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第10章 種を超えた妖精は夢と舞踊る編

超城塞機神【キャスルガー】初陣! そして… 新たな○○!?

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「目標の小惑星は?」

転移魔法を使い、宇宙空間の中…… 小惑星を探す。

『目標確認。全長約10キロの小惑星です』

「よし、押し返して軌道を変えるよ!」

『警告します。解析の結果、小惑星の表面は厚い氷層の様です。このまま接触すると氷層が砕け、飛散する可能性が在ります』

「なら、溶かしたら?」

『作戦を提案します。キャスルガーの超高温光線兵器【レイジングブラスター】を氷層の…… この位置に照射し氷層を砕きます! 砕いた氷層の欠片をマルチレーザーで破壊し小惑星に接触、軌道を変える事を進言します』

「採用! レイジングブラスター照射スタンバイ! 全マルチレーザー照準開始……」

『前方の目標に、レイジングブラスターを広域照射用意…… 照準セット! 全マルチレーザー発射準備完了』

キャスルガーの胸部装甲に光が集束する!

「行くよ! 必殺レイジングブラスター!!!」

『レイジングブラスター照射!』

眩い閃光が小惑星の氷層を焼く! 閃光に焼かれ溶け始めた氷層に亀裂が走る……

「マルチレーザー! 砕けるよ!」

『全照準セット…… マルチレーザー照射!』

砕け散る氷層をレーザー射ちながら…… 小惑星に接近する。

「後は…… 軌道を変える(ビービー!)!? 前方障壁を!」

警告音が響いて、小惑星から何が飛んで来る!? 岩?

『小惑星からの攻撃を確認! 障壁により、こちらの損傷は在りません』

「小惑星に何かいる…… 今の攻撃の発射地点を確認して!」

『了解! 発射地点に移動物体を確認…… 拡大します』

「な…… 小惑星に寄生してる!? 宇宙生命体?」

砕いた氷層の下に…… 肉の塊が現れた!

小惑星に絡み合う肉塊が蠢き、顔が現れる……

『うぅぅ…… あぁぁ……』

「声…… テレパシー?」

『小惑星からです』

『うぁ…… こ…… ぃ…… に…… ヒー…… ぃ…… 獣…… こわ…… だから…… 壊す…… 俺の恐怖の元…… 効率…… 大量に…… 破壊する!』

「アイツ…… 変態裸兜!?」

小惑星に絡み合う肉塊から現れた顔…… 帝国勇者と闇に飲まれた【暗黒騎士どくやくし】でした!

『壊す…… ヒーロー…… 獣王…… 魔王…… 俺に恐怖を刻んだ奴等…… 全部…… 効率的に確実な大量破壊で…… 恐怖と共に消し去ってやる!』

『肉塊から、マスターが過去に倒した魔神との類似を確認! 魔神、又は…… それらに限り無く近い存在だと確認します』

魔神に近い…… 魔神擬きに進化したの?

『肉塊から、特殊な力場を感知! どうやら…… あの肉塊が小惑星を移動させた元凶の様です』

「小惑星を止めるには、アイツを倒せって事か…… シールドブロックパージして、ライトアームをガトリングブロックに換装…… ガトリングミサイルセット! シールドブロックのバリアビットシステム起動…… みんな、変態裸兜アイツを倒して…… 小惑星を止めるよ」

『『『『『『了解!』』』』』』

キャスルガーの右手が巨大なガトリングガンに換わり、キャスルガーの両肩と腰に有る装甲が外れて…… バリアビットに変形する。

「先ずは…… アイツを小惑星から引き剥がす!」

キャスルガーのガトリングガンが高速回転して、ミサイルを打ち放つ!

放たれたミサイルが小惑星に絡み合う肉塊を爆破して焼き払う!

『グシャアァァァ!? 邪魔をするな!』

肉塊が岩を射ち出して来た!? 切り離したシールドブロックがバリアで防ぐ!

『構造解析完了…… この部分を破壊して下さい。あの肉塊を小惑星から、完全に切り離す事が出来ます』

「ライトレッグをクラッシャードリルに換装!」

キャスルガーの右足がドリルに換わり、フルブーストで破壊目標の上に舞い上がる!

「全乗組員、対ショック姿勢! くらえ! 超必殺!ドリルインパクト…… キぃぃックぅぅぅ!!!」

キャスルガーのキックが目標を砕いて! 変態裸兜の肉塊と長径500メートルの欠片が、小惑星から切り離なされる!

『ギャ!? おのれ……『まだだ!』!?』

「ライトアーム換装! スパイダー部隊、アームに集合!」

小惑星の欠片を掴む!

「スパイダー部隊! 特殊金属ネットで欠片を包んで!」

特殊金属ネットに包まれた小惑星の欠片は…… キャスルガーのアームと特殊ワイヤーで繋がれる!

「いくよ!」

キャスルガーが、小惑星の欠片をハンマー投げの様に振り回し始める……

『ヒィ!? ヒィィィィィ! やめてぇ~』

「もう遅い…… 超ぉぉ必殺! ゴッドプラネットハンマー! 爆砕しなさい!」

カナエの流した魔力が、特殊ワイヤーを流れて小惑星の欠片が真っ赤に燃える!

『「クラッシュ!!!」』

真っ赤に燃える小惑星の欠片に潰され…… 変態裸兜どくやくしは爆砕した!

「よし…… 小惑星を」

『計算が完了しました…… どうやら、この小惑星は安定した衛星軌道に乗った様です。これにより、落下の危険性は回避されました』

「衛星?」

『簡単に説明しますと…… 惑星【ネオアース】に月が増えました』

私達が遊んでる星…… ネオアースって言うんだ。初めて知ったよ…… 新しい地球って意味かな?

「つきって…… お月様?」

『例えれば…… ですが』

そうか…… 新しいお月様か…… アレ? お月様になってから来た人…… 私達が初めてじゃない?

「おお! 初到着だよ。やったね♪」

『何を言ってるんですか。この小惑星は主さまの物ですよ』

「えっ……」

『丁度良いので…… 宇宙の拠点にしましょう』

私は、小惑星を1つ…… 手に入れました。

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