「Ｒ-18」異世界で花の乙女になった少女 ～侯爵夫人への階段を昇る～

異世界での一歩

閑話 椿の君

　神官長補佐が神官長の姿を求め、歴代聖女の肖像画が安直されてる、聖女の間に立ち入る。

そこに、補佐が求める姿は見つける事は出来なかった。
補佐が迷う事なく、肖像画の裏に有る紐を引くと、部屋の隅に有る本棚が動き、隠し扉が現れる。

補佐が部屋の中に進むと、初老の神官が一枚の絵画の前に立っていた。

「お探し、しました」
「君か、又、問題が起きたのかな」
「ご相談したい事が有ります」
「………………　私は、もう疲れてしまったよ」
初老の神官は、一枚の裸婦画を見詰める。
この隠し部屋は、歴代聖女の等身大の裸婦画と、閨の様子が描かれた絵画が安直されている。


「聖女、キャメリア様ですね」
神官長が見詰めていた、裸婦画の聖女の名を告げる。
「聖女キャメリア、私の椿の君だよ」

聖女キャメリアは、あどけない少女の笑顔と豊満な肢体で、淫らなポーズをして描かれている絵画とは別に、複数の男達に貪られ、蜜壺とアナルにぺニスを挿入されている絵画も飾られている。

彼女は歴代の聖女の中でも、閨事を尊び、慈悲の心で、男達を迎えていた事で有名だ。

　私も、彼女の文献を読んだ事がある。貴族の家に産まれながら、家が没落してしまい、吉原という場所に引っ越したそうだ。

歴代聖女の中には、吉原出身の方が数名いるはずだ。
異世界の聖女が生誕しやすい、聖地なのだろう。
神官の、憧れやの地だな。

彼女は家族を支える為に、花魁という職業に付いていたと記載されている。

天国に導く仕事らしい。さすが聖女様だ。

しかし、職業女性とは、苦労なさったのだろう。

「当代の聖女様の絵画も、あと少しで此方に飾られるのでしょうね」
「当代の聖女様は、未だに名前を教えて下さらない。魔力測定にも行かないと、告げられたそうです」

可哀想な人だ、聖女召喚は最大の栄誉なのに。
更に、独身の高位神官は聖女の閨の相手に選ばれるチャンスさえある。
この人、結構粘って、結婚しなかたらしいし。

「私に、何か用事が会ったのでは？」
「はい、実は、手に終えないのです」
「又、花の乙女達ですね」

神殿の早めの夕食が、終わり、親から解放された少女達が、最も活動する時間。

彼女達は問題を、お越しまくる。



神官長と補佐は、ため息を吐いて隠し部屋から出ていく。






　「聖女様はどんなお仕事をなさっていたんですか？」
『あちきで、ござんすか？あちきは、天国に導く仕事で、ござんすよ』
「さすが、聖女」
『クスクス……クスクス』
少女が艶やかに笑う。