上 下
595 / 953
魔王の影

羊料理

しおりを挟む
羊料理か‥

思いつくのはラムチョップくらいだけど‥?

それだといくらなんでも当たり前すぎるし、羊肉を焼くだけの料理に飽きたって言っているしなぁ。

他に何の料理があるかな‥

はっ!

俺は周囲を伺う。

そして‥

キラキラした目をしているミミウと目が合った。

「マルコイさん!今日はどんな美味しい料理を作るですか?」

朝から俺が美味しそうな匂いがすると行っていたが、ま、まさか本当にこれを予測していたと言うのか‥?

それはすでに読心ではなく、予知能力なのではないだろうか‥

お、恐ろしい娘っ!


と、とりあえず思いついた料理を作っていくとしよう。

羊肉の料理といえば、ラムチョップ以外でインパクトがあって量がたくさん食べれるものといえば‥

ケバブかな。

ケバブは香辛料などを羊肉に漬け込み、下味を付けた肉を大まかにスライスして積み重ね、垂直の串に刺し、あぶり焼きにしてから外側の焼き上がった層を切りながら食べるやつだ。

ピタパンを作って中に入れても美味しいだろうな。

見た目も面白いし、ミミウも喜ぶだろ。

あとは‥

羊なら羊腸を使ってソーセージを作ればいいな。

中に入れる肉は羊肉にしておけばいいし、一度ボイルしておけば少し時間が経っても食べれるだろ。

「それじゃあ簡単なやつになりますけど、いくつか作らさせてもらいます。」

「おお!誠か。それではさっそく頼むぞ。」


俺は案内されて城の厨房に行く。

何故かミミウさんも一緒である。

ミミウさんは食べる人だからついてこなくて良さそうな気がするけど‥

「ミミウは出来立てを食べたいですぅ!」

うむ、なるほど。
聞く前に答えるのは相変わらずだけど、何の能力なんだろうか‥
食事限定の特化した能力に、上限がないのが少し怖い気がする‥


ケバブをかなり大きなサイズで作り上から吊るす

【ディバイズメイキング】でケバブの芯や移動する滑車などを作り、【アルケミストメーカー】で火おこしの魔道具の出力を上げて外から炙る。

ふっ。
俺のスキル【模倣】があればこんな事もできるのだ!

街の便利屋さんみたいだな‥

「へぇ‥これやったら屋台に出しても売れるやろうね!少し変わってるけど、人目を引いて面白いと思うで!」

!!?

俺はこの場で聞くはずのない声を聞いて飛び上がってしまった。

「キ、キリーエ?な、なんでキリーエがここにいるんだ?」

「ん?城に用事があったさかい来たんや。ほんまは別の日でもよかったんやけど、今日来るべきやと思ってね。」

こっちにも恐ろしい娘がいらっしゃいました‥
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

愚かな父にサヨナラと《完結》

アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」 父の言葉は最後の一線を越えてしまった。 その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・ 悲劇の本当の始まりはもっと昔から。 言えることはただひとつ 私の幸せに貴方はいりません ✈他社にも同時公開

全校転移!異能で異世界を巡る!?

小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。 目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。 周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。 取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。 「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」 取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。 そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します

有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。 妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。 さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。 そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。 そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。 現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!

「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。

桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。 「不細工なお前とは婚約破棄したい」 この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。 ※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。 ※1回の投稿文字数は少な目です。 ※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。 表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。 ❇❇❇❇❇❇❇❇❇ 2024年10月追記 お読みいただき、ありがとうございます。 こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。 1ページの文字数は少な目です。 約4500文字程度の番外編です。 バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`) ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑) ※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

ダンマス(異端者)

AN@RCHY
ファンタジー
 幼女女神に召喚で呼び出されたシュウ。  元の世界に戻れないことを知って自由気ままに過ごすことを決めた。  人の作ったレールなんかのってやらねえぞ!  地球での痕跡をすべて消されて、幼女女神に召喚された風間修。そこで突然、ダンジョンマスターになって他のダンジョンマスターたちと競えと言われた。  戻りたくても戻る事の出来ない現実を受け入れ、異世界へ旅立つ。  始めこそ異世界だとワクワクしていたが、すぐに碇石からズレおかしなことを始めた。  小説になろうで『AN@CHY』名義で投稿している、同タイトルをアルファポリスにも投稿させていただきます。  向こうの小説を多少修正して投稿しています。  修正をかけながらなので更新ペースは不明です。

処理中です...