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水も滴る良い亜沙美
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【鳥羽水族館】
「ふぃ~…やーっと着いたね」
「そうだな。行こうか」
特急電車に乗り鳥羽市までやって来た2人。三重県は南北に縦長の県であり、北側が商業関係が強くて人口も多い、逆に南側が人口は少ないが水産系と観光系が強い県と言えるだろう
「しかし、亜沙美が水族館を選んだのは何でなんだ?」
「デートの定番は映画館か?水族館でしょ?映画はお互いの趣味が合わないと、どちらかが退屈しちゃうだろうからさ。それに!映画館は1人でも行けるけど、水族館って1人では…まぁ行かないよね?…遠いし」
「なるほどな。じゃ、せっかく来たんだからゆっくり見て回るか…」
……………………………………………
「ふーん…色々な魚が居るんだね…チンアナゴ…えっ!?これ魚なんだ…こんな魚っぽくない形してるのにね。へぇ~…」
「海洋生物って海全体の1割も判明してない。って言うからな、取り敢えずでソコに分類されているだけかもな…」
「なるほどねぇ…おー!ジュゴンだ!これが人魚伝説になった。って言うジュゴンかぁ…うーん…」
「どう見ても…人魚に見間違えそうにない気がするよな。昔の人の感性って分からないな…」
ジュゴンは魚としては珍しいフォルムをしているが、それにしても人魚に見間違うのは難しいだろう。と思った2人
「へー、ふ~ん…形も様々だけど色模様も多種多様なんだねぇ…」
それからも2人は珍しい魚を見て回った
「( „❛ ֊ ❛„)んっ?な、何これ?…魚なの?」
「ここに解説プレートがあるぞ。ナニナニ…
リュウグウノツカイは全身が銀白色で、薄灰色から薄青色の線条が側線の上下に互い違いに並ぶ。背びれ・胸びれ・腹びれの鰭条は鮮やかな紅色を呈し、神秘的な姿をしていることから
「リュウグウノツカイ」という和名で呼ばれる。全長は3メートルほどであることが多いが、最大では8メートル、体重272kgに達した個体が報告されており、現生する硬骨魚類の中では現在のところ世界最長の種である。だってさ…」
「マジですか…コレを【竜宮の使い】に見える。って言うのなら、さっきのジュゴンが人魚に見えた。って話の方がよっぽど納得できるよね」
「海に潜ってる時に知らずに遭遇したら、どちらもビックリさせられそうだな」
平ペったくて縦長いその魚のフォルムから、名付けの理由が納得出来なかった亜沙美
「なぁイルカは知ってるだろ?」
「もちろん知ってるけど?」
「今、勝浦の水族館からピンクイルカが来ているって!もうすぐSHOWが始まるらしいぞ!見に行かないか?」
「何ソレ?ピンク色のイルカが居るんだ!太一、ソレはぜひ見に行かねば!」
亜沙美の性格を思えば、珍しいピンクイルカが来ている事を知れば必ず「見に行きたい」と言うと予想した太一。ピンクイルカを見る為に、外の大水槽の方に移動する2人
「まもなくピンクイルカSHOWが始まります。近くで見る人は、水飛沫が掛かりますのでレンタルの傘か合羽(かっぱ)をお使いください。それでは始まります!」
「わあああ!」
「パチパチパチ!」
「おおおおおおおお」
「太一!ほら、ちょうど始まるとこだよ!」
「何とかギリギリ間に合ったな…」
たった今、辿り着いたばかりの2人は司会のお姉さんの注意事項を聞けなかった…
「ねー!せっかくだから、もっと近くで見ようよ!ほらほら!」
「分かった、分かった。引っ張るなって!」
人見知りの亜沙美だが、幼なじみの太一にだけは気軽に接する事が出来ている。小さい頃からの付き合い故だろう
水槽の前に来た亜沙美は、子供のように目を光らせてピンクイルカの登場を待った。飼育員のお姉さんがフラフープの様な輪っかを掲(かか)げ笛を吹くと…
「バシャン!」
勢い良く水面から飛び跳ねたピンクイルカが、見事に輪っかくぐりを成功させた!
その後もSHOWは続き魅入っていた亜沙美は、すっかり上機嫌になっていた
「ん?なんだろ?」
亜沙美は一瞬ピンクイルカと目が合った。するとピンクイルカは亜沙美の方に近寄り、目の前で空中高く飛び亜沙美の目の前で水に潜った!
「きゃぁぁぁ!?」
ピンクイルカが水に潜る時、大きな水飛沫が発生し傘も合羽も持たない亜沙美は、大量の水をモロに被る事になってしまった!
……………………………………………
「大丈夫だったか?」
「うん、かなりビックリしたよ……ビショ濡れになっちゃったけどね…あはははは…」
ピンクイルカが起こした大きな水飛沫で、全身がビショ濡れになってしまった亜沙美
「∑(๑ºдº๑)うおっ!?亜沙美…透けてるぞ…」
「Σ( ˙꒳˙ )えっ!?…やだァ!」
「ま、待ってろ。タオル買ってくるから!」
水浸しになった亜沙美の服は…若干透けていたので慌てて足を閉じ、両手で身体を隠す亜沙美
太一が急遽買ったバスタオルで全身の水分を拭き取っているが、全身が濡れて服が透けているので太一は目のやり場に困っていた
続く
「ふぃ~…やーっと着いたね」
「そうだな。行こうか」
特急電車に乗り鳥羽市までやって来た2人。三重県は南北に縦長の県であり、北側が商業関係が強くて人口も多い、逆に南側が人口は少ないが水産系と観光系が強い県と言えるだろう
「しかし、亜沙美が水族館を選んだのは何でなんだ?」
「デートの定番は映画館か?水族館でしょ?映画はお互いの趣味が合わないと、どちらかが退屈しちゃうだろうからさ。それに!映画館は1人でも行けるけど、水族館って1人では…まぁ行かないよね?…遠いし」
「なるほどな。じゃ、せっかく来たんだからゆっくり見て回るか…」
……………………………………………
「ふーん…色々な魚が居るんだね…チンアナゴ…えっ!?これ魚なんだ…こんな魚っぽくない形してるのにね。へぇ~…」
「海洋生物って海全体の1割も判明してない。って言うからな、取り敢えずでソコに分類されているだけかもな…」
「なるほどねぇ…おー!ジュゴンだ!これが人魚伝説になった。って言うジュゴンかぁ…うーん…」
「どう見ても…人魚に見間違えそうにない気がするよな。昔の人の感性って分からないな…」
ジュゴンは魚としては珍しいフォルムをしているが、それにしても人魚に見間違うのは難しいだろう。と思った2人
「へー、ふ~ん…形も様々だけど色模様も多種多様なんだねぇ…」
それからも2人は珍しい魚を見て回った
「( „❛ ֊ ❛„)んっ?な、何これ?…魚なの?」
「ここに解説プレートがあるぞ。ナニナニ…
リュウグウノツカイは全身が銀白色で、薄灰色から薄青色の線条が側線の上下に互い違いに並ぶ。背びれ・胸びれ・腹びれの鰭条は鮮やかな紅色を呈し、神秘的な姿をしていることから
「リュウグウノツカイ」という和名で呼ばれる。全長は3メートルほどであることが多いが、最大では8メートル、体重272kgに達した個体が報告されており、現生する硬骨魚類の中では現在のところ世界最長の種である。だってさ…」
「マジですか…コレを【竜宮の使い】に見える。って言うのなら、さっきのジュゴンが人魚に見えた。って話の方がよっぽど納得できるよね」
「海に潜ってる時に知らずに遭遇したら、どちらもビックリさせられそうだな」
平ペったくて縦長いその魚のフォルムから、名付けの理由が納得出来なかった亜沙美
「なぁイルカは知ってるだろ?」
「もちろん知ってるけど?」
「今、勝浦の水族館からピンクイルカが来ているって!もうすぐSHOWが始まるらしいぞ!見に行かないか?」
「何ソレ?ピンク色のイルカが居るんだ!太一、ソレはぜひ見に行かねば!」
亜沙美の性格を思えば、珍しいピンクイルカが来ている事を知れば必ず「見に行きたい」と言うと予想した太一。ピンクイルカを見る為に、外の大水槽の方に移動する2人
「まもなくピンクイルカSHOWが始まります。近くで見る人は、水飛沫が掛かりますのでレンタルの傘か合羽(かっぱ)をお使いください。それでは始まります!」
「わあああ!」
「パチパチパチ!」
「おおおおおおおお」
「太一!ほら、ちょうど始まるとこだよ!」
「何とかギリギリ間に合ったな…」
たった今、辿り着いたばかりの2人は司会のお姉さんの注意事項を聞けなかった…
「ねー!せっかくだから、もっと近くで見ようよ!ほらほら!」
「分かった、分かった。引っ張るなって!」
人見知りの亜沙美だが、幼なじみの太一にだけは気軽に接する事が出来ている。小さい頃からの付き合い故だろう
水槽の前に来た亜沙美は、子供のように目を光らせてピンクイルカの登場を待った。飼育員のお姉さんがフラフープの様な輪っかを掲(かか)げ笛を吹くと…
「バシャン!」
勢い良く水面から飛び跳ねたピンクイルカが、見事に輪っかくぐりを成功させた!
その後もSHOWは続き魅入っていた亜沙美は、すっかり上機嫌になっていた
「ん?なんだろ?」
亜沙美は一瞬ピンクイルカと目が合った。するとピンクイルカは亜沙美の方に近寄り、目の前で空中高く飛び亜沙美の目の前で水に潜った!
「きゃぁぁぁ!?」
ピンクイルカが水に潜る時、大きな水飛沫が発生し傘も合羽も持たない亜沙美は、大量の水をモロに被る事になってしまった!
……………………………………………
「大丈夫だったか?」
「うん、かなりビックリしたよ……ビショ濡れになっちゃったけどね…あはははは…」
ピンクイルカが起こした大きな水飛沫で、全身がビショ濡れになってしまった亜沙美
「∑(๑ºдº๑)うおっ!?亜沙美…透けてるぞ…」
「Σ( ˙꒳˙ )えっ!?…やだァ!」
「ま、待ってろ。タオル買ってくるから!」
水浸しになった亜沙美の服は…若干透けていたので慌てて足を閉じ、両手で身体を隠す亜沙美
太一が急遽買ったバスタオルで全身の水分を拭き取っているが、全身が濡れて服が透けているので太一は目のやり場に困っていた
続く
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