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力戦奮闘
違和感
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「ちょ、ちょっと待て。今実験してただけで変な意味はないぞ。」
俺はリルにそう伝えるが、リルはジリジリと後ろに下がっている。
「アキーエに報告。マルコイの言い訳つき。」
くっ!
こいつは完全にアキーエの味方だ!
誤解を解くにしても、こいつでは埒があかない。
「わかったリル。いい物をやろう。俺が作った剣だ。それに拠点に戻ったら、正人たちの故郷にある日本刀という剣を作ろうと思ってるんだ。それもリルにやるぞ。」
「くっ!マルコイからの賄賂の提案‥魅力的‥でもアキーエ大事‥」
リルはアキーエを探すために走り去った。
くっ‥‥
よし。
会場から抜け出すとするか‥
会場の窓から外に出ると涼しい風が吹いていた。
ミミウの料理を作るのに結構汗をかいたからな。
まあ汗だけではなく、血も涙も流したが‥
少し身体を冷やすために歩く。
「いい風が吹いてますな。」
男が声をかけてきた。
先客がいるのは知っていたが、知らない人だったので特別声はかけなかったのだが失礼だったかな。
「そうですね。とても心地よいですね。」
俺は返事を返す。
「しかしあなた方はお強いですね。まさかあの数のモンスターを倒すとは思いませんでした。」
倒すとは思いませんでした?
「いや、おかげでこの国の窮地を救っていただきました。誠にありがとうございます。」
なんだ?
こいつの言葉に腹が立つな‥
「ふむふむ。なるほど‥そうですか‥あなたは素晴らしい魂をお持ちだ。あなたなら納得だ。」
何を言ってるんだこいつは?
「私の名前はシエブラ。あなたとはまたどこかで会えるでしょう。その時はよろしくお願いいたします。」
シエブラはそのまま会場の中に入っていった。
少し気になったので、会場の中に戻り姿を探すが見当たらなくなっていた。
なんだあいつは‥
言葉の一つ一つに苛立ちを感じた。
言葉が俺の中に入り込もうとしている感じだった‥
シエブラか‥
「アキーエ、あそこ」
ひっ!
「あら?マルコイ。こんな所にいたんだ。ちょっと聞きたい事があるんだけど?」
しまった!
俺とした事が、時間を稼ぐために外に出たのに中に戻ってしまった!
逃げ道を探す。
前にはリルとアキーエ。
ならば後ろならっ!
「マルコイ殿!男なら逃げてはいかんですぞ!」
な、なにぃ!
後ろにアレカンドロだと!?
まさかアキーエがリルカンドロコンビを仲間にしてるとは‥
しょうがない‥
俺はその場で正座をする。
「いや、違うんだ。実は新しいスキルを統合したから、その実験をしていただけなんだよ。」
「ふ~ん。ところでマルコイ。わたしまだ何も言ってないんだけど、なんでいきなり正座をするわけ?リルに実験って聞いたから、危ない事したら駄目だって思って探してたんだけど。何かやましい事があるから正座をしたんでしょ?」
な、何だと!?
俺とした事が下手こいただと!
「なんで正座をしているのか、やましい事が何なのか教えてもらおうかしら?」
う~ん‥
詰め寄ってくるアキーエも可愛いなぁ‥
だが今はそんな事を考えている場合ではない‥
何とかしてこの場から生きて帰らねば‥
俺は考える‥
唸れ俺の知力よ!
下半身に力を込めて、正座の状態から一気に立ち上がる。
「じ、実験の続きがあるから!」
俺はその場で勢いよく反転して駆け出す。
アキーエよりもアレカンドロの方がまだ抜ける可能性がある!
リルを見ると既に抜剣している。
なんでだ!?
お前は俺を斬るつもりか!
だがアレカンドロなら‥
アレカンドロに目を向けると、何故か正座をしている。
そして正座から一気に立ち上がる。
「ほほう!これはなかなか訓練になりますな!流石マルコイ殿だ!」
チャンス!
流石アレカンドロ!
頭の中身が他とは違う!
仕切りに頷いている、アレカンドロの横をすり抜け窓に向かう。
あと一歩!
その時、突然腕を掴まれる。
なっ!
まさか誰か追いついたのか!
「マルコイさん!コカトリス以外のお肉も食べたいですぅ!」
なんだとっ!
ミミウだとっ!
そのまま物凄い力で連行されそうになる。
掴まれた腕を動かそうとしてみるが全く動かない‥
「ミミウ!マルコイってまだまだたくさん料理を作れるみたいだから、お腹いっぱい作ってもらいなさい。」
「はいですぅ!」
あ、そんな感じの罰を受けるわけですか‥
俺は諦めて鉄鍋を振る覚悟をするのだった‥
-------------------------------------------
近況にも書いてますが、ブログ始めました。
遊びに来ていただけたら嬉しいです!修正している本編や、書いている時に考えてた事などを載せてます!
https://ogicon3777.com
俺はリルにそう伝えるが、リルはジリジリと後ろに下がっている。
「アキーエに報告。マルコイの言い訳つき。」
くっ!
こいつは完全にアキーエの味方だ!
誤解を解くにしても、こいつでは埒があかない。
「わかったリル。いい物をやろう。俺が作った剣だ。それに拠点に戻ったら、正人たちの故郷にある日本刀という剣を作ろうと思ってるんだ。それもリルにやるぞ。」
「くっ!マルコイからの賄賂の提案‥魅力的‥でもアキーエ大事‥」
リルはアキーエを探すために走り去った。
くっ‥‥
よし。
会場から抜け出すとするか‥
会場の窓から外に出ると涼しい風が吹いていた。
ミミウの料理を作るのに結構汗をかいたからな。
まあ汗だけではなく、血も涙も流したが‥
少し身体を冷やすために歩く。
「いい風が吹いてますな。」
男が声をかけてきた。
先客がいるのは知っていたが、知らない人だったので特別声はかけなかったのだが失礼だったかな。
「そうですね。とても心地よいですね。」
俺は返事を返す。
「しかしあなた方はお強いですね。まさかあの数のモンスターを倒すとは思いませんでした。」
倒すとは思いませんでした?
「いや、おかげでこの国の窮地を救っていただきました。誠にありがとうございます。」
なんだ?
こいつの言葉に腹が立つな‥
「ふむふむ。なるほど‥そうですか‥あなたは素晴らしい魂をお持ちだ。あなたなら納得だ。」
何を言ってるんだこいつは?
「私の名前はシエブラ。あなたとはまたどこかで会えるでしょう。その時はよろしくお願いいたします。」
シエブラはそのまま会場の中に入っていった。
少し気になったので、会場の中に戻り姿を探すが見当たらなくなっていた。
なんだあいつは‥
言葉の一つ一つに苛立ちを感じた。
言葉が俺の中に入り込もうとしている感じだった‥
シエブラか‥
「アキーエ、あそこ」
ひっ!
「あら?マルコイ。こんな所にいたんだ。ちょっと聞きたい事があるんだけど?」
しまった!
俺とした事が、時間を稼ぐために外に出たのに中に戻ってしまった!
逃げ道を探す。
前にはリルとアキーエ。
ならば後ろならっ!
「マルコイ殿!男なら逃げてはいかんですぞ!」
な、なにぃ!
後ろにアレカンドロだと!?
まさかアキーエがリルカンドロコンビを仲間にしてるとは‥
しょうがない‥
俺はその場で正座をする。
「いや、違うんだ。実は新しいスキルを統合したから、その実験をしていただけなんだよ。」
「ふ~ん。ところでマルコイ。わたしまだ何も言ってないんだけど、なんでいきなり正座をするわけ?リルに実験って聞いたから、危ない事したら駄目だって思って探してたんだけど。何かやましい事があるから正座をしたんでしょ?」
な、何だと!?
俺とした事が下手こいただと!
「なんで正座をしているのか、やましい事が何なのか教えてもらおうかしら?」
う~ん‥
詰め寄ってくるアキーエも可愛いなぁ‥
だが今はそんな事を考えている場合ではない‥
何とかしてこの場から生きて帰らねば‥
俺は考える‥
唸れ俺の知力よ!
下半身に力を込めて、正座の状態から一気に立ち上がる。
「じ、実験の続きがあるから!」
俺はその場で勢いよく反転して駆け出す。
アキーエよりもアレカンドロの方がまだ抜ける可能性がある!
リルを見ると既に抜剣している。
なんでだ!?
お前は俺を斬るつもりか!
だがアレカンドロなら‥
アレカンドロに目を向けると、何故か正座をしている。
そして正座から一気に立ち上がる。
「ほほう!これはなかなか訓練になりますな!流石マルコイ殿だ!」
チャンス!
流石アレカンドロ!
頭の中身が他とは違う!
仕切りに頷いている、アレカンドロの横をすり抜け窓に向かう。
あと一歩!
その時、突然腕を掴まれる。
なっ!
まさか誰か追いついたのか!
「マルコイさん!コカトリス以外のお肉も食べたいですぅ!」
なんだとっ!
ミミウだとっ!
そのまま物凄い力で連行されそうになる。
掴まれた腕を動かそうとしてみるが全く動かない‥
「ミミウ!マルコイってまだまだたくさん料理を作れるみたいだから、お腹いっぱい作ってもらいなさい。」
「はいですぅ!」
あ、そんな感じの罰を受けるわけですか‥
俺は諦めて鉄鍋を振る覚悟をするのだった‥
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