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第3章 カナエ(魔王)のクラン?編

作ろうかな? 防衛軍… いや、魔王軍?

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ピコーン♪
〔《シークレットクエスト 亡国の獣王》を、クリアしました〕

無事、王都に帰って来ました。

「お店の事だけど…… コスト渡すから、リンちゃん達で決めて良いよ」

「カナ姉さんは、一緒に行かないの?」

「私はちょっと用事。決めたら、ちゃんと下見する事。なるべくは、デンライ君やジノさん、千鶴さんに相談して一緒に行ってね?」

「「「「「はぁい!」」」」」

「決めたら、連絡します」

「クラン作る時は、俺とジノさんに声かけて下さい。良い事ありますよ」

「うん? わかったよ。それじゃあ、またね」

リンちゃん達に手を振り別れて、【空中城塞都市】へ……

「おかえりなさいませ。カナエさま♪ せつなさん」

「た、ただいま。ロッテ…… よくわかったね? びっくりしたよ」

「ただいま帰りました。ロッテさん」

城に転移したら、目の前にロッテが現れてびっくりした!

「わたしは眷属なので、カナエさまの位置はだいたいわかります」

「そうなの? しかし、きれいになったね」

「がんばりました♪」

「流石です。ロッテさん」

城は、ロッテのがんばりでピカピカになってました。

「広いから何も無いとさみしいね…… 何か飾ろうかな……! そうだ、エリア攻防用にガードロボット置こう!」

「「?」」

「ガードロボット…… ですか?」

「カナエ様、エリア攻防とは何ですか?」

「デンライ君が教えてくれたんだけど、特殊職で大規模なプライベートエリア持つプレイヤーに発生するみたい? 防衛戦で敗けるとエリアが奪われるんだって」

「!? そんな事は、わたしがさせません!」

「カナエ様、勝敗のルールを確認いたしましょう!」

「そ、そうだね! 今から確認するから、ちょっと待って(ヘルプかな? 確認…… え~っと、【特殊職の皆様へ】?これかな?)ポチっとな……」

「お久しぶりですね。カナエさん」

「!? GMのお姉さん? お久しぶりです…… でも、なんで?」

「カナエさんは複数の隠し要素をお持ちなので、その説明に参りました。ちょっとした…… 特殊職用のチュートリアルです」

突然現れたGMのお姉さんが言うには…… 私には【ダンジョン】経営が可能なんだって。

(流石は、【魔王】職……)

大規模なプライベートエリアを魔王職が持つと、ダンジョンを作れるんだって。作ったダンジョンで、プレイヤーを倒したり色々やると【ダンジョンPポイント】が貰えて、色んな事に使えるらしいんだけど?

「作らないと、どうなるの?」

「ダンジョンを持たない魔王職は…… 敵が増えます」

「「「!?」」」

「そ、それは、どうゆう事でしょうか?」

「魔王職は…… その手のプレイヤー、又は、モンスターには…… 奪い合いになるほどの人気職です。だから、ダンジョンを持たない魔王は、彼らにとっては無防備な獲物に見えますから……」

「魔王職を奪う為に…… 襲われると?」

「はい、その通りですね。まぁ、カナエさんは正体がバレていないので…… ダンジョンを作って、偽魔王を配置すれば…… たぶん、大丈夫ですよ」

「えっ? ダンジョンのボス。私が…… やらなくていいの?」

「何を配置するかは、ダンジョンを作った人の自由ですので」

「そうなんだ」

「はい。次に、エリア攻防戦について説明しますね」

エリア攻防戦は…… 攻略戦と防衛戦で、勝敗の条件が違うので、たいへんだ。

先ずは、攻略戦。

【勝利条件】
・敵総大将討伐。又は撤退。
・メインエリア制圧成功。
・敵対勢力の壊滅。

【敗北条件】
・味方総大将討伐。又は撤退。
・メインエリア制圧失敗。
・味方勢力の壊滅。又は撤退。

次に、防衛戦。

【勝利条件】
・敵総大将討伐。又は撤退。
・メインエリア防衛成功。
・敵対勢力の壊滅。又は撤退。

【敗北条件】
・味方総大将討伐。又は撤退。
・メインエリア防衛失敗。
・味方勢力の壊滅。


「どっちらの場合も、勝利すると【エリアポイント】が貰えます。【エリアポイント】は、エリア開発に使えるので施設などが作れますよ」

「質問! 複数のエリアを持つ場合とクランハウスなどの共有エリアでも、ポイント使えますか?」

「はい、使えますよ。クランハウスの場合でも使えます。使用の際に、項目が出ますので参考にして下さい」

「後は……」

GMのお姉さんに、いくつかの質問を答えてもらう。

「……それでは、もう、質問がないみたいなので、失礼しますね。又、何かありましたらコール下さい」

「はい、ありがとうございました」

GMのお姉さんが消えるのを見送り、残った私達で防衛力強化を考えていると、せっちゃんが真剣な顔で……

「カナエ様…… やはり、この規模の拠点を護るには…… 数が足りません。眷属達を増やしましょう!」と言った。

「確かに、此処を護る人達は…… 秘密にする為に眷属が良いですね。カナエさま、眷属メイドを増やしましょう!」

ロッテも賛成みたい……

(眷属か…… ロボット物には…… 開発者とか整備士が…… 欲しいよね?)

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