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ジンとネネの関係とジェフの転移特典
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クラフタリアの追撃を警戒して、ドワーフと小人族の5人と彼等の住み家のキャンピングカーとコンテナを収容した後……
「があ!?」
連れて来た5人に、ロボットの操作を教えていたジンの頭に…… 工具が直撃した。
「くあ~……」
「あ、あの~」
「大丈夫ですか?」
「ジンさん…… ツイてないですよね?」
頭を押さえて踞るジンの姿に…… 心配そうな5人。
ここ数日の行動から、ジンの不幸体質に気付いたジェフが呟く。
「まあなぁ…… 俺のステータスは、運がマイナス100だったらしいからな」
「ステータスですか? 運がマイナス100って…… 普通に死にますよね?」
「今は、悪運スキルで0になっているな」
「いやいや…… 普通に0でも死ぬと思いますけど…… そのステータスとスキルって…… 僕にもあるのですかね?」
「それはわからないなぁ…… 試しにステータスって、唱えて見たらどうだ?」
「そうですね。ステータス!…… 出ませんね……」
「出ないか…… 他に何か無いのか? この世界に来る前と違いは?」
「違いですか…… う~ん……」
「マスター、おはようございます」
「ク、【クレア】!?」
「な、二人で流れて来たのか?」
「いえ…… 彼女は…… 人ではありません。僕が作っていたメイドロイドですが…… 起動しなかったんです」
「じゃあ…… この子とこの船がジェフの流れ人の力なんじゃないか?」
「どう言う事だリューナ?」
「流れ人には、いろいろな力や持って来た物が不思議な道具になったと言われてるわ…… お主のステータスは力で、ジェフが船に乗って流れて来た事から…… この船の全ては、ジェフの不思議な道具として動き始めたんじゃない?」
「不思議な道具…… だから、クレアが起動したんですか?」
「マスター、ご命令を」
「あ、う、うん、え~っと…… 艦の機能を確認して」
「了解、艦のシステムにリンク…… 艦の機能と内部をチェックします……」
「すごい…… 正常に動いてる……」
ジェフは、命令を実行して動くクレアを見て感動していた。
「なんか…… 感涙してる?」
「自分で作ったって話だからな…… 気分的には、父親みたいな感じなんだろう」
「チェック完了…… マスター、スキャンできない区画があります。どうしますか?」
「えっ!?」
・
・
・
「ここか?」
「ええ…… 通常なら、非常用の降下ハッチしかない区画なんですが…… こんな扉…… 在ったかな?」
「とりあいず…… 開けて見るか?」
「そうですね…… 開けましょう」
「「せ~の!!」」
ジンとジェフが扉を開くと……
「なんですか…… コレは?」
「はあ!? なんだこれ…… 何で、こんなに〝ガチャマシン〟が?」
「ガチャ…… マシン? ジンさん、知っているんですか?」
「ジェフの世界には無いのか?」
「見た事が無いですね…… どんな物なんですか?」
ジンは、ジェフにガチャマシンについて説明する。
「へぇ~、硬貨でカプセルが出て来るマシンですか?」
「そうなんだが…… この世界のカプセルの中身は…… なかなかに危険だ」
「ちなみに…… 何が出たんですか?」
「ドラゴンを殺せる巨大スライム……」
「ちょっ!? それ、運0のジンさんが回しても大丈夫なんですか?」
「確かに…… 試しに、ジェフが回して見るか?」
「僕ですか?」
「カプセルを開けるまでは、中身は出ないし…… カプセルの色で判断出来るから大丈夫だ」
「そうなんですか…… じゃあ、実は気になってたんですよ。硬貨を入れてと…… あれ?」
ジェフは、ジンから受け取った500円硬貨を入れてハンドルを回そうとするが……
「ジンさん…… ハンドルが回りません」
「マジで?」
「はい……」
「マジかぁ…… 俺が回してもなぁ……」
「ジンさん以外は、本当に回せないんですかね?」
「う~ん…… 試してみるか?」
ジンとジェフは、ネネとリューナにドワーフと小人族の5人にクレアを呼んだ。
「ふぬぅ~!」
「この~!」
「うん? 回らん……」
「マスター…… 回せません」
次々と挑戦者がガチャマシンを回せずに挫折する中……
「次は……」
「私です♪」
最後にネネがガチャマシンのハンドルを掴んだ。
「いきます!」
ネネがハンドルを掴んだ手に力を入れると……
「あれ? あれれれ~!?」
ネネが回したハンドルは…… いとも簡単に回り出して…… 止まらない!?
「え、え、ちょ、と、止まりません~!?」
「は、箱を! みんな、カプセルを開けない様に気を付けて回収するんだ!」
「「「「「はい!」」」」」
「わかったわ!」
「クレア!」
「了解しました」
今まで回らなかったのが嘘の様に……
その勢いは止まらない!?
カッコ~ン……
最後のカプセルが落ちると……
『このガチャマシンのカプセルは全て出ました。次の補充をお待ち下さい』
「おい…… なん個…… 出た?」
「クレア…… わかる?」
「100個です。マスター」
「その中…… 黒色と髑髏マークは?」
「該当するカプセルは在りません」
「マジかぁ……」
「ジンさん?」
「出たカプセルは…… ハズレ無しだ」
「このサイズに…… どうやって100個のカプセルが?」
「それが謎なんだよ……」
ネネの出したカプセルは…… 金銀虹色に光るカプセルが多かった。
「があ!?」
連れて来た5人に、ロボットの操作を教えていたジンの頭に…… 工具が直撃した。
「くあ~……」
「あ、あの~」
「大丈夫ですか?」
「ジンさん…… ツイてないですよね?」
頭を押さえて踞るジンの姿に…… 心配そうな5人。
ここ数日の行動から、ジンの不幸体質に気付いたジェフが呟く。
「まあなぁ…… 俺のステータスは、運がマイナス100だったらしいからな」
「ステータスですか? 運がマイナス100って…… 普通に死にますよね?」
「今は、悪運スキルで0になっているな」
「いやいや…… 普通に0でも死ぬと思いますけど…… そのステータスとスキルって…… 僕にもあるのですかね?」
「それはわからないなぁ…… 試しにステータスって、唱えて見たらどうだ?」
「そうですね。ステータス!…… 出ませんね……」
「出ないか…… 他に何か無いのか? この世界に来る前と違いは?」
「違いですか…… う~ん……」
「マスター、おはようございます」
「ク、【クレア】!?」
「な、二人で流れて来たのか?」
「いえ…… 彼女は…… 人ではありません。僕が作っていたメイドロイドですが…… 起動しなかったんです」
「じゃあ…… この子とこの船がジェフの流れ人の力なんじゃないか?」
「どう言う事だリューナ?」
「流れ人には、いろいろな力や持って来た物が不思議な道具になったと言われてるわ…… お主のステータスは力で、ジェフが船に乗って流れて来た事から…… この船の全ては、ジェフの不思議な道具として動き始めたんじゃない?」
「不思議な道具…… だから、クレアが起動したんですか?」
「マスター、ご命令を」
「あ、う、うん、え~っと…… 艦の機能を確認して」
「了解、艦のシステムにリンク…… 艦の機能と内部をチェックします……」
「すごい…… 正常に動いてる……」
ジェフは、命令を実行して動くクレアを見て感動していた。
「なんか…… 感涙してる?」
「自分で作ったって話だからな…… 気分的には、父親みたいな感じなんだろう」
「チェック完了…… マスター、スキャンできない区画があります。どうしますか?」
「えっ!?」
・
・
・
「ここか?」
「ええ…… 通常なら、非常用の降下ハッチしかない区画なんですが…… こんな扉…… 在ったかな?」
「とりあいず…… 開けて見るか?」
「そうですね…… 開けましょう」
「「せ~の!!」」
ジンとジェフが扉を開くと……
「なんですか…… コレは?」
「はあ!? なんだこれ…… 何で、こんなに〝ガチャマシン〟が?」
「ガチャ…… マシン? ジンさん、知っているんですか?」
「ジェフの世界には無いのか?」
「見た事が無いですね…… どんな物なんですか?」
ジンは、ジェフにガチャマシンについて説明する。
「へぇ~、硬貨でカプセルが出て来るマシンですか?」
「そうなんだが…… この世界のカプセルの中身は…… なかなかに危険だ」
「ちなみに…… 何が出たんですか?」
「ドラゴンを殺せる巨大スライム……」
「ちょっ!? それ、運0のジンさんが回しても大丈夫なんですか?」
「確かに…… 試しに、ジェフが回して見るか?」
「僕ですか?」
「カプセルを開けるまでは、中身は出ないし…… カプセルの色で判断出来るから大丈夫だ」
「そうなんですか…… じゃあ、実は気になってたんですよ。硬貨を入れてと…… あれ?」
ジェフは、ジンから受け取った500円硬貨を入れてハンドルを回そうとするが……
「ジンさん…… ハンドルが回りません」
「マジで?」
「はい……」
「マジかぁ…… 俺が回してもなぁ……」
「ジンさん以外は、本当に回せないんですかね?」
「う~ん…… 試してみるか?」
ジンとジェフは、ネネとリューナにドワーフと小人族の5人にクレアを呼んだ。
「ふぬぅ~!」
「この~!」
「うん? 回らん……」
「マスター…… 回せません」
次々と挑戦者がガチャマシンを回せずに挫折する中……
「次は……」
「私です♪」
最後にネネがガチャマシンのハンドルを掴んだ。
「いきます!」
ネネがハンドルを掴んだ手に力を入れると……
「あれ? あれれれ~!?」
ネネが回したハンドルは…… いとも簡単に回り出して…… 止まらない!?
「え、え、ちょ、と、止まりません~!?」
「は、箱を! みんな、カプセルを開けない様に気を付けて回収するんだ!」
「「「「「はい!」」」」」
「わかったわ!」
「クレア!」
「了解しました」
今まで回らなかったのが嘘の様に……
その勢いは止まらない!?
カッコ~ン……
最後のカプセルが落ちると……
『このガチャマシンのカプセルは全て出ました。次の補充をお待ち下さい』
「おい…… なん個…… 出た?」
「クレア…… わかる?」
「100個です。マスター」
「その中…… 黒色と髑髏マークは?」
「該当するカプセルは在りません」
「マジかぁ……」
「ジンさん?」
「出たカプセルは…… ハズレ無しだ」
「このサイズに…… どうやって100個のカプセルが?」
「それが謎なんだよ……」
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