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第9章 新世界狂想編
もうじゅう戦隊 クマカジャー 第5話 銀の副司令、金の司令?
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「親父! さっさと、俺を次期国王と任命しろ!」
この魔法の最上部に在る王城には、王位継承権を持つ者が集められていた。
「またか…… このウィザリースを作りし初代国王ゼロード様が定めた王位継承の儀式済まさずに、王位が継げる訳が無いだろう!」
「うるせぇな! 俺に敵わない名ばかりの高位の魔法使いの兄上殿が」
「くっ……」
「そう言う君は…… 高位魔法が使える様になったのかな?」
いさめる第1王子に、第4王子が反論すると、第2王子が話題を第4王子の魔法技術に代えた。
「ふん、俺には魔封じが在るから必要無い! 現に、兄上達に勝っている」
「確かに…… 僕達魔法使いタイプは君に敗けた…… けど、国外は魔法が全では無いよ。君は他国相手に魔法無しで渡り合えるのか?」
自分のスキルに絶対の自信を持つ第4王子に、第3王子が他国に対しての対応をどうする気かと、説得を試みるが……
「そんなのは、軍に任せればいい。いざとなれば、魔導が在る」
「この国は…… ダンジョンの上に在り、ダンジョンに認められぬと王位を継ぐ事は出来ぬ」
「俺が王になって、ダンジョンを潰してやるよ」
「「「「「「!?」」」」」」
「貴方は…… 王になるべきでは無いわ! あのダンジョンは…… この国その物! ウィザリースはダンジョンの一部なのよ。ダンジョンが消えれば、この国は終わるわ」
「お兄様…… 王族ならば知らねばならない常識ですよ……」
初代国王ゼロード・フールの血統を継ぐ者には知らねばならない常識を知らぬ第4王子に、王と4人の王子と2人の王女、公爵が呆れ返る。
王位継承権を持つ血統者は……
正室である第1王妃の子が第1第3王子と第2王女、第2王妃の子が第1王女と第2王子に、まだ幼い第3王女……
そして、第3王妃の子が第4王子と第5王子に……
先代王弟の子の現公爵セルティオと亡くなったとされるマリーの母マリアネとマリーだけである。
「ふん! ならば、俺がダンジョンコアを手にしてダンジョンマスターになるまでだ…… 知っているぞ。王のみが通れるダンジョンの最深部に繋がる秘密通路が在る事を! 今直ぐ、王位を俺に譲ればダンジョンを攻略して『その必要は無い!』!?」
「何?」「地震!?」
「父上…… 初代様の玉座が!」
「そんな…… まさか! ダンジョンに繋がる隠し通路が動いている!?」
「初代様の玉座が隠し通路!?」
「左様…… 王位を持つ者のみが使う事を許された初代様に繋がる通路だ」
「それが動いていると言う事は……」
「まさか! 初代様が!?」
「開きますよ!」
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
「な、何だ! 貴様等は!?」
「女子供だと? 何故、隠し通路から現れる!」
「待って! その子供…… 見覚えが在るぞ。そなたは…… マリーか?」
「マリーだって!? 消息不明のマリアネの娘のマリーですか?」
「バカな! そんな筈が無い…… 2年の間も見つからなかったんだぞ! マリーは死んでる! マリーの偽物だ!」
「マリー様が生きていると公爵様は困るらしい」
「な、適当な事を言うな! だいたい…… 熊?の面などして、ふざけた貴様は誰だ!」
「何の罪も無い親子を、おのが欲望の為に消そうとする…… 人を人とも思わぬ行為を行う悪党供…… 貴様等の悪逆非道も、ここまでだ! 【もうじゅうチェンジ】!!!」
「なにぃ~!?」
「緊急召集! クマカジャー!」
マリー様達の前の床が眩い光を放つ!?
眩い光の中から6人のもうじゅう戦士が現れた!
「真っ赤に燃える! 日熊の戦士!【クマカレッド】!」
「闇に潜みて、悪を断つ! 月ノ輪の侍!【クマカブラック】!」
「深緑の護り手! グリズリーの兵士!【クマカグリーン】♪」
「白いくまさんの魔法使い……【クマカホワイト】……」
「幸運を呼ぶ! 黄色の熊猫パンダ♪【クマカイエロー】!」
「自然を愛する! 桃色のアライグマ!【クマカピンク】!」
「勇猛なる金色の獣! もうじゅう戦隊、総司令……【もうじゅうゴールド】!!」
「静寂なる銀色の獣…… もうじゅう戦隊副司令、【もうじゅうシルバー】!」
「「「「「「「「我ら、【もうじゅう戦隊クマカジャー】!!!」」」」」」」」ドッカ~ン!!(背中にタイトルがバ~ン!)
「魔法国に蔓延る悪いヤツ!」
「偉いなら、ちゃんとしろよ!」
「ダンジョンにもぐれない弱虫……」
「あなたみたいなのが王様になったら、クーデターが起こるわよ」
「悪い事はやめなさい!」
「そうだ、そうだ」
「おのれ、狼藉者が!」
「宰相に第3王妃! 何故、個々に?」
「みんなは王族の護衛を…… 私とシルバーが魔法国王城に潜む、悪を断つ!」
「「「「「「了解!」」」」」」
「熊の様に護るぜ!」
「悪党供!」
「金と銀の猛獣の牙を」
「怖れぬならば……」
「「かかって来なさい!!」」
「くそが! マリーだ! マリーを殺せ!」
宰相を連れた第3王妃と第4王子、公爵がマリー様を襲う!
「殺らせません! 猛獣ガン!」バシュウ!
「くっ、魔導具か!」
「マリー様、今です!」
「はい! マジカルボール!」
マリー様が掌に収まるボール型の魔導具を投げると!?
「魔法陣!? バカな! 魔法は使えないはずだ!」
「わたしのこえに、こたえて! こだいのいだいな魔法使い……【ゼロード・フール】様!」
「汝の声に応えよ…… マリーよ」
「「「「「「!?」」」」」」
光輝く魔法陣から現れたのは、エルダーリッチでは無く…… 人の姿のゼロード・フール様が現れました。
この魔法の最上部に在る王城には、王位継承権を持つ者が集められていた。
「またか…… このウィザリースを作りし初代国王ゼロード様が定めた王位継承の儀式済まさずに、王位が継げる訳が無いだろう!」
「うるせぇな! 俺に敵わない名ばかりの高位の魔法使いの兄上殿が」
「くっ……」
「そう言う君は…… 高位魔法が使える様になったのかな?」
いさめる第1王子に、第4王子が反論すると、第2王子が話題を第4王子の魔法技術に代えた。
「ふん、俺には魔封じが在るから必要無い! 現に、兄上達に勝っている」
「確かに…… 僕達魔法使いタイプは君に敗けた…… けど、国外は魔法が全では無いよ。君は他国相手に魔法無しで渡り合えるのか?」
自分のスキルに絶対の自信を持つ第4王子に、第3王子が他国に対しての対応をどうする気かと、説得を試みるが……
「そんなのは、軍に任せればいい。いざとなれば、魔導が在る」
「この国は…… ダンジョンの上に在り、ダンジョンに認められぬと王位を継ぐ事は出来ぬ」
「俺が王になって、ダンジョンを潰してやるよ」
「「「「「「!?」」」」」」
「貴方は…… 王になるべきでは無いわ! あのダンジョンは…… この国その物! ウィザリースはダンジョンの一部なのよ。ダンジョンが消えれば、この国は終わるわ」
「お兄様…… 王族ならば知らねばならない常識ですよ……」
初代国王ゼロード・フールの血統を継ぐ者には知らねばならない常識を知らぬ第4王子に、王と4人の王子と2人の王女、公爵が呆れ返る。
王位継承権を持つ血統者は……
正室である第1王妃の子が第1第3王子と第2王女、第2王妃の子が第1王女と第2王子に、まだ幼い第3王女……
そして、第3王妃の子が第4王子と第5王子に……
先代王弟の子の現公爵セルティオと亡くなったとされるマリーの母マリアネとマリーだけである。
「ふん! ならば、俺がダンジョンコアを手にしてダンジョンマスターになるまでだ…… 知っているぞ。王のみが通れるダンジョンの最深部に繋がる秘密通路が在る事を! 今直ぐ、王位を俺に譲ればダンジョンを攻略して『その必要は無い!』!?」
「何?」「地震!?」
「父上…… 初代様の玉座が!」
「そんな…… まさか! ダンジョンに繋がる隠し通路が動いている!?」
「初代様の玉座が隠し通路!?」
「左様…… 王位を持つ者のみが使う事を許された初代様に繋がる通路だ」
「それが動いていると言う事は……」
「まさか! 初代様が!?」
「開きますよ!」
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
「な、何だ! 貴様等は!?」
「女子供だと? 何故、隠し通路から現れる!」
「待って! その子供…… 見覚えが在るぞ。そなたは…… マリーか?」
「マリーだって!? 消息不明のマリアネの娘のマリーですか?」
「バカな! そんな筈が無い…… 2年の間も見つからなかったんだぞ! マリーは死んでる! マリーの偽物だ!」
「マリー様が生きていると公爵様は困るらしい」
「な、適当な事を言うな! だいたい…… 熊?の面などして、ふざけた貴様は誰だ!」
「何の罪も無い親子を、おのが欲望の為に消そうとする…… 人を人とも思わぬ行為を行う悪党供…… 貴様等の悪逆非道も、ここまでだ! 【もうじゅうチェンジ】!!!」
「なにぃ~!?」
「緊急召集! クマカジャー!」
マリー様達の前の床が眩い光を放つ!?
眩い光の中から6人のもうじゅう戦士が現れた!
「真っ赤に燃える! 日熊の戦士!【クマカレッド】!」
「闇に潜みて、悪を断つ! 月ノ輪の侍!【クマカブラック】!」
「深緑の護り手! グリズリーの兵士!【クマカグリーン】♪」
「白いくまさんの魔法使い……【クマカホワイト】……」
「幸運を呼ぶ! 黄色の熊猫パンダ♪【クマカイエロー】!」
「自然を愛する! 桃色のアライグマ!【クマカピンク】!」
「勇猛なる金色の獣! もうじゅう戦隊、総司令……【もうじゅうゴールド】!!」
「静寂なる銀色の獣…… もうじゅう戦隊副司令、【もうじゅうシルバー】!」
「「「「「「「「我ら、【もうじゅう戦隊クマカジャー】!!!」」」」」」」」ドッカ~ン!!(背中にタイトルがバ~ン!)
「魔法国に蔓延る悪いヤツ!」
「偉いなら、ちゃんとしろよ!」
「ダンジョンにもぐれない弱虫……」
「あなたみたいなのが王様になったら、クーデターが起こるわよ」
「悪い事はやめなさい!」
「そうだ、そうだ」
「おのれ、狼藉者が!」
「宰相に第3王妃! 何故、個々に?」
「みんなは王族の護衛を…… 私とシルバーが魔法国王城に潜む、悪を断つ!」
「「「「「「了解!」」」」」」
「熊の様に護るぜ!」
「悪党供!」
「金と銀の猛獣の牙を」
「怖れぬならば……」
「「かかって来なさい!!」」
「くそが! マリーだ! マリーを殺せ!」
宰相を連れた第3王妃と第4王子、公爵がマリー様を襲う!
「殺らせません! 猛獣ガン!」バシュウ!
「くっ、魔導具か!」
「マリー様、今です!」
「はい! マジカルボール!」
マリー様が掌に収まるボール型の魔導具を投げると!?
「魔法陣!? バカな! 魔法は使えないはずだ!」
「わたしのこえに、こたえて! こだいのいだいな魔法使い……【ゼロード・フール】様!」
「汝の声に応えよ…… マリーよ」
「「「「「「!?」」」」」」
光輝く魔法陣から現れたのは、エルダーリッチでは無く…… 人の姿のゼロード・フール様が現れました。
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