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力戦奮闘
討伐依頼
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「それじゃあ今の状況を説明するわ。」
わたしたち全員が中に入ったのを確認してイザベラさんは話し出した。
「ドワーフの国、トールルズで異変が起きてたのはみんな知ってるわよね。首都にいるBランク以上の冒険者には伝えていたと思うけど。」
確かトールルズの周辺でモンスターが見当たらないってやつよね。
ゴブリンまで見当たらなくなれば、流石におかしいと思う。
「そして先日その状況が急変したわ。トールルズの首都プリカが高ランクモンスターに襲撃されたわ。突然ね。」
「なっ!それでプリカは大丈夫じゃったのか!?」
ドワーフの男性が声を上げる。
この人は初めて見る人だ。
「焦らないでボヤン。心配しなくても大丈夫。貴方もわかってるでしょ、プリカが簡単に落ちないことは。」
「そ、それはわかっとる。」
「ええ。プリカはドワーフたちが技術の粋を集めた城塞都市よ。いくら高ランクモンスター達が束になってやってきても、そうそう落ちはしないわ。でも楽観視もできない。遅かれ早かれその時はくるもの。」
「なるほど。ならば我らが呼ばれたのは、その高ランクモンスターを外から討伐するわけだな。」
深い紫色の髪を、マッシュルームカットにしている人がイザベラさんの言葉の続きを言った。
この人も初めて見る顔だわ。
いや‥‥‥‥どこかで見たかしら‥?
気のせいね。
「そう。それでロッタスにいるBランク以上の冒険者を招集させてもらったの。」
「なるほどな。それについては承知した。しかしその小娘どもはなんだ?まさかこやつらがBランク以上などと言わんよな?」
ドワーフのおじさんがこっちを見ながらそう言っている。
え?
わたしたちの事じゃないわよね‥
「その大女はまだしも他は小娘どもに小僧もおる。まさかこやつらも戦場に連れて行く気か?」
あ、わたしたちの事だった。
「彼女達の実力なら問題ないわ。多分実力的にはSいや、それ以外かもね。」
「はっ!笑わせよる!その小娘共がワシより強いと言うのか?」
あ、笑われてる。
「あのね、わたした‥」
「彼女達は強い。それこそあんたよりな。俺が保証する。」
「ほうお主ピルツとか言ったな。Bランクだったか。お主如きが言うたところでのう。」
「だったら俺ならいいか。」
そう言って後ろから出てきたのは‥
「バラックスさん!」
「ようアキーエ。俺もAランクだからな。呼ばれちまったよ。今回はマルコイはいないみたいだな。まあ別にアキーエやミミウの嬢ちゃんがいれば問題ないわな。」
「ほう、バラックス。お主も認めるという事か?こんな小娘がな‥しかし自分の目で見とらんからおいそれと信じる事もできんが‥うごっ!」
「うるさい‥アキーエバカにするな‥」
リルがいきなりドワーフ頭を剣を鞘に入れたまま殴った。
「な、何をするお主!」
「うるさいヒゲ‥アキーエはつよい。よけいなおせわだ。」
「な、なんじゃと!し、しかし‥」
「わからないやつ‥」
リルはそう言うと、その場からドワーフの背後に回り込んだ。
「なっ!はやっ!ど、どこに?」
「うしろだヒゲ。」
「うおっ!なんじゃと!い、いつの間に‥」
「アキーエはいまの見えてた。お前見えない。これでわかったか?」
「ぬ、ぬぅ‥」
確かにリルは凄く速い。
目で追うのがやっとだ。
でも目で追える。
見失うほどではない。
「リルが教えてやったから、ヒゲは死なずにすんだ。よかったな。」
「ど、どう言う事じゃ?」
「リルじゃなくて、アキーエおこらせたらヒゲは燃やされてこの世にはいなかった。リルに感謝しろ。」
「そ、それほどまでに‥」
リル‥?
「そうだな。爆殺女神にちょっかい出して命があるんだ。リルちゃんに感謝するんだな。」
バラックスさんまで‥
「なっ!その娘‥いやその人が爆殺女神であったのか!そ、それは申し訳なかった。」
ドワーフのおじさんが頭を下げた。
えっと‥
わたしってどんな扱いになってるのかしら‥?
わたしたち全員が中に入ったのを確認してイザベラさんは話し出した。
「ドワーフの国、トールルズで異変が起きてたのはみんな知ってるわよね。首都にいるBランク以上の冒険者には伝えていたと思うけど。」
確かトールルズの周辺でモンスターが見当たらないってやつよね。
ゴブリンまで見当たらなくなれば、流石におかしいと思う。
「そして先日その状況が急変したわ。トールルズの首都プリカが高ランクモンスターに襲撃されたわ。突然ね。」
「なっ!それでプリカは大丈夫じゃったのか!?」
ドワーフの男性が声を上げる。
この人は初めて見る人だ。
「焦らないでボヤン。心配しなくても大丈夫。貴方もわかってるでしょ、プリカが簡単に落ちないことは。」
「そ、それはわかっとる。」
「ええ。プリカはドワーフたちが技術の粋を集めた城塞都市よ。いくら高ランクモンスター達が束になってやってきても、そうそう落ちはしないわ。でも楽観視もできない。遅かれ早かれその時はくるもの。」
「なるほど。ならば我らが呼ばれたのは、その高ランクモンスターを外から討伐するわけだな。」
深い紫色の髪を、マッシュルームカットにしている人がイザベラさんの言葉の続きを言った。
この人も初めて見る顔だわ。
いや‥‥‥‥どこかで見たかしら‥?
気のせいね。
「そう。それでロッタスにいるBランク以上の冒険者を招集させてもらったの。」
「なるほどな。それについては承知した。しかしその小娘どもはなんだ?まさかこやつらがBランク以上などと言わんよな?」
ドワーフのおじさんがこっちを見ながらそう言っている。
え?
わたしたちの事じゃないわよね‥
「その大女はまだしも他は小娘どもに小僧もおる。まさかこやつらも戦場に連れて行く気か?」
あ、わたしたちの事だった。
「彼女達の実力なら問題ないわ。多分実力的にはSいや、それ以外かもね。」
「はっ!笑わせよる!その小娘共がワシより強いと言うのか?」
あ、笑われてる。
「あのね、わたした‥」
「彼女達は強い。それこそあんたよりな。俺が保証する。」
「ほうお主ピルツとか言ったな。Bランクだったか。お主如きが言うたところでのう。」
「だったら俺ならいいか。」
そう言って後ろから出てきたのは‥
「バラックスさん!」
「ようアキーエ。俺もAランクだからな。呼ばれちまったよ。今回はマルコイはいないみたいだな。まあ別にアキーエやミミウの嬢ちゃんがいれば問題ないわな。」
「ほう、バラックス。お主も認めるという事か?こんな小娘がな‥しかし自分の目で見とらんからおいそれと信じる事もできんが‥うごっ!」
「うるさい‥アキーエバカにするな‥」
リルがいきなりドワーフ頭を剣を鞘に入れたまま殴った。
「な、何をするお主!」
「うるさいヒゲ‥アキーエはつよい。よけいなおせわだ。」
「な、なんじゃと!し、しかし‥」
「わからないやつ‥」
リルはそう言うと、その場からドワーフの背後に回り込んだ。
「なっ!はやっ!ど、どこに?」
「うしろだヒゲ。」
「うおっ!なんじゃと!い、いつの間に‥」
「アキーエはいまの見えてた。お前見えない。これでわかったか?」
「ぬ、ぬぅ‥」
確かにリルは凄く速い。
目で追うのがやっとだ。
でも目で追える。
見失うほどではない。
「リルが教えてやったから、ヒゲは死なずにすんだ。よかったな。」
「ど、どう言う事じゃ?」
「リルじゃなくて、アキーエおこらせたらヒゲは燃やされてこの世にはいなかった。リルに感謝しろ。」
「そ、それほどまでに‥」
リル‥?
「そうだな。爆殺女神にちょっかい出して命があるんだ。リルちゃんに感謝するんだな。」
バラックスさんまで‥
「なっ!その娘‥いやその人が爆殺女神であったのか!そ、それは申し訳なかった。」
ドワーフのおじさんが頭を下げた。
えっと‥
わたしってどんな扱いになってるのかしら‥?
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