ようこそ幼い嫁候補たち ③

龍之介21時

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憎奪戦争編

天使からの甘い誘い

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【同日アレクス城】
「うーん!美味しいわね!ローナの料理の腕前は日に日に磨かれてるね♪これはもう料理ではかないそうにないなぁ(汗)」

「有栖様にお褒めいただき本当に光栄です。実は…日に日に成長されていくメイビー様の為に、日々料理の味付けなどを研究していますので…」

「なるほどね!いや、本当に美味しいよ」

有栖と優輝は約束通りアレクス城に泊めてもらい、朝食をご馳走になっていた
そして食事を終えると…いよいよエーデとミクイが、マリニウム地方への偵察に出発する

「エーデちゃん。出発の準備は良い?」

「はい、もちろんです!」

「ロキシードさん。支度品の用意有難うございます!では行ってきますね!」
 

最近不穏な噂の出ている、かつてアレクス城に攻め込んできたマリニウム国の動向を探る為、幼き魔女エーデを連れてアサシンマスターのミクイが出発した


「それじゃ優輝。今日から本格的にハネムーンに行きましょうか?」

結局、ハネムーンの初日は挨拶とかで消費してしまったので、今日からが本当の意味で2人のハネムーンとなる

「ねぇ有栖。この先は何処に向かう予定なの?」

「うーん、まぁ各地をブラブラっと。かな?」

「……………………………………………」

されるであろうと予想していた質問だが、コレへの返答には困らされた有栖。何故なら彼女は、この次に前魔王ザッド・クルスが統治している【ブルージュ村】に向かうからだ

何故その事が親友のフュールに話せないのか?それはザッド(キウ)が、前魔王は死んだ。という事で通して欲しいからだ
特に魔王専属魔女のフュールにザッド生存の情報が伝われば、彼女は全てを放り出してでもザッドの元に駆け付けるだろう。それでは、前魔王が生き延びている事が世界中に知れ渡ってもおかしくない

有栖と付き合いの長いフュールは、有栖が誤魔化したことを当然理解していた。その上で有栖が自分に言わないのは、それなりの理由があるからだ!という事は理解できているので、敢えて追求せずに流す事にしたようだ


「そうそう!ミクイさんが戻ったら転移魔法でベイの城に転移させておけば良いのよね?」

「そうだね。お願いするよ」

こうして有栖は地球の神【ガイア】からもらった魔法のホウキに乗り、後ろに優輝を乗せてアレクス城を後にした



【アルバート家】
「美味しいですの♪カルーアお姉さまの手作りケーキは最高ですの♬」

午後のアルバート家では、カルーアが作ったフルーツケーキをみんなで楽しんでいた

「サーシャママ元気になった!コハラコ嬉しいノ♪」

美味しそうにフルーツケーキ1人前を完食できたサーシャの回復した様子に、ずっと心配していたコハラコは喜んでいる

「ごめんなさいね。心配をさせちゃいましたの!今日の晩ご飯からはサーシャに……」

心優しきサーシャは、心配掛けた分、早速晩ご飯から料理を担当しようと言いかけたが…

「本当にサーシャさんは~困ったくらいに頑張り屋さんですね~明日までは~働かないでくださいね~晩ご飯作りや家事は~私たちがしますので~」
 

早くも今日から働こうとするサーシャを止めるエルデス。もちろん他の家事も分担してするから、サーシャには休むように!と言われた



【その日の夜】
エリスア様から言われた通りにサーシャと肌と肌のコミニュケーションを取るために、サーシャとアリスとヒイロは同じ部屋に
ヨシュアはエルデスと。
カルーアはコハラコと寝ることになった

「今夜もサーシャママと寝られないノ!」

今日も大好きなサーシャと寝れない事にハッキリと不満を言うコハラコ
カルーアとて、大好きなヒイロと今夜も寝られない事に不満があるのだが…その気持ちを押し殺して、駄々をこねるコハラコをなだめなければならなかった
(わたしだって、ヒイロと一緒に寝たいんだよぉ!!)

そんな中、昨夜は大好きなカルーアと一緒に寝られたうえに、今夜は大好きなヒイロと久しぶりに一緒に寝られるので、興奮冷めやらぬサーシャはヒイロに馬乗りになった

「んふふー!今日はお兄さまと一緒に寝られるだなんて、サーシャは興奮してますの♪」

「早くも元気みたいだなサーシャ…いきなり、そんなにはしゃいで大丈夫なのか?」

当然、サーシャの身体を心配しているヒイロだが…ヒイロと身体を絡め合う千載一遇のチャンスにジッとしてられないサーシャ

「当然ですの!コハラコちゃんにもカルーアお姉さまにも邪魔されず、お兄さまと素肌でイチャイチャ出来る機会なんて、今後いつ訪れるか?分かったもんじゃないですの!…それともお兄さまは、見た目が変わってしまったサーシャの身体には、もう興味を無くしてしまいましたの?」
 

「いや、そんな事はないぞ。でもな…」

(昨夜、やたらとエリスア様に身体中ペタペタ触られまくったのに致してないし、サーシャの小さい身体に大きめのパイは、やっぱり魅力的なんだよなぁ)

魅惑のワガママボディのエリスアとの触れ合いで刺激されても、我慢し続けたヒイロは、今夜エッチぃ事にオープンなサーシャとのコミニュケーションを、嫌がるつもりなど毛頭ありはしない!

「あのねぇ、2人とも…アタシも居るんだよぉ。病み上がりなのにぃ、エッチぃ事するのは良くないと思うよぉ?」

もちろんサーシャの身体を心配する気持ちもあるのだが…横で男女の営みをされては困ってしまうアリス

「むふふ!もちろんアリスお姉さまも一緒に可愛がってあげますの!ねぇ、お兄さま…サーシャの身体…抱いて欲しいですの…」

馬乗りの体制のまま、サーシャは上着を脱ぐとヒイロの逞しい胸板に、小さな身体に似合わない柔らかい2つの膨らみを擦り付けていた

「う、嬉しいんだが…浮気したらカルーアに殺されちまうよ!な、サーシャ?」

何とか肉体行為に及んでしまうのは、踏み留まろうとするヒイロ。だが…

「あら?お兄さまはカルーアお姉さまと、少しでも永く生きたいと思いませんの?素肌のコミニュケーションで、かなり寿命が伸びますのよ?」

「う、それは…」

ここ数日、色々な出来事があったし本来のヒイロの仕事もある。正直言ってあまりカルーアと、夜のコミニュケーションを取れなかったヒイロは色々と溜まっていた。そんな中でのサーシャの誘惑は彼の精神を激しく揺さぶっていた

「それと、サーシャと合体したら…離れた場所でお兄さまに何かあっても、探知魔法で居場所を突き止めスグに駆け付けれますのよ?」

「う、うーん……い。いや!と、取り敢えず、病み上がりだし今夜は素肌で触れ合って眠るだけにしよう!な?」

何とか理性を総動員して、肉体的合体を阻止したヒイロ。しかし、この選択を後悔する日が数日後にやって来るとは、この時の彼らに予想出来るハズもなかった



続く
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