……
そこに巣食うゴブリンの大軍勢を相手に攻略するダンジョンで、攻略がパーティーならば中級ダンジョンなのだが…… ソロだと、その地形から範囲攻撃などの攻撃が限定される上に、ゴブリン系モンスターを1000匹討伐しないとボスのいる城に入れない攻略設定があり……
上級ダンジョンに難度が上がるのを、ユメは知らずに挑んでいた。
「もう~ゴブリン達が多すぎだよ…… 試して無いのは…… これかな?」
ユメが〝1枚のカード〟を取り出す……
そのカードには……【勇者】と書かれていた。
「こっちでのもう一人の〝私〟は魔王で、勇者と戦ったんだけどね……」
『チェンジモード…… 勇気ある者よ。おのが信念の為に戦え! その名は【勇者】』
・
・
・
~ 邪悪なゴブリン達の王国王城 王の間 ~
「来たか…… 新たな愚者よ」
朽ち果てた玉座に座るゴブリンキングは…… 人に近い姿をしていた。
「貴方が…… ゴブリン達の王?」
「ゴブリン達の…… 確かに、今はゴブリンの王…… だが、俺は力を手にした! やがて、俺の覇道が始まる…… 女、貴様も俺の覇道を極める為に強い王の子を産ませてやろう!」
「既に、貴方よりも強い人の子がいるから必要ないわ」
「ならば、引き裂いて喰らってやる!」
「アレは…… 邪神ヘドロ!?」
ゴブリンキングの足下から、ユメが見覚えがある〝スライム〟が現れて……
『これが…… オレノ真ノ姿ダ!』
ゴブリンキングを包み込むと同化した……〝それ〟は、今はフェアリーガーデンにいる元闇の眷属神の女神を捕らえていた〝邪神〟の残留思念が実体化したヘドロスライムだった。
『フッハハハハハハ! コノチカラデ、貴様ヲ内側カラ喰ラッテクレルワ!』
「む、土壁!」
『猪口才ナ、コンナ壁ナド……』
「+炎壁! からの……【融合魔法】で、溶岩壁!」
『ぎゃあ!?』
「そのまま焼き尽くす!」
『舐メルナヨ女、コノ程度の溶岩ナド直グニ!?』
「ヘドロスライムなんか着るから、感覚が鈍くなるのよ」
溶岩の壁を突き抜けて、燃える槍がゴブリンキングの身体を突き刺す!
『溶岩ノ壁ヲ突キ抜ケテ、俺ヲ突キ刺スダト…… ソノ槍ハ、イッタイ……』
「火の最高神の浄火を宿した聖槍だよ。効くでしょ?」
『オノレ、最高神メ! 後少シデ…… 形ダケデモ復活出来タモノノ! 何処マデモ邪魔ヲ……』
「この新世界に争いの種子しか蒔かない貴方に…… 復活する意味が無いでしょ?」
『女…… 争イハ、俺ガイナクテモ起キル…… コノゴブリンノ王ガ証拠ダ…… コノ新世界ハ常ニ誰カガ争イヲ望ムノダ。俺ハ、ソノ悪意ノ化神…… イズレ全テガ俺ニ平伏スノダ』
「そうなる前に、私の様に〝誰か〟が貴方を倒すわ。今回の様に!」
『ソノ剣ハ!?』
「真っ向、両断剣!!」
光輝く聖剣を手に、ユメがゴブリンキングをまっ二つに叩き斬った……
『オノレ…… 光ノ最高神…… 貴様ハ…… マタ、俺ヲ拒絶スル…ノ……』
聖剣に斬られたゴブリンキングは、邪神ヘドロスライムごと光になって消えた。
ピコーン♪
『シークレットボス【邪神化したゴブリンキング】の討伐に成功しました』
ピコーン♪
『単独での邪神系ボスモンスターの討伐により、特殊称号と特別報酬を得ました』
ピコーン♪
〔貴女の特殊行動により、新たなスキル【コスプレ】の製作に成功しました〕
ピコーン♪
〔新たなスキルを製作した事により、称号【なりきる者】を獲得しました。新たな称号とスキルを得た事により職業が【無職】から、【先駆のコスプレイヤー】に変わります〕
「おぅ……」
なりきりセットで、シークレットボスをソロ討伐したら……
コスプレイヤーになったでござる!?
『チェンジモード【聖銀シリーズ】』
ユメが、新たなカードをベルトのバックル型魔導具にスキャンすると……
またユメの前に、カードに描かれたシルエットが浮かび上がり、そのシルエットを潜り抜けたユメの身体を銀色に光輝く鎧が包んだ。
「たぁー!」
「グギャア!?」
手に持つ銀色の鎧と同時に現れた銀色の剣で、手前のゴブリンを切り裂いたユメは……
「火矢!」
「ギャア!?」
奥で弓を構えたゴブリンアーチャーに魔法を放つ!
「初級魔法なのに一撃…… ジョブ効果? 聖銀の効果も上乗せされたのかな?」
ユメが使ったカードの上位職なりきりセット〝魔法戦士〟は、戦士と魔法使いを職業Lv30以上にすると就ける混合上位職で……
戦士でありながらも、魔法の効果が上がるなどの特性を持つ職業だった。
そして、ユメが装備した〝聖銀〟シリーズは……
聖武具系では、比較的にダンジョンやクエストなどで手に入れやすい聖武具ではあるが……
その名の通り、銀系統の上位素材で作られている為に、魔法の効果上昇とアンデッドに対しての特攻効果を持つ優秀な武具であり……
この二つの相乗効果で、ユメの初級魔法は通常の中級以上の効果を持ったのだった。
「ふむ…… やはり、魔法戦士は使いやすいジョブだね。次は……〝これ〟にしよう♪」
『チェンジモード、その力は守る為に、敵から人々を護る盾! その名は【聖騎士】』
再びシルエットが浮かび上がり、それを潜り抜けたユメの姿は、聖銀シリーズのフルメイルの騎士甲冑に手には〝大盾〟と〝片手剣〟が握れていた。
「ジョブチェンジ後の武具換装も…… 問題ない様だね? さて……」
カン!
飛んできた矢を銀色の大盾で弾く!
「そこにいるのは知ってるよ」
スキル【存在感知】で、ゴブリンアーチャーの存在を感知していたユメは……
「今…… 行くね♪」
大盾を構えて走り出すのだった。
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「はぁ…… 一閃!」
「ギ…… ギャ……」
鎧武者姿のユメが、ボス前のセイフティーゾーンの入口を護るゴブリンガーディアンを盾ごと切り捨てる……
「ふう~…… やっとボスだね? 長かったよ……」
ユメが挑んだこの中級ダンジョンは、【邪悪なゴブリン達の王国】と言い……
ダンジョンの入口こそ洞窟型だが、洞窟の先が山々に隠された古代の城に辿り着き……
そこに巣食うゴブリンの大軍勢を相手に攻略するダンジョンで、攻略がパーティーならば中級ダンジョンなのだが…… ソロだと、その地形から範囲攻撃などの攻撃が限定される上に、ゴブリン系モンスターを1000匹討伐しないとボスのいる城に入れない攻略設定があり……
上級ダンジョンに難度が上がるのを、ユメは知らずに挑んでいた。
「もう~ゴブリン達が多すぎだよ…… 試して無いのは…… これかな?」
ユメが〝1枚のカード〟を取り出す……
そのカードには……【勇者】と書かれていた。
「こっちでのもう一人の〝私〟は魔王で、勇者と戦ったんだけどね……」
『チェンジモード…… 勇気ある者よ。おのが信念の為に戦え! その名は【勇者】』
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~ 邪悪なゴブリン達の王国王城 王の間 ~
「来たか…… 新たな愚者よ」
朽ち果てた玉座に座るゴブリンキングは…… 人に近い姿をしていた。
「貴方が…… ゴブリン達の王?」
「ゴブリン達の…… 確かに、今はゴブリンの王…… だが、俺は力を手にした! やがて、俺の覇道が始まる…… 女、貴様も俺の覇道を極める為に強い王の子を産ませてやろう!」
「既に、貴方よりも強い人の子がいるから必要ないわ」
「ならば、引き裂いて喰らってやる!」
「アレは…… 邪神ヘドロ!?」
ゴブリンキングの足下から、ユメが見覚えがある〝スライム〟が現れて……
『これが…… オレノ真ノ姿ダ!』
ゴブリンキングを包み込むと同化した……〝それ〟は、今はフェアリーガーデンにいる元闇の眷属神の女神を捕らえていた〝邪神〟の残留思念が実体化したヘドロスライムだった。
『フッハハハハハハ! コノチカラデ、貴様ヲ内側カラ喰ラッテクレルワ!』
「む、土壁!」
『猪口才ナ、コンナ壁ナド……』
「+炎壁! からの……【融合魔法】で、溶岩壁!」
『ぎゃあ!?』
「そのまま焼き尽くす!」
『舐メルナヨ女、コノ程度の溶岩ナド直グニ!?』
「ヘドロスライムなんか着るから、感覚が鈍くなるのよ」
溶岩の壁を突き抜けて、燃える槍がゴブリンキングの身体を突き刺す!
『溶岩ノ壁ヲ突キ抜ケテ、俺ヲ突キ刺スダト…… ソノ槍ハ、イッタイ……』
「火の最高神の浄火を宿した聖槍だよ。効くでしょ?」
『オノレ、最高神メ! 後少シデ…… 形ダケデモ復活出来タモノノ! 何処マデモ邪魔ヲ……』
「この新世界に争いの種子しか蒔かない貴方に…… 復活する意味が無いでしょ?」
『女…… 争イハ、俺ガイナクテモ起キル…… コノゴブリンノ王ガ証拠ダ…… コノ新世界ハ常ニ誰カガ争イヲ望ムノダ。俺ハ、ソノ悪意ノ化神…… イズレ全テガ俺ニ平伏スノダ』
「そうなる前に、私の様に〝誰か〟が貴方を倒すわ。今回の様に!」
『ソノ剣ハ!?』
「真っ向、両断剣!!」
光輝く聖剣を手に、ユメがゴブリンキングをまっ二つに叩き斬った……
『オノレ…… 光ノ最高神…… 貴様ハ…… マタ、俺ヲ拒絶スル…ノ……』
聖剣に斬られたゴブリンキングは、邪神ヘドロスライムごと光になって消えた。
ピコーン♪
『シークレットボス【邪神化したゴブリンキング】の討伐に成功しました』
ピコーン♪
『単独での邪神系ボスモンスターの討伐により、特殊称号と特別報酬を得ました』
ピコーン♪
〔貴女の特殊行動により、新たなスキル【コスプレ】の製作に成功しました〕
ピコーン♪
〔新たなスキルを製作した事により、称号【なりきる者】を獲得しました。新たな称号とスキルを得た事により職業が【無職】から、【先駆のコスプレイヤー】に変わります〕
「おぅ……」
なりきりセットで、シークレットボスをソロ討伐したら……
コスプレイヤーになったでござる!?
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