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ロンギル共和国へ
ギバスさんへのお礼
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村を出る時にスキルの事について2人には話をしなかった。
強くなって、ある程度高ランク冒険者になってから話そうと思ってたから。
俺はアキーエを見る。
アキーエも頷いている。
「そうだな。おっさんひとつ間違えてるぞ。俺はひとつスキルを持ってたからな。」
「ん?確か‥」
「マルコイ君が持ってたスキルは【模倣】だったわよね。」
ナーシャさんは覚えてくれていたようですぐに答えてくれた。
「そう【模倣】だ。」
「しかしお前そのスキルは使えないって言ってたじゃないか。」
「確かに最初はな。でもそのスキルが使えないままだったら逆にどうやって闘技会優勝したと思ったんだよ?」
ギバスは少し考えるような素振りを見せる。
「そうだな‥‥気合で頑張った?」
「んなわけあるかい!それで優勝できるか!」
このおっさん‥
ここにも脳筋がいたか‥
「俺のスキルはさっきも言ったが【模倣】ってスキルだ。このスキルは他人のスキルを覚えることができるんだ。」
「マルコイ君。でもそれって色々試してたけど結局出来なかったんじゃないの?」
「条件がいろいろあってな。ちょうどこの村を出てからその条件がわかったんだよ。でもそのスキルのお陰でここまで強くなる事ができた。」
「確かに強くなっていたな。最初に訓練をつけてやってた時に鼻垂れて逃げ回ってたやつと同じとは思えんかったわ。」
うるさい。
逃げ回ってたのは合ってるけど、鼻まで垂れとらんわい!
「まあでもおっさんが稽古をつけてくれたからここまで辿り着く事ができたんだ。だからこの近くを通る事になったから立ち寄って感謝の気持ちだけ伝えておきたいと思ってな。」
「ふんっ!とてもにワシ対して落とし穴を作って復讐しようとしてた奴のセリフとは思えんな。しかしよかった。ワシもお節介を焼いた甲斐があったというもんだ。」
な、なぜ落とし穴の件を知っているのだ?
こっそり作って落としてやろうと思ってたんだけど‥
「そりゃよかった。ナーシャさんも納得できたかい?」
「うん。マルコイ君が強くなったのはわかったわ。でもあんまり無茶しないでね。お姉さん心配するけら。」
う~ん。
やはりナーシャさんは優しくて綺麗だなぁ。
痛い痛い。
アキーエさん足を踏まないでください‥
「しかし闘技会で優勝したといっても対人戦がここまで強くなるものか?」
「それが闘技会で優勝したら思いの外、有名になったみたいで。闘技会が終わった後の方が闘った気がするくらい模擬戦を挑んでくるやつがいてな。」
「はっはっは。なるほどな。しかしお前が有名になったお陰でこの村も少しは息を吹き返した。この村に移住するやつも増えたし、冒険者も少しずつだが増えてきている。まあ経験を積んだら王都や別の場所に行くんだろうが、一線を退いた冒険者なんかも来てくれているからな。この村周辺のモンスター程度ならなんとかなっとる。ありがとうなマルコイ。」
「やめてくれ。おっさんにそんな事言われるとむず痒い。それにそんなつもりで闘技会に出たわけじゃない。もし村の人が増えてるならマージス男爵やアルソン兄さんが頑張ってるからだろ。感謝するならそっちにしてくれ。」
するとギバスさんは盛大に笑い出した。
「あっはっは!そうだったな。お前を使って村おこししてたんだったな。しかしあのマルコイ木札には笑ったぞ。お前物凄くかっこよく書いてあったな!」
こ、このおっさん‥
いかんいかん。
紅茶でも飲んで気持ちを落ち着かせるんだ‥
「あっ!それなら私買ったわよ。すっごくカッコ良かったから思わず買っちゃった。」
「ぶほぉっ!」
思わず口に含んでいた紅茶を飛ばしてしまった‥
正面に座ってたミミウに申し訳な‥
「ふぅ。危なかったですぅ。」
なんか盾使って防いでるんだけど‥
おそろしく速い動きだな。
さすがミミウだけど俺が飛ばしたのは攻撃じゃないから、なにか釈然としないんだけど‥
するとアキーエが懐から何かを出す。
「あ!それわたしが買った絵と同じやつだ!」
「ぶほぉ!」
残ってた紅茶も全て吐き出しました‥
強くなって、ある程度高ランク冒険者になってから話そうと思ってたから。
俺はアキーエを見る。
アキーエも頷いている。
「そうだな。おっさんひとつ間違えてるぞ。俺はひとつスキルを持ってたからな。」
「ん?確か‥」
「マルコイ君が持ってたスキルは【模倣】だったわよね。」
ナーシャさんは覚えてくれていたようですぐに答えてくれた。
「そう【模倣】だ。」
「しかしお前そのスキルは使えないって言ってたじゃないか。」
「確かに最初はな。でもそのスキルが使えないままだったら逆にどうやって闘技会優勝したと思ったんだよ?」
ギバスは少し考えるような素振りを見せる。
「そうだな‥‥気合で頑張った?」
「んなわけあるかい!それで優勝できるか!」
このおっさん‥
ここにも脳筋がいたか‥
「俺のスキルはさっきも言ったが【模倣】ってスキルだ。このスキルは他人のスキルを覚えることができるんだ。」
「マルコイ君。でもそれって色々試してたけど結局出来なかったんじゃないの?」
「条件がいろいろあってな。ちょうどこの村を出てからその条件がわかったんだよ。でもそのスキルのお陰でここまで強くなる事ができた。」
「確かに強くなっていたな。最初に訓練をつけてやってた時に鼻垂れて逃げ回ってたやつと同じとは思えんかったわ。」
うるさい。
逃げ回ってたのは合ってるけど、鼻まで垂れとらんわい!
「まあでもおっさんが稽古をつけてくれたからここまで辿り着く事ができたんだ。だからこの近くを通る事になったから立ち寄って感謝の気持ちだけ伝えておきたいと思ってな。」
「ふんっ!とてもにワシ対して落とし穴を作って復讐しようとしてた奴のセリフとは思えんな。しかしよかった。ワシもお節介を焼いた甲斐があったというもんだ。」
な、なぜ落とし穴の件を知っているのだ?
こっそり作って落としてやろうと思ってたんだけど‥
「そりゃよかった。ナーシャさんも納得できたかい?」
「うん。マルコイ君が強くなったのはわかったわ。でもあんまり無茶しないでね。お姉さん心配するけら。」
う~ん。
やはりナーシャさんは優しくて綺麗だなぁ。
痛い痛い。
アキーエさん足を踏まないでください‥
「しかし闘技会で優勝したといっても対人戦がここまで強くなるものか?」
「それが闘技会で優勝したら思いの外、有名になったみたいで。闘技会が終わった後の方が闘った気がするくらい模擬戦を挑んでくるやつがいてな。」
「はっはっは。なるほどな。しかしお前が有名になったお陰でこの村も少しは息を吹き返した。この村に移住するやつも増えたし、冒険者も少しずつだが増えてきている。まあ経験を積んだら王都や別の場所に行くんだろうが、一線を退いた冒険者なんかも来てくれているからな。この村周辺のモンスター程度ならなんとかなっとる。ありがとうなマルコイ。」
「やめてくれ。おっさんにそんな事言われるとむず痒い。それにそんなつもりで闘技会に出たわけじゃない。もし村の人が増えてるならマージス男爵やアルソン兄さんが頑張ってるからだろ。感謝するならそっちにしてくれ。」
するとギバスさんは盛大に笑い出した。
「あっはっは!そうだったな。お前を使って村おこししてたんだったな。しかしあのマルコイ木札には笑ったぞ。お前物凄くかっこよく書いてあったな!」
こ、このおっさん‥
いかんいかん。
紅茶でも飲んで気持ちを落ち着かせるんだ‥
「あっ!それなら私買ったわよ。すっごくカッコ良かったから思わず買っちゃった。」
「ぶほぉっ!」
思わず口に含んでいた紅茶を飛ばしてしまった‥
正面に座ってたミミウに申し訳な‥
「ふぅ。危なかったですぅ。」
なんか盾使って防いでるんだけど‥
おそろしく速い動きだな。
さすがミミウだけど俺が飛ばしたのは攻撃じゃないから、なにか釈然としないんだけど‥
するとアキーエが懐から何かを出す。
「あ!それわたしが買った絵と同じやつだ!」
「ぶほぉ!」
残ってた紅茶も全て吐き出しました‥
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