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第11章 神々の魔王と勇者育成計画編
創造主と神々の暴走!? 純白の神衣を纏う混沌神な花嫁妖精
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カナエの妊娠発覚と学園鬼ごっこから数日……
カナエは、無理の無い範囲で現実と新世界を忙しく活動していた。
「え~と…… あ、身体の設定切り替えておかないと…… こっちでも、お腹がふくらんじゃうと大変」
カナエは、現実の身体付きを反映する設定を切り替えて、今の姿に固定する。
「後は、担当の引き継ぎと……」
カナエが学園の担当するクラスは、カナエの負担を考えて…… 学園長と副学園長のレオンとセルフィナが新たな担当を決めた。
「今日から、前任のカタリナが実験組と実験に専念する為…… 俺が副担当になった。よろしくな」
集められたクラスメンバーの前には…… 探偵姿のジノがいた。
「ちなみに…… 一応、プロプレイヤーの一人だから…… あまりにも迷惑行為が酷いと……」
「「「「酷いと……」」」」
「バン!……って、事になるかもな?」
「「「「ヒイィ!?」」」」
ジノが、挨拶早々に問題児達に釘を刺す様子をカナエは思い出す……
「あの調子なら…… 大丈夫かな」
「あ~! 主さまを見つけました!」
カナエを見付けたロッテが声を上げた!
「あっ!? 見つかっちゃった……」
「ダメですよ。主様、今日は大事な〝衣装合わせ〟の日ですから」
数十人のメイドに担がれて、カナエは連行されるのだった。
・
・
・
~ カナエの妊娠発覚後の現実世界 ~
「この犯罪者が!」
新世界のテストプレイヤーになってから、疎遠になった両親と姉弟にカナエの妊娠を報告したジノは……
「誰が犯罪者だ! 彼女に失礼だろうが、バカ親父!!」
一度会わせろと言われて…… カナエを連れて里帰りした実家で、カナエの姿に勘違いした父親と取っ組み合いの喧嘩をしていた。
「うそ!? この娘なの? ちょっと何歳?」
「え~と…… もうすぐ二十歳です……」
「えっ!? 私達の長男よりも若いじゃない!」
カナエは、ジノの姉二人と母親に囲まれていた。
「しかし…… 可愛い娘ね。あいつの嫁よりも、私達の娘になって欲しいくらいだわ」
「ほんとほんと……」
あまりにも、カナエを猫可愛がりする男孫しか生まれなかった母と姉達に危機感を覚えたジノが、父をノックアウトしてから……
カナエの体調などの事情説明して、カナエを抱き抱えて逃げる様に自分達のマンションに帰った。
「で…… ログインしたら、自分達の結婚式が決まってるんだもんねぇ……」
ジノは…… カナエの体調を考え、カナエと相談して式は回復を待つ事にし、婚姻届を出す時に写真館で写真を撮るつもりだった。
しかし…… カナエの妊娠をいち早く知った麗華が暴走を始める。
その暴走は、新世界の神々も交ざり…… まさに混沌と化した。
「だって…… カナエちゃんとジノさんの赤ちゃんにも、新世界を楽しんで欲しかったんだもん」
麗華の暴走その1…… カナエとジノの赤ちゃん為に、VRベビーベッド開発。
麗華の暴走その2…… カナエとジノの結婚式を盛り上げる為に、カナエとジノの親族を一流ホテルに招待し、ホテルでVR結婚式披露宴パーティーを決定。
麗華の暴走その3…… カナエとジノの赤ちゃんの世話の為に、カナエの眷属がリンク出来るリアルメイドロイドの開発。
「現実の式と違って、着替える事が必要無いのは良いけど…… ロッテ達…… 張り切り過ぎ……」
目の前に並ぶお色直し用のドレスと豪華なウェディングドレスの多さに……
カナエが、げんなりしていると…… 空気を読んだ神衣が光る!
処狭しと並んでいたドレス達は、神衣の中に消える。
「これで、披露宴中の衣装に困りませんね」
ロッテとメイド達の言葉に、披露宴が長くなりそうだと…… 思うカナエだった。
・
・
・
新世界結婚式同日…… 世界樹の前に神々が作ったチャペルの入り口に、カナエは純白のウェディングドレスを纏い、父と腕を組んでいた。
「まさか…… こんな形で叶うとはな」
「どうしたの?」
「あの時…… お前が長い眠りについた時から、こうなる事が私の夢だったんだよ」
「お父さん……」
「私は、夢が叶って最高に幸せだが…… お前は、私以上に彼と幸せになりなさい」
「うん! もっと、も~っと、幸せになって見せるから、見ていてね♪」
カナエが涙を浮かべた笑顔で宣言すると、扉が開く……
真っ赤なヴァージンロードの先に、緊張気味に立つジノの姿が見えた。
「さあ、行こう」
父に導かれて、ジノの元へとゆっくりと歩く……
ジノの先に立つ神父さん代わりが新世界の神々で多いけど、今までに感じた事の無い幸福感に包まれて……
無事に結婚式と披露宴を終えました。
(私は…… ジノさんの妻になりました)
その日…… カナエは、ジノの腕の中で…… 幸せに包まれながら眠りにつきました。
・
・
・
後日……
カナエとジノの結婚式が、公式サイトで動画が公開された事で……
冠婚葬祭を新世界で上げるプレイヤーが増えた。
その事により、多くの冠婚葬祭業者が新世界に出店し、現実の冠婚葬祭でも新世界の衣装を貸し出しなどが起きて、ちょっとしたブームになるのだった。
カナエは、無理の無い範囲で現実と新世界を忙しく活動していた。
「え~と…… あ、身体の設定切り替えておかないと…… こっちでも、お腹がふくらんじゃうと大変」
カナエは、現実の身体付きを反映する設定を切り替えて、今の姿に固定する。
「後は、担当の引き継ぎと……」
カナエが学園の担当するクラスは、カナエの負担を考えて…… 学園長と副学園長のレオンとセルフィナが新たな担当を決めた。
「今日から、前任のカタリナが実験組と実験に専念する為…… 俺が副担当になった。よろしくな」
集められたクラスメンバーの前には…… 探偵姿のジノがいた。
「ちなみに…… 一応、プロプレイヤーの一人だから…… あまりにも迷惑行為が酷いと……」
「「「「酷いと……」」」」
「バン!……って、事になるかもな?」
「「「「ヒイィ!?」」」」
ジノが、挨拶早々に問題児達に釘を刺す様子をカナエは思い出す……
「あの調子なら…… 大丈夫かな」
「あ~! 主さまを見つけました!」
カナエを見付けたロッテが声を上げた!
「あっ!? 見つかっちゃった……」
「ダメですよ。主様、今日は大事な〝衣装合わせ〟の日ですから」
数十人のメイドに担がれて、カナエは連行されるのだった。
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~ カナエの妊娠発覚後の現実世界 ~
「この犯罪者が!」
新世界のテストプレイヤーになってから、疎遠になった両親と姉弟にカナエの妊娠を報告したジノは……
「誰が犯罪者だ! 彼女に失礼だろうが、バカ親父!!」
一度会わせろと言われて…… カナエを連れて里帰りした実家で、カナエの姿に勘違いした父親と取っ組み合いの喧嘩をしていた。
「うそ!? この娘なの? ちょっと何歳?」
「え~と…… もうすぐ二十歳です……」
「えっ!? 私達の長男よりも若いじゃない!」
カナエは、ジノの姉二人と母親に囲まれていた。
「しかし…… 可愛い娘ね。あいつの嫁よりも、私達の娘になって欲しいくらいだわ」
「ほんとほんと……」
あまりにも、カナエを猫可愛がりする男孫しか生まれなかった母と姉達に危機感を覚えたジノが、父をノックアウトしてから……
カナエの体調などの事情説明して、カナエを抱き抱えて逃げる様に自分達のマンションに帰った。
「で…… ログインしたら、自分達の結婚式が決まってるんだもんねぇ……」
ジノは…… カナエの体調を考え、カナエと相談して式は回復を待つ事にし、婚姻届を出す時に写真館で写真を撮るつもりだった。
しかし…… カナエの妊娠をいち早く知った麗華が暴走を始める。
その暴走は、新世界の神々も交ざり…… まさに混沌と化した。
「だって…… カナエちゃんとジノさんの赤ちゃんにも、新世界を楽しんで欲しかったんだもん」
麗華の暴走その1…… カナエとジノの赤ちゃん為に、VRベビーベッド開発。
麗華の暴走その2…… カナエとジノの結婚式を盛り上げる為に、カナエとジノの親族を一流ホテルに招待し、ホテルでVR結婚式披露宴パーティーを決定。
麗華の暴走その3…… カナエとジノの赤ちゃんの世話の為に、カナエの眷属がリンク出来るリアルメイドロイドの開発。
「現実の式と違って、着替える事が必要無いのは良いけど…… ロッテ達…… 張り切り過ぎ……」
目の前に並ぶお色直し用のドレスと豪華なウェディングドレスの多さに……
カナエが、げんなりしていると…… 空気を読んだ神衣が光る!
処狭しと並んでいたドレス達は、神衣の中に消える。
「これで、披露宴中の衣装に困りませんね」
ロッテとメイド達の言葉に、披露宴が長くなりそうだと…… 思うカナエだった。
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新世界結婚式同日…… 世界樹の前に神々が作ったチャペルの入り口に、カナエは純白のウェディングドレスを纏い、父と腕を組んでいた。
「まさか…… こんな形で叶うとはな」
「どうしたの?」
「あの時…… お前が長い眠りについた時から、こうなる事が私の夢だったんだよ」
「お父さん……」
「私は、夢が叶って最高に幸せだが…… お前は、私以上に彼と幸せになりなさい」
「うん! もっと、も~っと、幸せになって見せるから、見ていてね♪」
カナエが涙を浮かべた笑顔で宣言すると、扉が開く……
真っ赤なヴァージンロードの先に、緊張気味に立つジノの姿が見えた。
「さあ、行こう」
父に導かれて、ジノの元へとゆっくりと歩く……
ジノの先に立つ神父さん代わりが新世界の神々で多いけど、今までに感じた事の無い幸福感に包まれて……
無事に結婚式と披露宴を終えました。
(私は…… ジノさんの妻になりました)
その日…… カナエは、ジノの腕の中で…… 幸せに包まれながら眠りにつきました。
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後日……
カナエとジノの結婚式が、公式サイトで動画が公開された事で……
冠婚葬祭を新世界で上げるプレイヤーが増えた。
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