72 / 135
憎奪戦争編
叶わなかった願いと叶えたい願い
しおりを挟む
【城下町の離れの空き家】
ミクイは戦火からエーデを守る為に、人の居なくなった高台にある空き家に彼女を連れて避難していた。その横で己の無力さを嘆いて泣いているエーデ
「くっ…またエーデは大切な時に見ているだけなんて…どうして、どうして…」
エーデは過去にラッセル公爵の騙し討ちにより、両親と館とその使用人のほぼ全てを失っていた。そのラッセル公爵が起こしたクーデターの最中も、彼の乗る神代兵器に手も足も出ず離れた場所から眺めているだけだった。このままラッセル公爵たちが暴れ続けるのかと思われていた時…
【七精守護霊(ハーロウィーン)!!】
「あっ!?あの呪文は!」
「ぎゃあああぁぁぁ!!」
神代兵器の戦いを見守っていると、突然現れた見知らぬ魔法使(リキュール)いがエーデの良く知る超極大呪文により丸焼きにされ、コクピットに居たラッセル公爵は丸焦げになり、それ以降身動きひとつしなくなった
「うっ、ううぅぅ…エーデはまた…またしても大事な時に何も役に立てなかった。またしても見知らぬ女にあの魔法を…それに…両親や館の者たちの仇も討てなかった…エーデは、エーデはぁ!!」
またしてもエーデは大事な場面で何も出来ず、別の者に彼女の目的が果たされてしまうのを見守っていただけだった。しかも、またあの呪文による出来事だった
「その悔しさを忘れないで。その想いが、いつかエーデちゃんのチカラになる日が来るからね」
ボロボロ泣き出すエーデの頭に軽く手を置き、優しく慰めるミクイは確信していた。今回の悔しさがエーデを大きく成長させるだろうと
「エーデは…あの呪文をマスターしないとイケナイ…絶対…絶対にぃ!!」
「そっか、うん。良し!もうマリニウムに滞在する理由は無くなったね。帰ろうエーデちゃん。フュールさんの待つ城に!」
「はい…」
(本当はヒイロさんも放ってはおけないけど…三姉妹や聖騎士勇者隊が来たんだから、もう大丈夫よね?後は任せたわ)
エーデはアサシンマスターだけあって視力もズバ抜けて良い。魔人ランドルフ達と退治する三姉妹と聖騎士勇者隊を見付けたので、後のことは彼らに任せて最大の目標であるエーデの護衛を優先し、乱戦状態のマリニウムから退却した
【マリニウム城正門前】
「貴様ーっ!良くも我が父上を殺したなーっ!ぜーったいに許しておけーんっ!!」
父親であるラッセル公爵を目の前で殺されたランバードは、七精守護霊(ハーロウィーン)を放ったリキュールを睨み付けた
「大丈夫ですか?リキュール」
「はぁはぁ…魔法力(チカラ)を使い過ぎたみたい…魔力が枯渇しそうだよ…ぜぇ…はぁ…」
リキュールに近付いてくる古代兵器(パワードスーツ)を身に纏(まと)うランバードと、同じ装備をしている部下3名
もちろん、お嬢様育ちのケチュアにリキュールを守るチカラなどなく、オルガス・シュバッツが妹のチェイムを守りながら間に入るが、流石に1人では勝ち目はないだろう。そんなリキュールに語り掛ける声があった。それは彼女がよく知る懐かしい声だった
「ふふ♪強くなったんだね…見た目はかなり変えたみたいだけど、リキュールなんだろう?」
「カルーアお姉さん!?」
見た目を19歳くらいにまで変化させていたリキュールだが、全く同じ遺伝子を持つカルーアには、彼女がリキュールだとすぐに理解したようだ
「オルガスさん、チェイムちゃん。お久しぶりぃ♪アタシ達も手伝うよぉ!」
「アリスちゃん!それに貴方達まで、助かります」
オルガス達は、かつてイシス防衛戦に参加してくれた三姉妹の事をよく覚えていた。サーシャもチェイムに回復魔法を掛けている。そしてリキュールに歩み寄るカルーア
「ふふ、良い顔をしてるじゃないか…頑張ったんだねリキュール。色々と成長しているのが伺えるよ」
「有難うございます、お姉さん。ケチュアやイシスの人たちに色々な事を教えていただきました。それにしても、5つほど年齢を上げて髪色も変えたのに分かっちゃうんですね……有難うございます、お姉さん…」
「いやいや、感じたままを口に出しただけだよ。それに…その姿を見て安心したよ。5つ程だって?そっか、わたしも後5年もすれば身長も胸もそれだけ成長するんだね。良かった、良かった♪」
「まぁ、お姉さんってば胸のサイズをそんなに気にしていたんですね…クスクス。おっかないお姉さんだとばかり思っていたけど、結構可愛いところもあったんですね(笑)」
「女として身体の成長が気になるのは当たり前だよ!やっぱり好きな人には喜んでもらいたいじゃないか…」
「ふふふ♪今ならその気持ち理解できます」
リキュールとカルーアを見守るケチュア
(最近噂の救世主と名高いエルフの少女とリキュールが、姉妹関係だったなんて…でも、年上に見えるリキュールの方が妹なの?どういう事ですの?…あの2人はいったい?)
様々な思考がケチュアの頭の中で渦巻いていた。辺りを見渡すと魔力切れのリキュール、満身創痍のオルガス、疲労の激しいチェイム…それと沢山の様々な種族の死体。それらを見てケチュアは決断をした
「オルガス様!ここが潮時だと思います。私達はイシスに帰還しましょう!」
この4人がマリニウムに来たのは全て、マリニウムの動乱を放ってはおけない。というケチュアの個人的な意見に付き合ってもらっての事だ
彼らを。愛するリキュールを、周りに散乱する死体の仲間入りさせる訳にはイカない!
おそらくラッセル公爵が引き起こしたクーデターは失敗に終わるだろう。残る強敵はランドルフの部隊とランバードの部隊くらいだ
だがそれも、聖騎士勇者隊と城の残存騎士達によって駆逐されるだろう。クーデター側の損耗は、それだけ激しいと理解出来るし、雇ったならず者達は超極大化したボッチちゃんを見た時に、恐怖で既に逃げ出していたからだ
「ラッセル公爵の息子ランバードですね。私(ワタクシ)はクラウン城の専属聖騎士ミャンジャム・イレイユです。友好国であるマリニウムに災いを持ち込んだ罪、私(ワタクシ)が裁かせて頂きます!」
ミャンジャムは聖騎士としての務めを果たす為、ランバードに立ち塞がった!
「クラウンの聖騎士に、イシスの勇者か…確かに手強いが必ず蹴散らして、亡き父上の理想をこの俺が代わって果たするのだァ!」
聖騎士勇者隊はランバード、ランドルフ達と対峙した。立ち去ろうとするリキュール達に、笑顔で手を振るカルーア
「さようなら、わたしの双子リキュール。今度は幸せになるんだよ」
「有難うございます…大好きなお姉様…」
進化型超人類の2人は、最後になるかも知れない言葉を手短に済ませて別れた
【マリニウム城謁見の間】
「何処だ!?何処に居る、ボッチちゃん!」
今にも崩れ落ちそうなマリニウム城の謁見の間に侵入したラデュード。彼は世話役の爺さんと約束している合流地点に、ボッチちゃんを送り届ける為たった1人で崩壊が始まっている謁見の間で、必死になってボッチちゃんを探していた
「くそ!こんなにぐちゃぐちゃになってたら見つからないじゃないか!」
ラデュードの苛立ちも当然だ。先程まで街から離れた離島【フィンフィヨルド】からでさえも目視出来ていた程の大きさだったボッチちゃんなのに、今は小柄な女の子のサイズになっていて崩壊している城の中で1人で見つけるのは至難の業と言えた
続く
ミクイは戦火からエーデを守る為に、人の居なくなった高台にある空き家に彼女を連れて避難していた。その横で己の無力さを嘆いて泣いているエーデ
「くっ…またエーデは大切な時に見ているだけなんて…どうして、どうして…」
エーデは過去にラッセル公爵の騙し討ちにより、両親と館とその使用人のほぼ全てを失っていた。そのラッセル公爵が起こしたクーデターの最中も、彼の乗る神代兵器に手も足も出ず離れた場所から眺めているだけだった。このままラッセル公爵たちが暴れ続けるのかと思われていた時…
【七精守護霊(ハーロウィーン)!!】
「あっ!?あの呪文は!」
「ぎゃあああぁぁぁ!!」
神代兵器の戦いを見守っていると、突然現れた見知らぬ魔法使(リキュール)いがエーデの良く知る超極大呪文により丸焼きにされ、コクピットに居たラッセル公爵は丸焦げになり、それ以降身動きひとつしなくなった
「うっ、ううぅぅ…エーデはまた…またしても大事な時に何も役に立てなかった。またしても見知らぬ女にあの魔法を…それに…両親や館の者たちの仇も討てなかった…エーデは、エーデはぁ!!」
またしてもエーデは大事な場面で何も出来ず、別の者に彼女の目的が果たされてしまうのを見守っていただけだった。しかも、またあの呪文による出来事だった
「その悔しさを忘れないで。その想いが、いつかエーデちゃんのチカラになる日が来るからね」
ボロボロ泣き出すエーデの頭に軽く手を置き、優しく慰めるミクイは確信していた。今回の悔しさがエーデを大きく成長させるだろうと
「エーデは…あの呪文をマスターしないとイケナイ…絶対…絶対にぃ!!」
「そっか、うん。良し!もうマリニウムに滞在する理由は無くなったね。帰ろうエーデちゃん。フュールさんの待つ城に!」
「はい…」
(本当はヒイロさんも放ってはおけないけど…三姉妹や聖騎士勇者隊が来たんだから、もう大丈夫よね?後は任せたわ)
エーデはアサシンマスターだけあって視力もズバ抜けて良い。魔人ランドルフ達と退治する三姉妹と聖騎士勇者隊を見付けたので、後のことは彼らに任せて最大の目標であるエーデの護衛を優先し、乱戦状態のマリニウムから退却した
【マリニウム城正門前】
「貴様ーっ!良くも我が父上を殺したなーっ!ぜーったいに許しておけーんっ!!」
父親であるラッセル公爵を目の前で殺されたランバードは、七精守護霊(ハーロウィーン)を放ったリキュールを睨み付けた
「大丈夫ですか?リキュール」
「はぁはぁ…魔法力(チカラ)を使い過ぎたみたい…魔力が枯渇しそうだよ…ぜぇ…はぁ…」
リキュールに近付いてくる古代兵器(パワードスーツ)を身に纏(まと)うランバードと、同じ装備をしている部下3名
もちろん、お嬢様育ちのケチュアにリキュールを守るチカラなどなく、オルガス・シュバッツが妹のチェイムを守りながら間に入るが、流石に1人では勝ち目はないだろう。そんなリキュールに語り掛ける声があった。それは彼女がよく知る懐かしい声だった
「ふふ♪強くなったんだね…見た目はかなり変えたみたいだけど、リキュールなんだろう?」
「カルーアお姉さん!?」
見た目を19歳くらいにまで変化させていたリキュールだが、全く同じ遺伝子を持つカルーアには、彼女がリキュールだとすぐに理解したようだ
「オルガスさん、チェイムちゃん。お久しぶりぃ♪アタシ達も手伝うよぉ!」
「アリスちゃん!それに貴方達まで、助かります」
オルガス達は、かつてイシス防衛戦に参加してくれた三姉妹の事をよく覚えていた。サーシャもチェイムに回復魔法を掛けている。そしてリキュールに歩み寄るカルーア
「ふふ、良い顔をしてるじゃないか…頑張ったんだねリキュール。色々と成長しているのが伺えるよ」
「有難うございます、お姉さん。ケチュアやイシスの人たちに色々な事を教えていただきました。それにしても、5つほど年齢を上げて髪色も変えたのに分かっちゃうんですね……有難うございます、お姉さん…」
「いやいや、感じたままを口に出しただけだよ。それに…その姿を見て安心したよ。5つ程だって?そっか、わたしも後5年もすれば身長も胸もそれだけ成長するんだね。良かった、良かった♪」
「まぁ、お姉さんってば胸のサイズをそんなに気にしていたんですね…クスクス。おっかないお姉さんだとばかり思っていたけど、結構可愛いところもあったんですね(笑)」
「女として身体の成長が気になるのは当たり前だよ!やっぱり好きな人には喜んでもらいたいじゃないか…」
「ふふふ♪今ならその気持ち理解できます」
リキュールとカルーアを見守るケチュア
(最近噂の救世主と名高いエルフの少女とリキュールが、姉妹関係だったなんて…でも、年上に見えるリキュールの方が妹なの?どういう事ですの?…あの2人はいったい?)
様々な思考がケチュアの頭の中で渦巻いていた。辺りを見渡すと魔力切れのリキュール、満身創痍のオルガス、疲労の激しいチェイム…それと沢山の様々な種族の死体。それらを見てケチュアは決断をした
「オルガス様!ここが潮時だと思います。私達はイシスに帰還しましょう!」
この4人がマリニウムに来たのは全て、マリニウムの動乱を放ってはおけない。というケチュアの個人的な意見に付き合ってもらっての事だ
彼らを。愛するリキュールを、周りに散乱する死体の仲間入りさせる訳にはイカない!
おそらくラッセル公爵が引き起こしたクーデターは失敗に終わるだろう。残る強敵はランドルフの部隊とランバードの部隊くらいだ
だがそれも、聖騎士勇者隊と城の残存騎士達によって駆逐されるだろう。クーデター側の損耗は、それだけ激しいと理解出来るし、雇ったならず者達は超極大化したボッチちゃんを見た時に、恐怖で既に逃げ出していたからだ
「ラッセル公爵の息子ランバードですね。私(ワタクシ)はクラウン城の専属聖騎士ミャンジャム・イレイユです。友好国であるマリニウムに災いを持ち込んだ罪、私(ワタクシ)が裁かせて頂きます!」
ミャンジャムは聖騎士としての務めを果たす為、ランバードに立ち塞がった!
「クラウンの聖騎士に、イシスの勇者か…確かに手強いが必ず蹴散らして、亡き父上の理想をこの俺が代わって果たするのだァ!」
聖騎士勇者隊はランバード、ランドルフ達と対峙した。立ち去ろうとするリキュール達に、笑顔で手を振るカルーア
「さようなら、わたしの双子リキュール。今度は幸せになるんだよ」
「有難うございます…大好きなお姉様…」
進化型超人類の2人は、最後になるかも知れない言葉を手短に済ませて別れた
【マリニウム城謁見の間】
「何処だ!?何処に居る、ボッチちゃん!」
今にも崩れ落ちそうなマリニウム城の謁見の間に侵入したラデュード。彼は世話役の爺さんと約束している合流地点に、ボッチちゃんを送り届ける為たった1人で崩壊が始まっている謁見の間で、必死になってボッチちゃんを探していた
「くそ!こんなにぐちゃぐちゃになってたら見つからないじゃないか!」
ラデュードの苛立ちも当然だ。先程まで街から離れた離島【フィンフィヨルド】からでさえも目視出来ていた程の大きさだったボッチちゃんなのに、今は小柄な女の子のサイズになっていて崩壊している城の中で1人で見つけるのは至難の業と言えた
続く
10
お気に入りに追加
68
あなたにおすすめの小説
小説の悪党公爵とお見合い結婚することになっちゃいました
月冴桃桜
恋愛
よくある「異世界転生」で貴族の令嬢に転生したフィオナは「ここ」が「何の世界」かが分からない。ある日、休暇で家に帰ると、親から物凄いイケメンと「お見合い」させられる。お見合い相手の名前を聞いて、ようやく『この世界』が小説で、彼が「残虐非道の冷酷無慈悲な悪役公爵(ダークヒーロー)」であることに気が付く。でも、公爵の兄の忘れ形見の娘も無事で、闇落ちしていない彼の溢れる魅力と誠実さや脆さといった内面の魅力にも次第に惹かれていき、心も体も触れ合っていくフィオナ。婚約して花嫁修業で公爵家で暮らすことにもなり、どんどん近付く二人の距離。だから、二人を失いたくないフィオナは小説の結末を避けるためにもその時が来たらと心に思いーー!?
アイドル・インシデント〜偶像慈変〜 卓夫勇立編
朱鷺羽処理
ファンタジー
時は2023年。世界は空前のアイドルブームにより数多のアイドルが産まれ続けていた。
だがそれは粗製濫造を意味し次第に人の憎しみ、愚かさも加速していく事。
その負の感情から異形の化物。憎愚(ゾグ)が産み出され人を喰らい蝕み続ける。人知れず日本は混沌の時代を迎えようとしていた。
そんな事は露知らず平凡なアイドルオタクとして生きてきた寺田卓夫はある事件をきっかけに憎愚の存在とアイドル業界の実態を知る。
大好きな尊い推しを守る為に一人のアイドルオタクが今勇み立つ!少年よ。過酷な運命に抗え。
今作はアイドル・インシデント〜偶像慈変〜のスピンオフ作品となっていますが見てなくても問題ないように描いてはいます。
本編29話〜53話までの期間を卓夫視点で描いた物語となっています。なのでそこまで長くははならないと思ってます。
ほらやっぱり、結局貴方は彼女を好きになるんでしょう?
望月 或
恋愛
ベラトリクス侯爵家のセイフィーラと、ライオロック王国の第一王子であるユークリットは婚約者同士だ。二人は周りが羨むほどの相思相愛な仲で、通っている学園で日々仲睦まじく過ごしていた。
ある日、セイフィーラは落馬をし、その衝撃で《前世》の記憶を取り戻す。ここはゲームの中の世界で、自分は“悪役令嬢”だということを。
転入生のヒロインにユークリットが一目惚れをしてしまい、セイフィーラは二人の仲に嫉妬してヒロインを虐め、最後は『婚約破棄』をされ修道院に送られる運命であることを――
そのことをユークリットに告げると、「絶対にその彼女に目移りなんてしない。俺がこの世で愛しているのは君だけなんだ」と真剣に言ってくれたのだが……。
その日の朝礼後、ゲームの展開通り、ヒロインのリルカが転入してくる。
――そして、セイフィーラは見てしまった。
目を見開き、頬を紅潮させながらリルカを見つめているユークリットの顔を――
※作者独自の世界設定です。ゆるめなので、突っ込みは心の中でお手柔らかに願います……。
※たまに第三者視点が入ります。(タイトルに記載)
【R-18】踊り狂えその身朽ちるまで
あっきコタロウ
恋愛
投稿小説&漫画「そしてふたりでワルツを(http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/630048599/)」のR-18外伝集。
連作のつもりだけどエロだから好きな所だけおつまみしてってください。
ニッチなものが含まれるのでまえがきにてシチュ明記。苦手な回は避けてどうぞ。
IF(7話)は本編からの派生。
【R18】溺愛される公爵令嬢は鈍すぎて王子の腹黒に気づかない
かぐや
恋愛
公爵令嬢シャルロットは、まだデビューしていないにも関わらず社交界で噂になる程美しいと評判の娘であった。それは子供の頃からで、本人にはその自覚は全く無いうえ、純真過ぎて幾度も簡単に拐われかけていた。幼少期からの婚約者である幼なじみのマリウス王子を始め、周りの者が
シャルロットを護る為いろいろと奮闘する。そんなお話になる予定です。溺愛系えろラブコメです。
女性が少なく子を増やす為、性に寛容で一妻多夫など婚姻の形は多様。女性大事の世界で、体も中身もかなり早熟の為13歳でも16.7歳くらいの感じで、主人公以外の女子がイケイケです。全くもってえっちでけしからん世界です。
設定ゆるいです。
出来るだけ深く考えず気軽〜に読んで頂けたら助かります。コメディなんです。
ちょいR18には※を付けます。
本番R18には☆つけます。
※直接的な表現や、ちょこっとお下品な時もあります。あとガッツリ近親相姦や、複数プレイがあります。この世界では家族でも親以外は結婚も何でもありなのです。ツッコミ禁止でお願いします。
苦手な方はお戻りください。
基本、溺愛えろコメディなので主人公が辛い事はしません。
その場しのぎの謝罪なんていりません!
風見ゆうみ
恋愛
「貴様との婚約を破棄し、貴様の妹と俺は婚約する。国外追放などしてやるものか。貴様は俺とケイティが愛を育んでいく様子を、間近に見て苦しめばいいのだ」
元婚約者となった王太子殿下は邪悪な笑みを浮かべ、唖然としている私に向かってそう言った。
公爵令嬢である私、ソフィア・ミーデンバーグは幼い頃から王太子殿下の婚約者だった。
血の繋がらない妹のケイティは、私のことを嫌っていて、王太子殿下を私から奪い取ることに、何の罪悪感もなさそうだ。
しかも、二人共が私の処刑を望んでいた。
婚約破棄後は目の前でいちゃついたり意地悪をしてくる2人を、やり過ごしていた私だったけど、ある出来事により私の堪忍袋の緒が切れてしまい――
※かなり前に書いていたものの改稿版です。タイトルも変更しています。
※史実とは関係ない異世界の世界観であり、設定も緩くご都合主義です。魔法のある世界です。
R15は保険です。
兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜
藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。
__婚約破棄、大歓迎だ。
そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った!
勝負は一瞬!王子は場外へ!
シスコン兄と無自覚ブラコン妹。
そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。
周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!?
短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています
カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
異世界転生したまではいいが女体化した!まぁいいや! -俺は女冒険者となって頑張る-
泥水すする
ファンタジー
男子校に通っていた[四ノ宮]こと俺はある日、トラックに跳ねられて死んだ。死んだ後、俺は女神メルヘムに[冒険者]となることを言い付けられ異世転生を果たした…そこまではいい。問題はその後だった。
「何で俺の体が女体化してるわけ?」
俺は何故か女体化を果たし、しかも紅竜紋章という伝説の異世界転生者で…
やる事は1つ!女神との交信に必要な金を用意して、真相を聞く!そして男に戻してもらう、ただそれだけだ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる