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第9章 新世界狂想編 

もうじゅう戦隊 クマカジャー 第8話 ベア王の力に… 降り立つ者

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 ~ 神国防衛戦 最前線 ~

「よし、俺達もロボで応戦だ!」

ベア王の登場に、蒼人プレイヤー達が活気付く!

『化け物ヤローに、目に物見せてやるぜ!』

『ぶっ潰してやらー!』

『行くぜ!』

『見せて貰おう。巨大化した合成獣キメラの性能…… ドッゴ~ン!』

「なんだ!」

「機体が爆発したぞ!」

蒼人プレイヤー達の機神に、次々と爆発が起きる!?

「整備不良か?」

「そんな…… あの数が? 有り得んだろう!」

「いったい何が?」

ドゴ~ン!

『『『『『『きゃあ~(うわぁ~)!?』』』』』』

ベア王にも、爆発が起きた!

『攻撃か!』

『どこから?』

『イエロー! 前!』

ドガ~ン!

『『『『きゃ~!?』』』』

急に起きた爆発に戸惑うクマカジャー達に、更なる衝撃が襲う!? 巨大化した合成獣キメラの攻撃だ!

『ぐっ! コイツら……』

『このままじゃ、ヤバイぞ!』

 ・
 ・
 ・

 ~ 最前線 上空 ~

『クマカジャーがピンチだ!』

『了解! 援護に!? 敵襲!』

『くそ! 敵にも航空戦力が居たか…… ブルー、早くしてくれ!』

ベア王の援護に向かうヨクユウジャー達を、翼を持つ合成獣が迎撃する!

『【ビーストモード】で、戦いましょう!』

『了解した』

『『チェンジ! ビースト!』』

バイオレットのステルス戦闘機が金属の蝙蝠に変わり、グレーの爆撃機が金属の梟に姿を変えた!

『謎の爆発があるから、近接は避けて! 遠距離攻撃だ!』

『了解! ショックサウンド!』

バイオレットの【バイオレット蝙蝠】が、超音波攻撃を開始!

『俺達も行くぜ! フェザーミサイル!』

グレーの【グレー梟】が、胸部を展開して羽型のミサイルを射出!

最前線の上空で、金属と合成の獣達によるドックファイトが始まった!

 ・
 ・
 ・

『みんな…… わたしとパンちゃんの力で、敵を離すから…… 後は、おねがいできる?』

『近付けないなら、ヒグマとツキノワじゃあ…… ダメだ』

『わたしとしろくまさんが…… てきさんを氷らせる……』

『『『『ホワイト!?』』』』

『次は、わたしの出番ね?』

『グリーン?』

『グリズリーとわたしで、敵を吹き飛ばす!』

『よし…… やるぞ!』

『『『『『了解!』』』』』

『いくよ! パンちゃん!』

『了解! イエローパンダ、【フルドライブ】!』

【フルドライブシステム】…… もうじゅう戦隊のマシンに内蔵された。このシステムを使う事で、その時にベア王の頭部のマシンの【必殺攻撃】を発動するのだ!

発動後、マシンのパワーがダウンするので、分離して再合体して頭部を換える必要がある為に、一時的に行動不能になる可能性がある…… 禁断のシステムである。

『パンダハンマー! ひっさつ! パンダクエイク!』

頭部がパンダのベア王が、巨大なハンマーを地面に叩き付けた!

周囲の地面がパンダ型に陥没! 巨人型合成獣キメラを盛り上がった地面が襲う!

「グギャアァァ!」

『いまだ!』

『『分離!』』

パワーダウンしたパンダ顔のベア王から、頭部のイエローパンダと左腕のホワイトほっきょくが分離!

『『熊科合体!』』

頭部がホワイトほっきょくで、左腕がイエローパンダのベア王が…… 再び、立ち上がる!

『ベア王を中心に広範囲攻撃します! 神国防衛の方は、ベア王の周囲から、退避して下さい!』

周囲の防衛部隊に危険を知らせながら…… ベア王が杖を構えた。

「総員退避! 急げ!」

防衛部隊の蒼人プレイヤー達が、緑人も連れて後退してくれた中…… 地盤攻撃から、敵巨人が立ち上がろうとしていた。

『しろくまさん…… がんばるよ!』

『了解しました…… しろくま、フルドライブ!』

『ほっきょくロッド! ひっさつ…… ブリザードテリトリー!』

ベア王が杖を掲げた瞬間、敵の巨人型合成獣キメラ達が動か無い氷像に変わる…… 辺り一面が氷に閉ざされた世界になっていた。

『グリーン…… おねがい』

『任せて!』

『『分離!』』

頭部のホワイトほっきょくと右腕のグリーングリズリーが、分離して……

『『熊科合体!!』』

位置を入れ換えて、再合体! グリズリーの顔になったベア王が…… 氷像になった巨人合成獣キメラに向き直る。

『まだ…… 倒れないか…… やるよ! グリズリー!』

『了解! グリズリー、フルドライブ!』

『グリズリーキャノン! ベア王の全射撃武装をフルオープン! 敵、対象をマルチロック…… みんな、いくよ!』

『『『『『はい(おう)!』』』』』

『ベア王! フルファイア!』

ベア王の全身から、弾丸、砲弾、ミサイル、光線、魔弾が発射され…… 氷の世界が一瞬にして、消え…… 巨大な爆発が巻き起こった!?

『くっ…… なんて威力だよ!』

『この爆発…… ベア王の攻撃だけじゃない!』

『解析中…… 解析完了。爆発の原因は、【ボムスライム】です。敵巨人合成獣キメラの体内で、ボムスライムを生成しています。周囲の原因不明の爆発は、このボムスライムが原因だと思われます』

『グリーン! 俺に変われ!』

『レッド…… おねがい』

『『分離!』』

『『熊科合体!』』

ベア王がスラスターを使い、飛び上がると…… 頭部のグリーングリズリーが、右足のレッドヒグマと入れ換わる。

『前の時より…… 重いな?』

『パンダ、ほっきょく、グリズリーのフルドライブ使用により、出力が半減しました』

『パワーダウンに…… 殴れない敵…… ピンチだよな?』

ブラックツキノワのフルドライブは…… 近接戦闘タイプだし、ピンクあらいは、一撃必殺タイプで持久戦に向かない……

レッドヒグマなら…… オールマイティータイプで遠距離攻撃も出来る。

『やるしか…… ないよな? やるぞ!』

『『『『『おー!』』』』』

クマカジャー達が覚悟を決めた時!?

『トルネードブラスター!!』

ベア王に襲い掛かる巨人型合成獣キメラを…… 竜巻が飲み込んだ!

『間に合ったね』

ベア王の前に…… 翼を持つ巨大ロボが降り立つ。

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