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憎奪戦争編
乙女乱舞
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【古代遺跡ダンジョン1F】
入り口近くで双頭龍(ヒュドラ)と戦うアリスとエリエス。2人は高速移動でヒットアンドアウェイに徹していた
ココに来る前、地下へ降りる階段で
「アリスお姉様は、回避8割攻撃2割でお願いします。攻撃の何回かに1回、タメによる強攻撃をする仕草を魅せてください
沖田流の奥義を打って欲しいのですけど…全力で打つのは私が強い打撃を入れて、双頭龍(ヒュドラ)をグラつかせた直後にお願いします」
「う、うん。分かったぁ!任せてねぇ!」
その事前の打ち合わせ通り、アリスは双頭龍(ヒュドラ)の回りを旋回するように動き、時おり切り傷を入れる程度の攻撃に徹していた
エリエスは回避6、攻撃4で戦っている。彼女も強い攻撃は打たずにいた。双頭龍(ヒュドラ)の消耗を待っているようだ
「貴様ら…懲りずに、また…来たのか…」
聖騎士勇者隊は5体の魔装兵器と対峙していた
「ふふん!今度は勝たせてもらいますからね♪」
魔装兵器の言葉に返したミャンジャムだが、魔装兵器は彼女の言葉に返事をしなかった。表情が変わらないので、何を考えているのかは分からなかった
「ミャン!アドル!打ち合わせ通りに行きますえっ!」
魔法使いのメリーズが詠唱を始めると、彼女の身体が10メートルほど上昇した
「ギギっ!」
何かをやられる!と感じたのか5体の魔装兵器は、先に地上に居るミャンジャムとアドルに襲いかかった
それも、メリーズの射線上からミャンジャムかアドルを挟むように位置を取ることで、彼女の魔法攻撃を喰らわないように動いていた
「残念ね。貴方たちのアテを外させてもらいますえ…【氷結喰触(アイモール)】!」
上空のメリーズが地上に向けて魔力を放つと…魔装兵器の足元から魔法で生成された植物が生え、それ等が彼らの足に絡みつくと植物は瞬時に凍り魔装兵器の足枷となった!
「これならイケる!」
アドルはソードに魔力を付与し、斬れ味を倍増させたソードで魔装兵器に襲いかかった
「ドドドドド!」
ミャンジャムは予め魔法弾を大量に【ベイオネット】の内部に溜め込んでおいた。ソレを打ち出し、メリーズの【氷結喰触(アイモール)】で動きが半減している魔装兵器に撃ち込んだ
アドルに近付かれると魔法力を帯びたソードが襲い、距離を取ろうとすると【ベイオネット】の弾丸を浴びせられる。更に距離を開ければ上空からメリーズの魔法が飛んでくる!これが魔装機兵への必勝の布陣だ
魔装機兵は堪らず後退(あとずさ)りし、森林エリアに入り木の影に身を潜めて機会を伺った
【VS黒龍(ブラックドラゴン)】
「なるほど…我らへの対策はしっかりと練ってきた様だな……だが!我にたった2人で挑むと言うのは、無茶を通り越して無謀としか言えんがな!!」
地下2階への階段を守る黒龍(ブラックドラゴン)は全員の強さを認識しつつも、相対するカルーアとヨシュアとの戦いの勝利を微塵も疑っていなかった
「安心するのは早えーよ。今回は俺の強さを嫌ってほど味あわせてやるからなっ!」
ヨシュアは前回の攻略時は初対面の者が多かったので、元魔王の息子であるチカラを出し切るのを躊躇(ためら)っていた
が、今回は全身から黒い闘気を遠慮なく放出し、元魔王(ザッド)キウから受け継ぐチカラを「これでもか!」と、吐き出している
「この魔の波動…貴様っ!魔族の王族の者か!?」
常識外れの魔の波動を吐き出すヨシュアに、考えを改める黒龍(ブラックドラゴン)。彼を見る目が豹変した
すると黒龍(ブラックドラゴン)は詠唱を始めた
黒龍の身体の周りに光がほとばしる雷が大量に発生した。イッキにヨシュアを狙う気だろう
「わたしを忘れるなんて…失礼じゃないかな!【雷光暴龍(ジャムルテスラ)】!!」
カルーアも瞬時におびただしい数の雷龍を生成した!黒龍の雷がヨシュアに襲う前に、その雷龍を叩き込む!
「グボオォォォ!!…エルフ如きの魔法力(チカラ)ではないな……貴様ら、2人とも何者だぁ!」
予想を遥かに上回るカルーアとヨシュアの攻撃に、黒龍(ブラックドラゴン)は後手に廻されていた
【VS双頭龍(ヒュドラ)】
「ギャオオッ!」
双頭龍(ヒュドラ)を手玉に取るエリエスとアリス。ただ、深手を与えずにHIT&AWAYを繰り返しているからなので、言うほど双頭龍(ヒュドラ)にダメージは蓄積されていない
「はぁはぁ…やはり硬い!深手を与えるには、コチラも足を止める必要がある。でも、そうしたら必ずソコに必殺の一撃を入れられてしまう…」
ダメージを蓄積させて双頭龍(ヒュドラ)の大きい疲労を待たなければ勝ち目の無いエリエスとアリス。だが、双頭龍(ヒュドラ)は火球か尻尾による一撃を1回直撃させれば…アリスもエリエスも致命傷は避けられない
エリエスは強攻撃に踏み切るタイミングを、慎重に測っていた
「やあっ!たあっ!」
精神面に問題のあるアリスだが、半幽半霊体(アストラバディ)との死闘を共に乗りきった、親友のエリエスと一緒に戦っている事が彼女の支えとなっていたので、無茶や不安定な動きをする事なくエリエスとの打ち合わせ通りの戦い方に徹底する事が出来ていた
「アリスお姉様…良い動きです。ですが、双頭龍(ヒュドラ)の攻撃を回避する事に全神経を集中させていますから、長くは持たないハズ…どこかで好機を作り出さなければ…!?」
「エリエスちゃん、大丈夫ぅ?」
「はぁはぁ…あ、危なかったですわ…」
双頭龍も2人の動きを慎重に見ていた。彼女たちの僅かな隙も見逃さず、瞬時に鋭い攻撃を仕掛けてきていた
基礎型超人類であるエリエスは、双頭龍(ヒュドラ)の反応から疲労度合いを冷静に分析しつつ、必殺の攻撃を繰り出す絶好の機会を慎重に探っていた
続く
入り口近くで双頭龍(ヒュドラ)と戦うアリスとエリエス。2人は高速移動でヒットアンドアウェイに徹していた
ココに来る前、地下へ降りる階段で
「アリスお姉様は、回避8割攻撃2割でお願いします。攻撃の何回かに1回、タメによる強攻撃をする仕草を魅せてください
沖田流の奥義を打って欲しいのですけど…全力で打つのは私が強い打撃を入れて、双頭龍(ヒュドラ)をグラつかせた直後にお願いします」
「う、うん。分かったぁ!任せてねぇ!」
その事前の打ち合わせ通り、アリスは双頭龍(ヒュドラ)の回りを旋回するように動き、時おり切り傷を入れる程度の攻撃に徹していた
エリエスは回避6、攻撃4で戦っている。彼女も強い攻撃は打たずにいた。双頭龍(ヒュドラ)の消耗を待っているようだ
「貴様ら…懲りずに、また…来たのか…」
聖騎士勇者隊は5体の魔装兵器と対峙していた
「ふふん!今度は勝たせてもらいますからね♪」
魔装兵器の言葉に返したミャンジャムだが、魔装兵器は彼女の言葉に返事をしなかった。表情が変わらないので、何を考えているのかは分からなかった
「ミャン!アドル!打ち合わせ通りに行きますえっ!」
魔法使いのメリーズが詠唱を始めると、彼女の身体が10メートルほど上昇した
「ギギっ!」
何かをやられる!と感じたのか5体の魔装兵器は、先に地上に居るミャンジャムとアドルに襲いかかった
それも、メリーズの射線上からミャンジャムかアドルを挟むように位置を取ることで、彼女の魔法攻撃を喰らわないように動いていた
「残念ね。貴方たちのアテを外させてもらいますえ…【氷結喰触(アイモール)】!」
上空のメリーズが地上に向けて魔力を放つと…魔装兵器の足元から魔法で生成された植物が生え、それ等が彼らの足に絡みつくと植物は瞬時に凍り魔装兵器の足枷となった!
「これならイケる!」
アドルはソードに魔力を付与し、斬れ味を倍増させたソードで魔装兵器に襲いかかった
「ドドドドド!」
ミャンジャムは予め魔法弾を大量に【ベイオネット】の内部に溜め込んでおいた。ソレを打ち出し、メリーズの【氷結喰触(アイモール)】で動きが半減している魔装兵器に撃ち込んだ
アドルに近付かれると魔法力を帯びたソードが襲い、距離を取ろうとすると【ベイオネット】の弾丸を浴びせられる。更に距離を開ければ上空からメリーズの魔法が飛んでくる!これが魔装機兵への必勝の布陣だ
魔装機兵は堪らず後退(あとずさ)りし、森林エリアに入り木の影に身を潜めて機会を伺った
【VS黒龍(ブラックドラゴン)】
「なるほど…我らへの対策はしっかりと練ってきた様だな……だが!我にたった2人で挑むと言うのは、無茶を通り越して無謀としか言えんがな!!」
地下2階への階段を守る黒龍(ブラックドラゴン)は全員の強さを認識しつつも、相対するカルーアとヨシュアとの戦いの勝利を微塵も疑っていなかった
「安心するのは早えーよ。今回は俺の強さを嫌ってほど味あわせてやるからなっ!」
ヨシュアは前回の攻略時は初対面の者が多かったので、元魔王の息子であるチカラを出し切るのを躊躇(ためら)っていた
が、今回は全身から黒い闘気を遠慮なく放出し、元魔王(ザッド)キウから受け継ぐチカラを「これでもか!」と、吐き出している
「この魔の波動…貴様っ!魔族の王族の者か!?」
常識外れの魔の波動を吐き出すヨシュアに、考えを改める黒龍(ブラックドラゴン)。彼を見る目が豹変した
すると黒龍(ブラックドラゴン)は詠唱を始めた
黒龍の身体の周りに光がほとばしる雷が大量に発生した。イッキにヨシュアを狙う気だろう
「わたしを忘れるなんて…失礼じゃないかな!【雷光暴龍(ジャムルテスラ)】!!」
カルーアも瞬時におびただしい数の雷龍を生成した!黒龍の雷がヨシュアに襲う前に、その雷龍を叩き込む!
「グボオォォォ!!…エルフ如きの魔法力(チカラ)ではないな……貴様ら、2人とも何者だぁ!」
予想を遥かに上回るカルーアとヨシュアの攻撃に、黒龍(ブラックドラゴン)は後手に廻されていた
【VS双頭龍(ヒュドラ)】
「ギャオオッ!」
双頭龍(ヒュドラ)を手玉に取るエリエスとアリス。ただ、深手を与えずにHIT&AWAYを繰り返しているからなので、言うほど双頭龍(ヒュドラ)にダメージは蓄積されていない
「はぁはぁ…やはり硬い!深手を与えるには、コチラも足を止める必要がある。でも、そうしたら必ずソコに必殺の一撃を入れられてしまう…」
ダメージを蓄積させて双頭龍(ヒュドラ)の大きい疲労を待たなければ勝ち目の無いエリエスとアリス。だが、双頭龍(ヒュドラ)は火球か尻尾による一撃を1回直撃させれば…アリスもエリエスも致命傷は避けられない
エリエスは強攻撃に踏み切るタイミングを、慎重に測っていた
「やあっ!たあっ!」
精神面に問題のあるアリスだが、半幽半霊体(アストラバディ)との死闘を共に乗りきった、親友のエリエスと一緒に戦っている事が彼女の支えとなっていたので、無茶や不安定な動きをする事なくエリエスとの打ち合わせ通りの戦い方に徹底する事が出来ていた
「アリスお姉様…良い動きです。ですが、双頭龍(ヒュドラ)の攻撃を回避する事に全神経を集中させていますから、長くは持たないハズ…どこかで好機を作り出さなければ…!?」
「エリエスちゃん、大丈夫ぅ?」
「はぁはぁ…あ、危なかったですわ…」
双頭龍も2人の動きを慎重に見ていた。彼女たちの僅かな隙も見逃さず、瞬時に鋭い攻撃を仕掛けてきていた
基礎型超人類であるエリエスは、双頭龍(ヒュドラ)の反応から疲労度合いを冷静に分析しつつ、必殺の攻撃を繰り出す絶好の機会を慎重に探っていた
続く
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