162 / 170
化け物たちとの遭遇編
予期せぬ襲来!
しおりを挟む
【エルドラ山脈裏周りルート】
アリス、エリエス、エルデス、コハラコは裏から山脈の中腹を目指すルートを順調に進んでいた。もう少しで中腹に到達する頃だ
「サーシャとヨシュア…無事に帰ってくると良いなぁ…」
アリスは不安に襲われていた。今までのクエストでは当たり前のようにカルーアが居たので、Sランク認定されているカルーアが居ない事が、こんなに不安なのだと改めて気付かされているアリス
「大丈夫ですよ~ヨシュア様は~ただ強いだけじゃないですからね~キウ様から~たくさん教えられていますから~」
「サーシャママ…」
心配しているのはコハラコも同じだった
「もう少しで開けた場所に出れると、ロマーニャが言っていますわ。進みましょうアリスお姉様」
「中腹ポイントで~のんびり~待つとしましょ……ふはっ!?」
「どうしました?エルデスさん?」
エルデスがいつものダラダラ口調で話していたが、突然言葉が詰まり辺りをキョロキョロし始めた
「申し訳ありませ~ん。いつの間にか~魔物達に囲まれています~お気を付けてくだ…ふはっ!?」
「えぇ!!アタシの鼻は何も感じないよぉ?」
何かの気配を察知したエルデス。しかし、いつも頼りになるアリスの嗅覚は何も感じていなかったのだが…
【エルドラド領内との境(さかい)】
「此処に馬を縛っておきますの…」
目の前の足元には、今まで土だった部分からところどころ破損しているが、過去のエルドラド城下街内のタイル貼りのエリアへと変化している。サーシャは、その手前の大木にロープで馬を縛っている
「先に少し様子見してくるわ」
天使族とはいえサーシャは回復系と防御系がメインなので、ヨシュアは彼女を戦力とはカウントしていない
なので非戦闘員のサーシャが来る前に、自分が少し様子見しようと足を踏み入れた
「あの集落跡がミオランダという女と遭遇した場所か……とりあえず怪しい雰囲気とかは何も感じねーな…」
Sランクに認定されている、進化型超人類であるカルーアですら手玉に取ったミオランダ。最悪、彼女の襲来を予想して慎重になっているヨシュアだが、今のところ普通だった
「待たせてしまいましたの。馬は大木に繋いできました…のっ!?」
ところがサーシャがエルドラド領内に脚を踏み入れた瞬間、ヨシュアとサーシャはとんでもない悪寒に包まれた!
「サーシャっ!!」
ヨシュアは全身全霊のエネルギーをフル動員し、サーシャに体当たりする様に抱きつき一瞬で彼女を抱き抱えると、エルドラド領内の外へと飛び出した
「はぁ…はぁ…な、何だ?…今の強烈な悪寒はよ…一瞬で死を覚悟させられたぜ…」
「はひゅ…はひゅ…あ、ありがとうですの。サーシャも死んだ!と思いましたの…」
サーシャが脚を踏み入れた瞬間、エルドラド領内の空気は一変し2人は何者かの恐ろしすぎる視線を感じた
「戦ってもいねーが分かるぜ…その女…絶対戦っちゃ駄目な奴だぜ…ひょっとしたら…俺の親父より強いかもしれねー…」
「に、2度と此処には来たくないですの…」
視線のヌシに自分の父親である前魔王以上の強さを感じたヨシュア。心に恐怖という名のトラウマを刻まれたサーシャ
「たしか…カルーアを助ける為にハンマーで吹き飛ばした。って言ってたよな……ありゃ完全にお前の事も認定されてるぜ。絶対に2度と近付かない方が正解だぜ…」
遠い世界から感じたミオランダの視線。ソレはヨシュアとサーシャに死を感じさせる程のモノだった
【エルドラ山脈中腹手前】
合流予定ポイントである山脈の中腹まで、あと少しの所まで林道を進んできたアリス達
「危ないっ!!」
魔物に囲まれている事に気が付いたエルデスに、大砲で撃ち出される様にスライムが飛び掛かるように襲って来た!
が、超人類エリエスの超反応と超スピードが、スライムに飲み込まれる寸前のエルデスを間一髪救出する!
「なんでぇ!?アタシの鼻が全くとらえられなかったよぉ?」
獣人族であるアリスは、自分の嗅覚に自信があったのだが…今回はまるで察知出来なかった。予想外の出来事に呆気に取られていた時…
「うひゃあぁぁ、サーシャママぁ!」
大好きなサーシャと離れて行動しているので元気がなく、ひとり隊列の後方をトボトボ歩いていたコハラコは、背後から襲ってきたスライムに飲み込まれてしまう!
「半透明なスライム?そんなの、聞いた事ありませんわ!」
「あれは~エルダースライムだと思います~ほとんど打撃系の攻撃が効きませんが~熱に弱いです~彼らは無臭なうえに~周りの景色に同化する様に擬態するハズです~」
あくまで知識はあったが、エルダースライムを初見のエルデス
「んー、んー!」完全にスライムに飲まこまれたコハラコは言葉が言えない様だ
「コハラコちゃんを~急いで助けないと~消化されちゃうので~危険です~!」
「コハラコちゃん!…うわぁ!?」
助けに行こうとしたアリスにも、別のエルダースライムが飛び掛かる。カメレオンの様に姿を消し匂いもしないスライム
カルーアかサーシャが居れば早い段階で察知していただろうが…複数のエルダースライムに阻まれコハラコを助けられずにいる
「あぼっ……ごぼっ!やめ…くすぐったい!」
その間にスライムの中のコハラコの衣服が溶かされ、肌がかなり露出していた。コハラコは直接スライムに肌をまさぐられている。このままではコハラコがスライム食べられてしまうのは時間の問題だった……
続く
アリス、エリエス、エルデス、コハラコは裏から山脈の中腹を目指すルートを順調に進んでいた。もう少しで中腹に到達する頃だ
「サーシャとヨシュア…無事に帰ってくると良いなぁ…」
アリスは不安に襲われていた。今までのクエストでは当たり前のようにカルーアが居たので、Sランク認定されているカルーアが居ない事が、こんなに不安なのだと改めて気付かされているアリス
「大丈夫ですよ~ヨシュア様は~ただ強いだけじゃないですからね~キウ様から~たくさん教えられていますから~」
「サーシャママ…」
心配しているのはコハラコも同じだった
「もう少しで開けた場所に出れると、ロマーニャが言っていますわ。進みましょうアリスお姉様」
「中腹ポイントで~のんびり~待つとしましょ……ふはっ!?」
「どうしました?エルデスさん?」
エルデスがいつものダラダラ口調で話していたが、突然言葉が詰まり辺りをキョロキョロし始めた
「申し訳ありませ~ん。いつの間にか~魔物達に囲まれています~お気を付けてくだ…ふはっ!?」
「えぇ!!アタシの鼻は何も感じないよぉ?」
何かの気配を察知したエルデス。しかし、いつも頼りになるアリスの嗅覚は何も感じていなかったのだが…
【エルドラド領内との境(さかい)】
「此処に馬を縛っておきますの…」
目の前の足元には、今まで土だった部分からところどころ破損しているが、過去のエルドラド城下街内のタイル貼りのエリアへと変化している。サーシャは、その手前の大木にロープで馬を縛っている
「先に少し様子見してくるわ」
天使族とはいえサーシャは回復系と防御系がメインなので、ヨシュアは彼女を戦力とはカウントしていない
なので非戦闘員のサーシャが来る前に、自分が少し様子見しようと足を踏み入れた
「あの集落跡がミオランダという女と遭遇した場所か……とりあえず怪しい雰囲気とかは何も感じねーな…」
Sランクに認定されている、進化型超人類であるカルーアですら手玉に取ったミオランダ。最悪、彼女の襲来を予想して慎重になっているヨシュアだが、今のところ普通だった
「待たせてしまいましたの。馬は大木に繋いできました…のっ!?」
ところがサーシャがエルドラド領内に脚を踏み入れた瞬間、ヨシュアとサーシャはとんでもない悪寒に包まれた!
「サーシャっ!!」
ヨシュアは全身全霊のエネルギーをフル動員し、サーシャに体当たりする様に抱きつき一瞬で彼女を抱き抱えると、エルドラド領内の外へと飛び出した
「はぁ…はぁ…な、何だ?…今の強烈な悪寒はよ…一瞬で死を覚悟させられたぜ…」
「はひゅ…はひゅ…あ、ありがとうですの。サーシャも死んだ!と思いましたの…」
サーシャが脚を踏み入れた瞬間、エルドラド領内の空気は一変し2人は何者かの恐ろしすぎる視線を感じた
「戦ってもいねーが分かるぜ…その女…絶対戦っちゃ駄目な奴だぜ…ひょっとしたら…俺の親父より強いかもしれねー…」
「に、2度と此処には来たくないですの…」
視線のヌシに自分の父親である前魔王以上の強さを感じたヨシュア。心に恐怖という名のトラウマを刻まれたサーシャ
「たしか…カルーアを助ける為にハンマーで吹き飛ばした。って言ってたよな……ありゃ完全にお前の事も認定されてるぜ。絶対に2度と近付かない方が正解だぜ…」
遠い世界から感じたミオランダの視線。ソレはヨシュアとサーシャに死を感じさせる程のモノだった
【エルドラ山脈中腹手前】
合流予定ポイントである山脈の中腹まで、あと少しの所まで林道を進んできたアリス達
「危ないっ!!」
魔物に囲まれている事に気が付いたエルデスに、大砲で撃ち出される様にスライムが飛び掛かるように襲って来た!
が、超人類エリエスの超反応と超スピードが、スライムに飲み込まれる寸前のエルデスを間一髪救出する!
「なんでぇ!?アタシの鼻が全くとらえられなかったよぉ?」
獣人族であるアリスは、自分の嗅覚に自信があったのだが…今回はまるで察知出来なかった。予想外の出来事に呆気に取られていた時…
「うひゃあぁぁ、サーシャママぁ!」
大好きなサーシャと離れて行動しているので元気がなく、ひとり隊列の後方をトボトボ歩いていたコハラコは、背後から襲ってきたスライムに飲み込まれてしまう!
「半透明なスライム?そんなの、聞いた事ありませんわ!」
「あれは~エルダースライムだと思います~ほとんど打撃系の攻撃が効きませんが~熱に弱いです~彼らは無臭なうえに~周りの景色に同化する様に擬態するハズです~」
あくまで知識はあったが、エルダースライムを初見のエルデス
「んー、んー!」完全にスライムに飲まこまれたコハラコは言葉が言えない様だ
「コハラコちゃんを~急いで助けないと~消化されちゃうので~危険です~!」
「コハラコちゃん!…うわぁ!?」
助けに行こうとしたアリスにも、別のエルダースライムが飛び掛かる。カメレオンの様に姿を消し匂いもしないスライム
カルーアかサーシャが居れば早い段階で察知していただろうが…複数のエルダースライムに阻まれコハラコを助けられずにいる
「あぼっ……ごぼっ!やめ…くすぐったい!」
その間にスライムの中のコハラコの衣服が溶かされ、肌がかなり露出していた。コハラコは直接スライムに肌をまさぐられている。このままではコハラコがスライム食べられてしまうのは時間の問題だった……
続く
10
お気に入りに追加
321
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる