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第10章 種を超えた妖精は夢と舞踊る編
古代超巨大戦艦攻略イベント 魔王幼女マコと仮面のヒーロー&ヒロイン?
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「チクショォ~…… 何でだよ! 何でもやれるはずだろうが! 何で、邪魔するんだよ!?」
(怖いおにいちゃんが怒ってる)
仮面のヒーローに向かい、地団駄踏む少年を見ながら…… マコは、あの瞬間を振り返る。
少年が投げた爆薬付きの投げナイフで、カナエが吹き飛ばされて…… マコとエリも爆風を受けた。
エリに庇う様に抱き締められながら、地面を転がるマコの視界に……〝光る物〟が見えた。
光る物は…… カナエを呼び出した物と同じ、【助っ人召喚アイテム】だった。
マコは、這いずりながら…… 懸命に手を伸ばし、それを掴む! そして、願った……
(おねがい! みんなをたすけて!)
凄まじい轟音と風の音が響き…… エリに庇われたままにマコが目を瞑り身構える!
(……あれ? なんにもこない?)
少年の攻撃の衝撃が来ないので、マコが恐る恐る目を開くと……
「ヒーローさん……」
日曜の朝にテレビで、よく見る様なヒーローの背中が見えた。
・
・
・
「い、痛い!? 何故だ!」
今まで無い痛覚に、少年が困惑するが…… それは、仮面ヒーローカオスが持つ称号【断罪者】の特殊効果だった。
称号【断罪者】は…… 犯罪者系の称号を持つ者達に与えるダメージがアップして、相手の痛覚フィルターの設定を無効化するのだ。
少年は、15歳未満なので痛覚フィルター設定で、痛覚を感じない設定にしていたが……【断罪者】のカオスの攻撃に15歳未満の推奨設定の痛覚10%の痛覚を感じ、苦しむ!
「無痛設定で隠れて飛び道具か…… お前…… 弱いな」
「うるぐあ!?」
カオスの言葉に切れて、少年が投げナイフを投げようとしたが!? 瞬時に間合いを詰めたカオスに殴り飛ばされる。
「チッ…… ちぃぎぃしょおぉぉがぁあ! 許さねぇ…… 許さねぇぞ! ヒーロー、てめぇの〝力〟をよこせぇ!!」
少年の右手が光る!?
「フッ…… フッハ! フッハハハハハハ……」
少年が右手に掴む〝物〟を見て…… 高笑いを上げる!
「ハハハ…… やった…… やったぞ!」
少年の右手には、カオスの腰に巻かれていた…… ベルト、変身ベルト【ベルチェ】が握られていた。
「これで変身は…… 解除だ!」
カオスの姿が変わる…… しかし、現れたのは…… 変身を解除したジノの姿では無く。
体内の【カオスストーン】で変身した改造生命体型の姿だった。
「それで…… どうした」
「クソがぁ! なら、コイツで変身してやる!」
少年が腰に【ベルチェ】を巻く……
『マスター以外で、私を巻くのは〝二人目〟…… 覚悟はオッケー♪』
「な!?」
『へ・ん・し・ん・♪』
「いっ!? ぎゃあぁぁぁ!!!」
少年の腰に巻かれた【ベル】が、楽しそうに変身を開始! 光と少年の悲鳴が溢れ出す!?
『仮面のヒロイン♪【ファンタジーベル】♥』
光の中から現れたのは…… 女性の仮面ヒロインでした。
「その姿は…… 久し振りだな」
カオスが、現れた仮面ヒロインのファンタジーベルに話し掛ける。
『お子様怪盗に盗まれた時以来だよ♪』
「時間は?」
『中々の高Lvみたいだね♪』
「なら…… 一暴れするか?」
『久し振りのフルスロットルだよ♪』
カオスとベルが見る先に、ウーとバトラーに対峙していたスレイブの勇者達…… 3人の男達が唖然とした顔で、少年から変身したファンタジーベルを見ている。
「弟が…」「「「女になった!?」」」
『今時のヒロインは、男の娘でもなれるのよ♪ いくよ! 必殺♪ ファンタジー……』
「カオスストーム……」
「『ハリケーン(♪)』」
カオスとベルが竜巻を起こして、3人の男達を巻き上げた!
「「「うわぁ~!?」」」
「バトラー! 行くぞ、ベル」
『オッケー♪』
バイクモードになったバトラーに跨がり、カオスとベルが竜巻を駆け昇る!
「『トォウ!(♪)』」
バトラーから、カオスとベルが飛び上がる!
「カオス……」
『ベル……』
「『ダブルブレイククラッシュ!!』」
「「「ぐえらぁ~!?」」」
ドッゴ~ン!!!
竜巻に巻き上げられたスレイブ勇者の3人の男達が…… カオスとベルのダブルキックで爆散した。
『バイバイ♪ 悪い子達…… と、時間だ』
ベルの姿が光になって消え始めると、少年が姿を現わして…… ドサッ! 倒れて消える……
『マスター、ただいま♪』
「おう、お帰り」
少年が消えると、少年の腰に巻かれていた【ベルチェ】がカオスの腰に戻った。
【装着型変身呪具ベルチェ】…… 邪神と魔神を崇拝する邪教団が、神々の力を研究して生み出した呪具。
条件を満たせば、装着者を守る強力な武具になるが…… 条件を満たさぬ者が装着すると、ベルチェに生命力を奪われ身体を乗っ取られる呪いの装備。
その呪いで研究施設を壊滅させた後、ジノが発見して装着者になる。
ジノの体内のカオスストーンの力と共鳴して神器化したが…… 条件を満たさない装着者に対する呪いは、さらに酷くなって強制的に激痛をともなう変身して身体を乗っ取る様になった。
因みに…… 最初の仮面ヒロインファンタジーベルの変身者(犠牲者)は、カナエから【ブレイブ】を盗んだ怪盗少年である。
(怖いおにいちゃんが怒ってる)
仮面のヒーローに向かい、地団駄踏む少年を見ながら…… マコは、あの瞬間を振り返る。
少年が投げた爆薬付きの投げナイフで、カナエが吹き飛ばされて…… マコとエリも爆風を受けた。
エリに庇う様に抱き締められながら、地面を転がるマコの視界に……〝光る物〟が見えた。
光る物は…… カナエを呼び出した物と同じ、【助っ人召喚アイテム】だった。
マコは、這いずりながら…… 懸命に手を伸ばし、それを掴む! そして、願った……
(おねがい! みんなをたすけて!)
凄まじい轟音と風の音が響き…… エリに庇われたままにマコが目を瞑り身構える!
(……あれ? なんにもこない?)
少年の攻撃の衝撃が来ないので、マコが恐る恐る目を開くと……
「ヒーローさん……」
日曜の朝にテレビで、よく見る様なヒーローの背中が見えた。
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「い、痛い!? 何故だ!」
今まで無い痛覚に、少年が困惑するが…… それは、仮面ヒーローカオスが持つ称号【断罪者】の特殊効果だった。
称号【断罪者】は…… 犯罪者系の称号を持つ者達に与えるダメージがアップして、相手の痛覚フィルターの設定を無効化するのだ。
少年は、15歳未満なので痛覚フィルター設定で、痛覚を感じない設定にしていたが……【断罪者】のカオスの攻撃に15歳未満の推奨設定の痛覚10%の痛覚を感じ、苦しむ!
「無痛設定で隠れて飛び道具か…… お前…… 弱いな」
「うるぐあ!?」
カオスの言葉に切れて、少年が投げナイフを投げようとしたが!? 瞬時に間合いを詰めたカオスに殴り飛ばされる。
「チッ…… ちぃぎぃしょおぉぉがぁあ! 許さねぇ…… 許さねぇぞ! ヒーロー、てめぇの〝力〟をよこせぇ!!」
少年の右手が光る!?
「フッ…… フッハ! フッハハハハハハ……」
少年が右手に掴む〝物〟を見て…… 高笑いを上げる!
「ハハハ…… やった…… やったぞ!」
少年の右手には、カオスの腰に巻かれていた…… ベルト、変身ベルト【ベルチェ】が握られていた。
「これで変身は…… 解除だ!」
カオスの姿が変わる…… しかし、現れたのは…… 変身を解除したジノの姿では無く。
体内の【カオスストーン】で変身した改造生命体型の姿だった。
「それで…… どうした」
「クソがぁ! なら、コイツで変身してやる!」
少年が腰に【ベルチェ】を巻く……
『マスター以外で、私を巻くのは〝二人目〟…… 覚悟はオッケー♪』
「な!?」
『へ・ん・し・ん・♪』
「いっ!? ぎゃあぁぁぁ!!!」
少年の腰に巻かれた【ベル】が、楽しそうに変身を開始! 光と少年の悲鳴が溢れ出す!?
『仮面のヒロイン♪【ファンタジーベル】♥』
光の中から現れたのは…… 女性の仮面ヒロインでした。
「その姿は…… 久し振りだな」
カオスが、現れた仮面ヒロインのファンタジーベルに話し掛ける。
『お子様怪盗に盗まれた時以来だよ♪』
「時間は?」
『中々の高Lvみたいだね♪』
「なら…… 一暴れするか?」
『久し振りのフルスロットルだよ♪』
カオスとベルが見る先に、ウーとバトラーに対峙していたスレイブの勇者達…… 3人の男達が唖然とした顔で、少年から変身したファンタジーベルを見ている。
「弟が…」「「「女になった!?」」」
『今時のヒロインは、男の娘でもなれるのよ♪ いくよ! 必殺♪ ファンタジー……』
「カオスストーム……」
「『ハリケーン(♪)』」
カオスとベルが竜巻を起こして、3人の男達を巻き上げた!
「「「うわぁ~!?」」」
「バトラー! 行くぞ、ベル」
『オッケー♪』
バイクモードになったバトラーに跨がり、カオスとベルが竜巻を駆け昇る!
「『トォウ!(♪)』」
バトラーから、カオスとベルが飛び上がる!
「カオス……」
『ベル……』
「『ダブルブレイククラッシュ!!』」
「「「ぐえらぁ~!?」」」
ドッゴ~ン!!!
竜巻に巻き上げられたスレイブ勇者の3人の男達が…… カオスとベルのダブルキックで爆散した。
『バイバイ♪ 悪い子達…… と、時間だ』
ベルの姿が光になって消え始めると、少年が姿を現わして…… ドサッ! 倒れて消える……
『マスター、ただいま♪』
「おう、お帰り」
少年が消えると、少年の腰に巻かれていた【ベルチェ】がカオスの腰に戻った。
【装着型変身呪具ベルチェ】…… 邪神と魔神を崇拝する邪教団が、神々の力を研究して生み出した呪具。
条件を満たせば、装着者を守る強力な武具になるが…… 条件を満たさぬ者が装着すると、ベルチェに生命力を奪われ身体を乗っ取られる呪いの装備。
その呪いで研究施設を壊滅させた後、ジノが発見して装着者になる。
ジノの体内のカオスストーンの力と共鳴して神器化したが…… 条件を満たさない装着者に対する呪いは、さらに酷くなって強制的に激痛をともなう変身して身体を乗っ取る様になった。
因みに…… 最初の仮面ヒロインファンタジーベルの変身者(犠牲者)は、カナエから【ブレイブ】を盗んだ怪盗少年である。
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