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少女たちとの出会い

サーシャを追ってきた男

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【アルバート家】
「お兄ちゃん!大変だよぉ、サーシャが急に居なくなっちゃったぁ!見当たらないのぉ!」

「なにぃ!?」

ヒイロはアリスを連れて陽が沈みかけている街に、サーシャを探しに飛び出した


【光の入ってこない裏路地】
「ちょっと誰ですの?いきなり…」

路地裏でサーシャを背後から組み付いている男

「久しぶりだねサーシャ、俺だよ…3年ぶりか?少しは成長したのかな?」

「………その声はラーハイトさん?」

「思い出してくれたか!お前が2年前に買われて行ってから、何も無くなった俺はつまらない日々を過ごしていた」

「私を売ったお金がありましたでしょう?」

「あぁ、だが虚しい日々だった……剣を振るしか能がない俺は、毎日の様にクエストをこなしたが…目標も無く、ただ金を貯めているだけだった
つい最近、お前を買って行った男がパーティーごと全滅したと聞いてな。ずっとお前を探していたんだよ」

「そうでしたのね…でも今の私には新しい家族が居ますの!貴方の所には帰りませんの」

サーシャは気丈に断る
ラーハイトの手を振りほどこうとするが、他国の元 衛兵であっただけあり、チカラ自慢のサーシャでもチカラでは勝てなかった


「サーシャぁ!!」

路地の向こう側でサーシャを探しに来た、ヒイロの声が聞こえた。アリスも一緒に居る

「お兄さまぁ!!」

サーシャからヒイロは見えている
しかし、ヒイロからはサーシャの姿も声も聞こえていないように、その場から走り去って行った

「身隠しの指輪ですのね」

「あぁそうだ、3年前のモンスター襲来の時に、お前を背負い逃げ仰せたのは【身隠しの指輪】のお陰だ
この指輪を装備してる俺と、俺に接触してる者を見付けさせない認識阻害の効果だ。諦めて俺の所に帰って来いよ!」

男は右手でサーシャの右手を捕まえ、左手でサーシャの顔を撫でている

「止めて!私はもう二度と、貴方にご奉仕する気はありませんの!」

「ふむ、新しい家族とやらか…コレは使いたくなかったが仕方ないな。俺無しでは生きられない様にする!」

ラーハイトはサーシャを壁に押し付けた
そしてサーシャの鼻をつまみ、懐から取り出した瓶の液体を無理やり飲ませた

「ゴホッゴホッ…何を飲ませましたの?………!?あっ、あぁぁ…身体が…熱い…」

「ソレはヤク漬けになって、薬の効きにくくなった女を燃え上がらせる特別な秘薬だ。幼いお前には耐え難いだろうな。ふはは、狂っても良いぞ!俺が面倒を見てやる!」

サーシャは体内から火で焼かれてるような熱さを感じていた。全身が汗ばみ、息も荒くなっていた

「さぁ、快楽に溺れてしまえ!」

ラーハイトはサーシャの上着を捲り、彼女の胸にしゃぶりついた

「あ~この感触、この匂いだ!俺に安心を与えてくれる。お前は俺の女になるんだ、サーシャ!」

「い、嫌ですの!こんな事は…もう…嫌なんですのぉ…お兄さま~」

ラーハイトは既にチカラも入らないサーシャを壁に押し込み、胸を吸いながら、右手をスカートの中に入れて、サーシャの下着をずり下げた

「へっへへへへ…もう、こんなに濡れてるじゃないか!3年前はお前が小さ過ぎて、本番は不可能だったが…今なら出来そうだな
お前の中に俺のを染み込ませてやるぜ!」

ラーハイトは反り立つ肉棒を取り出し、サーシャの女の入り口に押し当てた

「いやいやイヤイヤ!それだけは絶対に嫌!私の初めては…ヒイロお兄さまに…だからお願い…やめてぇ…」

「誰も助けに来れないよ…諦めようね…サーシャ(笑)」


その時だった!

「本当、見苦しいね、キミの様な下衆は!」

通路の奥から男の声がした、ヒイロではない。男はラーハイト達に何かを投げ付けた

「うわっ!なんだコレは…液体塗料?」

「なるほど、認識阻害のアイテムを使ってるんだね。大丈夫かい?お嬢さん…おや?キミは…」

「あぁ…貴方は…」

「なんだ、お前は!…あっ!…赤い髪に妖精を連れた戦士…まさか、この街の英雄【アドル・クリスニッジ】なのか?」

その男は数日前にヒイロたちの前に、クレリア装備の修復依頼に来た男だった

「ほらね、リリアのいったとおりでしょ?オンナノコがヒドイメニあってるって!」

「ああ、流石だね。リリアは賢いな」

ラーハイトは確実に怯えていた
ヒイロの義父のパーティーが全滅してる今、この街で最強の冒険者と言われる男と向かい合ってる。1VS1で元衛兵に勝ち目など、万に1つも無いからだ

「ち、近寄るな!近付いたら、コイツを切るぞ!」

「イヤだよ!」

突風が駆け抜けたかと感じた
しかし、気が付けばダガーを持っているラーハイトの右手首から先は、地面にポトリと落ちていた

「ギィヤアァァ!!」

切られた本人も気が付けない斬撃だった!
今頃痛みに震えるラーハイト
リリアの放った精霊魔法は彼を縛り上げた

「リリア、この子に盛られた薬を中和する事は出来るかい?」

「うーん、どうかなあ?やってみるね」

リリアが放った光がサーシャを包む……徐々に顔色は普段の様に戻っていき、息も整ってきた

「あの、ありがとう…ございます…今のサーシャには、これくらいしか、お礼が出来ませんの…」
 


サーシャは感謝の気持ちを込めて、クリスニッジの頬にKissをした

「ちょっと!なにデレてるのよ!アドルにはワタシがイルのにー!」

リリアは自分こそがアドルの恋人だ!と言わんばかりにヤキモチを焼いていた。アドルはまだグッタリしているサーシャを、背中に担いだ

「ソコの兄さん、次この子達にちょっかい出したら次は左手が無くなるよ。ボクは女性に優しくない奴は嫌いなんだ」

そしてアドルは、ヒイロの工房までサーシャを送り届けてあげた



続く
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