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第11章 神々の魔王と勇者育成計画編
勇魔大戦イベント終了後のカナエ達と……
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「おねぇちゃんたち、またね♪」
イベント中保護していた緑人の少女が手を振り転移する。
「またね♪…… みんな、おつかれさま」
緑人の少女が転移するのを手を振り見送ってから、カナエが振り返って、クランメンバーとフェアリーガーデンの眷属を見た。
そんなカナエに、おつかれさまの大合唱が返ってきた。
「緑人の救出作戦ありましたね」
「大変だったけど、いろんな人達がいて楽しかったよ」
「人助けは、ヒーローの基本!」
「ですよね!」
緑人の救出作戦を決行していたヨクユウジャーとクマカジャーのメンバー達は、満足そうに笑い合った。
「そう言えば…… おれ、いつのまにかに〝火の最高神〟の加護がついてました」
「マジかよ、エン!」
「さすが…… れっど……」
「救出作戦の時に、じゃまなPKを燃やしたからじゃない?」
「おお!? エン君って、武闘派?」
「あれは…… いきなり、斬りかかる方が悪いし、他の最高神にも祝福をもらったみたいです」
「わたしのステータスにも、神さまが書いてあるよ」
「わたしとまこちゃんには、こんとんのかみさまの〝ちょうあい〟がある♪」
「ゆきおねぇちゃん、くすぐったいよ♪」
どや顔のユキがマコに抱き付く。
「えっ! ズルい、おねぇちゃん! 私も私も!」
「エル…… 自分のステータス見た?」
「ちょっと待って…… 風の最高神と水の最高神の加護と闇の最高神と光の最高神に魔の最高神…… 精霊神と妖精神におねぇちゃんの祝福がある……って、何で祝福なの?」
「だって…… ロボット系だと付き合い悪いんだもん」
「1番付き合いが長いのに……」
「確かにエルが0歳くらいからの付き合いだけど、日数的には短いでしょ。付き合いの長さならターニャが1番よ」
「小学校からの付き合いだしね♪ それでも、時間的には…… 5年もしない内に、ジノさんに抜かれそうだけど」
「昼も夜も一緒ですから♪」
「くっ、これだから在宅勤務の新婚さんは……」
この時…… 新世界でならば、自分が1番一緒にいる…… と、カナエの装備品になっている眷属達は思っていた。
「まあ…… 加護になるように、私にレアな素材アイテム(機神に使える)をお布施しなさいね♪」
「くっ、今に見てなよ! おねぇちゃんが驚く様なヤツを持って来るからな!」
「はいはい♪ 無理せずにがんばってね~♪」
「覚えてろよ~…… いってきます!」
「ちょ、待って下さいよ!」
「俺は、確認がまだ……」
エルに引き摺られて、アーデとラズリも出て行った。
「お~い…… 大丈夫か? これから、おつかれ会なのに?」
「ノリで出て行っただけだから、直ぐに戻ると思うよ」
ちなみに、混沌神の寵愛を受けているのは…… プレイヤーでは、ジノ、ターニャ、ユキ、マコの四人だけで……
眷属の中では、カナエが手塩にかけて溺愛するフェアリエのみ。
他の眷属とクランメンバーのクマカジャー女子には、加護が…… 他のメンバーには祝福が贈られていた。
(貢献度なのかな? 人によって度合いが違うんだよね?)
加護や祝福に付いての条件を…… カナエは、まだよく理解していなかった。
そして、カナエのステータスには…… 混沌の夫神の寵愛が付いていた。
・
・
・
~ 白銀の天勇者の所属クラン【銀勇騎士団】~
「すいません! 勝手な行動をしました……」
「まあ…… ゲームだしねぇ。次は一声頼むよ? で、噂の獣人魔王は…… どうだった?」
「完全に遊ばれました…… どうやら新型機神の元になった機神を持っている様で…… 未完成の切り札を切ってしまいました」
「聞いてるよ。後で、整備班と君のもう一人のバディに絞られると良い」
「はい……」
「それで…… 君の目に獣人魔王は、どう見えた?」
「彼女は…… 純粋に新世界を楽しんでる様でした。俺は、プレイヤーだと思いますよ」
「やはりか…… では、彼女との接触は慎重にしよう。無理に敵対する理由も無いからね」
「俺も、そう思います! でも…… 何時かは、彼女の乗る機神に勝ちたいですね」
「私も戦ってみたいものだが…… その前に整備班とバディがお待ちかねだぞ」
「さあ…… 話をしようか?」
「はい……」
整備班の屈強な男にドナドナされる白銀の天勇者を待っていたのは……
「それじゃあ…… あたしが完成させたばかりの新型を、その日の内に整備班を泣かせるほど、ガタガタにした理由を!」
「いやぁ…… そのぉ…… な?」
『クゥ~……』
「あんた勇者でしょ! はっきりしなさいよ!」
動きやすい軽装のライトアーマーを着て、長い髪を左側にサイドテールにした少女が睨む!
「実は…… お前の作った新型の元…… 運営の新型機神の元祖カスタム機と殺り合った」
「!? 運営売りの元になった機神のカスタム機と? どうだったの!」
「完敗だった…… 完全に遊ばれていた」
「慣らしが不完全とは言え…… あたしの現最高機神なのに」
「操作システムが違うのかもな」
「操作システムが?」
「何て言えばいいのかな…… 動きが…… 人の様に動くんだ」
「人の様に…… だから、こっちの駆動系にガタが来たのね…… 可動域を拡張しなきゃかしら?」
「俺も、もっと操作訓練しないとな」
「あ~もう、話よりも直接見たかったわ!」
「次は、一緒の時に遭遇出来ると良いな」
「そうね…… その為にも、巡礼しようかしら……」
「加護が欲しいしな…… 俺も、巡礼するか……」
「あんたは勇者なんだから、加護付いてるかもよ?」
「行動でも、付く事があるんだっけ? 互いに確認しないか?」
「別にいいけど……」
「よし、じゃあ見るぞ」
「はいはい……」
互いのステータス画面を見て、二人が顔を合わせる……
「なぁ……」
「ねえ……」
「「混沌神の祝福って、何?」」
混沌神は何者か知らないで、困惑する二人のステータス画面には、混沌神の祝福が書いてあった……
イベント中保護していた緑人の少女が手を振り転移する。
「またね♪…… みんな、おつかれさま」
緑人の少女が転移するのを手を振り見送ってから、カナエが振り返って、クランメンバーとフェアリーガーデンの眷属を見た。
そんなカナエに、おつかれさまの大合唱が返ってきた。
「緑人の救出作戦ありましたね」
「大変だったけど、いろんな人達がいて楽しかったよ」
「人助けは、ヒーローの基本!」
「ですよね!」
緑人の救出作戦を決行していたヨクユウジャーとクマカジャーのメンバー達は、満足そうに笑い合った。
「そう言えば…… おれ、いつのまにかに〝火の最高神〟の加護がついてました」
「マジかよ、エン!」
「さすが…… れっど……」
「救出作戦の時に、じゃまなPKを燃やしたからじゃない?」
「おお!? エン君って、武闘派?」
「あれは…… いきなり、斬りかかる方が悪いし、他の最高神にも祝福をもらったみたいです」
「わたしのステータスにも、神さまが書いてあるよ」
「わたしとまこちゃんには、こんとんのかみさまの〝ちょうあい〟がある♪」
「ゆきおねぇちゃん、くすぐったいよ♪」
どや顔のユキがマコに抱き付く。
「えっ! ズルい、おねぇちゃん! 私も私も!」
「エル…… 自分のステータス見た?」
「ちょっと待って…… 風の最高神と水の最高神の加護と闇の最高神と光の最高神に魔の最高神…… 精霊神と妖精神におねぇちゃんの祝福がある……って、何で祝福なの?」
「だって…… ロボット系だと付き合い悪いんだもん」
「1番付き合いが長いのに……」
「確かにエルが0歳くらいからの付き合いだけど、日数的には短いでしょ。付き合いの長さならターニャが1番よ」
「小学校からの付き合いだしね♪ それでも、時間的には…… 5年もしない内に、ジノさんに抜かれそうだけど」
「昼も夜も一緒ですから♪」
「くっ、これだから在宅勤務の新婚さんは……」
この時…… 新世界でならば、自分が1番一緒にいる…… と、カナエの装備品になっている眷属達は思っていた。
「まあ…… 加護になるように、私にレアな素材アイテム(機神に使える)をお布施しなさいね♪」
「くっ、今に見てなよ! おねぇちゃんが驚く様なヤツを持って来るからな!」
「はいはい♪ 無理せずにがんばってね~♪」
「覚えてろよ~…… いってきます!」
「ちょ、待って下さいよ!」
「俺は、確認がまだ……」
エルに引き摺られて、アーデとラズリも出て行った。
「お~い…… 大丈夫か? これから、おつかれ会なのに?」
「ノリで出て行っただけだから、直ぐに戻ると思うよ」
ちなみに、混沌神の寵愛を受けているのは…… プレイヤーでは、ジノ、ターニャ、ユキ、マコの四人だけで……
眷属の中では、カナエが手塩にかけて溺愛するフェアリエのみ。
他の眷属とクランメンバーのクマカジャー女子には、加護が…… 他のメンバーには祝福が贈られていた。
(貢献度なのかな? 人によって度合いが違うんだよね?)
加護や祝福に付いての条件を…… カナエは、まだよく理解していなかった。
そして、カナエのステータスには…… 混沌の夫神の寵愛が付いていた。
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~ 白銀の天勇者の所属クラン【銀勇騎士団】~
「すいません! 勝手な行動をしました……」
「まあ…… ゲームだしねぇ。次は一声頼むよ? で、噂の獣人魔王は…… どうだった?」
「完全に遊ばれました…… どうやら新型機神の元になった機神を持っている様で…… 未完成の切り札を切ってしまいました」
「聞いてるよ。後で、整備班と君のもう一人のバディに絞られると良い」
「はい……」
「それで…… 君の目に獣人魔王は、どう見えた?」
「彼女は…… 純粋に新世界を楽しんでる様でした。俺は、プレイヤーだと思いますよ」
「やはりか…… では、彼女との接触は慎重にしよう。無理に敵対する理由も無いからね」
「俺も、そう思います! でも…… 何時かは、彼女の乗る機神に勝ちたいですね」
「私も戦ってみたいものだが…… その前に整備班とバディがお待ちかねだぞ」
「さあ…… 話をしようか?」
「はい……」
整備班の屈強な男にドナドナされる白銀の天勇者を待っていたのは……
「それじゃあ…… あたしが完成させたばかりの新型を、その日の内に整備班を泣かせるほど、ガタガタにした理由を!」
「いやぁ…… そのぉ…… な?」
『クゥ~……』
「あんた勇者でしょ! はっきりしなさいよ!」
動きやすい軽装のライトアーマーを着て、長い髪を左側にサイドテールにした少女が睨む!
「実は…… お前の作った新型の元…… 運営の新型機神の元祖カスタム機と殺り合った」
「!? 運営売りの元になった機神のカスタム機と? どうだったの!」
「完敗だった…… 完全に遊ばれていた」
「慣らしが不完全とは言え…… あたしの現最高機神なのに」
「操作システムが違うのかもな」
「操作システムが?」
「何て言えばいいのかな…… 動きが…… 人の様に動くんだ」
「人の様に…… だから、こっちの駆動系にガタが来たのね…… 可動域を拡張しなきゃかしら?」
「俺も、もっと操作訓練しないとな」
「あ~もう、話よりも直接見たかったわ!」
「次は、一緒の時に遭遇出来ると良いな」
「そうね…… その為にも、巡礼しようかしら……」
「加護が欲しいしな…… 俺も、巡礼するか……」
「あんたは勇者なんだから、加護付いてるかもよ?」
「行動でも、付く事があるんだっけ? 互いに確認しないか?」
「別にいいけど……」
「よし、じゃあ見るぞ」
「はいはい……」
互いのステータス画面を見て、二人が顔を合わせる……
「なぁ……」
「ねえ……」
「「混沌神の祝福って、何?」」
混沌神は何者か知らないで、困惑する二人のステータス画面には、混沌神の祝福が書いてあった……
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