侯爵家の当主になります～王族に仕返しするよ～

女侯爵になります。

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　貴族家としては小さな食堂に置かれている丸い食卓。
食卓のうえには薄味の野菜のスープと焼きたてのパンとオムレツ。

ここは王都にあるテアルスティア侯爵家の家族だけが使う食堂。


彼等は最近食堂を変えたのだ。

今まで使っていた食堂は広過ぎた。
長方形の長く豪華な食卓は家族の心を繋ぐには大き過ぎたようにおもえる。

もっと身近に感じたかった。

適度な大きさの丸い食卓は自然に会話が始まる。

話す内容は、城の派閥、財政、貿易など殺伐としているが別に構わない。

距離を縮める事が大切だから。

失った時間より、明日を大切にしたい。

できる事なら、サイラスお兄様もいつか・・・・。

だから一脚だけ、一脚だけ、主が決まっていない椅子を置いている。

彼も、私達にとって宝なのだから。





そんな中、彼は新たな住人として現れた。

新しい椅子が一つ置かれる。

彼はどのループでも、ヴァジールお兄様と一緒にいた人。

そして彼が告げるの「狐がりを始めよう」

狐を穴から追い出すのね。

彼の名はキース
テアルスティア家の縁戚であり、暗躍を担当する家の出身。
アルバニア死亡時、死を告げる使徒と呼ばれる青年。