73 / 173
浮かれる亜沙美
しおりを挟む
【町内の公園】
「おーい太一!おっはよぉ♪」
12時に待ち合わせしていたのだが…チャンネル登録者5000人達成のご褒美に、太一に「週1で会って欲しい!」と頼んだ亜沙美は、今日を楽しみにしていたようだ。そして、今日はとなり町のショッピングモールに出掛ける約束をしていた
「お前が約束の時間より早く来てるなんて珍しいな。どうかしたのか?」
どうかしているのはハッキリ言って太一の方だ。なにしろ昨夜、立華家で梨香と一緒に風呂に入ってしまった時、それまで病弱だと思っていた梨香の身体だが…美しく立派に成長していた裸体を見せつけられ、家に帰ってからキカン棒を鎮めるのに大変だったのだ
しかも、その翌日に別の女(亜沙美)とデートする約束していたのだから「こんなんで良いのか俺?」と自問自答を繰り返していたようだ
「地元で一緒に出掛けてたら同級生に見られちゃうだろうから、となり町まで行こうって言ったじゃん!だからさ、早く行かないと時間が勿体ないよ!」
亜沙美は太一とのお出掛(デート)けにワクドキが収まらなかった。それだけ今日を楽しみにしていたのだ。そのせいで太一の様子がいつもと違う事に気付けなかったようだ
【ファミレス内】
まずはお昼を一緒に食べよう。と約束していたのでファミリーレストラン【ダイヤモンド ガスト】に入った2人
「ねぇねぇ太一は何を頼むの?」
「そ、そうだな…どうしようかな?」
「私は【ブラックペッパー ハンバーグ】のサラダセットにするね!太一は決まった」
「あー、じゃあ俺も同じのにするわ」
太一は昨夜見てしまった梨香の裸体を頭から消し去ることが出来なかったので、ファミレスのメニューを選ぶ事さえままならなかった
「なんだ…一緒の頼んじゃうの?太一が頼んだ物をつまみ食いさせてもらって別の味も楽しもうと思ったのにさ~」
「えーっと、ほら。亜沙美って少し辛党だろ?たまには、そんな亜沙美と同じ物を食べてみようかな~って…」
「(꒪˙꒳˙꒪ )どったの?あー、まさか急に私の事が気になりだしちゃったの?あはは。照れちゃうね、こりゃ(笑)」
浮かれている亜沙美は太一の苦し紛れの言い訳も、全く見抜くことが出来ずに舞い上がっていた
対象的な心境の2人は食事を終えると、ショッピングモールの中へ向かった
今まで引き籠もりガチだったし、それでもなくてもファッションにあまり興味の無かった亜沙美は、これから毎週のように太一と会う約束をしたので少しは見栄えを良くしたいと考えた
しかし今まで興味の無かった亜沙美の独断では、良い物を選べる自信が無いので、どの道良い物が選べなくても太一が選んだ物を身に付けるのなら「ソレで良し!」と考えたようだ
【カジュアルショッブ】
ブランド物など高いだけで全く興味の無い亜沙美は、名もないカジュアルショッブに太一を連れて入った
「ねぇ太一。もうすぐ暑くなるけどさ…どんな服が私に似合うと思う?選んでみてよ」
「(; ꒪ㅿ꒪)えっ!?俺に聞くのか?男物だって自信がないんだぞ。そんな俺に選ばせて良いのかよ?」
「(◍´꒳`◍)んふふ~♪1度 太一が選んでくれた服を着てみるのも悪くないかな?と思ってさ。それに人から「趣味悪くね?」とか指摘されても「太一が選んだ服だから」って言い訳出来るじゃん!」
「おいおい!俺のせいにする気かよ!…全くお前って奴はよ……これなんか良いかな?って思うけど…どうだ?」
太一は理解していなかった。口調では「太一のセンスが悪かったことにする」と聞こえるのだが…亜沙美の本意としては、「太一が選んでくれた服なら他人に何を言われても気にならないよ」という意味だということが…それでも、太一なりに一生懸命考えた服を提案した
「うん、分かった。それにするね!」
「おいおい、即答で良いのかよ?」
「良いんだってば♪」
亜沙美は太一が選んでくれた服がどんな悪趣味に見えるものであっても、最初から反対する気など毛頭なかったようだ
【竹取家】
2人はバスを降り自分たちの住む町に帰って来た。歩き疲れた亜沙美は太一を家にあげてアイスコーヒーを提供した。彼の好みの服を買った亜沙美はニコニコしていた
「あんまりチカラになれなくて悪かったよ」
「んーん、良いんだって!」
「梨香だったらセンスあるから良いの選んでくれたと思うんだけどな…」
「むっ!!」
またしても太一は悪気は無いが、要らんことを言ってしまった。亜沙美にとって今日のお出掛けは太一と2人きりだから楽しかったのだ
それなのに別の女の名前を出されて嬉しい女など居ないだろう。亜沙美は少し意地悪な事を口にした
「でもさ…梨香ちゃん。私と太一が、間違いとは言えラブホテル一緒に入った事がある!なんて聞いたら動揺しそうだよね(笑)」
「お、お前。梨香にあんまり過激な事は言わないでくれよ!変に思われちまうだろ?」
「んっふっふ♪私は別に構わないけど~」
「お、お前なー。マジで勘弁してくれよ~」
亜沙美は梨香くらいなら太一と仲が良いのを自慢したいくらいだった。しかし太一は昨夜の梨香の大胆な行動から、これ以上 梨香を刺激したくない。という気持ちだった
亜沙美と太一と梨香。3人の想いは見事なまでに絡まっていなかった
続く
「おーい太一!おっはよぉ♪」
12時に待ち合わせしていたのだが…チャンネル登録者5000人達成のご褒美に、太一に「週1で会って欲しい!」と頼んだ亜沙美は、今日を楽しみにしていたようだ。そして、今日はとなり町のショッピングモールに出掛ける約束をしていた
「お前が約束の時間より早く来てるなんて珍しいな。どうかしたのか?」
どうかしているのはハッキリ言って太一の方だ。なにしろ昨夜、立華家で梨香と一緒に風呂に入ってしまった時、それまで病弱だと思っていた梨香の身体だが…美しく立派に成長していた裸体を見せつけられ、家に帰ってからキカン棒を鎮めるのに大変だったのだ
しかも、その翌日に別の女(亜沙美)とデートする約束していたのだから「こんなんで良いのか俺?」と自問自答を繰り返していたようだ
「地元で一緒に出掛けてたら同級生に見られちゃうだろうから、となり町まで行こうって言ったじゃん!だからさ、早く行かないと時間が勿体ないよ!」
亜沙美は太一とのお出掛(デート)けにワクドキが収まらなかった。それだけ今日を楽しみにしていたのだ。そのせいで太一の様子がいつもと違う事に気付けなかったようだ
【ファミレス内】
まずはお昼を一緒に食べよう。と約束していたのでファミリーレストラン【ダイヤモンド ガスト】に入った2人
「ねぇねぇ太一は何を頼むの?」
「そ、そうだな…どうしようかな?」
「私は【ブラックペッパー ハンバーグ】のサラダセットにするね!太一は決まった」
「あー、じゃあ俺も同じのにするわ」
太一は昨夜見てしまった梨香の裸体を頭から消し去ることが出来なかったので、ファミレスのメニューを選ぶ事さえままならなかった
「なんだ…一緒の頼んじゃうの?太一が頼んだ物をつまみ食いさせてもらって別の味も楽しもうと思ったのにさ~」
「えーっと、ほら。亜沙美って少し辛党だろ?たまには、そんな亜沙美と同じ物を食べてみようかな~って…」
「(꒪˙꒳˙꒪ )どったの?あー、まさか急に私の事が気になりだしちゃったの?あはは。照れちゃうね、こりゃ(笑)」
浮かれている亜沙美は太一の苦し紛れの言い訳も、全く見抜くことが出来ずに舞い上がっていた
対象的な心境の2人は食事を終えると、ショッピングモールの中へ向かった
今まで引き籠もりガチだったし、それでもなくてもファッションにあまり興味の無かった亜沙美は、これから毎週のように太一と会う約束をしたので少しは見栄えを良くしたいと考えた
しかし今まで興味の無かった亜沙美の独断では、良い物を選べる自信が無いので、どの道良い物が選べなくても太一が選んだ物を身に付けるのなら「ソレで良し!」と考えたようだ
【カジュアルショッブ】
ブランド物など高いだけで全く興味の無い亜沙美は、名もないカジュアルショッブに太一を連れて入った
「ねぇ太一。もうすぐ暑くなるけどさ…どんな服が私に似合うと思う?選んでみてよ」
「(; ꒪ㅿ꒪)えっ!?俺に聞くのか?男物だって自信がないんだぞ。そんな俺に選ばせて良いのかよ?」
「(◍´꒳`◍)んふふ~♪1度 太一が選んでくれた服を着てみるのも悪くないかな?と思ってさ。それに人から「趣味悪くね?」とか指摘されても「太一が選んだ服だから」って言い訳出来るじゃん!」
「おいおい!俺のせいにする気かよ!…全くお前って奴はよ……これなんか良いかな?って思うけど…どうだ?」
太一は理解していなかった。口調では「太一のセンスが悪かったことにする」と聞こえるのだが…亜沙美の本意としては、「太一が選んでくれた服なら他人に何を言われても気にならないよ」という意味だということが…それでも、太一なりに一生懸命考えた服を提案した
「うん、分かった。それにするね!」
「おいおい、即答で良いのかよ?」
「良いんだってば♪」
亜沙美は太一が選んでくれた服がどんな悪趣味に見えるものであっても、最初から反対する気など毛頭なかったようだ
【竹取家】
2人はバスを降り自分たちの住む町に帰って来た。歩き疲れた亜沙美は太一を家にあげてアイスコーヒーを提供した。彼の好みの服を買った亜沙美はニコニコしていた
「あんまりチカラになれなくて悪かったよ」
「んーん、良いんだって!」
「梨香だったらセンスあるから良いの選んでくれたと思うんだけどな…」
「むっ!!」
またしても太一は悪気は無いが、要らんことを言ってしまった。亜沙美にとって今日のお出掛けは太一と2人きりだから楽しかったのだ
それなのに別の女の名前を出されて嬉しい女など居ないだろう。亜沙美は少し意地悪な事を口にした
「でもさ…梨香ちゃん。私と太一が、間違いとは言えラブホテル一緒に入った事がある!なんて聞いたら動揺しそうだよね(笑)」
「お、お前。梨香にあんまり過激な事は言わないでくれよ!変に思われちまうだろ?」
「んっふっふ♪私は別に構わないけど~」
「お、お前なー。マジで勘弁してくれよ~」
亜沙美は梨香くらいなら太一と仲が良いのを自慢したいくらいだった。しかし太一は昨夜の梨香の大胆な行動から、これ以上 梨香を刺激したくない。という気持ちだった
亜沙美と太一と梨香。3人の想いは見事なまでに絡まっていなかった
続く
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本
しましまのしっぽ
恋愛
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本です。
関西弁彼女の台本を標準語に変えたものもあります。ご了承ください
ご自由にお使いください。
イラストはノーコピーライトガールさんからお借りしました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる