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夢忘れ編
時期魔王メイビー・クルス
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【フュールの部屋】
「でさ、フュールは何であんな姿してたのよ?」
いくら面識があるとは言え、knockの返事も待たずに入室した優輝の落ち度ではあったが、生誕祭が始まる前にどうしてセミヌードだったのか?を聞く有栖
「メイビー様の成長速度が異常に早いのよ。戦闘力もそうなんだけどね、思考力もかなり成長されているのよ。お子ちゃま喋りをされてはいるけど、あくまでそれはメイビー様の身体がまだ2歳児だから口が上手く動かせない。ってだけなのよ」
「そうよ!ワラワもなめなかにハナシしたいのだ!」
フュールの説明によると、メイビーは既に人並みの会話をする知能は備えているのだが…身体が小さいので口が思うように動かないので、上手く話せないらしい
「だったら魔法で年齢促進させたげりゃ良いんじゃないの?」
「私は1度メイビー様を胎児から1歳児まで成長させているから、また掛けても効果が薄いのよ。肉体に関与する系の魔法は、2度目が効果薄いことは知ってるでしょ?」
メイビーがアレクス城に来た時の経緯を知らない有栖は、フュールが1度メイビーに成長促進魔法を掛けていることを知らなかった
「なぁ有栖。同じ人が同じ人に年齢操作の魔法を2回やるのは掛かりにくいのか?」
「そうなのよ。回復や治療とはまた別次元の魔法だからね。肉体関与系の魔法は1度受けると、同じ術者からは掛かりにくいように免疫が付いちゃうのよね」
魔法が使えない優輝は、その辺の事情を知らない。回復系と違い干渉系は、同じ相手には効きにくいようだ
「そうだ!なら有栖が掛けてあげてよ!年齢操作の魔法は、後は有栖くらいしか使えないし」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「……どうですか?メイビー様…」
「……ふむ。この姿が5歳児くらいのワラワか…うむ。悪くないな!徳川有栖には褒美を与えねばならんな」
2メートルくらいの身長の者が映るくらいの大きな硝子の前で、有栖に成長させてもらった自分の姿に見入るメイビー
「いえいえ、これは、そうですね…この徳川有栖のメイビー様への忠誠の証。と思っていただければ十分でございますよ。それと、城主のベイが今回来れなかった分のお詫びも含ませてください」
「ふむ。それで良いのか?…よかろう。徳川有栖のワラワへの忠誠、しかと刻み込んだぞ!」
5歳児くらいまでイッキに成長したとは言え、見た目はまだまだ幼い姿なのだが…可愛い姿とは裏腹に既に次期魔王の貫禄が垣間見えていた
「良かったですね。メイビー様」
「うむ。この姿ならば人と話す時に情けない口調にならずに済むな…それと、魔法もより強力なのが使えそうだぞ。ククク…(ニヤリ)」
フュールに褒められたメイビーだが、彼女はそれだけでは満足しておらず何かを企んでいるようだ
「フュールよ。そなたに命令する!今からワラワと魔法で勝負しろ!まだ、この身体では格闘戦では勝負にならんからな」
「(; ꒪ㅿ꒪)えっ?…待ってくださいメイビー様!いくら何でもそれは無茶でございます!」
「無茶だと!?ワラワではソナタの足元にも及ばぬと言うのか?ワラワは次期魔王メイビーなるぞっ!!」
どうやらメイビーは、かなりのワガママ魔王の素質を持っているようだ。彼女なりに、この1年周囲の者の魔法力を見ていたので、この姿で使える魔法力がかなり上位に達していると自信があるようだ
「ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)あはは。かなりのオテンバ魔王様みたいだね♪そりゃ手を焼かされるわね!」
「お、おいミクイ止めろ!殺されるぞ!」
メイビーのワガママっぷりに笑いを堪えられなかったミクイ。優輝はこの半年の修行でそれなりにパワーアップしたので、5歳児の姿とは言え魔王の血を継ぐメイビーの潜在能力のデカさに腰が引けているようだ
「ほほう…ワラワを笑うか?…ソナタ、徳川有栖の旦那の愛人だったか?…その立場なら多少の不敬な行動も許されると思ったか…」
自分の行動を笑ったミクイに睨みを効かせるメイビーの全身からは、魔王特有の覇気が立ち込めていた。部屋の中に同席していた数人の使用人たちは、メイビーの強い覇気に怯えているのだが…
「いえいえいえ、とんでもない!流石にメイビー様も御立腹される事は100も承知ですよ。でも…いくら次期魔王様だからって、フュール様のような忠臣を無茶な要求であまり困らせないほうが、魔王様の貫禄があると思いますが?」
「貴様っ!良い度胸をしているな。このメイビーに喧嘩を売った事を、その生命で後悔させてやるわ!」
「(*¯꒳¯*)そうですか?それでは中庭に移動しましょうか?お相手させて頂きますよ。次期魔王様♪」
ミクイは完全にメイビーを挑発していた。いくら少女並みの会話が出来ると言っても、まだ2歳児のメイビーは彼女(ミクイ)の挑発に軽く乗ってしまった
【アレクス城中庭】
「ちょっと有栖。あの子(ミクイ)は大丈夫なの?」
「たぶんね。メイビー様には良い薬になるじゃないかしら?」
いくら5歳児とは言え相手は次期魔王様。その身に宿す戦闘力と魔法力のポテンシャルは既に兵士長クラスなら、軽くあしらえる程のモノを持っている
それに対するのがアサシンで大丈夫なのか?と不安になるフュールだが、有栖は余裕をもってその戦いを見守ろうとしている
「ふん!わざわざ中庭まで移動してくる程の戦いになるとは思えないけどね」
「駄目ですよメイビー様。人の上に立つお方が、配下の者たちの安否を気遣えないようでは…真の名君にはなれませんよ?クスクス♪」
周りの者たちに配慮して、場内の中庭に移動してきた彼女たち。優輝以外にも騒ぎを聞き付けたエーデやリッチー、城の兵士長たちも何人か集まっていた
「良いか皆の者!ワラワはメイビー・クルスである!この女は、幼い身体のワラワを笑いおった!よって、今からこの小生意気な女にワラワの実力を思い知らせるので、この女が地を這う姿をよく見ておくがよい!」
「たいした自信ですねメイビー様。それではミクイはこの警備用の鋼棒を使わせていただきますね…そうですよメイビー様。人を見た目で判断してはイケませんよ♪」
まだ挑発を続けるミクイ。戦士でも魔法使いでもない暗殺者(アサシン)の彼女(ミクイ)にからかわれ、次期魔王として育てられているメイビーは怒り心頭だった
「それでは、この勝負の審判は【消去の魔女】徳川有栖が努めさせていただきます!良いですか2人とも。これは殺し合いではありません!私が「勝負あり!」と宣言したら即戦闘行為を止めるように!」
「ふん!そこまでの戦いにはならんわ!」
「お手柔らかにお願いしますね魔王様♪」
「試合開始っ!」
有栖の号令とともに戦いは始まった
流石に5歳児の肉体では格闘戦は不利だと理解しているメイビーは、イッキに体内で魔法力を高めると【浮遊進行(レベテート)】の魔法で宙に浮いた
身体が小さい為、歩幅の違いから走っての移動では分が悪いことも理解しているようだ
「殺しはせんぞ!手加減はしてやるが…燃え尽きるでないぞ!業火の炎を食らってみよ!」
既に初級魔法は習得済みのメイビーは、無詠唱で炎の魔法を撃ち出した!しかも、魔王の遺伝子を継ぐ彼女の魔法は初級とはいえ、魔道士の上級レベルの威力を有していた!
「せいっっ!!」
「バスっ!!……ふしゅん…」
向かってくる炎の塊を鋼棒で縦割りしたミクイ。メイビーが放った炎は、真っ二つに割れた後に静かに消滅した
「Σ( ˙꒳˙ )何だと!?…貴様っ!その棒は特殊な能力を有しているのかっ!?」
「いえいえメイビー様。この棒は一般的な武器屋で、ソコソコの値段で売っている物と変わりませんよ(笑)」
「ふざけるなっ!!通常の鋼棒でワラワの炎が斬れてたまるかっ!!」
普通の鋼棒で自分の魔法が打ち破られた事に憤慨するメイビー。ましてや戦闘力の低いアサシン如(ごと)きに、そんな真似をされたと言われて完全に怒っている!
「…ぬうぅ!手加減はヤメだ!全開の雷撃で周囲ごと消し飛ばしてやるわっ!唸れ雷よ!ワラワに楯突く不届き者に……ガッ!?……バタっ…」
「やれやれ…まだまだお子様ですね。メイビー様…先程も言ったでしょ?人の上に立つ者は周りに気を使えなければならないと…」
ミクイに散々からかわれた挙句に得意の炎魔法を斬って消されて頭に血が昇ったメイビーは、ミクイがアサシンスキルで姿と気配を消した事に気が付かなかった
そして、雷系魔法を使う為に魔力集中を始めたその時、一瞬で距離を詰められ背後から後頭部に鋼棒を打ち込まれ、その場に倒れて気絶してしまった
「あはは…ちょっとやり過ぎちゃったかな?」
「十分よ!目を覚ましてもキレられるようなら、私がもっとキツイお灸を据えてあげるから気にしないで良いわよ」
今日は次期魔王メイビーの為の生誕祭が行われる。その主役でもあり、今後魔族の頂点に立つ彼女(メイビー)の為に敢えて嫌われ役を買ってでたミクイ
その意図をメイビーが汲み取れなかったら、自分が彼女(メイビー)を諭すから。とフォローしてくれる有栖
「本来なら私の役目なのに、嫌われ役をやり遂げてくれてありがとう。礼を言わせて欲しいわ。本当にありがとう」
絶大な戦闘力(チカラ)に溺れ、暴君に成り果てそうになったメイビーを手遅れにならないうちに、お灸を据えてくれた2人に対し頭を下げるフュールだった
続く
「でさ、フュールは何であんな姿してたのよ?」
いくら面識があるとは言え、knockの返事も待たずに入室した優輝の落ち度ではあったが、生誕祭が始まる前にどうしてセミヌードだったのか?を聞く有栖
「メイビー様の成長速度が異常に早いのよ。戦闘力もそうなんだけどね、思考力もかなり成長されているのよ。お子ちゃま喋りをされてはいるけど、あくまでそれはメイビー様の身体がまだ2歳児だから口が上手く動かせない。ってだけなのよ」
「そうよ!ワラワもなめなかにハナシしたいのだ!」
フュールの説明によると、メイビーは既に人並みの会話をする知能は備えているのだが…身体が小さいので口が思うように動かないので、上手く話せないらしい
「だったら魔法で年齢促進させたげりゃ良いんじゃないの?」
「私は1度メイビー様を胎児から1歳児まで成長させているから、また掛けても効果が薄いのよ。肉体に関与する系の魔法は、2度目が効果薄いことは知ってるでしょ?」
メイビーがアレクス城に来た時の経緯を知らない有栖は、フュールが1度メイビーに成長促進魔法を掛けていることを知らなかった
「なぁ有栖。同じ人が同じ人に年齢操作の魔法を2回やるのは掛かりにくいのか?」
「そうなのよ。回復や治療とはまた別次元の魔法だからね。肉体関与系の魔法は1度受けると、同じ術者からは掛かりにくいように免疫が付いちゃうのよね」
魔法が使えない優輝は、その辺の事情を知らない。回復系と違い干渉系は、同じ相手には効きにくいようだ
「そうだ!なら有栖が掛けてあげてよ!年齢操作の魔法は、後は有栖くらいしか使えないし」
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「……どうですか?メイビー様…」
「……ふむ。この姿が5歳児くらいのワラワか…うむ。悪くないな!徳川有栖には褒美を与えねばならんな」
2メートルくらいの身長の者が映るくらいの大きな硝子の前で、有栖に成長させてもらった自分の姿に見入るメイビー
「いえいえ、これは、そうですね…この徳川有栖のメイビー様への忠誠の証。と思っていただければ十分でございますよ。それと、城主のベイが今回来れなかった分のお詫びも含ませてください」
「ふむ。それで良いのか?…よかろう。徳川有栖のワラワへの忠誠、しかと刻み込んだぞ!」
5歳児くらいまでイッキに成長したとは言え、見た目はまだまだ幼い姿なのだが…可愛い姿とは裏腹に既に次期魔王の貫禄が垣間見えていた
「良かったですね。メイビー様」
「うむ。この姿ならば人と話す時に情けない口調にならずに済むな…それと、魔法もより強力なのが使えそうだぞ。ククク…(ニヤリ)」
フュールに褒められたメイビーだが、彼女はそれだけでは満足しておらず何かを企んでいるようだ
「フュールよ。そなたに命令する!今からワラワと魔法で勝負しろ!まだ、この身体では格闘戦では勝負にならんからな」
「(; ꒪ㅿ꒪)えっ?…待ってくださいメイビー様!いくら何でもそれは無茶でございます!」
「無茶だと!?ワラワではソナタの足元にも及ばぬと言うのか?ワラワは次期魔王メイビーなるぞっ!!」
どうやらメイビーは、かなりのワガママ魔王の素質を持っているようだ。彼女なりに、この1年周囲の者の魔法力を見ていたので、この姿で使える魔法力がかなり上位に達していると自信があるようだ
「ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)あはは。かなりのオテンバ魔王様みたいだね♪そりゃ手を焼かされるわね!」
「お、おいミクイ止めろ!殺されるぞ!」
メイビーのワガママっぷりに笑いを堪えられなかったミクイ。優輝はこの半年の修行でそれなりにパワーアップしたので、5歳児の姿とは言え魔王の血を継ぐメイビーの潜在能力のデカさに腰が引けているようだ
「ほほう…ワラワを笑うか?…ソナタ、徳川有栖の旦那の愛人だったか?…その立場なら多少の不敬な行動も許されると思ったか…」
自分の行動を笑ったミクイに睨みを効かせるメイビーの全身からは、魔王特有の覇気が立ち込めていた。部屋の中に同席していた数人の使用人たちは、メイビーの強い覇気に怯えているのだが…
「いえいえいえ、とんでもない!流石にメイビー様も御立腹される事は100も承知ですよ。でも…いくら次期魔王様だからって、フュール様のような忠臣を無茶な要求であまり困らせないほうが、魔王様の貫禄があると思いますが?」
「貴様っ!良い度胸をしているな。このメイビーに喧嘩を売った事を、その生命で後悔させてやるわ!」
「(*¯꒳¯*)そうですか?それでは中庭に移動しましょうか?お相手させて頂きますよ。次期魔王様♪」
ミクイは完全にメイビーを挑発していた。いくら少女並みの会話が出来ると言っても、まだ2歳児のメイビーは彼女(ミクイ)の挑発に軽く乗ってしまった
【アレクス城中庭】
「ちょっと有栖。あの子(ミクイ)は大丈夫なの?」
「たぶんね。メイビー様には良い薬になるじゃないかしら?」
いくら5歳児とは言え相手は次期魔王様。その身に宿す戦闘力と魔法力のポテンシャルは既に兵士長クラスなら、軽くあしらえる程のモノを持っている
それに対するのがアサシンで大丈夫なのか?と不安になるフュールだが、有栖は余裕をもってその戦いを見守ろうとしている
「ふん!わざわざ中庭まで移動してくる程の戦いになるとは思えないけどね」
「駄目ですよメイビー様。人の上に立つお方が、配下の者たちの安否を気遣えないようでは…真の名君にはなれませんよ?クスクス♪」
周りの者たちに配慮して、場内の中庭に移動してきた彼女たち。優輝以外にも騒ぎを聞き付けたエーデやリッチー、城の兵士長たちも何人か集まっていた
「良いか皆の者!ワラワはメイビー・クルスである!この女は、幼い身体のワラワを笑いおった!よって、今からこの小生意気な女にワラワの実力を思い知らせるので、この女が地を這う姿をよく見ておくがよい!」
「たいした自信ですねメイビー様。それではミクイはこの警備用の鋼棒を使わせていただきますね…そうですよメイビー様。人を見た目で判断してはイケませんよ♪」
まだ挑発を続けるミクイ。戦士でも魔法使いでもない暗殺者(アサシン)の彼女(ミクイ)にからかわれ、次期魔王として育てられているメイビーは怒り心頭だった
「それでは、この勝負の審判は【消去の魔女】徳川有栖が努めさせていただきます!良いですか2人とも。これは殺し合いではありません!私が「勝負あり!」と宣言したら即戦闘行為を止めるように!」
「ふん!そこまでの戦いにはならんわ!」
「お手柔らかにお願いしますね魔王様♪」
「試合開始っ!」
有栖の号令とともに戦いは始まった
流石に5歳児の肉体では格闘戦は不利だと理解しているメイビーは、イッキに体内で魔法力を高めると【浮遊進行(レベテート)】の魔法で宙に浮いた
身体が小さい為、歩幅の違いから走っての移動では分が悪いことも理解しているようだ
「殺しはせんぞ!手加減はしてやるが…燃え尽きるでないぞ!業火の炎を食らってみよ!」
既に初級魔法は習得済みのメイビーは、無詠唱で炎の魔法を撃ち出した!しかも、魔王の遺伝子を継ぐ彼女の魔法は初級とはいえ、魔道士の上級レベルの威力を有していた!
「せいっっ!!」
「バスっ!!……ふしゅん…」
向かってくる炎の塊を鋼棒で縦割りしたミクイ。メイビーが放った炎は、真っ二つに割れた後に静かに消滅した
「Σ( ˙꒳˙ )何だと!?…貴様っ!その棒は特殊な能力を有しているのかっ!?」
「いえいえメイビー様。この棒は一般的な武器屋で、ソコソコの値段で売っている物と変わりませんよ(笑)」
「ふざけるなっ!!通常の鋼棒でワラワの炎が斬れてたまるかっ!!」
普通の鋼棒で自分の魔法が打ち破られた事に憤慨するメイビー。ましてや戦闘力の低いアサシン如(ごと)きに、そんな真似をされたと言われて完全に怒っている!
「…ぬうぅ!手加減はヤメだ!全開の雷撃で周囲ごと消し飛ばしてやるわっ!唸れ雷よ!ワラワに楯突く不届き者に……ガッ!?……バタっ…」
「やれやれ…まだまだお子様ですね。メイビー様…先程も言ったでしょ?人の上に立つ者は周りに気を使えなければならないと…」
ミクイに散々からかわれた挙句に得意の炎魔法を斬って消されて頭に血が昇ったメイビーは、ミクイがアサシンスキルで姿と気配を消した事に気が付かなかった
そして、雷系魔法を使う為に魔力集中を始めたその時、一瞬で距離を詰められ背後から後頭部に鋼棒を打ち込まれ、その場に倒れて気絶してしまった
「あはは…ちょっとやり過ぎちゃったかな?」
「十分よ!目を覚ましてもキレられるようなら、私がもっとキツイお灸を据えてあげるから気にしないで良いわよ」
今日は次期魔王メイビーの為の生誕祭が行われる。その主役でもあり、今後魔族の頂点に立つ彼女(メイビー)の為に敢えて嫌われ役を買ってでたミクイ
その意図をメイビーが汲み取れなかったら、自分が彼女(メイビー)を諭すから。とフォローしてくれる有栖
「本来なら私の役目なのに、嫌われ役をやり遂げてくれてありがとう。礼を言わせて欲しいわ。本当にありがとう」
絶大な戦闘力(チカラ)に溺れ、暴君に成り果てそうになったメイビーを手遅れにならないうちに、お灸を据えてくれた2人に対し頭を下げるフュールだった
続く
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