青少年殺人犯

ショー・ケン

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青少年殺人犯

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ある場所で青少年による青少年の殺人が行われた。目撃情報が多いのに、犯人は中々捕まらず3人が殺され3か月がすぎた。

犯人の見た目は、青の短パン、半袖、姿勢をかがめていて、常に風船を持っているという少年らしい。

警察「このままじゃらちがあかない、捜査の視野をひろげよう、やっかいだな、少年犯罪でこれほど強力だなんて……日に日に被害者はふえていく」
 やがて一つの過去の事件について関連をしらべていたB刑事が、ふといくつかの事件を調べていたが、一つの資料をじっとみていた。
B刑事「A区未成年リンチ殺人」
同僚「ああ、これひどかったですよねえ、でもこんな有名な殺人、粗は見つからないんじゃ?星はもっとわかりづらいところに……」
「どういう事件だ?」
「ああ、Bさん知らないか、越してきたばかりだもんね、少年たちがいじめのすえにある少年をリンチで嬲り殺してしまったらしいんですよ」
 この刑事、敏腕でしられ、資料をいくつも調べ、調査のすえに、ある仮説をたてた。
「少年に化けているものがいる……」
 刑事Bはなんともありきたりな仮説をたて、徐々に物証をそろえていった。衣服、犯人が敢えて姿を見せている説。犯人の年齢の引き上げ。彼は敏腕でしられ、この部署に異動して以来、初めての事件だった。その間ぴたりと殺人はとまっていた。

 ほどなくして犯人はつかまった。なんと犯人は、件の青少年による殺人事件の被害者の父親だった。彼が変装し、夜な夜な不良少年を殺害していたそうだ。その後牢屋にはいった犯人の言葉いわく。
「未成年の犯罪が軽すぎる、このことを世の中につたえたかった、だから子供たちを殺した、息子はいじめられた末に殺された、その未練を晴らすものはだれもいなかった」
 そう言っているそうだ。
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