上 下
252 / 464
第10章 種を超えた妖精は夢と舞踊る編

古代超巨大戦艦攻略イベント 魔王幼女マコと機神の妖精を宿す機神の勇者

しおりを挟む
「カナ…… おねえちゃん?」

突然に人間のサイズになったカナエに、マコが戸惑いながら話し掛ける。

「マコちゃん…… 私とヒーローさんは、マコちゃん達と一緒に行けるのは此処までの様ね……」

「!? どうして……」

マコの言葉に、カナエが襲撃邪神機を指差す…… 襲撃邪神機が、超巨大戦艦から発進した量産邪神機を掴むと!?

「邪神機が…… 邪神機を攻撃してる?」

襲撃邪神機に掴まれて放された量産邪神機が…… 他の量産邪神機を襲う!

「指揮権を乗っ取ったのか……」

「あの悪いロボットを止めるのが、私とヒーローさんの仕事なの」

「やば!?」

「来るぞ!」

「させん…… 出ろぉぉ! ブレイィィブゥゥゥ!!」

カオスが掛け声と供に地面を強く踏む! 襲撃邪神機に操られた量産邪神機が迫る中…… 地面に巨大な魔法陣が現れた!?

ドッゴーン!!
魔法陣から岩山が伸びて、迫って来た量産邪神機が激突!? 岩山が爆発して崩れ落ちると……

「おおきい…… くろいミイラ……?」

黒い布に覆われた死神モードの【ブレイブ】が現れた!

「来い! カオスランダー!」

カオスの声に、マスクGのマスクが変形した小型戦闘機【マスクランダー】が、さらに変形した特殊小型戦闘機【カオスランダー】になって現れた!

「トォウ! カオスイン!!」

カオスが乗り込んだカオスランダーが、ブレイブの頭部に合体! ブレイブを包んでいた布をマフラーの様に靡かせて…… 新たな姿を現す!

『【カオス・ブレイブ】参上…… 妖精の導きを承けて、生まれ変わった混沌の機神勇者を…… 恐れぬならば、かかって来いィィィ!!!』

カオス・ブレイブが、マコ達に迫る量産邪神機をマフラー状になった布で捕まえて、鉄拳制裁で叩き落とす!

「今の内に…… マコちゃん、グリモワールを!」

「えっ、はい!?」

マコが差し出したグリモワールに、マコの手にカナエの手を重ね合わせる様にして…… マコをカナエが後ろから抱きしめる。

「マコちゃん、よく聞いて…… これから、グリモワールの機能を解放するよ」

「かいほう…… グリちゃんのきのう?」

「使い方は…… グリモワールとウーが教えてくれるからね」

「ウーちゃんとグリちゃんが……?」

「ピンチになったら、迷わずに使いなさい。それと、私とヒーローさんが悪いロボットと戦い始めたら……【サンダラ軍曹】を呼ぶのよ。解った?」

「【ぐんそう】? うん、わかった♪」

「良い子ねぇ…… 魔法生命魔導書グリモワール! 創造主たる、混沌神が命じる! マスターマコに、貴方の権利を委譲する…… よって、全ての機能の制限を解除! マコちゃんを…… 貴方のマスターを護りなさい」

『了解しました…… 創造主様、マスターを護ります……』

「カナおねえちゃん?」

「さあ! みんな、此処は私とヒーローさんに任せて行きなさい!」

「「「「「「「はい!」」」」」」」

エン達とマコ達が、市街地の先にある王宮に走り出すと…… 冒険勇者娘のパーティー達も続いた。

『行かせるか!』

マコ達の動きに気付いた襲撃邪神機が後を追うが…… カオス・ブレイブが立ちはだかる!

『これから先は…… 俺達が通さん!』

『俺達…… だと?』

カナエのチョーカーから放たれた光が、空に妖精の姿を描くと…… 描かれた妖精の姿から【フェアリエ】が現れる!

「ここからは…… 私達二人と……」

『私と弟の二機が相手です!』

現れたフェアリエにカナエが乗り込み、カオス・ブレイブと襲撃邪神機に攻撃を開始した。

『おのれぇ…… ボウヤ、たかが二機…… 数で攻めるよ!』

襲撃邪神機から触手が伸びる!? 触手が量産邪神機を捕らえると…… 捕らえられた量産邪神機がカオス・ブレイブとフェアリエに攻撃を始めた!

『やはり、邪神機を乗っ取っるのか!?』

『しかも、操られた機体の方が動きが良いです』

単調な攻撃しかしない量産邪神機が、襲撃邪神機に操られると…… 連係攻撃をして来る!

『ハハハ…… まだまだ代わりは、たくさんいるわよ!』

超巨大戦艦から発進する量産邪神機を捕らえては…… 自分の戦力にする襲撃邪神機。

『いくらザコとは言え…… この数はキツいか?』

『ハハハ! 押し潰しあげるわ』

「ならば、こちらも〝数〟で、対抗する事にしましょう」

フェアリエの後方に、無数の【妖精陣フェアリーシンボル】が描かれた!

『な、まさか!?』

「量産機には…… 量産機を! 出番だよ。せっちゃん♪」

妖精陣フェアリーシンボルから、機神が次々に現れる!

その機神は…… フェアリーガーデンに配置された量産機神…… ガーディアン型仕様の【ガール】型と【フェアリー】型でした。

カナエの乗るフェアリエの後ろに、特別仕様のガール型が現れる…… ガール型を【ヒロイン】型のパーツで、強化改修した【せつな専用機神 せつなロボ】、その姿は…… 特殊騎士型追加武装ユニット【レディバロン】装備した姿だが……

背中に、特殊指揮追加武装ユニット【レギオン】装備の【妖精フェアリー型】が合体していた。

「せっちゃん、【メイル】、量産邪神機の相手を頼むね」

『はい』

『了解…… ガール機とフェアリー機にリンクスタート… 殲滅を開始します』

【メイル】…… フェアリーガーデンのメインシステムが、カナエを支援する為に【カオスロイド】を参考にして生み出した【人型システム端末バイオロイド少女】である。

ガール型とフェアリー型が、量産邪神機に攻撃を開始した!

『くっ、生意気な! 全て、奪ってやる!』

『やらせん!』

超巨大戦艦の上空で、機神達の戦いが始まった!

 ・
 ・
 ・

「王宮は何処だ!」

「この先に見える…… あの建物だ!」

カナエ達と別れたマコ達が、スレイブの王宮を目指していた時!? 後方から激しい光が溢れる!

「何だ!?」

「おおきな…… ヒーローさん……?」

マコ達が振り返った先では…… カオス・ブレイブがフェアリエと【合身】した【カオス・F・ブレイブ】が……

襲撃邪神機を殴り飛ばしていた!

しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

幼馴染と話し合って恋人になってみた→夫婦になってみた

久野真一
青春
 最近の俺はちょっとした悩みを抱えている。クラスメート曰く、  幼馴染である百合(ゆり)と仲が良すぎるせいで付き合ってるか気になるらしい。  堀川百合(ほりかわゆり)。美人で成績優秀、運動完璧だけど朝が弱くてゲーム好きな天才肌の女の子。  猫みたいに気まぐれだけど優しい一面もあるそんな女の子。  百合とはゲームや面白いことが好きなところが馬が合って仲の良い関係を続けている。    そんな百合は今年は隣のクラス。俺と付き合ってるのかよく勘ぐられるらしい。  男女が仲良くしてるからすぐ付き合ってるだの何だの勘ぐってくるのは困る。  とはいえ。百合は異性としても魅力的なわけで付き合ってみたいという気持ちもある。  そんなことを悩んでいたある日の下校途中。百合から 「修二は私と恋人になりたい?」  なんて聞かれた。考えた末の言葉らしい。  百合としても満更じゃないのなら恋人になるのを躊躇する理由もない。 「なれたらいいと思ってる」    少し曖昧な返事とともに恋人になった俺たち。  食べさせあいをしたり、キスやその先もしてみたり。  恋人になった後は今までよりもっと楽しい毎日。  そんな俺達は大学に入る時に籍を入れて学生夫婦としての生活も開始。  夜一緒に寝たり、一緒に大学の講義を受けたり、新婚旅行に行ったりと  新婚生活も満喫中。  これは俺と百合が恋人としてイチャイチャしたり、  新婚生活を楽しんだりする、甘くてほのぼのとする日常のお話。

お転婆第三王女によるお忍び物語

ノン・タロー
ファンタジー
あたし、「ステラ・ムーン・トリエステ」はトリエステ王国の第三王女にして四人兄妹の末っ子として産まれた。  そんなあたしは、食事やダンスの作法や練習よりも騎士たちに混じって剣の稽古をするのが好きな自他ともに認めるお転婆姫だった。  そのためか、上の二人の姉のように隣国へ政略結婚に出される訳でもなく、この国の跡取りも兄がいるため、生まれてからこの18年、あたしは割と自由奔放にお城で過ごしていた。  しかし、不自由は無いけど、逆に無さすぎで退屈な日々……。城から外を見ると、仲間と街を楽しそうに話しながら歩いている冒険者の人々が見えた。  そうだ!あたしも冒険者になろうっ!  しかし、仮にも一国の王女が、しかも冒険者をしていると言うのがバレるのは流石にマズイ。  そうだ!変装をしようっ!  名案とばかりに思いついたあたしは変装をし、「ルーナ・ランカスター」と偽名まで使い、街へと繰り出そうとする。  しかし、運悪く、あたしの幼馴染でお目付け役である騎士の「クロト・ローランド」とその妹で専属メイドの「アリア・ローランド」に見つかってしまう。  そうだ、こうなったら二人も連れて行こう!あたしはクロト達を巻き込むと城下街である「トリスタ」へと繰り出す!  こうしてあたし、「ルーナ」と「クロト」、「アリア」との物語が幕を開くのであったっ!

Shadow★Man~変態イケメン御曹司に溺愛(ストーカー)されました~

美保馨
恋愛
ある日突然、澪は金持ちの美男子・藤堂千鶴に見染められる。しかしこの男は変態で異常なストーカーであった。澪はド変態イケメン金持ち千鶴に翻弄される日々を送る。『誰か平凡な日々を私に返して頂戴!』 ★変態美男子の『千鶴』と  バイオレンスな『澪』が送る  愛と笑いの物語!  ドタバタラブ?コメディー  ギャグ50%シリアス50%の比率  でお送り致します。 ※他社サイトで2007年に執筆開始いたしました。 ※感想をくださったら、飛び跳ねて喜び感涙いたします。 ※2007年当時に執筆した作品かつ著者が10代の頃に執筆した物のため、黒歴史感満載です。 改行等の修正は施しましたが、内容自体に手を加えていません。 2007年12月16日 執筆開始 2015年12月9日 復活(後にすぐまた休止) 2022年6月28日 アルファポリス様にて転用 ※実は別名義で「雪村 里帆」としてドギツイ裏有の小説をアルファポリス様で執筆しております。 現在の私の活動はこちらでご覧ください(閲覧注意ですw)。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

現実だと思っていたら、異世界だった件

ながれ
ファンタジー
スメラギ ヤスト 17歳 ♂ はどこにでもいる普通の高校生だった。 いつものように学校に通い、学食を食べた後に居眠りしていると、 不意に全然知らない場所で目覚めることになった。 そこで知ったのは、自分が今まで生活していた現実が、 実は現実じゃなかったという新事実! しかし目覚めた現実世界では人間が今にも滅びそうな状況だった。 スキル「魔物作成」を使いこなし、宿敵クレインに立ち向かう。 細々としかし力強く生きている人々と、ちょっと変わった倫理観。 思春期の少年は戸惑いながらも成長していく。

異世界修学旅行で人狼になりました。

ていぞう
ファンタジー
修学旅行中の飛行機が不時着。 かろうじて生きながらえた学生達。 遭難場所の海岸で夜空を見上げれば、そこには二つの月が。 ここはどこだろう? 異世界に漂着した主人公は、とあることをきっかけに、人狼へと変化を遂げる。 魔法の力に目覚め、仲間を増やし自らの国を作り上げる。 はたして主人公は帰ることができるのだろうか? はるか遠くの地球へ。

処理中です...