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港町セイルズ
セイルズの屋台
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港町セイルズの出店は馬車を改良したようなものだった。
朝から夕方まで出店してその後は移動して各々自宅もしくは所定の位置に止めるのだそうだ。
異世界の屋台みたいなものだな。
港町だけあって海の幸を使った物が多数出店されている。
魚の串焼きや魚の塩焼き、生の魚を売っているお店もある。
「おお。結構凄いな。」
「そうね。基本魚ばかりみたいだけど、お肉を売っているみせもあるわね。」
本当だ。
どこの街でも見る串焼きの肉だな。
「なあミミウ。まずは‥」
ミミウの方を見たが、すでにミミウは居なくなっていた。
「すいません!この魚の串焼きを10本ください!」
さ、さすがのスピードだ‥
ミミウは蛇のような魚のような絵が書いてある店の串焼きを頬張っている。
俺も店の前に行ってみると、どうやら鰻のようだ。
異世界では食べられているが、こっちでも食べている国があるんだな。
エルフェノス王国や獣人国では見たことなかったぞ。
ぶつ切りにした鰻を塩焼きして串に刺しているのか‥
あれだとあんまり美味しそうには見えないな。
「どうだミミウ。美味しいか?」
「う~ん‥大きい骨があって食べにくいですぅ。」
なるほどな。
この街で割と食べられている食材なら手に入りやすいしちょっと工夫するだけで売れるだろうな。
ミミウが食べてるいる姿を見ていると視界にキリーエがいきなり入ってきた。
「マルコイさん‥すぐに取り掛かれるよ。セイルズにもうちのツテはあるからね。」
近い近い。
「セイルズでも米処をだしてるんやけど、他の国と料理が同じなんよね。この国ならではって料理をちょうど出したいって思ってたんよ。」
キリーエは実は人の頭を覗けるんじゃないだろうか‥
今度改めてギルドカードを確認する必要があるのかもしれない。
「そうだな。まだ色々お店があるから見てまわりたいと思ってるけど、1つは鰻だな。工夫したらもっと美味しく食べれるぞ。」
「わかった!とりあえず鰻は買い占めとくわ!」
「いや、買い占めはやめなさい‥」
売れるかどうかわからないのにいきなり買い占めはやりすぎと思うぞ‥
「まずぶつ切りじゃなく目打ちしてから捌く必要がある。あとここで捌いてる人が知ってるかわからないけど、鰻の血には毒があるから気をつけてな。そして捌いて開いた鰻を串に刺すんだ。」
「なるほど!それから塩焼きすればいいんやね。」
「いや、それから蒲焼ってのにすればさらに美味しくなるようだぞ。よかったら一度作ってみるか?」
「それは助かるわ!一回見てみるとうちも説明がしやすいからな。」
「それじゃ他の出店も見て回ろうか?」
出店を見ようとしたら今度はミミウが俺の前にいた。
小っちゃいからキリーエみたいに視界に入らなかったけど‥
「ミミウはマルコイさんが作ったやつ食べたいですぅ!」
おおう。
ミミウの口から涎が滴っている。
「他の出店は見て回らなくていいのか?」
「他のお店はいつ来てもありますぅ!マルコイさんの料理はいつでもじゃないから、すぐに美味しく食べれる時に食べたいですぅ!」
うん。
とりあえず略すとこんな感じだろうか‥
涎の量が凄すぎて実際はなんて言っているのかあまり聞き取れなかった‥
「わかった。それじゃあキリーエの知ってる店に行こうか。」
俺たちはセイルズに出店している米処を訪ねた。
俺が商会の頭だと説明してキリーエが何かの紙を見せていた。
証明書か何かだろうか?
しかしいきなりきて厨房を貸せなんて言ったら気分悪くするんじゃないのか?
「どうもはじめして!私ここの厨房を預かっているウノーギと言います!今日は大先生が厨房をお借りされるとか!ぜひ拝見させていただきたいと思います。よろしくお願いします!」
ちょっとキリーエさん‥
厨房を借りるのに何と説明したのか言ってごらんなさい‥
「すいません。大先生とやらではないんですけど、貸していただいてありがとうございます。拙い技術ですけど、よかったら見ていってください。」
キリーエのせいで変なプレッシャーがかかってしまった‥
朝から夕方まで出店してその後は移動して各々自宅もしくは所定の位置に止めるのだそうだ。
異世界の屋台みたいなものだな。
港町だけあって海の幸を使った物が多数出店されている。
魚の串焼きや魚の塩焼き、生の魚を売っているお店もある。
「おお。結構凄いな。」
「そうね。基本魚ばかりみたいだけど、お肉を売っているみせもあるわね。」
本当だ。
どこの街でも見る串焼きの肉だな。
「なあミミウ。まずは‥」
ミミウの方を見たが、すでにミミウは居なくなっていた。
「すいません!この魚の串焼きを10本ください!」
さ、さすがのスピードだ‥
ミミウは蛇のような魚のような絵が書いてある店の串焼きを頬張っている。
俺も店の前に行ってみると、どうやら鰻のようだ。
異世界では食べられているが、こっちでも食べている国があるんだな。
エルフェノス王国や獣人国では見たことなかったぞ。
ぶつ切りにした鰻を塩焼きして串に刺しているのか‥
あれだとあんまり美味しそうには見えないな。
「どうだミミウ。美味しいか?」
「う~ん‥大きい骨があって食べにくいですぅ。」
なるほどな。
この街で割と食べられている食材なら手に入りやすいしちょっと工夫するだけで売れるだろうな。
ミミウが食べてるいる姿を見ていると視界にキリーエがいきなり入ってきた。
「マルコイさん‥すぐに取り掛かれるよ。セイルズにもうちのツテはあるからね。」
近い近い。
「セイルズでも米処をだしてるんやけど、他の国と料理が同じなんよね。この国ならではって料理をちょうど出したいって思ってたんよ。」
キリーエは実は人の頭を覗けるんじゃないだろうか‥
今度改めてギルドカードを確認する必要があるのかもしれない。
「そうだな。まだ色々お店があるから見てまわりたいと思ってるけど、1つは鰻だな。工夫したらもっと美味しく食べれるぞ。」
「わかった!とりあえず鰻は買い占めとくわ!」
「いや、買い占めはやめなさい‥」
売れるかどうかわからないのにいきなり買い占めはやりすぎと思うぞ‥
「まずぶつ切りじゃなく目打ちしてから捌く必要がある。あとここで捌いてる人が知ってるかわからないけど、鰻の血には毒があるから気をつけてな。そして捌いて開いた鰻を串に刺すんだ。」
「なるほど!それから塩焼きすればいいんやね。」
「いや、それから蒲焼ってのにすればさらに美味しくなるようだぞ。よかったら一度作ってみるか?」
「それは助かるわ!一回見てみるとうちも説明がしやすいからな。」
「それじゃ他の出店も見て回ろうか?」
出店を見ようとしたら今度はミミウが俺の前にいた。
小っちゃいからキリーエみたいに視界に入らなかったけど‥
「ミミウはマルコイさんが作ったやつ食べたいですぅ!」
おおう。
ミミウの口から涎が滴っている。
「他の出店は見て回らなくていいのか?」
「他のお店はいつ来てもありますぅ!マルコイさんの料理はいつでもじゃないから、すぐに美味しく食べれる時に食べたいですぅ!」
うん。
とりあえず略すとこんな感じだろうか‥
涎の量が凄すぎて実際はなんて言っているのかあまり聞き取れなかった‥
「わかった。それじゃあキリーエの知ってる店に行こうか。」
俺たちはセイルズに出店している米処を訪ねた。
俺が商会の頭だと説明してキリーエが何かの紙を見せていた。
証明書か何かだろうか?
しかしいきなりきて厨房を貸せなんて言ったら気分悪くするんじゃないのか?
「どうもはじめして!私ここの厨房を預かっているウノーギと言います!今日は大先生が厨房をお借りされるとか!ぜひ拝見させていただきたいと思います。よろしくお願いします!」
ちょっとキリーエさん‥
厨房を借りるのに何と説明したのか言ってごらんなさい‥
「すいません。大先生とやらではないんですけど、貸していただいてありがとうございます。拙い技術ですけど、よかったら見ていってください。」
キリーエのせいで変なプレッシャーがかかってしまった‥
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